ドラゴンクエスト ダイの大冒険「ミストバーンの正体・バーンの真実編」をまとめてみました。
前回の「大魔王バーン再び・アバン対キルバーン編」では死神との異空間の決闘でアバンがまさかの敗北、そして双竜紋に目覚めパワーアップしたダイが大魔王バーンと再戦しドルオーラの連発でバーンを退ける事に成功しました。
今回は今までベールに包まれてきたミストバーンの謎に迫ると同時にバーンの真実も明らかに。また死んだと思っていたアバンも現実空間へと戻りキルバーンとの因縁に決着が付けられます。
ミストバーンの正体・バーンの真実編 各話リスト
第88話「闇の衣」
第89話「凍れる時間の秘法」
第90話「影と死神」
第91話「バーンの真実」
ミストバーンの正体
ミストバーンの素顔
ヒムのオーラナックルを喰らって動けなかったはずのミストバーンが突然立ち上がった・・・。
だが、ヒムはもう一度オーラナックルをお見舞いしようとするが、これが結果的に闇の衣を封印していた鎖を断ち切る事に。
封印を解いたミストバーンの真の姿。
余りの殺気に怖気付くヒム。
またミストバーン自身も大魔王の許可無しにこの姿を晒した事に怯えていた。
ミストバーン「お許し下さいバーン様。初めてあなた様のお言葉を聞かずしてこの姿を見せる私を」
ミストバーン「いいぞ、せいぜい恐怖しろ。私も怖い。」
ミストバーンの圧倒的な力の前にヒムとラーハルトも太刀打ち出来ず。
ヒムに至ってはオリハルコンの腕を素手でへし折られる始末。
ミストバーンは言う、英知と魔法力では大魔王には敵わない。しかしパワーにおいては力を解放した自分の方が上だと。
ミストバーン「そう、私はバーン様より強い。私が魔王軍最強なのだ。」
ダイの胸騒ぎ
一方のダイとレオナ。
バーンとの戦いに決着が付いたダイはホワイトガーデンで戦っているポップ達の援護に向かおうと立ち上がるが、体が重い・・・。
レオナのベホマで回復したと思っていたのだが、全回復していなかったのだ。
暗黒闘気で受けたダメージは呪文では回復できない、レオナの言う通り自然回復を待つしか無かった。
空を見つめながら複雑な表情を浮かべるダイ。
ドルオーラで大魔王バーンを倒したはず・・・なのにダイの心のには不安が襲っていた。
最後の希望
ミストバーンを倒せる手が一つ残されていた。
唯一の望み、メドローア。皆んなの期待がポップに集中する。
メドローアがどれ程強力な呪文かはかつて敵だったヒムも十分に理解していた。
メドローアを作る時間稼ぎのため、ラーハルトとポップの呪文で傷が癒えたヒムが二人がかりで攻撃する・・・が全くダメージを受けないミストバーン。
クロコダインの獣王撃烈掌も足止めにすらならなかった。
メドローア作る時間さえ作れないポップ。
そこに「閃華烈光拳を顔面に入れた」というマァムの言葉を聞いた”ブローキナ老師”ことビーストくんが何やら敵の謎解きをする。
ビーストくん「あの男の肉体は生きてはいない」
ビーストくん「ポップくん、メドローアのチャンスはワシが作る」
生身の肉体であれば閃華烈光拳は通じるはず、だがミストバーンは無傷だった。
ミストバーンの肉体の秘密が徐々に明らかにされていく。
ビーストくん「お前の不死身の秘密、それは恐らく・・・凍れる時間の秘法」
ミストバーン「その名を知っているのか・・・!?」
・・・
ミストバーン「貴様!!何者だ!!」
ビーストくん「ビーストくん!!」
ミストバーンとの格闘戦でも全く引けを取らない戦い方をするビーストくん。
スピードでは全くの互角だった。
今のうちにメドローアを作り出そうとするポップだったが、プレッシャーなのか両手にヒャドを作り出す始末。
いつもはダイやヒュンケルに最後の期待がかかっていたのが、今までとは違い自分が頼みにされているこの状況で思う様に体が動かなかった。
