歴代のゴジラ・モスラシリーズ全作品で登場した小美人を紹介したいと思います。
小美人といえばインファント島の守護神モスラの巫女として登場。1961年の「モスラ」公開以降、モスラが出演する作品には小美人も共に登場し様々な女優が演じてきました。
また彼女達が歌う「モスラの歌」はゴジラファンであれば知らない人はいないというほど有名で、「モスラヤ、モスラ〜」の歌詞が印象に残っている人も多いのではないでしょうか?
今回は歴代の映画作品で登場した小美人と活躍、出演者なども合わせてまとめてみました。
歴代作品で登場した小美人まとめ
歴代のゴジラ・モスラシリーズで登場した小美人の特徴・活躍などを紹介したいと思います。
昭和ゴジラ&モスラシリーズ
インファント島に人類が誕生する前から住んでいる身長30cmの双子の妖精。
巨大な蛾「モスラ」を守護神として崇めており巫女として仕えている。脳波で他の怪獣達の意思を読み解く事が可能でモスラを呼び寄せる事ができる。
また予知についても片鱗は見せている。劇中で登場する「モスラの歌」はインファント島の住民の言葉で歌われている。
女優は双子姉妹の歌手「ザ・ピーナッツ」が劇場版の3作品に出演している。女性でも見られる怪獣映画にしたいという思いを提案された田中友幸が思い付いた設定である。
異名 | 南洋の妖精 |
身長 | 30cm |
出身地 | インファント島 |
モスラ
出演者:ザ・ピーナッツ (伊藤エミ・伊藤ユミ)
・劇中の活躍
インファント島に上陸し巨大な吸血植物に締め付けられた調査隊を救うが、その後ネルソンによって「資料」として捕らえられてしまう。その後、調査隊によって解放されるも再びネルソンによって誘拐。
東京で行われた「妖精ショー」で発する小美人の歌声によって孵化したモスラを呼び寄せ街中は大惨事になった。
海外逃亡を図ったネルソンだったが、その後は無事救出されている。
モスラ対ゴジラ
出演者:ザ・ピーナッツ (伊藤エミ・伊藤ユミ)
・劇中の活躍
静之浦の海岸に漂着した巨大な卵を見た三浦博士と酒井らにインファント島に唯一残っていたモスラの卵を返して欲しいと訴える。
これに応じ無かった熊山は小美人まで売る様に言い放ち、落胆した彼女達はインファント島に帰ってしまい人間不信に陥ってしまう。
ゴジラとの戦いで力尽きたモスラだったが、彼女達の祈りにより卵は孵化。2匹のモスラ幼虫はゴジラに糸を吹き付けて動きを封じ撃退する。
三大怪獣 地球最大の決戦
出演者:ザ・ピーナッツ (伊藤エミ・伊藤ユミ)
・劇中の活躍
テレビ出演のためにインファント島から来日。
暗殺団によって殺害されたはずの金星人の血を引くセルジナ公国のサルノ王女予言を受けて船に乗る事を避け難を逃れる。
その後、小美人の機転により暗殺団からサルノ王女を救う事に成功。
王女の予言通りに現れたキングギドラに対抗するため小美人達はインファント島からモスラを呼び寄せ、ゴジラとラドンと力を合わせて撃退した。
ゴジラ・エビラ・モスラ 南海の大決闘
出演者:ペア・バンビ (岡田ゆうこ・岡田ようこ)
・劇中の活躍
大学生を乗せた太平洋横断用のヨット「ヤーレン号」が暴風雨の中で「エビラ」に襲われレッチ島に漂着する。
島では秘密結社「赤イ竹」がインファント島の住民を強制連行してエビラを退散させるために液体を製造していた。
一方、落雷によるショックで復活したゴジラはエビラと戦闘、決着は付かなかったがゴジラは島で大暴れ。
小美人はレッチ島に拉致された島民を救うためにインファント島でモスラを目覚めさせるべく祈りの歌を捧げる。目覚めたモスラは島民を救うべくゴジラとエビラが暴れているレッチ島に向かって行った。
再現戯曲CDシリーズ1〜「モスラ’61」
出演者(声):今井由香・長沢美樹
1961年に劇場で公開された映画「モスラ」をドラマCDとして音楽や効果音などをできる限り当時のまま再現。
