ゴジラシリーズで登場したゴジラの子供・幼体を紹介したいと思います。
ゴジラシリーズの頂点であり数々の歴戦を潜り抜けた怪獣王ゴジラですが、シリーズではゴジラの子供や幼体も登場。親子で戯れたりするなど、ゴジラシリーズの中でも貴重なシーンが登場する事も。
今回は歴代作品で登場したゴジラの幼体の特徴や活躍、またゴジラ以外の怪獣の幼体もまとめてみました。
ゴジラシリーズに登場する小さいゴジラまとめ
ゴジラシリーズで登場するゴジラの幼体をまとめてみました。
ミニラ
登場作品:「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」「怪獣総進撃」「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」「ゴジラ FINAL WARS」
「ゴジラの息子」「ちびっ子怪獣」と呼ばれている2代目ゴジラのわんぱく息子。
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」で初登場し、カマキラスが発見した巨大な卵から孵化、劇中では現地の人間と仲良くする姿が描かれている。
「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」でも小学生の子供と戯れるなど、登場作品によっては人間の言葉を喋るシーンも存在。
全体的に容貌がゴジラと異なっており、ずんぐりむっくりな体型で背ビレが小さい。通常のサイズは20メートルにも満たないが、「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」「ゴジラ FINAL WARS」の様に人間サイズになる場合も。
放射能熱線を吐けるもののゴジラの様に継続的に吐ける訳では無く、リング状のものしか吐けない。
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」ではゴジラに尾を踏まれた事により覚醒し立派な放射能熱線が使える様になっている。
ちなみに「怪獣総進撃」ではリング状の放射能熱線でキングギドラにトドメを刺すなど活躍している。
「怪獣島の決戦 ゴジラの息子」でミニラの卵を見つけたカマキラス
卵から生まれたばかりのミニラだが、この直後にカマキラスの攻撃を受けてしまう。
ゴジラと一緒にいるシーン。人間を発見して仲良くなるミニラ。
ゴジラから放射能熱線の猛特訓を受けるミニラ。リング状の熱線しか吐けなかったがゴジラのスパルタ教育により上達していく。
「怪獣総進撃」ではキングギドラにリング状の熱線でトドメを刺す。
「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」で小学生と仲良くなるミニラ。
ガバラからいじめられるミニラだったが、何度も立ち向かっていく。
「ゴジラ FINAL WARS」でも人間サイズで登場する。
ゴジラの戦いを見て本能を取り戻し巨大化するミニラだったが、最終的にはゴジラに戦いを止める様に説得する。
ゴジラと共に海へ帰っていくラストシーン。
ベビーゴジラ
登場作品:「ゴジラvsメカゴジラ」
身長 | 164.0cm |
全長 | 353.0cm |
体重 | 420.0kg |
ベーリング海・アドノア島のラドンの巣跡で発見された卵から孵化する「ゴジラザウルス」の幼体。国立生命科学研究所で孵化の場に立ち会った「五条梓」を母親として認知している。
劇中では「ベビー」の愛称で親しまれ恐怖を感じると目が赤く光り、仲間に助けを求める習性がある。
卵はラドンの巣に「托卵」してあったためラドンとは兄弟の認識がある。そのためベビーゴジラが恐怖を感じるとラドンは呼びかけ反応し助けに向かうが、同族であるゴジラもベビーの助けを感知。
ゴジラを誘き寄せる作戦に利用され、劇中では「メカゴジラ」「ゴジラ」「ラドン」の三つ巴の戦いが繰り広げられるシーンも存在する。
終盤には戦いを終え迎えにきたゴジラに怯えていたものの「三枝未来」のテレパシーによって本能を呼び戻されゴジラと共に海の向こうへ帰っていった。
雑食性であり、ハンバーガーと花が好物である。
孵化した直後のベビーゴジラ。研究員に恐れられるが、人は襲わない。
ベビーゴジラと国立生命科学研究所・研究員の五条梓。
梓に懐くベビーゴジラ。どうやら彼女を母親と思い込んでいる模様。
ベビーゴジラの目が赤くなるシーン。