凍れる時間の秘法
ミストバーンの渾身の一撃を受けるビーストくん。だが、彼にダメージは無かった。
枯れ葉が舞うが如くミストバーンの攻撃を受け流していたのだ。
そして、ミストバーンの体は冷たかった。
ビーストくんの言う通り、ミストバーンの体は「凍れる時間の秘法」によって生命活動が行われていなかったのだ。
そう言うと彼はかつてアバンのパーティーとして魔王ハドラーと戦った時の事を語り出した。
今から17年前の出来事、勇者アバンは戦士ロカ、僧侶レイラを連れて旅をしていた。
古文書を頼りに研究をしてきた「凍れる時間の秘法」を皆既日食の今日、ハドラーに仕掛けると2人に話すアバン。
「凍れる時間の秘法」とは相手の時間を止め動けなくする秘宝である。
未知数なため仲間を巻き込む恐れがある事からアバンはロカとレイラをこれ以上この戦いに同行して欲しくは無かった。
一緒に旅を出来ない・・・この事実を知らされたロカは激情。
ハドラーには確実に効果はあるが最悪自分自身も秘法にかかってしまうかも知れないという懸念がアバンにはあったのだ。
この様子を木の上から見ていたマトリフとブロキーナ。
実はロカとレイラの間には子供が出来ていたのだ。
この事実をアバンに指摘されるなり赤面になってたじろいでしまうロカ。
アバンは生まれてくる新しい命のためにもロカとレイラを道連れにはしたくなかった。
レイラのお腹にいる赤ん坊こそが後に生まれてくるマァムなのである。
目的の地へ辿り着いた3人。ハドラーはモンスターの大群を率いて待ち受けていた。
マトリフとブロキーナはハドラーやモンスターと戦闘、アバンが秘宝を使うための時間を作ろうとした。
ハドラーに「凍れる時間の秘法」をかけたアバン。
だが当初の懸念通り、魔法力の未熟さのためかアバン自身にも秘法がかかってしまうことに。
こうして約1年の間、アバンとハドラーは時が止まったまま動く事はなかった・・・。
消えた二人
老師の昔話を聞いてメラメラやる気が湧いてきたポップ。
いかにミストバーンが秘法をかけられたと言ってもメドローアだけは例外。命中すれば確実に相手を葬る事が可能。
秘法によってアバンが犠牲になってしまったことに己の未熟さを嘆いたマトリフが最終決戦用に編み出した呪文こそがメドローアだったのだ。
ビーストくん「(ほんの一瞬だけで良い、あの日の力を甦れ。今再び次なる世代を救うために)」
圧倒的なスピードでミストバーンを追い詰めるビーストくん。
ビーストくん「武神流、土竜昇破拳!!!!」
決まればミストバーンが宙に浮くはずだったのだが・・・不発。
アバンと共に戦った頃に比べ体力的に落ちていた事で流石の老師もスタミナ切れ。
そして、メドローアを前に老師を盾にするミストバーン。
ビーストくん「かまわんポップくん撃ちたまえ。どうせワシの命は長く無い、全滅するよりはいい・・・」
ポップ「分かってますよ、老師」
マァム「!!・・・ポップ!!!!」
ミストバーン「はったりはやめろ。お前達正義の使徒にそんな真似ができるか?」
ポップ「出来るさ。今の俺になら出来る!!」
ポップ「そして今度は俺たちの勝ち取った平和を老師や先生達に味わって貰うんだ!!!」
ミストバーン「なに!?」
ミストバーン「行くぜ!!メドローア!!!!」
最近は目立つ場面が無かったポップだが、ここに来てカッコ良いセリフ連発。やはりポップが乗ってくると物語にメリハリが出来る感じがある。
メドローアを放った直後にルーラでミストバーンの懐に飛び込み老師を救出するポップ。
確実に命中した・・・この状況を見ていた皆んながそう思っていた。
だがそんな期待も虚しくメドローアを簡単に弾き返すミストバーン。
