宇宙世紀の歴代作品に登場する組織を一覧でまとめてみました。
ガンダムといえば戦争がテーマの作品である事から組織同士の対立は欠かせません。また各組織にはそれぞれの歴史が存在し時系列ごとに変化を辿ります。
今回はガンダムの歴史上で表舞台に立った軍事組織や支援組織を時代ごとに紹介、また各組織の活動や関連人物もまとめてみました。
歴代に登場する軍事組織まとめ
歴代のガンダム作品に登場する軍事組織を紹介したいと思います。
ちなみに紹介する軍事組織は戦争の表舞台に立った事のある武装勢力となります。
地球連邦軍
本拠地:ジャブロー
全人類の統一政府である「地球連邦」において国内治安を担うために設立された武装集団である。地球及び、スペースコロニーを勢力下に置いている。
・一年戦争
宇宙世紀0079年に地球連邦政府に対して独立を宣言したジオン公国軍と全面戦争が勃発。
ジオン軍は新型の人型兵器「モビルスーツ」の前に当初は戦局が不利であったが、V作戦をきっかけに連邦軍もモビルスーツを量産。さらに物量でもジオンに上回った連邦はこの戦いに勝利する。
・グリプス戦役
連邦軍の内部分裂によって発生したグリプス戦役ではティターンズの傘下に置かれている。だが連邦軍としてこの戦役中は軍事活動に積極的ではなかった。連邦軍からティターンズ、エゥーゴに参加した将兵もいたためその分戦力が低下していた時期でもある。
・第一次ネオジオン抗争
この戦いでは連邦軍の正規軍が動く事はほぼなかった。ハマーン・カーンが主催するネオジオンのパーティーには参加している。
また地球の人口を減らせるという理由からネオジオンによるダブリンへのコロニー落としを放置していた。歴代の中でも連邦の内部構造が腐敗していた時期である。
・第二次ネオジオン抗争
「第13独立部隊 ロンドベル」を結成、拠点の一つであるルナツーを占拠されたされるも、ネオジオンによるアクシズ落としを阻止し勝利。この際に、各宙域の連邦軍がロンドベルへ援軍を送り出している。
・ラプラス事件
ロンドベルと地球連邦軍特殊作戦群エコーズが「ラプラスの箱」をネオジオンに渡るのを阻止・奪取するために武力行使を行う。だが一部の連邦軍部隊が独断で別の武装勢力に協力するなど統一性に欠けていた時期でもある。
登場作品
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
機動戦士ガンダムUC RE:0096
機動戦士ガンダムNT
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
機動戦士ガンダムF91
機動戦士Vガンダム
関連人物
「機動戦士ガンダム」
アムロ・レイ
セイラ・マス
ブライト・ノア
ハヤト・コバヤシ
フラウ・ボゥ
ミライ・ヤシマ
カイ・シデン
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」
シロー・アマダ
テリー・サンダースJr.