スーパーメカゴジラのGクラッシャーを受けてダウンしたゴジラを心配するかの様に吠えるベビーゴジラ。それに応えるかの様にラドンが目を覚ましゴジラにエネルギーを分け与えた事でゴジラを再び息を吹き返す。
梓との別れを惜しむベビーゴジラ。
戦いは終わりゴジラと共に海へ帰っていくベビーゴジラとそれを見守る梓たち。
リトルゴジラ
登場作品:ゴジラvsスペースゴジラ
身長 | 30.0m |
体重 | 8000.t |
歩行速度 | 20km/h |
生息地 | バース島 |
バース島に生息していたベビーゴジラが成長した姿。身長も30mに達しており人間サイズの前作と比べるとかなり巨大化している。
本来であれば恐竜「ゴジラザウルス」の大人の姿になるのだが、ゴジラの放射能熱線による影響から少しずつゴジラ化が始まった状態である。
体内からは核反応が確認され、終盤には放射能熱線を使用するシーンがあるものの泡状で威力は皆無である。
前作と同じく人間達からは「ベビー」の愛称で呼ばれている。また「Gフォース」の「結城晃」からは「チビゴジ」というあだ名が付けられた。
ちなみに「リトル」という名称が登場したのは次回作である「ゴジラvsデストロイア」である。
前作の記憶が残っているため人懐っこく平成ゴジラシリーズのレギュラーメンバーである「三枝未希」と再会した時は喜びを露わにした。また、劇中ではゴジラからも可愛がられるシーンが見られる。
スペースゴジラには当初同族と思い込み近づいて行ったが、攻撃を受けてしまい結晶体に閉じ込められてしまう。
島で暮らす結城晶に懐くリトルゴジラ。
放射能熱線を吐くリトルゴジラ。まだゴジラになりきれていないのか威力は皆無。
1人で遊んでいた所にスペースゴジラが突如登場。
スペースゴジラを同族と思ったのか目を赤く光らせ恐怖に怯えながら近づいてみるも攻撃を受けてしまう。
リトルゴジラの危機を察してゴジラが駆けつける。スペースゴジラの攻撃からリトルを守るゴジラ。
スペースゴジラの攻撃でダウンするゴジラ。リトルもゴジラに駆け寄るがどうする事も出来ず。
スペースゴジラによって結晶体へ引きずり込まれるリトル。
リトルゴジラ、ゴジラ、スペースゴジラの3体お揃いシーン。
ゴジラジュニア
登場作品:ゴジラvsデストロイア
身長 | 40.0m |
体重 | 15000t |
生息地 | バース島 |
バース島に含まれる天然ウランによる核分裂反応によってゴジラ同様の怪獣に変貌した姿。
見た目はゴジラにかなり近くなったが「バーニングゴジラ」と比較するとサイズは半分以下で背ビレも小さい。
また、ベビーやリトルの時の様に恐怖で目が赤くなる事もなく、青色の放射能熱線を吐く事ができる。
「三枝未希」が乗っているヘリコプターにデストロイアが襲いかかった時には放射能熱線でデストロイアを攻撃しているため、リトル時代同様に人間達への想いがまだ残っていると思われる。
劇中ではアドノア島へ帰ろうとしている中、ゴジラがジュニアを追ってアドノア島へ向かっている事から「三枝未希」「小沢芽留」のテレパシーによりゴジラを誘き寄せるための囮となった。
その後、バーニングゴジラに代わりデストロイアの集合体と戦闘を繰り広げ、一度は倒す事に成功。
羽田空港でバーニングゴジラと再会するも、完全体となったデストロイアが出現。
デストロイアによって空中から落とされた挙句、オキシジェンデストロイヤー・レイを受けた事でバーニングゴジラの目の前で力尽きてしまう。
激怒したバーニングゴジラはデストロイアとの最終決戦に挑みこれに勝利。
一度は息絶えたジュニアであったが、直後にメルトダウンを引き起こしたバーニングゴジラから放出された大量の放射線を浴びた事により、ラストシーンでは完全なゴジラの姿で復活を果たしている。
日本列島に上陸したゴジラジュニアはデストロイアと遭遇し初実戦へ。
デストロイアの飛翔体と戦うゴジラジュニア。
デストロイヤー・レイで苦戦するジュニアだったが、その後巻き返す。
飛翔体になって逃げようとしたデストロイアを放射能火炎で撃墜。
バーニングゴジラと羽田空港で再会するジュニア。
直後に完全となったデストロイアが出現。デストロイア・レイの直撃を受けるバーニングゴジラ。
デストロイアによって連れ去られ上空から地面に叩きつけられるジュニア。
地面に落下した後、デストロイア・レイによる追い討ちを受けるジュニア。この攻撃が致命傷になってしまう。
虫の息になったジュニアは駆けつけたバーニングゴジラからエネルギーを与えられるも反応せず。