弾き返された呪文がポップと老師を襲う。
光の中で二人は消えていった。
そして、声を震わせながら二人の名前を呼んだマァム。
ミストバーン「あの男がいかにお前達の中で大きな存在だったか良く分かる」
ミストバーン「そう言えばキルが随分気にかけていたな。ああいうタイプはチームのムードメーカーになり得ると、真っ先に倒すべきとか言ってたな」
ミストバーン「彼の健闘は尊敬に値するものだったよ・・・この私にフェニックスウィングまでも使わせたのだからな」
あらゆる呪文を弾き返す超高速の衝撃でメドローアを弾いたミストバーン。
フェニックスウィング・・・この言葉で何かを閃くヒュンケル。
そう目の前にいるミストバーンこそが真のバーンの姿だとヒュンケルは言う。
アバンの秘策
旧知の仲
ヒュンケルが謎解きをしている所に突如現れた死神キルバーン。
死神「僕も聞きたいなあ、君の正体」
ミストバーン「キルか、アバンはどうした?」
死神「死んだよ」
ヒュンケル&マァム「!!」
マァム「そんな・・・」
死神「ずっと向こうに彼の手が落ちている」
マァム「嘘よ・・・もうやめて!!!」
ミストバーン「悲劇の上塗りだな・・・だが、そんな事よりキル、さっきの言葉どういうつもりで言ったのだ?」
いらぬ詮索をすれば例え死神と言えど命はない。
だが彼は魔王軍の中でも大魔王と肩を並べるほど別格な存在だったのだ。
初めて死神がバーンの前に現れた時の事。
魔界から送られバーンの監視する使者・・・それが死神キルバーン。
バーンを望みを実現するために協力者として派遣された・・・というもののバーンの地上破滅計画がしくじるものならば忽ち大魔王を暗殺する。
と大魔王バーンは既に見抜いていた。
ミストバーンも大魔王を前にして一歩も引かない態度で接する死神を関心していた。
ミストとキル・・・それ以来数百年の間、対局の性格ながらも妙に気が合った。
本物のバーンがミストバーンであれば今までの友情も協力していた事も全て偽りだという事になる・・・と死神。
だがミストバーンはそれを否定。
死神「じゃあ、今ここで全ての秘密を語ってくれないかい?ミストバーン」
ミストバーン「!!貴様は死神では無い!!私のミストバーンという名前はキルが現れてから命名された新たな冠」
ミストバーン「奴は私の事をミストバーンとは呼ばない、それ以前の名ミストと呼ぶのだ!!!」
ミストバーン「偽物!!正体を現せ!!!」
割れた仮面からアバンの素顔が・・・。
なんと「変身呪文モシャス」で死神の姿に化けていたのだ。
そしてアバンは言った。死んだのは死神の方だと。
死神の最期
時を少し遡る。
ジャッジを使った異空間での決闘から脱出した死神キルバーン。
だが、死神に仕掛けた魔法の砂を目印にリリルーラで現実世界に脱出するアバン。
砂を手袋の中に忍ばせて敢えて無防備にキルバーンの足首を掴み、手首を切られる寸前で手を引き抜いて砂を現実空間へ戻していたのだ。
異空間から脱出しジャッジのメガンテでも死ななかったアバンに流石の死神も恐怖を覚えた。
死神「君に相応しい最後の一撃を捧げよう。その名も」
死神「バーニングクリメイション!!!!」
自らの腕を切り落として最終技で決着を付けようとするキルバーン。
アバンも自身の最高技で迎え撃つ。
アバン「よく言う、生まれて初めて真剣勝負するような男が!!」
死神「許さんぞ侮辱は!!ボクはあらゆる者の生と死を統括出来る死の神なんだ!!!」
巨大な炎の玉がアバンに直撃。燃え盛る炎の前に大笑いする死神。
死神「美しいよ、君の最期にこの技を選んで正解だった!!ハハハハハ!!!」
そこに燃え盛る炎の中から飛び出すアバン。
アバン「やはり、やり慣れない事はするものでは無かったな、さらばだ死神!!」