ミケル・ニノリッチ
カレン・ジョシュワ
エレドア・マシス
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」
クリスチーナ・マッケンジー
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」
コウ・ウラキ
チャック・キース
サウス・バニング
エイパー・シナプス
「機動戦士Zガンダム」
ライラ・ミラ・ライラ
ロザミア・バダム
フォウ・ムラサメ
「機動戦士ガンダムZZ」
主要キャラ登場なし
「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
アムロ・レイ
ブライト・ノア
ケーラ・スゥ
チェーン・アギ
「機動戦士ガンダムUC RE:0096」
リディ・マーセナス
ブライト・ノア
「機動戦士ガンダムNT」
イアゴ・ハーカナ
マウリ・レホ
「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」
ケネス・スレッグ
レーン・エイム
キンバレー・ヘイマン
「機動戦士ガンダムF91」
ビルギット・ピリヨ
レアリー・エドベリ
「機動戦士Vガンダム」
主要キャラ登場なし
ジオン公国軍
本拠地:サイド3
サイド3を本拠地とするスペースコロニー国家の武装集団。公王はデギン・ソド・ザビではあるが、実質的に子息のギレン・ザビが国政の実権を握っている。
人類が宇宙に移民してから50年余り、宇宙生活者の独立自治権を訴えたジオン・ズム・ダイクンがジオン共和国を設立するも地球連邦政府による経済制裁を受けたため両者の対立の溝が深まった。
ダイクン死亡後はデギン・ソド・ザビが共和国を引き継いだもののそれまでとは一変、連邦との実力行使を目指した。デギンは対外的に正当な後継者を宣伝するためにジオン公国軍を名乗ることになった。
・ 一年戦争
宇宙世紀0079年1月3日、地球連邦政府に対して完全独立を求めて宣戦布告。当初はモビルスーツを中心とした戦力やコロニー落としによって戦局が有利に運ばれるかと思われた。
だが後に連邦軍も独自にモビルスーツを開発に加えて物量作戦による戦力差もあり次第に押され、最終防衛ラインのソロモンとア・バオア・クーが崩落。サイド6を通じて休戦を申し入れたジオンは宇宙世紀00801月1日に終戦協定を結んだ。
登場作品
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
機動戦士ガンダムNT
関連人物
「機動戦士ガンダム」
シャア・アズナブル
ギレン・ザビ
キシリア・ザビ
ドズル・ザビ
ガルマ・ザビ
ララァ・スン
マ・クベ
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」
アイナ・サハリン
ギニアス・サハリン
ノリス・パッカード
トップ
デル
アス
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」
バーナード・ワイズマン
ハーディ・シュタイナー
ミハイル・カミンスキー
ガブリエル・ラミレス・ガルシア
「機動戦士ガンダムNT」
ゾルタン・アッカネン
デラーズ・フリート
本拠地:茨の園
ジオン残党軍。一年戦争におけるのジオン公国軍の中で降伏を良しとしない将兵らが戦闘宙域から離脱。残党軍の大半はアクシズを目指すもエギーユ・デラーズを中心とするギレンへの忠誠心が高い将兵は地球圏に残った。
・デラーズ紛争
「ガンダム開発計画」として地球連邦軍は極秘に新型ガンダムの開発を進めていたが、デラーズフリートが「星の屑作戦」を発動し核武装をした試作2号機サイサリスを強奪。その後連邦軍の観艦式を襲撃した。
さらに連邦から輸送中のコロニーを強奪し推進剤を点火させて進路を地球へ変更。地球へコロニー落としを阻止したい連邦はソーラーシステムIIで応戦するも間に合わず北米へ落下する。
だがエギーユ・デラーズの死亡とソーラーシステム照射によってデラーズフリートの戦力は低下、先遣艦隊がアクシズに向かう中でデラーズ紛争は終結した。
