宇宙世紀ガンダムシリーズに登場するメカニックのキャラをまとめてみました。
劇中では主人公たちが搭乗するモビルスーツを整備するメカニックですが、普段は活躍を目にする機会が少ないのが正直な所。
今回は個性派キャラが多い歴代のメカニックの活躍などを紹介したいと思います。
ガンダムシリーズに登場するメカニックまとめ
宇宙世紀ガンダムシリーズで活躍したメカニック系のキャラクターを紹介したいと思います。
オムル・ハング
登場作品:機動戦士ガンダム、機動戦士ガンダム THE ORIGIN
ホワイトベースでMSの整備を担当するクルー。THE ORIGINでは整備部班長であり階級は兵曹長となっている。
劇中では「カル」「ハワド」「フムラウ」「マクシミリアン」らとモビルスーツの整備を行うほか、様々な雑務をこなすメカニックのチーフ的な存在として活躍。
ガンダムタイプのシミュレーション訓練も行っており、ブライトからはパイロットの可能性も示唆されていたが実現はしていない。
捕虜である「コズン・グラハム」が脱走した際には意図せずロケット弾を撃ち爆殺。戦慄していた所を「セイラ・マス」に慰められるシーンがある。
ジオング担当の技術士官
登場作品:機動戦士ガンダム
ア・バオア・クーで「シャア・アズナブル」にジオングの扱い方を説明してコクピットまで案内した技術士官。公式では正式な名前は不詳。
シャアにジオングの脚が付いていない事を指摘された際には「あんなの飾りです。偉い人にはそれが解らんのですよ。」と返している。
またシャアが自分がサイコミュを使いこなせるか?という質問には、シャアのニュータイプ能力が未知数である事を理由に「保証できる訳がない」と返答し、「はっきり言う。気に入らんな」と返されている。
その後、シャアがコクピットに搭乗する際には激励の言葉をかけて見送った。
ジョニー・ナカミゾ
登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊 REPORT.1(ドラマCD)
コジマ大隊の第4MS整備中隊所属の分隊長。階級は准尉。
サイド2のコロニーであるアイランド・イフィッシュ出身のため「シロー・アマダ」とは幼馴染である。
戦闘時に損傷した陸戦型ガンダムの修理を行うためナカミゾ分隊が08小隊の滞在先に向かった際にシローと再会。
本来は陸戦型ジムの担当だった事もあり、交換部品の耐電圧性能が基準を満たせず陸戦型ガンダムの修理に手を焼いている。
コーネリアス・カカ
登場作品:機動戦士ガンダム サンダーボルト
ビーハイヴのメカニックで階級は曹長。イオ、クローディアと同じくサイド4・ムーア出身で二人の良き相談役であった。
第2部ではスパルタン所属のメカニックとして「チバ」と共にアトラスガンダムのメカニックチームとして登場。
レヴァンの指示を受けてスパルタン内のスパイをしていたが、整備は抜かりなく破壊工作も無かった。
だが、後にアリシアにスパイだったことが発覚しイオに毒薬を投与して、共に死のうとした所をイースに見破られイオに射殺される。
モーラ・バシット
登場作品:機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
アルビオンに所属するモビルスーツの整備中隊長。階級は中尉で年齢は26歳。アナハイム・エレクトロニクスのエンジニアである「ニナ・パープルトン」とは仲が良い。
姉御肌の面倒見の良い女性でニナと主人公「コウ・ウラキ」の関係を気にかけていた。
男勝りな所もあり、「ベルナルド・モンシア」「アルファ・A・ベイト」と殴り合いの喧嘩に発展するシーンも。
コウの同僚である「チャック・キース」がニナをナンパしようとするのを察すると、彼をニナから遠ざけるために連れ去ったりするなどしていたが、いつの間にかキースと交際しておりコウを驚かせている。
アストナージ・メドッソ
登場人物: 機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZ、機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
