ゴジラシリーズで登場するサイボーグ怪獣を紹介したいと思います。
サイボーグ怪獣とは生物と機械を組み合わせた怪獣で、ゴジラシリーズにおいても元の怪獣よりも強化された状態で登場しゴジラと激戦を繰り広げて来ました。
今回はゴジラシリーズで活躍した3体のサイボーグ怪獣の特徴と活躍をまとめてみました。
ガイガン
宇宙人によって生み出されたサイボーグ怪獣。作品によって異なるものの、宇宙怪獣が異星人によって改造され誕生したという設定が多数である。
キングギドラと共に悪役怪獣として登場しゴジラと激闘を繰り広げた。宇宙のみならず大気圏内での飛行も可能である。
地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン
公開時期:1972年
別名 | 未来怪獣 |
身長 | 65.0m |
体重 | 25000t |
飛行速度 | マッハ3.0(大気圏)、マッハ400(宇宙) |
出身地 | M宇宙ハンター星雲 |
宇宙恐竜が異星人である「M宇宙ハンター星雲人」によって改造されたサイボーグ怪獣。
宇宙空間を移動する際には青い結晶体に入り、大気圏内の空中飛行も可能。キングギドラと共に地球へ飛来し地球の破壊活動を行った。
異星人によって建てられた「ゴジラタワー」から発信される特殊な信号によって操られており、「ゴジラ」「アンギラス」と激闘を繰り広げた。
キングギドラとのコンビネーションもあり一時は両者を追い詰めるまで活躍。しかし、キングギドラとの不意の衝突事故によってガイガンとキングギドラの喧嘩が勃発。
この隙に乗じてゴジラとアンギラスが攻撃を仕掛けた事でキングギドラと共に宇宙へ退散していった。
機械化されたサイボーグであるが感情は失ってはおらず劇中でも喜怒哀楽を出すシーンが多い。設定上はレーザーや火炎放射器などの兵器で遠距離攻撃が可能になっているが、劇中ではメーサー車相手に何も出来ず反撃さえ出来なかった。
ゴジラ対メガロ
公開時期:1973年
メガロの援軍としてシートピア海底人からの要請により、「M宇宙ハンター星雲」から再び地球へ送り込まれた。
メガロと共に「ジェットジャガー」を追い詰めたものの、「ゴジラ」の登場によって一転して不利な状況になってしまう。
ジェットジャガーによって腕を折られ、ゴジラの放射能火炎を喰らった事によりメガロを置いて宇宙へ逃げ帰っている。
メガロとは仲が良く、合流時に挨拶を交わしたり連携攻撃を仕掛けたりするなどの活躍も目立った。
ゴジラ FINAL WARS
公開時期:2004年
身長 | 120.0m |
体重 | 60000t |
飛行速度 | マッハ3.0 |
出身地 | X星人の母星 |
これまでアニメなど派生作品やゲームなどの登場が多かったガイガンだが、本作にて「ゴジラ対メガロ」以来31年ぶりに映画作品に復活。
本作では遠距離攻撃が可能な「ギガリューム・クラスター」「ブラデッド・スライサー」などの遠距離兵器も登場する。
地球の侵略を企むX星人により1万2000年前に放たれ、モスラと死闘を繰り広げた末に勝利。現代になり地球防衛軍に発見されるもX星人の呼びかけによって再起動。
その後、ゴジラを復活させようとする轟天号の邪魔をするが失敗。また南極にて復活したゴジラ相手に「ブラッディ・カッター」を使おうとするも放射熱線の直撃により頭部を破損する。
最終決戦を前に頭部修復で復活、両腕を「ブラッディ・チェーンソー」に換装する事でパワーアップを果たす。
モスラとの再戦では効果的にダメージを与えるもトドメとなる攻撃はことごとく回避された挙句、自身が放った「ブラデッド・スライサー」でうっかり自分の身体を切り落としてしまう。
最後はモスラの「ファイヤーヒートアタック」により爆散し敗れ去った。
改造ガイガン
流星人間ゾーン
公開時期:1973年
東宝が始めてテレビ向けに製作した特撮ヒーロー。東宝の映画で登場した数々の怪獣達がゲストで出演する。
第9話「間一発 ゴジラの叫び」では全宇宙を支配しようとする組織「ガロガバラン星人」の一味として登場。
ガロガによってコントロールされており、ゾーンファイターとの戦いでは優勢だったものの、その後現れたゴジラとの戦闘で敗戦。
「ガイガン忍法行き返りの術」で復活後はゾーンとの激闘を演じたが、相手の必殺技の直撃により爆散してしまう。