登場作品
機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
関連人物
アナベル・ガトー
エギーユ・デラーズ
シーマ・ガラハウ
ケリィ・レズナー
ティターンズ
本拠地:グリーン・ノア (サイド7)
デラーズ紛争終了後に結成された地球連邦軍の特殊部隊。
ジャミトフ・ハイマンを筆頭にジオン残党軍の排除を名目に結成されたが、その行動は次第にエスカレートしていき反地球連邦活動を行なっていたサイド1の30番地コロニーに毒ガスを注入した「30バンチ事件」を引き起こす。
この事件をきっかけにスペースノイドの反発がさらに強まり、連邦内の反派閥やジオン残党を結集した反地球連邦組織「エゥーゴ」「カラバ」を誕生させる事になった。
・グリプス戦争
開戦当初はエゥーゴをジオンの生き残り集団であると世論を印象付けた。だがその後はエゥーゴが行った「ダカールの演説」によって状況が一変、それまでの横暴が暴露された事により地連邦政府の支持を失った。
これ以降は毒ガス作戦やコロニーレーザーの建設など行動が過激になっていき、さらにアクシズと手を結ぶ事で戦局を有利に運ぼうと画策したが交渉決裂する。
最終的に部隊はパプティマス・シロッコが掌握するもののエゥーゴによって奪取されたコロニーレーザーの発射によって大半の戦力が消失。さらにシロッコの死亡によって組織は崩壊した。
登場作品
機動戦士Zガンダム
関連人物
ジャミトフ・ハイマン
パプテマス・シロッコ
バスク・オム
ジェリド・メサ
ヤザン・ゲーブル
エゥーゴ
本拠地:グラナダ、アンマン、フォンブラウン
ジオン残党狩りを名目に結成されたティターンズであったが、その行動は次第に過激になっていき、ついには民間人までを巻き込む事件が発生。
これに反発したブレックス・フォーラを始めとする地球連邦の将兵やジオン軍の生き残りが結集したのが反地球連邦組織「エゥーゴ」である。
「30バンチ事件」をきっかけに急速に軍事勢力を伸ばし、さらに軍産企業の「アナハイムエレクトロニクス」と締結する事によって巡洋艦アーガマやモビルスーツを製造していった。
・グリプス戦争
ティターンズからガンダムMk-llを奪取した事をきっかけに始まったグリプス戦役。当初はティターンズの情報操作もあってテロリストとして社会に認知されていたが、ブレックス准将死後はクワトロ・バジーナことシャア・アズナブルが代表に立った。
後のダカールの演説を経て支持者層が増加、メールシュトローム作戦で奪取したコロニーレーザー(グリプス2)によってティターンズ艦隊は壊滅したが、エゥーゴも大半のパイロットが戦死、著しく戦力を低下する事になった。
・第一次ネオジオン抗争
グリプス戦争に勝利したものの戦力の低下が激しかったアーガマは戦力の補充と休息を目的にサイド1のシャングリラコロニーに寄港した。紆余曲折はあったもののシャングリラに住む少年達の協力を得たアーガマはガンダムチームを結成。さらにラビアンローズから新型機を受領しネオジオン迎撃体制が整った。
地球降下後はカラバと手を組んでネオジオンのコロニー落としの最中に民間人の救助活動を行った。
舞台を再び宇宙に戻した後はネオジオンが内部分裂した事が幸いし戦局がエゥーゴ側に有利に傾いた。最終的に戦力を失ったネオジオンの実質的な代表者ハマーン・カーンがその後自害した事によって戦いが終結、抗争の後は組織を解体、戦力は連邦軍に編入される形となった。
登場作品
機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムZZ
関連人物
「機動戦士Zガンダム」
カミーユ・ビダン
クワトロ・バジーナ
アムロ・レイ
ブライト・ノア
エマ・シーン
ファ・ユイリィ
カツ・コバヤシ
ヘンケン・ベッケナー
「機動戦士ガンダムZZ」
ジュドー・アーシタ
ルー・ルカ
ビーチャ・オーレグ
エル・ビアンノ
モンド・アカゲ
イーノ・アッバーブ
ブライト・ノア
カミーユ・ビダン
ブライト・ノア
ファ・ユイリィ
カラバ
