フリーランスの事前手続きはとても簡単なんです!ちなみに1日で終わります。
フリーランスエンジニアとして働く前に最低限必要な事と独立後に必要な事をまとめてみました。
開業前のした方が良い事
開業前に是非やっておいた方が良い事を3つまとめました。
クレジットカードを作成
フリーランスは会社員に比べ毎月安定したお金が入ってきません。
収入に波があるのでクレジットカードの会社としては未払いのリスクを避けたいのでの審査が通りにくい傾向があるのです。
ですので会社員で安定した収入があるうちにカードを作っておく事をオススメします。
事業で使う専用口座の作成
開業する前は是非新しい口座を作成しておきましょう。
フリーランスとして個人事業主になると確定申告が必要になります。
普段使いの口座を事業用に使うと、売り上げや経費の他に事業と無関係な収支も一緒に管理しなければならないので、お金の計算が複雑になるためです。
ちなみに僕のフリーランス1年目は事業用の口座が普段使いの口座だったため、収支の管理に苦労を事があります。
なので開業する前には専用口座を持っておく事をオススメします。
マイナンバーカードを作成
2020年(令和2年)分の確定申告より、青色申告特別控除の最大65万円控除を受けるためにはe-Taxでの申告が必須になりました。
また、e-Taxで確定申告を行う場合は、マイナンバーカードの電子証明書をe-Taxに登録する必要があります。
マイナンバーカードの申請はネットでも簡単で行えますが、カードが自宅に届くまでに1ヶ月〜2ヶ月ぐらいの時間がかかるので、節税したい場合は早めに作成しておきましょう。
ポートフォリオの作成
ポートフォリオは実務経験が豊富なフリーランスが自らの実績を示すだけのものではありません。実務の経験が少ない人でもポートフォリオを公開する事で案件の獲得に有利になります。
最近は経験が浅い人でもフリーランスになる事は珍しくありません。
実務経験が浅い人は経験が豊富な人に比べて案件の獲得に苦戦する傾向があります。僕自身もそうでした。
実績豊富な人よりも未知数で使いづらいと判断されやすいからです。
しかし、実務経験が浅い人でも ポートフォリオを作成して企業にスキルをアピールすれば案件を獲得する確率が飛躍的に上がるのです。
僕自身も、作成したポートフォリオのURLを公開し、スキルシートにも自分がこれまで作った作品の詳細や使った技術を記入したところ、案件のオファーが来たという経験があります。
自分のスキルや主体性をアピールするためにもポートフォリオを作っておきましょう。
開業の手続き
以下の4つの手続きで開業が可能になります。
手続きは1日で終わり、費用も発生しませんのでフリーランスになると決めたらすぐにでも行いましょう。
現在住んでいる都道府県の市町村の役所で手続きをします。
また国民健康保険と国民年金で支払った金額を社会保険控除として所得金額から引く事ができるので節税になるのです。
国民健康保険の加入 (役所)
現在会社員として働いている場合は、社会保険から切り替えになります。
会社員であれば社会保険として半分負担してもらえますが、個人事業主の場合は全額負担になります。
ちなみに前年度より収入が少なくなる場合は各都道府県の減免制度が利用できる事もあります。
手続きには保険の資格喪失証明書、身分証明書が必要です。
国民年金に加入 (役所)
現在会社員であれば社会保険で加入している厚生年金から外れて国民年金に加入する事になります。
手続きには年金手帳と印鑑、退職を証明する書類 (離職票、保険の資格喪失証明書、退職証明書など)が必要です。
また個人事業主でも加入ができる国民年金基金などがあります。
開業届を提出 (税務署, e-Tax)
現在住んでいる各都道府県の所轄の税務署で行います。
開業届をする最大のメリットは確定申告を青色申告特別控除で受けれる事です。
青色申告は事業所得から最大65万円控除を受けられるので節税対策になります。
また開業届提出の際に屋号を決めることもできます。
専用口座の名義には屋号を使う事ができるので事業用口座と判別しやすくなります。
手続きには「個人事業の開業・廃業等届出書」「マイナンバー / 身分証明書」「印鑑」が必要です。
青色申告承認申請書を提出 (税務署, e-Tax)
上述の青色申告特別控除を受けるために必要な書類となります。
開業届と合わせて提出します。
手続きには「青色申告承認申請書」「マイナンバー / 身分証明書」「印鑑」が必要です。
開業後の流れ (フリーランスエージェント経由)
以下フリーランスエージェント経由で仕事をする場合に必要な書類をまとめます
案件の参画前
業務委託に関わる契約書等
フリーランスエージェント経由で案件に参画する際には各エージェントから送られてくる契約書類を提出する必要があります。
内容としては業務委託の注文書、機密保持に関するものや個人情報に関するものなどです。
各種書類の内容はエージェントによって変わります。
案件参画後
フリーランスエージェントを利用して案件に参画した場合は業務委託(準委任契約)となります。
この契約は作業に携わった時間分で報酬が発生します。
エージェントに報酬を請求するために必要な書類を見ていきましょう。
作業報告書
クライアント先で作業した時間を日々記録したものになります。
会社員でいうところのタイムカードになります。
作業報告書のフォーマットは参画した案件先で指定されたものになります。
提出方法はエージェントによって変わってきますが、主に作業報告書のExcelデータ、もしくは作業報告書に記録した作業時間の写真画像をメールで添付して送ることが多いようです。
請求書
作業報告書と同じくエージェントに請求する際に必要です。
報酬の月単価と月間の作業時間から計算した請求金額を記入します。
エージェントでフォーマットの指定があるか、もしくは指定がない場合はフォーマットは自由です。提出方法はExcelデータをメールで添付する事が多いようです。
売り上げと経費を管理する
確定申告に備えて振り込まれた報酬と経費を記録します。 ちなみにfreeeがオススメです。
このクラウド会計ソフトを使うと記録した収支から自動で確定申告の書類が作成されるので非常に助かっています。
まとめ
◯ 国民健康保険と国民年金に加入する
◯ 開業届と青色申告承認申請書を提出する
◯ ポートフォリオでスキルをアピール
◯ エージェントによって契約書類が変わる
◯ クラウド会計ソフトを使うと確定申告が楽になる