トップをねらえ!で登場・活躍した戦闘マシンや宇宙艦などを紹介したいと思います。
本作は最近ではあまり見かけない熱血・友情・根性・努力をテーマにしたロボットアニメですが、登場から数十年経った現在でもゲームなどで目にする機会も多いため作品の存在を知っている人も多いかと思います。
SFロボットアニメですが、熱い展開もあり特にガンバスターが合体して戦うシーンは本作でも一番に盛り上がれる場面だと思います。
今回はOVA「トップをねらえ!」で登場し視聴者を沸かせた兵器の特徴や活躍などをまとめてみました。
トップをねらえ!の登場マシンまとめ
ガンバスター
バスターマシン1号と2号による分離合体する機能を持っている対宇宙怪獣決戦用兵器。2機のバスターマシンに搭載されている縮退炉が合わさる事で巨大縮退炉と同等の出力を発揮した超マシン。
1号機のパイロットの全身を使った動きによるモーションコントロールで操作、航行・偵察・火器管制などは2号機のパイロットが担当する。
大量の兵器を武装しており、格闘戦もこなす事が可能である。人類が長年苦戦し続けた宇宙怪獣をオーバースペックと言えるほど圧倒する力を持っており、それ故に操縦できるパイロットは限られている。
開発スタッフによると自爆した場合はユーラシア大陸二つ分の空間が消滅するという。
初登場は第4話で未完成の状態で出撃し稼働時間は10分ほどが限界だった。
第5話「お願い!! 愛に時間を!」で繰り広げられた「太陽系絶対防衛戦」にてノリコとカズミが搭乗。
病に冒されたコーチを心配するあまりカズミは戦意を喪失しかけていたが、ノリコの励ましによりガンバスターに合体。
「スーパーイナズマキック」「バスタービーム」「バスターミサイル」「ホーミングレーザー」「ダブルバスターコレダー」を駆使して巨大な宇宙怪獣の大群を退ける事に成功。
第6話では搭載している縮退炉を用いてバスターマシン3号を起爆させ離脱するが、機体は爆縮に巻き込まれ大破したためそのまま放棄された。
ノリコ達が地球へ帰還した時には1万2000年の年月が過ぎ去っていた。
ノリコ「合体したガンバスターをただのマシンと思わないでよ。コーチの!コーチの!コーチの心がこもってるんだからーーー!!!」
スーパーイナズマキック
バスタービーム
ホーミングレーザー
バスターミサイル
バスターシールド
ダブルバスターコレダー
全高 | 240m |
頭頂高 | 200m |
重量 | 9800t |
装甲 | バスター合金、スペースチタニウム |
動力源 | 大型縮退炉 |
推進機関 | ブースター(肩部×4、背面部×2)、バニシングモーター×2(ワープ) |
燃料 | アイス・セカンド |
最高速度 | 光速の99.9%、光速以上(ワープ) |
乗員数 | 2人 |
搭乗者 | タカヤ・ノリコ、アマノ(オオタ)・カズミ、ユング・フロイト |
武装 | バスタービーム ホーミングレーザー バスターミサイル ダブルバスターコレダー バスタースピン バスター竜巻 バスターホームラン バスターヨーヨー バスタートマホーク バスターカウボーイ バスターストライク バスターリング バスターシールド イナーシャルキャンセラー |
必殺技 | スーパーイナズマキック |
シズラー
ガンバスターの量産型マシン。
量産型のため分離機構はなく1人乗りの機体である。従来のマシーン兵器と比較してかなり優秀な機体だったため「銀河中心殴り込み艦隊」の旗艦「ヱルトリウム」の主力機となった。
ガンバスターほどの強度はないのか、3万分の1に圧縮された木星内では圧潰しそうになる場面も。
また配置されている部隊によってはシズラーブラック・シズラーホワイト・シズラーシルバーと色が異なっている。高性能ではあるが宇宙怪獣との戦いでは1万機が破壊されていた。
「トップをねらえ2!」においても宇宙軍の主力機として活躍した。
ちなみにユング・フロイトはシズラーブラックに搭乗している。
シズラートマホーク
バルカンブラスター
チェーンナックル
シズラービーム
木星内では圧潰されそうになるシズラー
全高 | 130m |
重量 | 2900t |
動力源 | 大型縮退炉 (星三号型縮退炉) |
推進機関 | 専用高出力高性能ブースター、バニシングモーター |
燃料 | アイス・セカンド |
巡航速度 | 光速の63.7% |
最高速度 | 光速の91.2%、光速以上(ワープ時) |