力尽きたゴジラジュニア。その後、激怒したバーニングゴジラによってデストロイアは敗北。
平成ゴジラシリーズの最後のシーン。メルトダウンを引き起こしたバーニングゴジラの放射能を浴びて完全なゴジラとなって復活を遂げた。
シン・ゴジラ(第1形態〜第3形態)
登場作品:シン・ゴジラ
太古の時代より生存していた深海の海洋生物が60年前に投棄された放射性廃棄物の影響により突然変異した怪獣。
膨大な遺伝子量を持ち、爬虫類・魚類・鳥類などの多種多様な種族の形態を併せ持っており、あらゆる環境に適応が可能。
さらに自己進化・退化を自由に行える能力も持っており、体内には熱核エネルギーを生み出す器官を持つため、水と空気だけで生きていく事ができる。
第4形態(完全体)、第5形態(群体化)まで存在しているが、ここでは幼体と呼ばれる第3形態までを紹介する。
シン・ゴジラ(第1形態)
シン・ゴジラの進化過程の初期段階。
突如、東京湾に出現した時の形態で劇中で確認出来たのは尾の部分のみ。全身像は明らかにされていない。体内では核分裂が行なわれているため膨大な熱量を放出、海面に浮上しただけでも大規模な水蒸気が発生した。
また、急激な成長に伴い体液が流出した事で海面を真っ赤に染めている。
シン・ゴジラ(第2形態)
全高 | 28.0m |
全長 | 122.0m |
第1形態の進化系で環境に適応し始めた状態。
後脚はまだ完全には発達しておらず陸上では地面を這うかの様に移動する。
水生生物の特徴であるエラが見受けられるものの、背中には背ビレが形成されゴジラとしての特徴が芽生え始めている。
劇中では陸上の建造物や自動車などをなぎ倒しながら移動している。
シン・ゴジラ(第3形態)
全高 | 57.0m |
全長 | 168.25m |
第二形態からさらなる進化を遂げ、ゴジラとしての容貌が見え始めた段階である。
この状態になると後脚がかなり発達しているため、陸上での直立が可能になっており二足歩行を行う事が出来る。
また小さいながらも手・腕が形成され、背ビレも大きくなっているのが分かる。
劇中では体内の冷却が進化に追いつけずにいたため活動時間が短く、一時的に第二形態へ退化するシーンも見られた。
シン・ゴジラの第4形態(完全体)
シン・ゴジラの第5形態(群体化)。
ゴジラ以外の幼体怪獣まとめ
ゴジラシリーズで登場したゴジラ以外の怪獣の幼体を紹介したいと思います。
ドラット
登場作品:ゴジラvsキングギドラ
身長 | 30.0cm |
体重 | 800.0g |
バイオテクノロジーと遺伝子操作によって作られた23世紀の動物で2204年の地球では一大ブームとなっている。
人懐っこく大人しい性格で、特殊な笛の持つ特定の音波によって飼い主を識別したり、行動をコントロールする事が可能。
劇中で登場する3匹のドラットは放射性物質を吸収して1体のキングギドラに変異する様に遺伝子をプログラミングされていた。
そのためラゴス島で放置された結果、核実験の放射能による影響でキングギドラに変貌している。
ラゴス島で放置された3匹のドラット。その後の核実験によりキングギドラへと変貌する。
未来人の思惑通りに変異、超ドラゴン怪獣キングギドラとして日本の街を襲う。
バトラ幼虫
登場作品:ゴジラvsモスラ
全長 | 90.0m |
体重 | 20000t |
黒いモスラと呼ばれているモスラの亜種で環境汚染に対抗して作り出された存在。
モスラと同じく地球の守護神と呼べる存在であるものの、「守護」を目的とするモスラに対して「破壊」を目的としている。
太古の文明時代に気候を操る機械が地球生命を危機に陥れたため、人類の文明を滅ぼすために生み出された「破壊神」である。インファント島には卵からモスラと共に生まれた事を示す壁画が残されている。
かつてコスモスの築いた文明を破壊した事から守護神モスラによって封印されていたが、後の巨大隕石による影響で復活を果たす。
幼体は眼と角から2種類の光線が使えるなど劇中でも攻撃的な描写がされており、成虫に至ってはモスラと一時的に対立した。
バトラ幼虫による名古屋城襲撃。自衛隊も抵抗するが効果なし。
成虫になったバトラ。
モスラ幼虫
登場作品:モスラ、モスラ対ゴジラ、ゴジラvsモスラ、平成モスラシリーズ三部作、ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS、その他
インファント島の先住民族の守護神。
