フリーランスエンジニアが案件選びに失敗しないためにはどのポイントを見ていけば良いでしょうか?
案件選びの際にチェックするポイントを7つにまとめてみました。エンジニア初心者の人にもぜひ参考にしてもらいたいと思います。
報酬の単価について
最低限のラインを設けておく
常駐型のITフリーランスは業務委託(準委任契約)なので作業時間単位で報酬が発生します。
低い単価で妥協してしまうのはフリーランスとして「自分はこれだけの価値しかありません」と安売りしているということです。
エージェントもなんとか参画させようと、単価を低めに設定してあなたが参画しやすそうな案件を紹介してきます。
基本的に常駐型は時間の切り売りなので、自分自身の身を守るためにも、最低単価を設定してエージェントの言い値にならずに案件を探す事が重要です。
高単価にこだわりすぎない
安すぎる単価の案件で企業に安売りするのも良くありませんが、逆に理想が高くなりすぎて高単価の案件ばかり狙い続けるのも考えものです。
基本的に高単価の案件は数自体も少ないというのと、業界の第一線で活躍し続けている強者との競争になるので、案件の獲得に支障をきたす可能性があります。
仕事が中々決まらず時間だけが過ぎ去ってしまう事もリスクとしてあるので、自分のスキル、経歴をよく考えた上で相応の案件を選択することが重要になります。
ちなみにフリーランスエージェントのサイトで検索してみるとわかりますが、ほんの数万円下げるだけでも検索に引っかかる案件数がかなり変わります。
ミスマッチを少なくするために必要な事
仕事内容がミスマッチ
面談時に現場のリーダーや技術者が不在というケースが存在します。
このような事が起こった場合、面談担当の人から求められていた仕事内容と参画後の仕事内容が違ってしまう可能性があるのです。
また現場のリーダーが思い描いていた人物像と剥離が発生する事もあるので、実際の仕事上で人間的な相性などフィーリングが違ったという様な状態が起こる事もあります。
面談時に現場の指揮者や技術者と直接顔を合わす機会がなかった場合は案件の参画には慎重になった方が良いでしょう。
社風のミスマッチ
参画してから想像していた社内文化の違いで「こんなはずじゃなかった・・・」と落胆してしまわないためにも、面談時に現場で働いている人から社内の雰囲気など事前に聞いておきましょう。
フレックスタイムがあるのか? 職場のパソコンはデスクトップかノートパソコンか? 残業は多いのか? チームにはどのような属性の人物がいるのか?
など自分が最高のパフォーマンスを発揮するための好条件があるのかというのをチェックした方が参画後のトラブルを減らすために必要なことになります。
スキルアップのための案件選び
どのフェーズの案件を選ぶか?
フェーズによってはスキルアップがあまり見込めないものも存在するので注意が必要です。
特に運用・保守、テスト系の案件はスキルアップという観点から見てあまりおすすめできません。
ちなみにこれらの工程はソフトウェアの品質を保つためには必要不可欠ですので案件自体も多く需要があるのですが、このような案件は参画する企業先で使う技術や知識、手法などの独自性が他の工程よりも強く、身に付けたスキルの汎用性が低いので、他の企業の案件では経験を活かせない事が多いのです。
そのような理由からなるべく製造工程以上の設計開発に携われる案件に参画した方が良いでしょう。
既存のスキルセットに固執しない
エンジニアは現在保有しているスキルで満足してしまうと成長する機会が得られなくなってしまいます。
この業界は日進月歩で新しい技術が出てくるので、自分をアップデートできないと需要に置き去りにされてしまいます。
なので特定の技術に縛られずに幅を広げるためにも比較的新しい案件にチャレンジしてスキルをキャッチアップしましょう。
案件の期間は?
結論から言うと現在参画している案件でスキルのキャッチアップが十分に得られた時点で次の案件にチェンジした方が良いと思われます。
案件次第で変わるのですが参画後数ヶ月、早くて数週間でキャッチアップできてしまうこともあるので、その案件から得られるものが無いなと思ったらエージェントに次の案件を紹介してもらいましょう。
フリーランスエージェント経由で在宅ワークは可能?
僕がフリーランスになりたての頃に大手エージェントに聞いて見たところ、「そのような案件はほとんど存在しない」と担当者から言われました。常駐型ではなく在宅型を目指すのであれば新規顧客先を独自で開拓するか、もしくはクラウドソーシング系のサービスを利用する方が自分で営業をかける負担が少ないのでオススメです。
まとめ
◯ 高単価にこだわり過ぎると案件数が激減する
◯ 単価のラインを少しでも下げると案件数がかなり変わる
◯ 現場を知る人から直接話が聞けない場合は、参画後の仕事内容とミスマッチを起こすなどのトラブルを招きやすい
◯ 現場で働く人のフィーリングや社風を見ておく事で参画後のトラブルを回避できる可能性がアップする
◯ 特定の技術に固執するのではなく新しい技術をキャッチアップできる案件にチャレンジ
◯ 参画している案件でスキルのキャッチアップがなくなった時点で次の案件へシフトする
◯ フリーランスエージェントでは在宅ワークの獲得は期待できない