ゴジラアイランド
公開時期:1997年〜1998年
宇宙最強の怪獣として登場。生真面目でありながらニヒルなキャラとして描かれている。
プライドが高くゴジラと1対1で戦いたいと思っており、邪魔をする者であれば例え味方であっても容赦はしない。
デストロイアやメガロに襲われていたゴジラを助けたり、ゴジラと共闘するなどゴジラの良きライバルとして活躍する。
ゴジラ・ザ・シリーズ
公開時期:1999年〜2000年
オープニング映像のみに登場するガイガンのアレンジ怪獣。日本版ガイガンの面影はなく、サイボーグかどうかも不明。
なお、コンセプトアートではゴジラと水中戦が展開されており、設定では水中での活動も可能な模様。
GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ
出典元:YouTube (【ゴジラ】俺たちの戦友『小説版ガイガン』【怪獣解説】)より
公開時期:2018年
アニメ3部作(GODZILLA)の前日譚にあたる「GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」では人類の味方として登場。
サイボーグになる前の姿も描写されており、作中によると猛禽類と水棲恐竜を合体させた様な姿をしており、改造前でも飛行能力は持っていたという。
シベリア沖の海底にいた所を人間達に発見され、ゴジラを陸地に留める作戦「オペレーションロングマーチ」に投入されるも敗戦。
その後、サイボーグ怪獣として改造され戦いを重ねつつも敗戦が続いたため最終的には「ナノメタル」を施された状態で登場。
ゴジラとの最後の一戦ではナノメタルの機能により身体の一部欠損しても瞬時に再生するも、最後は出力を上げたゴジラの熱線により消滅してしまう。
怪獣人形劇ゴジばん
公開時期:2019年〜現在
地球にやってきた当初は宇宙最強の怪獣と自称していたものの、ゴジラくん(ゴジラ)に敗れた事により以降はネタキャラとして活躍する。
雑魚と嘲笑ったモシュモシュ(モスラ幼虫)には無視された挙句、リトル(リトルゴジラ)には何かと振り回されるシーンが多い。
ガイガン来襲
公開時期:2022年
「ゴジラVSガイガンレクス」と共にゴジラフェス2022で公開された短編映画。ヘドラと交戦後に海へ向かうゴジラの前に突如登場し激しい戦いを繰り広げる。
回転カッターやレーザーを駆使してゴジラを追い詰めたものの、ゴジラにハンマーハンドを掴まれ至近距離から放射熱線を受けてしまい敗北する。
ゴジラVSガイガンレクス
公開時期:2022年
ゴジラフェスで公開された短編フルCGアニメーション作品で登場。
劇中には「ガイガンミレース」と、ミレースを束ねる「ガイガンレクス」の2種類のガイガンが登場し街中でゴジラとバトルを繰り広げる。
ガイガンレクス
ガイガンミレースを束ねる中核的存在で、ミレースに指示を与える司令塔の役割を担っている。
腹部から発射するレーザーは全ミレースのエネルギーを利用する事が可能で劇中ではゴジラの放射熱線と互角の威力を見せつけた。
また、両腕のカッターは攻撃だけでなくゴジラの放射熱線を防御するなど攻守に渡り実用性を発揮している。
なお、本作ではゴジラとの決着は付かなかった。
ガイガンミレース
劇中の冒頭で登場するガイガン。レクスの指示により数を率いて登場、自衛隊の戦闘機や戦車などをレーザーやカッターで次々と倒していく。
その後、登場したゴジラには手も足も出なかったが、レクスの命令により腹部の「ブラッディー・カッター」で襲いかかるなどレクスの兵器の一部として扱われていた。
メカキングギドラ
ゴジラとの戦いで敗れオホーツク海の海底に沈んだキングギドラを23世紀で回収してサイボーグ化した怪獣。
低温下で仮死状態だったため23世紀でも生存していたが、両翼と胴体、脚部の一部とゴジラとの戦いで欠損した中央の首は機械化されている。
ゴジラvsキングギドラ
公開時期:1991年
身長 | 140.0m |
翼長 | 150.0m |
体重 | 80000t |
飛行速度 | マッハ4.0 |
搭乗者 | エミー・カノー |
「仕様」
23世紀でも仮死状態で生きていたキングギドラをエミーの提案により機械化。