30バンチ事件をきっかけに結成された反連邦ネットワーク。それまでに活動していた複数の組織がティターンズに対抗するために一位団結して組織化した。地球での活動をメインにしており、中心人物には元ホワイトベースのクルーがいる。
・グリプス戦争
ビューギニアやキリマンジャロの拠点攻略やエゥーゴの支援をメインに活動していた。
・第一ネオジオン抗争
ネオジオンがダブリンへのコロニー落としをした際にはアーガマと共に住民の避難活動を行っていた。
登場作品
機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムZZ
関連人物
「機動戦士Zガンダム」
アムロ・レイ
ハヤト・コバヤシ
「機動戦士ガンダムZZ」
ハヤト・コバヤシ
ネオ・ジオン軍 (アクシズ)
本拠地:アクシズ
アステロイド・ベルトにあるジオン軍の小惑星基地を本拠地とするハマーン・カーン率いる武装組織。ネオジオンとはハマーン・カーン率いるアクシズがグリプス戦役終了後に改称した新組織である。
・グリプス戦役
戦役終盤に第3の勢力として参戦。一時はエゥーゴやティターンズと交渉を結ぶものの最終的には決裂。両軍とはグリプスを巡って激しい攻防となったが、最終決戦で軍を引き上げたため戦力は温存する事になった。
・第一次ネオジオン抗争
シャングリラに寄港していたアーガマを襲撃、また地球ではダカールを制圧しダブリンへのコロニー落としを敢行、地球連邦軍へ戦力を誇示する。
その後、地球連邦政府からサイド3の譲渡を認めさせるものの、グレミー・トトが反乱を起こしネオジオンが内部分裂、ハマーン派、グレミー派と戦力を潰しあう形で消耗。最終的にはその状態をエゥーゴと地球連邦軍に突かれて敗戦する。
登場作品
機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムZZ
関連人物
「機動戦士Zガンダム」
ハマーン・カーン
ミネバ・ラオ・ザビ
「機動戦士ガンダムZZ」
ハマーン・カーン
エルピー・プル
プルツー
マシュマー・セロ
グレミー・トト
キャラ・スーン
新生ネオ・ジオン軍
本拠地:スウィート・ウォーター
第一次ネオジオン抗争終了後にシャア・アズナブルがネオジオン残存勢力とスウィート・ウォーターなどの反乱分子を集めて結成した武装集団である。
ジオン公国のザビ家独裁を否定、それ以前のジオン・ズム・ダイクンの理想であるスペースノイドの自治権確立の実現を掲げた。地球連邦やロンドベルが探索したが、連邦の支配を嫌ったシャアを支持する一般民らによってシャアの地球連邦への宣戦布告が隠されていた。
・第二次ネオジオン抗争
宇宙世紀0093年3月3日、スウィート・ウォーターを発進したネオジオン軍は少数精鋭部隊を率いて連邦の拠点である5thルナを占拠、さらに5thルナをチベットへ落とした。
3月6日、シャアはロンデニオンで和平交渉を行う。だがシャアがロンデニオンへ潜入する事を悟られないためにロンドベルへ陽動攻撃を仕掛け結果的に潜入に成功する。
3月12日、ネオジオン軍は艦隊を二手に分断させて一方はルナツーへ移動、和平成立と思い込み油断していた連邦軍を壊滅させ占拠した。またもう一方の艦隊もアクシズを占拠する事に成功する。
ルナツーとアクシズを占拠したネオジオンはルナツーに貯蔵されていた核兵器をアクシズに移送、アクシズの各パルスエンジンを点火させて地球へのコースに乗せたもののロンドベルによって分断され阻止された。その際に総帥であるシャア・アズナブルは行方不明となっている。
その後、ネオジオン軍はこの作戦最後に活動を休止した。
登場作品
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
関連人物
シャア・アズナブル
クェス・パラヤ
ギュネイ・ガス
ナナイ・ミゲル
ネオ・ジオン残党軍(袖付き)
本拠地:パラオ
第二次ネオジオン抗争から数年後に活性化したネオジオン軍の残党組織。
シャアの行方不明で分散した将兵をシャアの再来と呼ばれた「フル・フロンタル」が組織として纏めた。新生ネオジオンが母体となっており、旧ネオジオンの生き残りであるミネバ・ラオ・ザビが最高指導者となっている。
・ラプラス事件