アバン「アバンストラッシュ!!!!」
死神「こんな・・・バカな・・・何故バーニングクリメイションに耐えられたのだ・・・? なぜ・・・」
アバンの腕の中で息絶えたハドラーの灰がジャッジのメガンテやバーニングクリメイションからアバンを守っていたのだ。
アバン「ハドラーよ、まさかお前が私を・・・」
アバンストラッシュを放った時にアバンにまとわり付いていたいた業火が死神の体に引火、全身に流れるマグマの血に火がついた。
死神「うおおおおおあああああああ!!!!」
そこに慌てた様子でやって来たピロロ。
ヒャド系の呪文で火を消そうするが効果なし。
ピロロ「ダメだボク一人の力だけじゃー!!!!」
ピロロ「ねえ、お願いだよ力を貸して!!!このままじゃキルバーンが灰になっちゃうよ!!!」
ピロロ「もう悪い事をしない様に頼むから!!!お願い!!お願いだよ!!!」
アバンは歩みを進めるとシルバーフェザーで業火を消し去った。
死神「アバン君にお礼をしなければ」
ピロロの呪文によってキルバーンの頭上に”あの刃”が補充される。
アバンは死神を100パーセント信用していない様子。
死神「酷いな・・・そう言わず受け取ってくれたまえよ。君にも大好評だったこの・・・」
死神「ファントムレイザーを!!!!」
13本の見えない刃はアバンの周囲を取り囲む。
形成逆転かと思われその時。
アバン「言ったはずだ、100パーセントこうなる事は分かっていたと」
アバン「だから私はもう既にお前に一つの罠を仕掛けた」
死神「な・・・」
アバンの意味深な発言に一瞬怖くなった死神。
アバン「せっかく拾った命を失いたくなかったらその場を動かない事だ」
はったりでは無かった。なんと見えない刃がキルバーンの首を吹き飛ばしたのだ。
14本目の見えざる刃・・・アバンは異空間から持ち帰ったファントムレイザーの刃を死神を救う際に仕掛けていたのだ。
アバン「いかに不死身でも首が千切れて生きてられる生物はいない」
ピロロ「ちくしょー!!!ちくしょー!!!」
バーンの真実
真大魔王バーン降臨
ダイ達が見上げている空から閃光が。大魔王バーンは死んでいなかった。
だが相当なダメージを受けていたためもう戦える状態では無かった。
砕け散る光魔の杖。
さすがの大魔王最強の武器でもドルオーラ2発分のエネルギーには絶えられなかった。
バーン「危うく様子見で死ぬとこだったわ・・・」
バーン「十二分に評価しているつもりでも、さらにその上をお前は行きおった。」
バーン「このまま殺されてはたまらんよ・・・」
バーン「一応、この肉体がベースなんでな」
ダイ「ベース・・・だって・・・?」
バーン「そうだ」
意味深な事を言う大魔王バーン。この後、ダイ達は大魔王の真の姿を目撃する事になる。
ミストバーンの謎解き始めるアバン。
ミストバーンは大魔王バーンであってバーンではない・・・。
「凍れる時間の秘法」は絶大な魔力を必要とする、かつてのアバンもハドラーを封じ込める事に成功するが1年ほどで呪法が解けてしまった。
大魔王が自らの分身を秘宝で封印し、ミストと言う名の魔界のモンスターがその不死身の肉体に乗り移っていたのだ・・・とアバンは説いた。
「フフフ、その通りだアバン」
チウ「声が変わった!?」
ミスト「この肉体はバーン様の物、バーン様本来の肉体」
ミスト「バーン様はこの肉体を私に託し、正体を隠して守り抜く事を命じられた、と同時にここぞという時にこの肉体の戦闘力を使う事を許された。勿論バーン様の許可あっての話だが」
ミスト「私はバーン様の真のお姿を覆い尽くす黒いミスト、即ちミストバーンだ」
バーン「ミストバーンよ・・・」
ミスト「おお、バーン様・・・お許しくださいバーン様、キルは倒れ私はあなた様の肉体を・・・」