小美人の台詞だけは映画と完全に同じになっている。
平成ゴジラVSシリーズ (コスモス)
身長 | 18cm |
出身地 | インファント島 |
ゴジラvsモスラ
出演者:今村恵子・大沢さやか
演者は1991年に第3回東宝「シンデレラ」オーディションでグランプリを受賞した今村恵子と、同グランプリ審査員特別賞の大沢さやか。
映画出演後、2人はモスラのアイドルユニット「コスモス」として「モスラの歌」を歌うなどプロモーション活動していた事もある。
・劇中の活躍
南洋インファント島では巨大台風と乱開発の影響により地中で巨大な謎の物体が出現していた。調査のためにインファント島を訪れたトレジャーハンターの藤戸拓也と元妻の手塚雅子、島の開発を行っている丸友観光の安藤健二らに「バトラ」の復活の危機を警告する小美人。
その後、現代人類への地球環境に対する警告を発するために日本に向かうも丸友の手に落ちるが「モスラの歌」で「モスラ」を本土に呼び寄せる。
雅子たちに保護されモスラを見守るとモスラ幼虫は国会議事堂で繭を作り、やがて成虫となったモスラは横浜でバトラと激突。そこに「ゴジラ」が現れ三つ巴の戦いに発展する。
最終的にバトラと共闘を果たしたモスラは「ゴジラ」との戦いで勝利、コスモスと共に宇宙へ旅立って行った。
ゴジラvsスペースゴジラ
出演者:今村恵子・大沢さやか
前々作に続き出演。役を演じた今村恵子・大沢さやかは公開当時にキャンペーン活動やテレビ出演などを務めている。
・劇中の活躍
新城功二と佐藤清志がゴジラ対策計画の一つである「Tプロジェクト」の支援するためにGフォース達が滞在するバース島に赴いた頃に、サイキックセンター主任の三枝未希にフェアリーモスラを通じてスペースゴジラの襲来を伝えた。
平成モスラシリーズ (エリアス)
身長 | 12cm |
出身地 | インファント島 |
モルとロラは太古の昔より誕生していた「エリアス」という妖精の末裔の姉妹。「妖精神獣フェアリー」に乗って移動している。
これまでの小美人と違い、それぞれの衣装が差別化されており、性格も異っている。
モルは勇気と決断力を持っており、ロラは幼い面があり甘えん坊、ベルベラは二人の姉にあたるが、人類を嫌っておりモル・ロラと敵対する。
モスラ
出演者:小林恵(モル役)、山口紗弥加(ロラ役)、羽野晶紀(ベルベラ役)
・劇中の活躍
恐竜絶滅の原因を作った「宇宙怪獣デスギドラ」を封印している「エリアスの盾」をエリアス族の古代遺跡から持ち帰った後藤裕一を巡り、エリアス姉妹とベルベラが戦闘。
戦いの末にベルベラがエリアスの盾を奪っていく。裕一に「エリアスの盾と封印の意味」を教えたエリアス姉妹は共に紋別に赴き大樹の協力で盾を奪還。
直後に復活してしまったデスギドラを倒すためにエリアスはモスラを召喚する。卵を産み寿命が僅かしか残っていなかったモスラはデスギドラに苦戦し力尽きる。
その後、モスラ幼虫が「新生モスラ」として生まれ変わりデスギドラとの戦いを制して再び封印に成功する。
戦いが終わった後、大樹、若葉、後藤一家に挨拶をしてエリアス姉妹はインファント島に帰って行った。
モスラ2 海底の大決戦
出演者:小林恵(モル役)、山口紗弥加(ロラ役)、羽野晶紀(ベルベラ役)
・劇中の活躍
伝説の秘境ニライカイがかつて生み出し、そして滅亡の要因ともなった怪獣ダガーラの復活の前兆を察知したエリアス姉妹は地球の危機を伝えるべく石垣島へ飛ぶ。
するとニライカイからやって来た小生物ゴーゴが出現。そこに尾にある宝を狙う密猟者とゴーゴを保護する地元の少女がいた。
ニライカイの遺跡にダガーラを倒す秘密があるという伝説をを知っているエリアス姉妹は少女と組み、彼女らと対立する密猟者と黒い妖精ベルベラと共に海へ出る。
その後、ゴーゴの手引きによって海から出現したニライカイの遺跡だったが、そこへダガーラが石垣島に上陸。ダガーラを倒すためにエリアス姉妹はモスラを召喚して戦いに挑むのであった。