ビスト財団がネオジオンへ「ラプラスの箱」を譲渡する情報を手にした連邦軍とインダストリアル7で戦闘。その後、ミネバがフル・フロンタルに反旗を翻し連邦側に身を投じる事件が発生。
トリントン基地戦ではロンドベル隊の猛攻に遭い撤退、決戦の舞台となったメガラニカ周辺宙域ではフル・フロンタル、親衛隊、主力艦隊を喪失。さらにミネバがガランシェールに投降した事で袖付きは壊滅した。
登場作品
機動戦士ガンダムUC RE:0096
関連人物
オードリー・バーン
フル・フロンタル
アンジェロ・ザウパー
マリーダ・クルス
ガーベイ一族
ドバイの末裔にあたる一族。
巨大企業ガーベイ・エンタープライズを経営し、裏では反連邦の志を掲げてジオンやネオジオンを援助している。
登場作品
機動戦士ガンダムUC RE:0096
関連人物
ロニ・ガーベイ
マスティマ
ラプラス事変から数ヶ月後の宇宙世紀0096年、サイコフレームの脅威を改めて認識した地球連邦政府がサイコフレームの調査のために結成した特殊部隊である。
ジオン公国出身のMS開発エンジニアやテストパイロットなどで構成され、小惑星アクシズへ潜入調査へ向かうものの私兵武装集団バーナムと交戦になる。
登場作品
機動戦士ガンダム Twilight AXIS
関連人物
アルレット・アルマージュ
ダントン・ハイレッグ
メーメット・メルカ
バーナム
ブッホ・ジャンク社が保有する私兵部隊。同社からモビルスーツや戦闘艦艇などのジャンク品を入手・修理した兵器の調達を受けている。
またその中にはガンダム”AN01”トリスタンやバイアラン・イゾルデといった特殊なMSも存在する。保有兵器のデータ収取も行なっており、得られたデータはクロスボーン・バンガードのMS開発に活用されている。
登場作品
機動戦士ガンダム Twilight AXIS
関連人物
クァンタン・フェルモ
ヴァルター・フェルモ
ミネバ一派
本拠地:航宙戦艦メガラニカ内のビスト邸
ミネバ・ラオ・ザビやバナージ・リンクスなど、ラプラス事変で登場した主要人物とその仲間達。ジオン共和国に匿われている。
ユニコーンガンダムとバンシィの能力を危険視し連邦軍と共同で機体とサイコフレームの研究を封印する協定を締結。フェネクスの奪取を目論むモナハン・バハロー党の企みを阻止する。
登場作品
機動戦士ガンダム Twilight AXIS
関連人物
ミネバ・ラオ・ザビ
バナージ・リンクス
マフティー
本拠地:ロドイセヤ、支掩艦ヴァリアント、その他
宇宙世紀0103年頃から活動を活発化している反連邦組織。正式名称は「マフティー・ナビーユ・エリン」。
地球連邦の再生を目的に地球連邦政府に対して全人類を地球から宇宙へ移民する事を要求した。また地球連邦政府の「人狩り」と言われる強引な手法を使い民衆を宇宙へ送り出す政策によって地球を私物化している事を批判し粛清しようとした。
構成員の中には元連邦軍の兵士もいる。
・マフティー動乱
組織の方針からスペースノイドからは支持を得られており、指導者のマフティーは対外的に秘匿されている。
アナハイム・エレクトロニクスと裏で繋がっており、Ξガンダムやメッサーなどのモビルスーツで武装を行った。宇宙世紀105年に動乱が勃発、連邦議会が行われるアデレードを襲撃するも指導者のマフティーは拘束・処刑された事で組織は解体した。
登場作品
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
関連人物
ハサウェイ・ノア
イラム・マサム
ブリンクス・ウェッジ
クロスボーン・バンガード
本拠地:スペースコロニー・フロンティアIV
ブッホ・コンツェルンの創業者一族であるロナ家が高貴な精神を持った指導者の元に能力重視の階級制度によって社会を立て直す「コスモ貴族主義」実現のために地球連邦軍打倒を画策。
地球連邦打倒のために秘密裏に結成された軍事組織である。総帥はマイッツァー・ロナ、最高司令官はカロッゾ・ロナ。
・コスモ・バビロニア建国戦争
宇宙世紀0123年にサイド4を強襲、連邦とは対照的にMSの誘爆を阻止するなどパイロットの技術も優れていた。また増えすぎた人口削減を目的にラフレシア・プロジェクトを実施し無人兵器バグによってコロニー内の人々を大量虐殺した。