バーン「もう良い・・・素直に認めようではないか。此奴らの力が我々の想像以上だった事を」
バーン「世もダイに殺されかけておる・・・どうやらお前に長年預けていたものを返して貰う時が来た様だ」
ミスト「はっ、お返しいたします。天地魔界に無敵と謳われたこの真の大魔王バーンの肉体を」
そう言うと眩い光が辺りを襲いミストバーンが消え去ってしまう。
大魔王バーンの横に若々しい別のバーンの肉体が現れ2者が融合していく・・・。
バーン「世は限りなく永遠に近い命を得るために、自らの肉体を二つに分けた」
バーン「英智と魔力をのみを残したこの肉体をベースに、若さと力をもう一つの肉体に分離させた」
バーン「そして皆既日食が来る度に凍れる時間の秘法をかけ全盛期の肉体を封印し続けてきたのだ」
バーン「今、それが一つに戻る。何千年ぶりだか、とうに忘れてしまったがな」
ここに大魔王バーンの真の姿が戻った。
砕け散った光魔の杖を踏み潰す真・大魔王バーン。
この武器は体力が落ちた老人の姿の時に護身用としてロン・ベルクに作らせたもの・・・とバーンは言った。
真バーン「もはや、この肉体一つで全てが叶う」
手のひらから凄まじい威力の闘気弾を放つ真バーン。
真バーン「急に力が完璧に戻ると慣れるまでかかりそうだな」
真バーン「やり過ぎてしまうかも知れん」
ミスト
今まさにバーンに本来の肉体が戻ったのだ。
ラーハルト「敵わん訳だ。俺たちが相手にしていたのは大魔王バーンそのものと言ってもいい存在だったのだからな」
ヒム「ふざけんなって、てめえの強さじゃねえくせに威張り腐りやがって、一人じゃ何も出来ない寄生虫野郎がよ」
「侮辱は許さんぞ」
一同「!!?」
チウ「声だけ?」
ヒュンケル「いや・・・いる!!」
ミスト「私はその手の侮辱が一番嫌いだ」
ヒュンケル「それが・・・それがお前の!!」
ミスト「そう」
ミスト「これが私の本当の姿だ」
ミストは暗黒闘気の集合体・・・ガス状の肉体でバーンの肉体を覆い隠しているが、封印を解く時は体内に入り込む・・・とアバン。
マァム「(こんな・・・こんな幽霊みたいな奴にポップが・・・老師が・・・!!!)」
拳でミストに殴りかかるマァム。
だが暗黒闘気の集合体であるミストには実態が無くありとあらゆる物理攻撃が通じない。
ミストに体を捉えられたマァムが悶える。
魔界で長年の中で繰り広げられてきたドス黒い思念によって生まれたミスト。
実態を失ってでも戦い続けようとする習性がやがて他の生命体を捉えて操る事を覚えさせた。
体を鍛えて強くなる事が出来ない、だからこうして生きていくしか無かった。強い者は皆尊敬に値し、そして羨ましかった。
クロコダイン「・・・」
ミスト「フハハハハ、そう憐れんだ目をするなクロコダインよ」
ミスト「この忌まわしい体のおかげでバーン様に出会えた。そしてバーン様は言われた、お前は世に仕える天命を持って生まれて来た・・・と」
ミスト「バーン様には私の能力が、私にはバーン様の様な偉大な主人が必要だったのだ」
ミスト「私はまだまだバーン様の為に働かねばならん!!!」
チウ「やめろー!!体なら僕のをやる!!マァムさんから出ていけ!!!」
ミストマァム「どけ」
チウ「え?」
そう言うとチウを殴り飛ばすミストマァム。
ミストマァム「中々いい体だ。思ったより使えそうだな」
クロコダイン「マァムの体が・・・乗っ取られた・・・!!」
ミストマァム「本気で攻撃してくる事を勧めるぞ。最も仲間を攻撃する覚悟がお前達にあればだがな」
ラーハルト戦う気でいたが、クロコダインがこれを止める。
クロコダイン「ミストお前もだ!!そんな人質作戦みたいな手段はお前に似つかわしい戦い方ではないだろう!!」