モスラ3 キングギドラ来襲
出演者:小林恵(モル役)、建みさと(ロラ役)、羽野晶紀(ベルベラ役)
本作ではエリアス姉妹とこれまで敵対していたベルベラが共闘、過去と現代の時空を通じ宇宙怪獣キングギドラと戦う。
・劇中の活躍
かつて恐竜を滅ぼしたキングギドラが地球へ飛来、子供達を樹海のドームにさらって捕食しようとしていた。これを阻止しようとするエリアス姉妹はモスラを召喚し戦いを挑むも全く歯が立たず、おまけに妹ロラもマインドコントロールによって敵になってしまう。
この危機にモスラは1億3千万前に戻り、幼体のキングギドラを倒す事を提案。しかし姉モルはモスラをタイムスリップさせるための歌で命を落としてしまう。
翔太はギドラに捕らわれた脩平と珠子を助けるためにドームに潜入するもギドラの手に落ちたロラが立ち塞がる。この危機的状況に一足先に潜入していたベルベラが翔太と協力してロラを救い出す。
一方、白亜紀の地球ではギドラとモスラが戦闘。モスラは倒れてしまうが、現代のロラの祈りの歌が届き復活を果たしギドラを火山の噴火口に落とす。この戦いで力尽きたモスラは三体の原始モスラによって繭に包まれる。
再び現代に戻りギドラが死滅した事でドームは消滅するも、キングギドラは幼体の時の戦闘で千切れた尻尾から蘇生してしまう。
姉妹の絆を取り戻したロラとベルベラはギドラに戦いを挑むも苦戦、そこへ1億3千万の時を超えて進化して蘇った鎧モスラが登場、キングギドラを倒す事に成功し子供達は無事解放される。
その後、鎧モスラ・エターナルに変身したモスラによってモルは生き返るのであった。
ミレニアムシリーズ
ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS
出演者:大塚ちひろ、長澤まさみ
身長 | 21cm |
・劇中の活躍
かつてインファント島を調査しモスラの日本襲撃の際に尽力した中條信一の元に現れ、死んだ生物に手を出してはならないとしてゴジラの骨が使われている機龍を海に返す様に求める。また、代わりにモスラが命をかけてゴジラを食い止めると約束している。
その後、彼女達は卵から誕生したモスラ幼虫がゴジラの動きを封じ込めた事で人間達にゴジラの骨を海に沈める様に再度訴えた。
この言葉に反応した機龍は記憶を取り戻したかの様に暴走しゴジラを抱えて海へと身を投げてしまうのであった。
ゴジラ FINAL WARS
出演者:大塚ちひろ、長澤まさみ
・劇中の活躍
ガイガンのミイラを調査するためにインファント島に赴いた尾崎達の前に姿を現し1万2000年前のガイガン襲来を教え、X星人の血を受け継いでいる尾崎にお守りを託した。
後にそのお守りは美雪が預かっていたが、彼が統制官に洗脳されゴートン大佐に襲いかかった際に尾崎の首筋に突き立て、尾崎を救う事になった。
歴代の小美人の画像と活躍・出演者の感想
歴代のゴジラ・モスラシリーズで登場する小美人を紹介しました。
印象的なのは「ザ・ピーナッツ」と「コスモス」の小美人でしょうか。共にゴジラを見始めたばかりだった小学生の時に作品を通じて知ったので記憶は古いですが、小美人といえばこれという感じです。
「モスラの歌」は昭和と平成でそれぞれの味があると思います。
個人的にはじめて小美人を見た作品は昭和ゴジラシリーズの「モスラ対ゴジラ」です。「モスラヤ、モスラ〜」の歌がかなり印象的ですね。
小学生の頃にビデオレンタルで「キングコング対ゴジラ 」とセットで見ていたので思い出に残っている作品です。
一番に思い入れがあるのは1992年の「ゴジラvsモスラ」で初めて映画館で見たゴジラ作品です。映画館で買ってもらった当時のパンフレットは今でもありますし、小美人コスモスが歌う「モスラの歌」も歴代の中ではこの作品が一番好きですね。
モスラのデザインも洗練されていますし、バトラのデザインも中々だと思います。