その後、鉄仮面ことカロッゾ・ロナは死亡するが戦闘は継続、最終的にはロナ家の長女である「ベラ・ロナ」の貴族主義を否定する演説によって組織は崩壊していった。
登場作品
機動戦士ガンダムF91
関連人物
カロッゾ・ロナ
マイッツァー・ロナ
ナディア・ロナ
ドレル・ロナ
ザビーネ・シャル
リガ・ミリティア
本拠地:セント・ジョゼフ(秘密工場が存在)
宇宙世紀0148年に結成されたレジスタンス組織。
ハンゲルグ・エヴィンをはじめとした「ジン・ジャナハム」と呼ばれるリーダー達を筆頭に構成。民間ネットワークの性質上から組織の内情や構成員の個人情報が秘匿されていた。
「Vプロジェクト」で開発されたヴィクトリータイプのモビルスーツ「Vガンダム」を抵抗運動のシンボルとして開発、ザンスカール帝国の地球侵攻に対抗すべく各地で武力行使によるゲリラ活動を開始していった。
・ザンスカール戦争
当初はザンスカールの地上侵攻部隊の侵攻に対して苦戦を強いられる事が多かった。またモトラッド艦隊の地上浄化作戦では核爆発を恐れた事から戦艦の撃沈に躊躇したため被害が増大した。
だが徐々に戦力を増強、さらに地球連邦軍を味方に付けた事で戦争終盤には連邦軍の最強艦隊「ムバラク艦隊」と合流。最終決戦となった「エンジェル・ハイロゥ攻防戦」でザンスカール軍に勝利した。
登場作品
機動戦士Vガンダム
関連人物
ウッソ・エヴィン
シャクティ・カリン
オデロ・ヘンリーク
オリファー・イノエ
マーベット・フィンガーハット
ザンスカール帝国軍
本拠地:ザンスカール帝国 (サイド2)
ザンスカール帝国の軍事組織。通称「ベスパ 」。ザンスカール帝国の主権はフォンセ・カガチが握り、マリア主義を唱えるガチ党の党員や民衆によって成り立っている。
宇宙世紀0140年代にサイド2のアメリア政庁を筆頭に各コロニーではスペースノイドの自治権獲得の動きが活発。これに対しフォンセ・カガチは地球連邦政府による支配脱却と社会システムの再構築を唱えて宇宙世紀0146年政治的武装集団「ガチ党」を結成。
宇宙世紀0149年にはサイド2でマリア・ピァ・アーモニアを女王に置いてザンスカール帝国を結成、ガチ党に反抗する者は「ギロチン」による処刑となった。以後、地球浄化を名目に自国の軍事組織ベスパを地球に派遣し侵攻を始めた。
・ザンスカール戦争
当初は弱体化した地球連邦軍の無関心もあって地上侵攻を有利に進めていた。
だが抵抗組織であるリガミリティア、後に参戦した地球連邦軍の抵抗に遭い、最終的には真の目的である巨大サイコミュ兵器「エンジェル・ハイロゥ」による人類抹殺を遂行しようとしたが、タシロ・ヴァゴ大佐の反乱などの事件が勃発、「エンジェル・ハイロゥ攻防戦」ではリガミリティア、地球連邦軍と決戦になり戦力の大半が失った上、フォンセ・カガチをはじめとする主力メンバーが戦死した事により敗戦となった。
登場作品
機動戦士Vガンダム
関連人物
カテジナ・ルース
クロノクル・アシャー
タシロ・ヴァゴ
ファラ・グリフォン
ルペ・シノ
ムッターマ・ズガン
フォンセ・カガチ
歴代に登場する支援組織まとめ
メインは軍事ではなく武装勢力に対し支援・関与する組織を紹介します。
ルオ商会
本拠地:ホンコンシティ
ホンコンシティに拠点を持つ大企業。アナハイム・エレクトロニクスの活動援助やカラバへの支援を行なっており、経済特区であるニューホンコンでの影響力が強い。
後年ではビスト財団と商売敵の関係になっている。またフェネクス捕獲作戦「不死鳥狩り」ではナラティブガンダムを調達している。
登場作品
機動戦士Zガンダム
機動戦士ガンダムUC
機動戦士ガンダムNT
関連人物
「機動戦士Zガンダム」
ステファニー・ルオ
ルオ・ウーミン
「機動戦士ガンダムUC」
主要人物の登場なし
「機動戦士ガンダムNT」
ルオ・ウーミン
ブリック・テクラート
ステファニー・ルオ
ビスト財団
歴史的な価値のある美術品をスペースコロニーに移送する財団法人であるが、実態はサイアム・ビストが作り上げた事業や投資で得た資金を洗浄するためのマネーロンダリング組織。
