〜 前回までの流れ 〜
・ダイは額の紋章の力を借りることなく魔法と剣の合体技をあみ出しヒュンケルを倒した。
・不死騎団長ヒュンケルはダイやマァムとの出会いでアバンの使徒としての心を取り戻した。
・しかし、地底魔城の崩壊と共に運命を共にするのだった。
「新作 ドラゴンクエストダイの大冒険(2020)について」
1991年に放送された「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を2020年10月にリメイク版として再構築し放送されたアニメ。
このブログでは旧作や原作との比較や個人的に感じた事、言いたい事をレビューしていきます。
― 第14話 「氷炎将軍フレイザード」 新旧比較と感想 ―
パプニカの気球船と三賢者の登場
レオナ姫はどこにいるかわからない。
そこでバダック爺さんは信号弾を使ってレオナ達パプニカ一行に合図を出す事にした。
バダックによると神殿の地下倉庫に信号弾があるらしい。
しかしパプニカに向かったダイ達が目にしたのは神殿の瓦礫の山・・・。
ダイ達は地下倉庫を探そうとするがどうにもなりそうもなかった。
そこでダイはヒュンケルとの戦いで覚えた新必殺技である火炎大地斬(魔法剣メラ)で瓦礫を破壊。
倉庫にある信号弾に引火してめちゃくちゃな合図となってしまった。
ダイ
「メラ!!!」
「火炎大地斬!!!!」
ポップ「バ、バカ!やめろ!!」
呆れた様子でダイをしょんぼりするポップ達・・・。
だがしばらくすると空から気球船が!
望遠鏡でバダックは気球船にある紋章がパプニカのものであると確認。
降りてきた気球にはパプニカ三賢者の一人エイミとお付き人だった。
エイミの美しさにデレデレになるポップ。
どうやら想像していた三賢者とはいい意味で裏切られた様子だった。
レオナ姫の安否が心配なダイ、レオナからもらったパプニカのナイフを見たエイミは噂に聞いていた勇者の少年と確信。
ダイ達は気球船に乗りレオナ姫が待つバルジの島へ向かう事にした。
レオナ姫のいるバルジの島へ
初めての気球に興奮を抑えきれない様子のダイ。
そして別の意味で興奮するポップ。
エイミにデレデレしているポップに対してマァムは不機嫌そう。
ポップ「きっと誰かさんと違っておしとやかで可愛いんだろうな〜」
ダイ
「レオナは可愛いけどおしとやかという感じじゃないぞ」
「言いたい事はなんでもズケズケ言うしマァムより性格キツイんじゃないかな」
ポップ「マァムよりキツかったら鬼だろ」
張り手をくらったポップ。
こんな所で余分なHPが消耗してしまった。
目的地の島に近づいてきた頃、気球船はバルジの大渦の上空を通過。
レオナ達はバルジの塔を拠点に魔王軍に対し反撃の機会を伺っていたという。
バルジ塔にフレイザード現る
一方バルジの塔では食料の取り合いで喧嘩するパプニカ兵士三人の姿が。
仲裁に入ったパプニカ三賢者のアポロとマリン。
しかし喧嘩が収まりそうもない。
そこにレオナが食料が入っている袋を取り上げて塔から捨てようとした。
レオナ
「我々が自分の欲のために他人を傷つけたりするのは魔物と変わらない」
「魔物と同じ道を歩むなら人間として飢えて死にましょう」
この言葉を聞いた兵士達は改心。
レオナの統率力が垣間見れた一場面であった。
ダイとの再会を心待ちにしているレオナ。
レオナ「ちょっと背が低いのがあれだけどそれなりに勇者しているし」
これには周囲のお付き人達も”希望の救世主にしてはひどい言われようですな”と苦笑い。
そんな和やか雰囲気だった所に魔王軍の軍団長が現れた。
???「悪いがその期待は空振りだ、勇者達御一行は溶岩の底に沈んだぜ」
アポロ「誰だ!!」
フレイザード「氷炎将軍フレイザード、勇者じゃなくて残念だったなお姫さんよ」
パプニカ兵士はフレイザードに斬りかかるが一撃で脆くも倒されてしまった。
アポロ「私はパプニカ三賢者の一人アポロ!」
マリン「おなじくマリン!」
アポロ「マリン奴の炎の体をヒャドで攻撃してくれ、私は逆を攻める」
マリン「はい」
アポロ「いくぞ!メラゾーマ!!」
マリン「ヒャダイン!!」
旧作
しかしフレイザードは両腕を逆方向に伸ばしそれぞれの呪文を吸収。
フレイザード「お返しだ!」
フレイザードの放った吹雪がレオナ達を襲う。
アポロ「フバーハ!!」
フレイザード
「フバーハか。なるほど三賢者とか名乗るだけあってそれなりに強えじゃねえか。」
「おめえさんの芸に敬意を評して俺も面白い手品を見せてやるぜ。」
アポロ「手品だと!?」
新作
旧作
フレイザード「メ・ラ・ゾ・ー・マ」
フレイザード「フィンガー・フレア・ボムズ!!!!」
メラゾーマを5発同時に撃ったフレイザード。
フバーハの防御膜も虚しく直撃をくらったパプニカ一行。
塔から煙が上がっている事に気付き不安にかられるダイ。
レオナ「メラゾーマ5発を同時に打ち出すなんて信じられない怪物だわ・・・。」
さすがのパプニカ三賢者でもなす術はなく瀕死になってしまった。
メラ系とヒャド系が脚光を浴びる今回の話。
一番にダメージを負ったアポロを助けようとするマリンに対し、フレイザードが炎の方の手で顔面に掴みかかった。
アポロ「貴様、マリンに何ていう事を・・・!」
フレイザード「笑わせるな!!ここは戦場だ!!誰であろうと関係ねえ・・・!」
ちなみにこの場面は旧作ではアポロが「女になんていう事を」というセリフだった。
旧作のフレイザード「女!?ここは戦場だ!!男も女のも関係ねえ!!」
こういう性別に対するセルフは現代ではタブーなのだろう。
レオナもヒャドで攻撃するもまるで通じない。
レオナ「必ず現れるわ魔王軍に牙を剥く者が、人間が希望を捨てない限り!!」
フレイザード
「呆れた気丈さだぜ、これから死ぬって言うのに」
「あばよ、お姫様。せいぜい気取りながらあの世に行きな!!」
そう言ってトドメを刺そうとするフレイザード。
そこにパプニカのナイフがフレイザードの腕に突き刺さった。
ナイフを見たレオナはダイが助けに来てくれたかと確信。
レオナ「ダイ君!!」
フレイザード「てめえ生きていやがったのか!?」
ダイ「レオナに手を出したらタダじゃ済まないからな!!!!」
パプニカ三賢者には悪いがダイ達をより強く見せるためのかませ犬役。
そして最初に倒された兵士は三賢者を強く見せるためのかませ犬役だったのだ。
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