3作品に渡って活躍したシリーズ屈指のメカニックマン。一年戦争では戦艦のクルーとしてMSのメンテナンスや情報解析などを担当。後にアナハイム・エレクトロニクス社と関係を持った事で「クワトロ・バジーナ」と出会いメカニックとしての才能を開花させていった。
グリプス戦役、第一次ネオジオン抗争ではエゥーゴに所属しておりアーガマ、ネェルアーガマのクルーとして「カミーユ・ビダン」「ジュドー・アーシタ」らが搭乗するガンダムタイプのMSを整備。
グリプス攻防戦の直後には前大戦の被害が大きくアーガマのパイロットが不足していた事もありメカニックでありながらもZガンダムで出撃する事もあったが、第一次ネオジオン抗争の終盤ではZZガンダムに強化改修を施すなど整備の腕も確かである。
第二次ネオジオン抗争でもラー・カイラムのチーフメカニックとして引き続き登場。
「アムロ・レイ」やエゥーゴ時代から付き合いのある「ブライト・ノア」とも良好な関係を築いていった。
逆襲のシャアの劇中ではロンド・ベル隊のパイロットである「ケーラ・スゥ」とは恋仲になるも、戦闘の末にケーラは戦死。
その後、大破したリ・ガズィで出撃しようとする「チェーン・アギ」を制止しようとした際にビームの流れ弾に巻き込まれ非業の死を遂げた。
マナック
登場人物: 機動戦士Zガンダム、機動戦士ガンダムZZ
アーガマでアストナージと共にモビルスーツの整備をしているメカニックマン。
「機動戦士Zガンダム」の第41話でネモの整備をしていたところ、逃亡を図ろうとする「ロザミア・バダム」に突き飛ばされるシーンがある。
最終決戦となったグリプス攻防戦ではアーガマの被弾により負傷するも、「機動戦士ガンダムZZ」では回復した姿で登場している。
ミリィ・チルダー
登場人物: 機動戦士ガンダムZZ
アナハイム社の女性メカニック。
エゥーゴのドック艦であるラビアンローズのクルーで「メッチャー・ムチャー」と共にメガライダーをアーガマに届けるため出向。
劇中の序盤ではメカニックとしてモビルスーツの整備の他に、コア・トップで出撃する事もあった。
ラビアンローズの艦長代理であり上司でもある「エマリー・オンス」を慕っており彼女をサポートする事も多かった。
エマリーが戦死した際には彼女の最期の言葉が記録されたブラックボックスを回収する様に懇願している。
ジョナ・ギブニー
登場作品:機動戦士ガンダムUC RE:0096
ネェル・アーガマの整備責任者。相手が士官であってもものともしない厳格な人物。
ネオジオン残党軍がネェル・アーガマを占拠された際には見せしめとしてフル・フロンタルに射殺されている。
なお、アニメ版ではネェル・アーガマが占拠されないため生存している。
マクシミリアン・ニコライ
登場作品:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
マフティーのチーフメカニックで、Ξガンダムの整備を担当している。常時ゴーグルをしており、あまり外す事はない。
ジュリア・スガ
登場作品:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
マフティーに所属するメカニックの少女。
モビルスーツの整備の腕は良いが、ケリアとはあまり仲が良く無い様子。だが、彼女のハサウェイに対する気持ちには理解を示している。
ペーネロペーに乗艦していたヴァリアントを撃沈され戦死する。
マックス・ハリエット
登場作品:機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ
マフティーに所属する女性メカニック。劇場版のオリジナルのキャラだが、作中では会話シーンがほとんど存在しない。
グルス・エラス
登場作品:機動戦士ガンダムF91
スペース・アークのメカニックで不完全なマニュアルとビデオを傍にガンダムF91の整備を行った。
バイオコンピューターの情報欲しさに「シーブック・アノー」の妹である「リィズ・アノー」に開発責任者であり二人の母親である「モニカ・アノー」が映っているVTRを見せてしまい、シーブックの顰蹙を買う事もあった。
その一方でシーブックが同級生の「セシリー・フェアチャイルド」を探しにF91で単身乗り込み父の「レズリー・アノー」を死なせてしまった際には、その無責任さに激昂した事もあった。
ナント・ルース
登場作品:機動戦士ガンダムF91