シリーズや作品によって多少の違いはあれど、モスラを崇める巫女「小美人」の召喚によって彼女達の元へ駆けつけるシーンが多い。
なお、海を渡り日本に向かう時にはバタフライの様に泳ぐシーンが登場する。人類の味方であるが、日本へ上陸した後は陸上の建造物を破壊しながら小美人がいる場所まで移動する場面が目立つ。
ゴジラの怪力でも切れない繭糸を吐く事が可能で、劇中においてもゴジラ相手に動きを封じ勝利するシーンも多い。
幼体でありながらも強大な怪獣と対等に戦うため、人類にとって心強い味方となっている。
ちなみに平成ゴジラシリーズ終了後に展開された「平成モスラシリーズ」では中生代のモスラの祖先として「原始モスラ」が登場している。
映画「モスラ」で卵から孵化したシーン。
ゴジラの尻尾に噛み付く昭和ゴジラシリーズのモスラ幼虫。親モスラ(成虫)がゴジラとの戦いで力尽きるも2匹の幼虫がゴジラに立ち向かう。
岩陰に隠れてゴジラに繭糸を浴びせるシーン。2匹の連携は抜群でゴジラは抵抗出来ず海へ落ちて行ってしまう。
国会議事堂で蛹(さなぎ)になろうとする平成ゴジラシリーズのモスラ幼虫。
平成モスラシリーズの原始モスラ
モスラの成虫。画像は昭和ゴジラシリーズのモスラ。
平成ゴジラシリーズのモスラ成虫。蛹(さなぎ)から出たばかりのシーン。
デストロイア(微小体・クロール体・幼体)
地球に酸素がほとんど無かった25億年前の微小生物が、1954年に初代ゴジラに対して使用された「オキシジェンデストロイヤー」の無酸素状態によって復活。
約40年後の東京湾の工事により酸素に触れた事で異常進化した怪獣である。
オキシジェンデストロイヤーの影響により「ミクロオキシゲン」の生成能力で成長・合体が可能。高温状態により成長進化を早めるが、極低温で無効化されてしまう。
デストロイア(微小体・クロール体)
微小体 | |
全長 | 3.0mm~5.0mm |
体重 | 0.5g |
クロール体 | |
全長 | 2.0mm〜30.0cm |
体重 | 2.0g〜1.5kg |
微小体は青海トンネル工事により酸素に触れた事で有酸素下においても活動可能になった形態である。劇中でその姿が明らかにされていない。
オキシジェン・デストロイヤーによって蘇生した事から体内には「ミクロオキシゲン」が存在しており、その力を使ってあらゆる物質を分解して捕食する。
そして、微小体が合体して進化した形態がクロール体。
この段階で既にミクロオキシゲンを噴出させる力を持っており、劇中では電線やガラス、水族館の魚類を溶かすシーンが存在する。
デストロイア(幼体)
全長 | 2.0m〜18.0m |
体重 | 350.0kg〜260.0t |
陸上での環境に適応した形態。劇中では火炎放射器や砲弾によって一部が死滅している。
6本の脚を持ちミクロオキシゲンを噴射する事で工事現場の機材を消滅、さらに警視庁の特殊部隊と交戦した際には隊員を数人規模で溶かしてしまうなど凶悪性が増した。
進化が早く冷凍メーサー車の攻撃でダメージを受けるが、後にさらに巨大化してしまうなど倒すのが難しい状態になっている。
人間達を襲うデストロイアの幼体。
デストロイアの幼体の全体像
集合体。幼体が合体した形態である。幼体からさらに巨大化し2本の腕が生えているのが特徴。この状態になると外骨格が強化されているため冷凍兵器も効かなくなっている。
飛翔体。集合体から変形した姿で飛行可能な状態である。
完全体。飛翔体が火力発電の火炎を受けた事で成長した姿。ゴジラジュニアから吸収したゴジラ細胞により尾が形成され、2足歩行が可能になっている。
ゴジラシリーズに登場する幼体怪獣の感想
ゴジラシリーズで登場した幼体の怪獣を紹介しました。
ゴジラの幼体についてはシン・ゴジラを除けば人間を襲わないですし可愛いものが多いので人気があると思います。
特に「リトルゴジラ」に関してはゴジラの子供っぽい容貌を持った「ベビーゴジラ」よりもかなりデフォルメされて可愛くデザインされているので、「ゴジラジュニア」とのギャップが凄いという印象です。
シン・ゴジラに関しては地球外生物の様な不気味さが漂うので、幼体でイメージする様な可愛さは感じられないですね。もはやゴジラではなくエイリアンみたいな感じで怖ささえ感じます。
ミニラに関しては好みが分かれるそうで可愛いと感じる人もいれば、生理的に受け付けないという人もいる様です。
ミニラからベビーゴジラ、リトルゴジラの流れを見ていると昭和と平成以降の美的センスの違いがよくわかります。