ガンダムシリーズのあるあるネタを紹介したいと思います。シリーズ作品を見た多くのガンダムファンが共感するであろう「ガンダムにありがちな事」をまとめてみました。
ガンダムあるある15選
仮面キャラがライバル
「機動戦士ガンダム」のシャア・アズナブルをはじめ、ガンダムシリーズのライバルとなる人物は素顔を隠すキャラも多い。
「機動戦士ガンダムUC」ではシャアに似せて造り上げられたフル・フロンタル、「機動戦士ガンダムF91」では鉄仮面と呼ばれる強化人間のカロッゾ・ロナ、「機動戦士Vガンダム」では地球の埃を嫌いマスク姿になったクロノクル・アシャーなどが登場。
アナザーガンダムであれば「機動武闘伝Gガンダム」のシュバルツ・ブリーダー、「新機動戦記ガンダムW」のゼクス・マーキス、「機動戦士ガンダムSEED」のラウ・ル・クルーゼ、「機動戦士ガンダム00」のミスター・ブシドーなど宇宙世紀ガンダムシリーズだけでなく全シリーズを通して登場する。
全体的に何を考えているのか分かりづらいキャラが多くミステリアスな雰囲気を漂わせており、それ故に主人公に立ちはだかる強敵として相応しいとも言える。
主人公の親は疎遠か死亡する事が多い
ガンダムの主人公が親と縁が薄かったり、物語の途中で死亡したりするのはよくありがちなパターン。
「機動戦士ガンダム」の「アムロ・レイ」は連邦軍の技術者である父「テム・レイ」、地球で離れて暮らす母「カマリア・レイ」とも絶縁。
劇場版ではテム・レイは階段から転げ落ちて息耐える場面が描かれている。
「機動戦士Zガンダム」の「カミーユ・ビダン」の場合は地球連邦軍の技術者である両親がティターンズとも戦いに巻き込まれてカミーユの目の前で死亡。
「機動戦士ガンダムUC」では「バナージ・リンクス」の父である「カーディアス・ビスト」がユニコーンガンダムを彼に託した後に爆発に巻き込まれ死亡。
「機動戦士ガンダムF91」の「シーブック・アノー」の父も息子を救った際に重傷を負い、F91のコクピットの中で死亡。
「機動戦士Vガンダム」では「ウッソ・エヴィン」の母がザンスカールに捕らえられ人質に利用された挙句、戦闘中にバイク戦艦の車輪に巻き込まれ死亡した。
また、「機動戦士ガンダムZZ」の「ジュドー・アーシタ」のように両親の登場シーンはなく、父親は行方不明で母親は出稼ぎに出たまま不在であるなど親子関係が微妙な描写がある作品も。
主人公の乗る艦は若い人が多い
軍用艦は本来であれば正規の軍人によって運用されるものであるが、主要クルーが戦死した事によって偶然乗り込んだ避難民がそのまま乗船し主要クルーとして活躍するパターンも多い。
「機動戦士ガンダム」の場合だとサイド7でジオン軍の襲撃に巻き込まれた避難民がホワイトベースに乗り込み、「機動戦士ガンダムZZ」では前大戦で多くのクルー・パイロットが死亡した事から補給で立ち寄ったシャングリラコロニーの少年・少女をアーガマの主要戦力にしている。
「機動戦士ガンダムF91」「機動戦士Vガンダム」でも同じく戦いに巻き込まれた民間人の少年・少女たちがクルーの一員として戦争を戦い抜いている。
主人公は民間人の少年
主人公が正規の軍人ではなく民間人であるケースはもっと多い。
アムロ・レイ(1st)、カミーユ・ビダン(Z)、ジュドー・アーシタ(ZZ)などは戦闘中の混乱に乗じてガンダムに乗り込み、その後も適正を買われエースパイロットとして活躍。
その他にもバナージ・リンクス(UC)、シーブック・アノー(F91)、ウッソ・エヴィン(V)なども同じく民間人からガンダムのパイロットになったパターンである。
逆に正規の軍人である主人公が登場した作品は「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」など数が少ない。
戦災孤児がいる
初代ガンダムである1stではサイド7の戦災孤児として「カツ・ハウィン」「レツ・コ・ファン」「キッカ・キタモト」がホワイトベースへ。
Zでは「シンタ」「クム」が戦災孤児としてクワトロ・バジーナに連れられアーガマに乗船しZZの後半まで登場している。
その他にも、F91ではGキャノンの薬莢が直撃して死亡した母親が抱いていた「コチュン・ハイン」という赤ん坊、Vではゾロの機銃掃射で母親を失った「カルルマン・ドゥカートゥス」がウッソ・エヴィンに拾われて戦後まで登場する。
これらの戦災孤児の中には特殊な力を持つ者もおり、カツ・レツ・キッカの3人の場合は、ア・バオア・クーから脱出したアムロのコアファイターをニュータイプ的な力で自分たちの居場所まで誘導。