ミストマァム「人質?ハハハ、ナメて欲しく無いな。私がただこの女を盾に取っているだけだと思ったら大きな間違い」
ミストマァム「こんな小娘の体でも私が使えばここまでになる」
ミストマァムの先制攻撃でラーハルは太刀打ち出来ず、援護に入ったアバンとヒムも圧倒的なスピードとパワーでやられる始末。
クロコダイン「これがマァムか・・・強い・・・強すぎる・・・!!」
マァムの普段使っていない力を見せつけられた一同だったが、ミストマァムの拳からは流血が・・・。
ヒュンケル「このままではマァムが・・・!!」
本気出して戦う事を決意したラーハルトとヒム。
ヒムはオーラナックルでミストごと倒すつもりだった。
ラーハルト「悪いが勝利のためと割り切ってもらおう、ミストだけ器用に倒す技などありはしないのだからな」
ヒュンケル「いや、ある」
そう言うとアバンの方を指差すヒュンケル。
アバン「(そうか、空の技!!)」
アバンの目を見てうなずくヒュンケル。
いくら空の技言ってもマァムを傷つけずにミストだけを倒すのは至難の技・・・とためらうアバン。
ヒュンケル「俺ならやる!!この体がまともに動くのなら俺自身の手でやっている!!」
ヒュンケル「マァムもアバンの使徒の一人、その光の力を勇者に伝えし技を誰よりも信じているはずだ・・・!!」
ヒュンケル「俺なら光に賭ける!!!」
アバン「(弟子に教わるとは、まさにこの事)」
ラーハルトから魔槍を借りたアバン。
この状況を察してか、逃げるミストマァム。
アバン「虚空閃!!!!」
空の技がミストマァムを捉えた。
横たわったその体からは暗黒闘気が抜けている様子だった。
だがミストは技が命中する寸前にマァムの体から抜け出していたのだ。
アバン「まだ、この付近にいるはずです!!」
ヒュンケル「奴の・・・次の標的は・・・」
ミスト「他でもない!!!」
ヒュンケルの体に乗り移ろうとするミスト。
ヒュンケル「うおおおおおおおおお!!!」
ミスト「お前だ!!ヒュンケル!!最初からお前が狙いだったのだ!!!」
アバンは虚空閃を放つも強力な暗黒闘気に弾かれてしまう。
ヒュンケルは大魔王に肉体を返した時のために用意していたもの・・・自らの体にするために十数年前から決めていたと言うミスト。
凄まじい暗黒闘気を放つヒュンケル・・・!!。
ミスト「見ろ!!新たな暗黒戦士の誕生を!!!」
ミストバーンの正体・バーンの真実編の感想
今回は見どころシーンが沢山ありました。
ミストバーンがついに正体を明かしましたが、その力は大魔王バーンの力そのものという事もあり一同は全く歯が立たず。
唯一の例外であるメドローアも弾かれてしまいポップと老師が行方不明になった訳ですが、本当に2人は死んでしまったのか?は今後の行方に注目です。
異空間でキルバーンとの決闘から生還したアバンも奇跡かと言うくらい出来過ぎな感じはありますが、キルバーンを倒した力と頭脳は流石ですね。
ただ、”キルバーンを業火の中から救った事”、”一つ目ピエロのピロロを倒さずに生かした事”は今後の展開においてアバンの仲間の運命を変えてしまうほどのミスであったと言う事が分かると思います。
思慮深いアバンですが、このミスは物語を通じて唯一といい程に重大なものになります。もし二つの行いのうちどれか一つでも違っていれば良かったのですが。敵に情けをかけるのは良く無いという戒めなのかも知れません。
ミストの声は少し意外な感じがしました。やはり声が変わると印象も随分変わりますね。
原作を見て想像していたものより少し違ったかなという感じですが、口調はまさしくミストバーンそのものですね。
次回はダイと真の姿に戻ったバーンとの壮絶な戦い、そしてヒュンケルの体内に入り込んだミストの動向と運命に注目です。