〜 前回までのあらすじ 〜
・ダイは真の勇者を目指すため、大魔王バーンを倒すためポップとともに大冒険に旅立った。
・ロモスの国を目指したダイとポップは魔の森の中で少女マァムと出会う。
・だがそこに魔軍司令ハドラーの命を受けた百獣魔団の軍団長クロコダインが立ちはだかった。
・マァムも加わり3人の仲間となったダイ達はいざロモスへと向かう。
・一方獣王クロコダインの逆襲が始まろうとしていた。
「新作 ドラゴンクエストダイの大冒険(2020)について」
1991年に放送された「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を2020年10月にリメイク版として再構築し放送されたアニメ。
このブログでは旧作や原作との比較や個人的に感じた事、言いたい事をレビューしていきます。
― 第8話 「百獣総進撃」 新旧比較と感想 ―
ロモスに着いたダイ達は宿屋で泊まる事に
ロモスに着いたダイ達ではあったが既に日が暮れており城には入れてもらえず、宿屋へ向かう事に。
宿屋に着に着き部屋に案内してもらう途中、宿主から勇者の御一行が泊まっているという。
ダイは興味津々で勇者御一行のいる部屋へ行きノック。
相手にしてもらえなかったが、部屋から聞こえた声に聞き覚えがあったダイ。
部屋から出てきたのはなんとニセ勇者一行。
デルムリン島でゴメちゃんをさらった悪党達だった。
改心したというが素行もデルムリン島の事件からあまり変わらない様子。
ダイ「あの時にニセ勇者!!」
でろりん「モンスター小僧!?」
百獣魔団のモンスターがロモスを襲撃
クロコダインは朝方に雄叫びをあげてモンスター集団を呼び出した。
モンスターの群れとともにロモスを襲撃に向かうクロコダイン。
その目は復讐に燃えていた。
クロコダイン「出てこいダイ!さもなくばロモス王国は今日で壊滅だ!!」
ちなみにこのモンスター軍団の中には旧作には登場しなかったDQ5のスライムナイトやサーベルタイガーなどのモンスターも含まれている。
早朝、モンスター軍団がロモスの城下町を駆け回る。
その中にはクロコダインの姿も。
ダイ「クロコダインの百獣魔団だ!」
ニセ勇者一行も慌ててダイ達の元へ駆け寄る。
あまりにもモンスターの大群にニセ勇者はただ恐怖に怯えるのみ。
ちなみにこの時のマァムの服装が旧作とは少し違う。
詳しくは割愛。
クロコダインを見たダイは慌てて宿屋を飛び出す。
それを見たマァムもポップを連れてダイの元へ向かおうとするが何か様子がおかしい。
ニセ勇者達「俺たちごめんだからな・・・」
ロモスから逃げる気しかないニセ勇者一行。
それに便乗するポップ。
ポップ「うるせえな!!だいたい俺は魔王軍と戦うつもりは元からなかったんだ!!」
ダイといるとモンスターに襲われる、巻き添えをくらい死にたくないというポップ。
これを聞いたマァムはポップを殴った。
マァム「ポップ・・・あなたアバン先生から何を習ってきたの・・・。」
ダイもポップも命をかけてアバン先生の仇を討とうとしている姿を見て仲間になったと言い涙を流しマァムは宿屋を飛び出した。
旧作ではマァムの表情が情緒豊かに描かれているので見ていない人は一度見て欲しい。
旧作のシーン。
マァムが涙を流しながらポップに語りかける。
やはり旧作の方が表情も豊かで視聴者の感情移入もしやすいと毎回思う。
人質になったロモス王
ロモス王を人質に取るクロコダイン。
なんとしてでもダイの気を引きたい様子。
これを見たダイはメラで攻撃。
ダイはその隙にロモスをかばう。
ダイが短期間で成長した事に強い危機感を覚えるクロコダイン。
クロコダイン「このまま成長していけば間違いなく魔王軍にとって最大の脅威になる」
何やら怪しい筒を取り出したクロコダイン。
そこにマァムが駆けつけた。
ザボエラの卑劣な策略
半端なプライドを捨てて切り札を使えというザボエラ。
クロコダインは魔法の筒からモンスターを召喚。
出てきたのは鬼面道士・・・ブラスじいちゃん。
これにダイは同様してしまう。
ザボエラ「育ての親に手出しはできない。ダイに対してこれ以上の刺客は考えられんて 」
不敵に笑うザボエラ。
戸惑っているマァム達だったがブラスのメダパニで兵士の一人が混乱状態に。
仲間の兵士を傷つける。
ダイはブラスを取り押さえようとしたいが育て親であるブラスに攻撃出来なかった。
旧作の回想シーン。
獣王の誇りを捨てたクロコダイン
ブラスのメラミで動けなくなったダイ。
クロコダインはダイにトドメを刺そうとするかマァムがダイを救出。
マァムが魔弾銃を撃とうとしたその時、
ダイ「マァム、じいちゃんに当たっちゃう・・・。」
マァム「でもこのままじゃやられちゃうわ!」
ダイ「お願いだよ!俺のたった一人の家族なんだ!俺のじいちゃんなんだよ!」
これに言葉を失ったマァム。
後に卑劣な手を使うクロコダイン(ザボエラ)に怒りがこみ上げてきたマァム。
マァム
「クロコダイン!あなたそれでも戦士なの!」
「誇りだのなんだと言ってたからもう少し正々堂々とした男だと思っていたのに!」
これには兵士達も賛同、少年相手に卑劣な手を使うクロコダインのプライドを刺激した。
クロコダイン
「だまれ!!!!」
「武勲のない武人など張り子の虎も同然!なんとでもいうがいい!誇りなど・・・とうに捨てたわ!!」
クロコダインの秘技、獣王痛恨撃
ダイは魔法の筒を奪いブラスを封じ込めようと考えた。
マァムはブラスを抑えたものの、ダイがクロコダインから魔法の筒を奪おうとするが失敗に終わる。
膝蹴りをくらったダイはまたもや戦闘不能状態に。
右腕に全闘気を集中させたクロコダイン。
ダイにトドメ刺そうと繰り出した一撃、獣王痛恨撃。
ダイとマァムは吹き飛ばされ、ロモス城の城壁に穴が空き、閃光が空を貫く。
宿屋にいたポップもロモス城の異常な状況に驚く。
ポップ「な、なんだ!?」
ダイの大冒険を見て改めて思ったこと
ネット上で色んな人の感想見ても新作を批判し旧作を讃える人の事を「懐古厨」だとか「旧作至上主義者」だとか言う人いるけど、クオリティの高い旧作を見てた人からすれば、リメイク作品とのあまりの違いにガッカリする人が多いのは仕方ない。
むしろ新作を無理に賞賛する方が不自然。
作画、BGM、OP/EDの曲、声、どれをとっても旧作より劣る。
これは偏見ではなく両方見比べてみるとよくわかる。
あくまで筆者の感受性ではそう感じるのです。
新作だっていずれは古くなるのです。
なんでもかんでも新作だから絶賛=時代の流れに乗っているという安心感と勘違いが新作を絶賛し、旧作支持者を攻撃する元凶になっているのではないでしょうか?
これがもし旧作アニメが存在しなければここまで物議を醸し出していなかったでしょう。
リメイクすると比較されるのはごく自然な事。
“新しいからとりあえず褒めとけ” は “長いものに巻かれろ” は日本人の古い慣習みたいでなんか嫌。
自分の気持ちに正直になってみてはどうでしょうか?
“新しいというブランド” に惑わされない様にしたいですね。
第8話のCMアイキャッチ