コングロマリット、アナハイム・エレクトロニクスとは繋がっており、政財界においても強い力を持っている。財団の運営は宗主サイアムの一族であるビスト家によって行われていたが、宇宙世紀0096年に勃発したラプラス事変によって運営者が地球連邦に拘束、また「ラプラスの箱」の開示によって弱体化していった。
登場作品
機動戦士ガンダムUC RE:0096
関連人物
サイアム・ビスト
カーディアス・ビスト
マーサ・ビスト・カーバイン
アナハイム・エレクトロニクス
本拠地:グラナダ
元々は電子・電気機器の製造販売を行なっていたが一年戦争を機に軍需産業分野にも乗り出し地球連邦軍に対してモビルスーツや宇宙艦船の開発、量産を行うようになった。
また工場別の独立採算制を取った事で連邦のみならずエゥーゴやネオ・ジオンなどの反地球連邦組織からも依頼を受けて機動兵器の開発・製造を行なっている。
・小型モビルスーツの開発
だが宇宙世紀0111年に行われた次期主力機コンペティションではアナハイムが提出した「MSA-120」がサナリィの「ガンダムF90」に敗れた事を境に以降はモビルスーツ開発の主導権を奪われてしまった。
アナハイムでは量産機の受注・生産を続け宇宙世紀112年にはサナリィからに技術盗用による「シルエットフォーミュラプロジェクト」において「シルエットガンダム」「ネオガンダム」の開発に成功し第2期モビルスーツの技術を補完した。後に開発・製造された「ジェムズガン」「ジャベリン」は連邦軍の次期主力MSとして採用されている。
また宇宙世紀0153年には「Vガンダムシリーズ」をはじめとするリガミリティアのMS開発・製造プロジェクト「V計画」に関与している。
登場作品
機動戦士ガンダムUC RE:0096
関連人物
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」
ニナ・パープルトン
ルセット・オデビー
「機動戦士Zガンダム」
ウォン・リー
「機動戦士ガンダムZZ」
エマリー・オンス
ミリィ・チルダー
サナリィ
本拠地:フロンティアl (新サイド4)
旧西暦時代のスペースコロニー開発企業を前身とする組織、地球連邦軍による買収と再編を経て「戦略戦術研究所」となった。地球連邦の政府・軍に軍事費や技術開発の提供を行なっており、宇宙世紀0093年に海軍戦略研究所(S.N.R.I.)として再編された。
宇宙世紀102年にサナリィは戦乱に伴う軍事費削減の一環として「モビルスーツの小型化」を提案。連邦軍はアナハイムに開発を依頼したがロールアウトしたヘビーガンはサナリィが要求するスペックを満たしていなかった事もあって、以後独自に小型MSを開発する事になった。
・小型モビルスーツ開発
宇宙世紀0109年に小型モビルスーツ計画「フォーミュラ計画」をスタート、2年後の宇宙世紀0111年にガンダムF90が完成。連邦軍の次期主力MSのトライアルでアナハイムのMSA-120に勝利したサナリィは以後連邦軍のモビルスーツ開発を一任する事になった。
また宇宙世紀0140年にザンスカール帝国が建国した際には同国のMS開発に携わったが、内部の反発もあり一部の技術者はリガミリティアに合流している。
登場作品
機動戦士ガンダム Twilight AXIS
機動戦士ガンダムUC
機動戦士ガンダムF91
関連人物
「機動戦士ガンダム Twilight AXIS」
主要キャラ登場なし
「機動戦士ガンダムUC」
主要キャラ登場なし
「機動戦士ガンダムF91」
モニカ・アノー
歴代ガンダムの登場組織と活動の感想
宇宙世紀ガンダムシリーズの登場する各組織を紹介しました。
やはり地球を統治する地球連邦政府の軍事組織である地球連邦軍が各作品で最も多く登場しているのが分かると思います。ジオン軍もアクシズやネオジオンなど組織の解体・再編を繰り返しながら改称しつつも長らく存在し続けた事も分かりました。
軍産企業については、長らく連邦にモビルスーツを提供し続けてきたアナハイムでしたが、小型モビルスーツの対応に遅れてしまいサナリィに主導権を握られてしまいましたが、その後何だかんだ技術レベルが時代に追いつく辺りが流石だなと思います。