武装 | シズラービーム シズラーランサー シズラートマホーク チェーンナックル バルカンブラスター |
搭乗者 | ユング・フロイト |
マシーン兵器(RX-7)
空間自衛隊のロボット兵器「RX-1」が原型となっており、自動車会社2社が共同開発した。
各国が独自ライセンスを持っていてパイロットごとにカスタマイズされている。
劇中では各機に愛称が設定されており、ナウシカ(ノリコ機)、ジゼル(カズミ機)、ミーシャ(ユング機)、イーグルサム(スミス機)、ザトペック(オオタコーチ)となっていた。
宇宙怪獣戦で投入されるはずだったが、実際には無力で選抜されたトップ部隊はほぼ全滅という結果に終わっている。
スミス機に至っては「リーフ64会戦」で未帰還となってしまった。
全高 | 8.8m |
重量 | 3.62t |
動力源 | 超小型縮退炉 |
搭乗者 | タカヤ・ノリコ アマノ・カズミ ユング・フロイト スミス・トーレン オオタ・コウイチロウ その他 |
武装 | カリホルニウム弾頭ミサイル スプレーガン プラズマビアンキ プラズマランサー プラズマソード その他 |
コスモアタッカーV
1人乗りの宇宙戦闘機。
RX-7と同じく対宇宙怪獣戦闘用の戦力としてヱクセリヲンなどで搭載された機体。発進前に主翼を組み立てて出撃する。
武装 | ビーム砲 カリホルニウム弾頭ミサイル イナーシャル・キャンセラー |
バスターマシン1号
ノリコが登場した長距離侵攻・制宙戦闘用マシン。高い攻撃力と機動力を有しており合体時には上半身を形成。
1号機のパイロットはガンバスターになった後にモーションコントロールで全身を使って機体を操縦する。
ちなみに1号機と2号機の分類上は戦闘機ではなく宇宙戦艦である。
ガンバスター合体時のバスターマシン1号
全長 | 100m |
最大幅 | 63m |
重量 | 4600t |
搭乗者 | タカヤ・ノリコ |
武装 | パルスレーザー砲 バスターミサイル |
バスターマシン2号
カズミまたはユングが登搭乗。強力な電子・光学兵装を装備しており偵察や戦闘管制を主任務とする。
合体後は下半身を形成し、2号機のパイロットはガンバスターの火器管制と索敵・航法を担当する。
ガンバスター合体時のバスターマシン2号
全長 | 99m |
最大幅 | 169m |
重量 | 5200t |
搭乗者 | アマノ・カズミ、ユング・フロイト |
武装 | バスターミサイル パルスレーザー砲 全周熱線砲 |
バスターマシン3号
「銀河中心殴り込み艦隊」による宇宙怪獣殲滅作戦「カルネアデス計画」を実行するために建造された超巨大ブラックホール爆弾で、中心核には3万分の1に圧縮された木星が使用されている。
大きさは長径869km、短径415kmとなっており、ダイバスター登場までは全バスターマシンで最大を誇っている。また重力操作壁を展開する事で潮汐破壊を防ぐ「ロシュキャンセラー」が搭載されている。
爆弾ではあるが有人航行をする事が可能となっており、劇中ではカズミを乗せて艦隊と合流した。
作戦時に宇宙怪獣の攻撃を受けた事で作動はしなかったが、ガンバスターの縮退炉のうちの一つを利用した事で起爆に成功している。
ヱクセリヲン
地球帝国宇宙軍第七艦隊所属の宇宙艦。
るくしおん轟沈により対宇宙怪獣用の戦艦として設計され2022年に進宙した。ガンバスターをはじめ、RX-7やコスモアタッカーVなどの対宇宙怪獣用戦闘マシンの旗艦となっている。
マシーン兵器用のカタパルト6基、ガンバスター発進用の第7ハッチを有しトップ部隊の運用を想定した作りになっている。また機体各部には中距離・長距離の兵装が搭載されており高火力となっている。
劇中では宇宙怪獣を探索するために第七艦隊を率いて太陽系外のペルセウス腕方目へ出撃するが、幾多の戦いを経て艦は損傷してしまう。
2032年に廃艦処分になったものの、同年の「太陽系絶対防衛線作戦」においてブラックホール爆弾として使用された。
ブラックホール爆弾として爆縮するヱクセリヲン
全長 | 7205m |
全幅 | 2295m |
最大高 | 1680m |
排水量 | 27779000t |
乗員数 | 25000人 |
搭乗者 | タシロ・タツミ 副長 タカヤ・ノリコ ユング・フロイト アマノ・カズミ |
艦長 | タシロ・タツミ |
搭載機 | ガンバスター マシーン兵器(RX-7) コスモアタッカーV その他 |
武装 | 紅玉式光線主砲 中口径光線副砲 対空パルスレーザー 光子魚雷 マーシャル音波砲 |