カルルマンの場合は終盤でシャクティ・カリンと共鳴しエンジェル・ハイロゥの位置を教えるなどがあった。
艦長は気苦労が多い
特に「機動戦士ガンダム」から「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」まで艦長を務めた「ブライト・ノア」はアムロ、カミーユ、ジュドーといった歴代の主人公たちと同じ艦に搭乗し激戦を戦い抜いた。
戦いに置ける作戦面ではもちろんだが、1stやZZでは艦内のクルーは正規の軍人ではなく民間人が過半数を占めていた事もあり、彼らの統率やサポート面での苦労が描かれる事も多かった。
Zでも一年戦争の功績に関わらずニュータイプの存在を危惧した上層部から粗末な扱いを受けた挙句、増長したティターンズからは暴行を受けるなど物語の序盤では惨めな境遇が描かれている。
物語の途中で主役メカがパワーアップ・変更
物語が進むにつれて機体の動作が主人公が成長に付いていけなくなったり、敵のモビルスーツの技術的な進化に押された事で搭乗機の乗り換えを余儀なくされる事も多い。
初代ガンダムで戦場を駆け巡ったアムロ・レイの場合はニュータイプ能力の覚醒と共に異次元のパイロットセンスを発揮した事によりRX-78の動きがアムロの要求レベルを満たせなかったため、機体の可動摩擦面に「マグネットコーティング」を施し運動性を向上させている。
また08小隊のシロー・アマダもアプサラスとの戦いで中破した「陸戦型ガンダム」を現地改修により「ガンダムEz-8」に。
0083のコウ・ウラキは搭乗していたガンダム試作1号機が試作2号機との戦いで失った事で試作3号機に乗り換えている。
カミーユの場合は搭乗機である「ガンダムMk-II」がティターンズの新型可変モビルスーツ「ガブスレイ」に苦戦、直後に自ら設計に携わった「Zガンダム」に乗り換えている。
ウッソ・エヴィンも「V2ガンダム」に乗り換えた事で高性能化するザンスカール帝国のMSに対応した。
主人公やライバルは特別な能力を持っている
ガンダム独自の概念として「ニュータイプ」という一種のテレパシーの様な特殊能力が存在。またニュータイプを人工的に造り出した「強化人間」も登場。
戦闘中に相手のコントロールを奪ったり、「サイコフィールド」などの超人的な力で攻撃から自機を守ったりするシーンがある。
オールドタイプに比べ感受性や直感力に優れており、特に反応速度が重要なモビルスーツ戦においてはこの能力が有利に働く事が多く、パイロットの感応波を利用した「サイコミュ兵器」などNTや強化人間しか扱えない武装も存在する。
そういった特別な能力ゆえか、ニュータイプ能力を持った登場人物は歴代の主人公や「シャア・アズナブル」「パプティマス・シロッコ」「ハマーン・カーン」など主人公のライバルとなるキャラに設定されているケースが多い。
心の中で意思疎通を行う描写が多い
ガンダムではニュータイプ能力を表す描写の一つとして、相手の意識に語りかけるというものがある。
語りかける側も受け取る側もニュータイプ能力を持っているケースが多いが、例外もある。
また当人同士の物理的な距離も関係ない上に、死亡したキャラが主人公たちの心の中に現れる描写も多い。
特にモビルスーツ戦などで危機的な状況になった際に多くみられ、ZZではカミーユがジュドーに、ZやVでは戦場で散っていった者たちの意思がカミーユやウッソに語りかける場面がある。
ニュータイプや強化人間は悲劇の道を歩む事が多い
ニュータイプや強化人間は特殊な能力を持つが故に悲劇的なシーンを迎える者も多い。
1stでは「ララァ・スン」がアムロとニュータイプ同士で感応するも、愛するシャアを庇って死亡。
Zでも強化人間である「フォウ・ムラサメ」がカミーユを庇って死亡、「ロザミア・バダム」も強化措置で心が崩壊し最期は無念の思いを込めたカミーユに撃墜されている。
また仲間の多くの死を目の前で見てきたカミーユ自身も最終話で精神が崩壊してしまう。
逆襲のシャアではアクシズ落としを巡る戦いでアムロとシャアが行方不明、UCでは強化人間である「フル・フロンタル」や「マリーダ・クルス」が戦いの中で命を落としている。
この他にもジュドーやウッソの様に仲間や親兄弟の悲劇を目の当たりにした人物も多い。
コロニーにまつわる悲劇が多い
ガンダムシリーズではコロニーを使った事件や大量殺戮が多い。
一年戦争(1st)ではジオン公国軍の「ブリティッシュ作戦」、そしてデラーズ紛争(0083)の「星の屑作戦」による地球へのコロニー落とし。
その後、反連邦政府活動をしていたコロニーへ毒ガスをばら撒いた「30バンチ事件」を経て、グリプス戦役(Z)ではサイド2・21バンチの「G3毒ガス作戦」とコロニーレーザー。