スペース・アークに搭乗する正規のチーフメカニック。21歳。
モビルスーツの整備を行いつつも、はしゃぎ回る子供たちの面倒を見る。これ以外にも経験の浅いレアリー艦長代行をサポートした。
ケーニー・ハーハー
登場作品:機動戦士ガンダムF91
スペース・アークに所属している正規のメカニック。セシリーが搭乗するクロスボーン・バンガードのMSであるビギナ・ギナがスペース・アークに収容され際にはその状態を調査した。
ディーナ・ジョク
登場作品:機動戦士ガンダムF91
スペース・アークに所属している正規のメカニック。人手不足のため整備以外の雑務もこなしている。
マヌー・ソーフ
登場作品:機動戦士ガンダムF91
スペース・アークに所属している正規のメカニック。チェックリストの記入の他に、デッキクルーの代役も務めた。
オーティス・アーキンズ
登場作品:機動戦士Vガンダム
カミオン隊のメカニック。75歳。
かつてサナリィで小型熱核反応炉のエンジニアとして参画していた経験を活かし、Vガンダムのジェネレーターの開発に携わった。
「ロメロ・マラバル」を補佐する場面が多く温和な性格で、オリファーとマーベットが結婚した際には牧師を務めている。
最終決戦では若いクルーを退避させズガン艦隊に特攻をかけたリーンホースJr.と共に散っていった。
ロメロ・マラバル
登場作品:機動戦士Vガンダム
カミオン隊のメカニック。かつてサナリィで勤務経験がある85歳。
最終決戦となったエンジェル・ハイロゥ攻防戦ではズガン艦隊に特攻をかけるリーンホースJr.の砲台となるため、「レオニード・アルモドバル」と共に中破したガンイージーに乗り込む。
ザンスカール軍のMS部隊を迎撃しようとするも敵モビルスーツにコクピットをビームで撃たれ戦死する。
クッフ・サロモン
登場作品:機動戦士Vガンダム
リガ・ミリティアに所属する20歳のメカニック。「ネス・ハッシャー」「ストライカー・イーグル」とは仲が良い。
最終決戦でリーンホースJr.が特攻する際には退館命令を無視して整備していた所をロメロに怒られ、結果的に老人たちに脱出させられた。
ストライカー・イーグル
登場作品:機動戦士Vガンダム
リガ・ミリティアに所属する35歳のメカニック。リーンホースJr.の特攻に伴い退艦命令が出た際には「まだリーン・ホースだって!」と気概を見せたが最終的には老人たちに脱出させられた。
ネス・ハッシャー
登場作品:機動戦士Vガンダム
リガ・ミリティアに所属する21歳の女性メカニック。口達者なため、老人たちからは”駄々っ子ネス”と呼ばれていた。
乗艦であるリーン・ホースJr.が宇宙に出てからは主にオペレーターを担当している。リーンホースJr.がビーム・ラムを展開して特攻した際には残留を希望したが、老人らに諭され脱出している。
ミズホ・ミネガン
登場作品:機動戦士Vガンダム
リガ・ミリティア地上部隊の女性メカニック。
ベスパによる地球浄化作戦の際にはリーンホースJr.の支援により正規のパイロットが足りない中でジェベリンで出撃。
アドラステアの侵攻を止めるべくショットランサーで攻撃するも、間もなく対空砲火で撃墜されてしまう。その後、アドラステアに機体ごと踏み潰され死亡する。
ガンダムシリーズのメカニックの感想
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する歴代のメカニックを紹介しました。ガンダムの世界ではパイロットが主役なため有名なメカニックは数少ないと思います。
ガンダムシリーズで登場機会が一番多かったのは3作品に渡って登場したアストナージかと思います。
「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」で活躍して「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」でも登場していましたが、まさか流れ弾で戦死するとは思いませんでした。個人的に逆襲のシャアの戦死シーンの中では一番意外な場面でした。
その他に名が知れているキャラといえば、モーラやミリィぐらいでしょうか。
あとはシャアに「あんなの飾りです。偉い人にはそれが解らんのですよ」と名台詞を放ったジオン軍の技術士官も有名ですね。