タイムマシン機能を持つ航空機「KIDS」はコクピットブロックとして機能しており、緊急時には脱出も可能になっている。
コクピットには「アンドロイドM11」の頭脳が搭載されておりパイロットをサポートする。胴体の背部にあるスラスターを使用する事により、翼が機能しなくなっても空中浮遊は可能となっている。
兵器は左右の首から発射される引力光線、機械化された中央の首からはレーザー光線を発射。胴体にはワイヤー付きのマシンハンドを搭載し捕獲したゴジラに高圧電流を流す事が可能である。
「活躍」
新宿・東京都庁舎付近で暴れるゴジラの目の前に空中から突然姿を現した。
耐久性に問題があるのかゴジラの放射熱線を受けるたびにコクピット内で火花が飛び散るシーンが映し出されている。
ゴジラを都庁の下敷きにしたものの、反撃を受けてしまった事で翼に穴が空き落下。エミーは一時気絶してしまう。
その後、マシンハンドでゴジラを拘束し連れ去ろうとするも、空中でゴジラの放射熱線を至近距離から受けた事で墜落。ゴジラと共に海へ沈んでいった。
海底に沈んだ残骸は後に「国連G対策センター」回収されており、メカゴジラの開発に活かされている。
ゴジラアイランド
メカキングギドラ
第1シーズンの「メカキングギドラ編(第51〜63話)」ではX星地球攻撃隊隊長のザゲレスが怪獣自販機で購入する。
しかし、ゴジラとの戦いでは電子頭脳が入っておらずまともに動作しなかった事もあってあっさり撃沈。
Gガードに奪われた後は司令官が搭乗し「ヴァバルーダ」を攻撃するも、メカギドラに隕石が衝突。
この隙にザグレスが回収、再びメカギドラで地球を攻めるもゴジラをはじめとする怪獣達に倒されてしまう。
ハイパーメカキングギドラ
怪獣自動販売機で販売されている「メカキングギドラ」の最高級品。
第1シーズンでは名前のみ登場だったが、第2シーズンの完結編では初めて姿を見せる様になる。
尾以外は全て機械化されており、修復プログラムによって自己修復が可能。兵器は赤色のレーザー光線と中央の首からは凍り付け光線が発射可能。
これに加えてザグレスが独自にトラクタービームを搭載しワープゲートを奪おうとするもゴジラと司令官のメカゴジラと交戦に発展。
戦闘中に中央の首が破壊され自己修復したものの、ミサトがワープゲートの設定を逆転させた事によりザグレスと共にゲートの向こうへ吸い込まれてしまう。
サイバーゴジラ
アメリカのアニメ「ゴジラ・ザ・シリーズ」に登場するサイボーグゴジラ。
ハリウッド映画「GODZILLA」のラストで人間達によって倒されたゴジラを機械化した怪獣である。
ゴジラ・ザ・シリーズ
公開時期:1999年〜2000年
第15話「モンスター・バトル」から3話連続で登場。
米軍によって回収されたゴジラの亡骸をエイリアンが強奪、後にサイボーグ化された。
口から吐くパワーブレス、背部のミサイルランチャーとレーザーキャノン、腕部にはレーザーガンやクローなど多数の兵器が搭載された事もあって、ゴジラに比べ体重が約40倍になっている。
生前と同じく水中での移動力が高く、洗脳装置で怪獣達をコントロールする事も可能。
劇中ではサイバーゴジラを親と認識し攻撃を躊躇うゴジラを他の怪獣達と共に洗脳、世界中を攻撃させている。
だが、ヒートチームの活躍によって洗脳が解けた怪獣達に反撃された挙句、ゴジラとの直接対決ではパワーブレスとテールハンマーを受けてしまい、パワーブレスで反撃するも胸の装甲を破壊されたため機能が停止してしまう。
ゴジラシリーズのサイボーグ怪獣の感想
ゴジラシリーズに登場したサイボーグ怪獣を紹介しました。
「ガイガン」「メカキングギドラ」「サイバーゴジラ」の三体のみとなりましたが、以外と少ない感じがしました。
他の怪獣を見てみると昆虫怪獣であるメガロも角や手の部分がサイボーグっぽいなと思う所があります。
個人的にはメカキングギドラがデザイン的に一番好きです。
23世紀で開発されたサイボーグ怪獣という設定で、過去の対ゴジラ兵器を参考に作られたみたいですが、後に登場するスーパーメカゴジラやモゲラに比べると劇中では圧倒的な強さを発揮出来なかったのは残念でしたね。
ガイガンに関してはガイガンレクスが脅威的な強さを発揮していましたが、劇中では勝負が付かなかったので今後の出演に期待です。