第一次ネオジオン抗争(ZZ)でもネオジオンによって地球へ再びコロニー落としが行われ、コスモ・バビロニア建国戦争(F91)ではコロニー内に無人殺人兵器「バグ」が侵入した事による大量虐殺が行われている。
また、アナザーガンダムではガンダムXやガンダムSEEDでもコロニーの毒ガス作戦や地球へのコロニー落としが行われている。
物語の終盤に主力キャラが消えていく
ガンダムシリーズでは終盤戦に突入すると第一線で戦ってきた人物が戦死するケースが目立つ。
特にラストの2〜3話が顕著で、「機動戦士Zガンダム」「機動戦士Vガンダム」などは終盤に主力キャラの多くが散っていった。
物語の終盤に多くの主力キャラが死亡するケースはガンダムシリーズに限った事ではなく、「伝説巨神イデオン」「聖戦士ダンバイン」などでも同じ傾向がある。
ガンダムの開発者は主人公の親
初代ガンダムであるRX-78の開発に携わったのがアムロの父親であり地球連邦軍の技術者である「テム・レイ」。
ガンダムMk-IIもカミーユの両親で地球連邦軍の技術者である父親「フランクリン・ビダン」母親「ヒルダ・ビダン」が開発に携わった。
F91の開発にはシーブックの母親である「モニカ・アノー」が、V2ガンダムもウッソの母親である「ミューラ・ミゲル」が開発に関わっている。
ちなみに親がエンジニアという仕事柄なのか、その子供である主人公もメカに詳しいケースが大半である。
ガンダムは無敵ではない
ガンダムの装甲には一部の機体を除いて「ガンダリウム合金」という他の量産型モビルスーツよりも高い剛性・耐熱性に優れた素材が使用されている。
実弾兵器に対しての防御性能は高くビーム兵器に対しても一定の強さを発揮するものの、後年にはジェネレーター出力の高出力化と共にハイパワーなビーム兵器が多数登場。
またMSの小型化・軽量化も進んだ事でガンダムの防御力に対する優位性はなくなっていった。
以降はガンダムタイプのMSが戦闘不能に陥ったシーンを紹介。
「機動戦士ガンダム」ではア・バオア・クー攻略戦でジオングのメガ粒子砲の直撃を受けガンダムに脚部が溶けるシーンが登場。
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」では「アプサラスIII」のメガ粒子砲で「陸戦型ガンダム」が真っ二つに。
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」の最終話では「ガンダムNT-1」が「ザクII改」と戦闘の末に相討ちで中破。この戦闘でザクII改のヒートホークによる斬撃を3回受けたNT-1は戦闘不能に追い込まれている。
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」ではガンダム試作1号機と2号機が激突し相討ちで両機とも爆散。
「機動戦士ガンダムZZ」では撃墜こそ免れたものの「クィン・マンサ」のファンネルとメガ粒子砲の前に「Zガンダム」「ガンダムMk-II」が戦闘不能。
「機動戦士Vガンダム」ではシュラク隊が駆る「Vガンダム・ヘキサ」4機全てがザンスカールのMS「ゴトラタン」1機に撃墜されている。
シリーズ問わずハロがいる
今ではガンダムシリーズの定番のマスコットキャラとなっている「ハロ」。
元はといえばアムロが制作し幼馴染のフラウ・ボゥにプレゼントしたペットロボットだが、その後のシリーズ作品にも度々登場。
「機動戦士Vガンダム」では映像を投影したり、自らの判断で仲間を助けたり、MS戦ではナビとしてウッソをサポートするなど高性能化している。
その後の平成ガンダムシリーズでは登場機会が無かったものの、「機動戦士ガンダムSEED」から再登場。
従来の黄緑色のハロだけでなく様々なカラーバリエーションと共に性能も多様化していった。
ガンダムシリーズあるあるの感想
ガンダムシリーズにありがちな事を紹介しました。
なるべくシリーズを通して共通点のある内容を書こうと思ったのですが、全体的に宇宙世紀ガンダムシリーズの内容が多くなった感じです。
今回紹介した中では「シリーズ問わずハロがいる」が最もガンダムシリーズあるあるなのではないかなと思います。
初代でペットロボットとして登場し、機動戦士Zガンダムでカミーユが市販用のハロを拾って修理して以来、ガンダムシリーズの定番キャラになっていった感じです。
この様な経緯からガンダムシリーズで一番多く登場しているロボットはガンダムに次いでハロが多いという事になりますね。