ツインヱクセリヲン級
出典元:https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3376319
全長10kmの「銀河中心殴り込み艦隊」の所属艦。
ヱクセリヲンが2隻合体した様な造りをしており、マシーン兵器の搭載数が大幅に向上している。主力戦艦のスーパーヱクセリヲンと共に複数建造されており銀河系における宇宙怪獣戦で活躍した。
スーパーヱクセリヲン
出典元:https://dic.pixiv.net
地球帝国宇宙軍の「銀河中心殴り込み艦隊」に所属している主力宇宙戦艦。全長は30kmにも及ぶ。ヱクセリヲンの名を冠するが、設計・開発自体は新規に行われているため別物である。
攻撃力と耐久性は向上したものの、銀河系の中心地で行われた宇宙怪獣との戦闘では歯が立たなかった。
ヱルトリウム
宇宙怪獣の危機が迫った時に地球からの脱出用に建造された宇宙艦。全長は約70km。
建造後に兵装を強化され、「カルネアデス計画」における「銀河中心殴り込み艦隊」の旗艦として宇宙怪獣戦で運用された。
何万という規模の武装と4600機の戦闘用マシンを収容する事が可能でガンバスターやシズラーなどの旗艦でもあった。
推進には艦の周りの物理法則を書き換えながら航行する思考主推進機関が採用されているため、従来の艦に見られるノズルやスラスターは存在しない。
主な兵装はヱルトリウム光線砲、大口径レーザー砲。
劇中の最終話では激闘の末に生き残るも、その後は凍結され人工天体になったとされる。
「トップをねらえ2!」では第3話と第6話で本館のシルエットに近い遺跡が確認できる。
全長 | 70740m |
全幅 | 18030m |
最大高 | 9400m |
動力炉 | 縮退炉 |
装甲 | 素粒子ヱルトリウム |
推進機関 | 思考主推進機関 |
乗員数 | 56000人 (最大150万人) |
搭乗者 | タシロ・タツミ タカヤ・ノリコ ユング・フロイト 副長 |
艦長 | タシロ・タツミ |
搭載機 | ガンバスター シズラー RX-7 宇宙戦闘機 |
武装 | ヱルトリウム光線 中口径レーザー砲 大口径レーザー砲 対空火器 |
るくしおん
人類で初めてワープ航法を有した超光速宇宙戦艦。2006年に建造され、第二次日米戦争を経た後の2013年の夏に進宙した。
本艦は縮退炉とバニシングモーターを有する第3世代に分類される。
人類の宇宙進出と開拓、恒星間航行の実験と調査を行うための調査隊「るくしおん艦隊」の主艦として地球を旅立った。
武装は装備しているものの宇宙怪獣との戦いを想定していなかったという事もあり、歯が立たず艦隊もろとも全滅している。艦底部には脱出艇が発進する際に使用されるハッチがある。
戦いで脱出したオオタ大尉以下47名を除き、タカヤ提督ら搭乗員は艦と共に運命を共にした。
宇宙で漂流していた”るくしおん”
全長 | 320m |
乗員数 | 390人 |
艦長 | タカヤ・ユウゾウ |
武装 | 宇宙魚雷 レーザー砲塔 |
トップをねらえ!の登場マシンの感想
OVA「トップをねらえ!」で登場した戦闘兵器を紹介しました。
本作は最近のアニメではあまり見る機会が無い熱血・友情・根性・努力をキャッチフレーズにした作品ですが、個人的にこういうアニメも面白いなと思っているので、歴代のロボットアニメでも上位に入る作品です。
メインはSFロボットですが、昔よくあった野球やサッカーなどのスポーツ系のアニメに通じるぐらい登場人物の青春が感じられるアニメだと思います。恋愛要素があるのはこの手の作品ではお約束だと思います。
何より80年代はロボットアニメで女性が主人公の作品は少ないので、そう言った珍しさも含めてこの作品は好きです。
劇中で登場する「ガンバスター」はゲームの「スーパーロボット大戦」でも登場しますし、当方もこのゲームでアニメの存在を知りました。
アニメを見た当時はガンダムを始めとするロボットアニメにハマっていたので、この作品も例外ではなくレンタルビデオを借りて見ていました。
見せ場はやはり第5話でバスターマシン1号と2号が合体してガンバスターになった直後に放つ「スーパーイナズマキック」とその後の戦闘シーンだと思います。
それまでは熱いシーンはあまり無かったのですが、今までの鬱憤を晴らすかの様な激しい戦いぶりだったので本作の中でも一番盛り上がれる場面だったのを覚えています。