クロスボーン・ガンダムX1のバリエーションと各機種の特徴をまとめてみました。
X1は漫画作品「機動戦士クロスボーン・ガンダム」で「トビア・アロナクス」「キンケドゥ・ナウ」の主力機として活躍。
作中に登場したバリエーション機や、外部作品のオリジナル機種などを含め紹介したいと思います。
クロスボーン・ガンダムX1の機体一覧
クロスボーン・ガンダムX1
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム
漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム」の作中において、クロスバーン・バンガードへ協力した「サナリィ」が実戦データを目的に開発した機体。
木星圏での運用を想定している事から対放射線能力の他、機動力・近接格闘能力をメインに高い性能を発揮する。
クロスボーン・バンガードの統率者である「ベラ・ロナ」の”パイロットは極力殺傷しない”というポリシーや、宇宙世紀0133年におけるビームシールドの普及もあり近接戦を重視した設計・武装が取り入れられている。
パイロットはかつて「F91」で「クロスボーン・バンガード」と戦ったシーブック・アノーこと「キンケドゥ・ナウ」。
「排熱・高機動性と接近戦に有利な仕様」
パイロットと機体を同期する事でMSの追従性を向上させる「バイオコンピューター」を搭載。
また、近接格闘戦を重視したため機体の装甲が厚く、ダクト類も最低限の設置に抑えたため機体温度が上がりやすい構造となっている。
そのため、同系列の「F91」にも搭載されていた「フェイスカバー」を開放した強制排熱を採用。ちなみにF91では最大出力時のみであったが、本機の場合は常時排熱が行われる仕様となっている。
その他にも機体背部に可動式の大型スラスターを配置。
「ビギナ・ギナ」で採用されていたフィンノズルや「ベルガ・ダラス」のシェルフノズルの技術を取り入れた事により木星の高重力にも対応。
地球の大気圏ではスラスターの推力単体での飛行を可能にしている。
ザンバスター
「バスターガン」と「ビームザンバー」で構成されるビームライフルで、ビームザンバーとドッキングする事により威力は上がっている。
だが、射撃用武器としては標準スペックなため、サーベルとしての使用がメイン。
またオプションで「マルチプル・ランチャー」を装備する事で核弾頭を含めた各種弾頭を射撃出来る。
シザー・アンカー
腰部のフロントスカートに装備されているワイヤー式のハンド。ワイヤーはMSを1機つかんで振り回しても切れない程の剛性があり、自機から離れた武器を回収するなど多用途な装備として重宝する。
ブランド・マーカー
出典元:twitter.com/KAGEROU0086
両前腕部に搭載された「ビームシールド」で4つのビーム刃をぶつける事でビーム面を形成させる事が可能。
従来のビームシールドでは中央のビーム発生装置が破壊されると使用不能になったが、本兵装ではその点の弱点は克服されている。
ビームの角度や出力を変化させる事により武器としても使用が可能になり打突や斬撃で攻撃する。
A.B.C.マント
「アンチ・ビーム・コーティング・マント」の略。
布状の対ビーム装甲で何重にも堆積された特殊素材が蒸発する事でビームのエネルギーを相殺。ビームライフルであれば最大5発まで耐える事が可能でヴェスバーの直撃にも対応出来る。
一方でビームサーベルの様な長時間ビームが当たり続ける兵器には弱く、一瞬にして防御機能が無くなってしまう。
コアブロック・システム
本機では「水平合体方式」を採用したコアブロックシステムを採用する。
コクピット部分が分離する事により、脱出機能を兼ね備えた小型戦闘機「コア・ファイター」として運用が可能。
合体時にはコア・ファイターに搭載されている大型稼働スラスターがMS形態時の背部スラスターとなる。
ちなみにコアブロックを採用した事によるスペースの制約により、コクピット内の「全天周囲モニター」「リニアシート」は採用出来ず。
代わりに座席の衝撃を吸収する「エアベルト」やキャノピーに投影する擬似的なモニターを採用。操縦桿はこの時代においてはスタンダードな円筒型にグリップとスロットルが一体となった「コントロール・シリンダー」を採用している。
型式番号 | XM-X1 (F97) |
頭頂高 | 15.9m |
本体重量 | 9.5t |
全備重量 | 24.8t |
装甲材質 | ガンダリウム合金ハイセラミック複合材 |
ジェネレーター出力 | 5280kw |
総推力 | 100000 (最大120000kg) |
武装 | ザンバスター (ビームザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)、ビームガン、ブランドマーカー (ビームシールド)、ビームサーベル、ヒートダガー、シザーアンカー、バルカン砲 |
搭乗者 | キンケドゥ・ナウ、トビア・アロナクス、ウモン・サモン |
クロスボーン・ガンダムX1改
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム
「シザーアンカー」の代わりに「スクリュー・ウェッブ」を装備したX1の改修機。
腰部にスクリュー・ウェッブのグリップを格納し、鞭の部分は「シザーアンカー」を収納していたスペースを利用している。
スクリュー・ウェッブ
死の旋風隊所属するモビルスーツ「クァバーゼ」のスネークハンドに対抗するべく、接近戦のリーチを高めるために開発された。
ドリル状の先端を高速回転させる事により貫通力を向上させている。作中ではリーチが功を奏しクァバーゼを撃破している。
型式番号 | XM-X1 Kai (F97) |
武装 | ザンバスター (ビームザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)、スクリューウェッブ、ビームガン、ブランドマーカー(ビームシールド)、ヒートダガー、ビームサーベル、バルカン砲 |
搭乗者 | キンケドゥ・ナウ |
クロスボーン・ガンダムX1改スカルハート
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム スカルハート
正式名称は「クロスボーンガンダムX1改・改」。パイロットは「トビア・アロナクス」。
X1改とは違い「シザーアンカー」「スクリュー・ウェッブ」の両方を装備。その他、広範囲にビームを照射する「ピーコック・スマッシャー」も装備する。
「スカルハート」という通称は本機にあるドクロのレリーフを見た民間人によって付けられたものである。
普段は外装を偽装し「ブラックロー運送」に所属する作業用MSとして廃棄物処理に従事している。
ピーコック・スマッシャー
砲身が9つある手持ちのビーム砲。サナリィの純正ではなくジャンク品を使用して制作されており、ビームは打ち切りでエネルギーの再充填が出来ない。
型式番号 | XM-X1 Kai Kai (F97) |
武装 | ピーコックスマッシャー、ザンバスター (ビーム・ザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)、ビームガン、シザーアンカー、スクリューウェッブビームサーベル ヒートダガー、ブランドマーカー(ビームシールド)、バルカン砲 |
搭乗者 | トビア・アロナクス |
クロスボーン・ガンダムX1パッチワーク
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
木星帝国のMS「コルニグス」との戦いで中破したスカルハートを「ウモン・サモン」がサナリィの地下にあった「X3」の予備パーツで、破損した両腕・胸部・肩部を改修した機体。
「ブランドマーカー」が使用できなくなった代わりに「Iフィールド」「ガトリング砲」が搭載されており、地球に降下後には針付きのワイヤーを内蔵する「アンカーシールド」を装備している。
アンカーシールド
伸縮可能なワイヤーと釣り針状のフックが繋がったシールド。腕部の「Iフィールド発生装置」の上に装着されている。
元々は宇宙ゴミの回収用に装着されたため戦闘用では無い。
武装 | ザンバスター (ビームザンバー/バスターガン/グレネードランチャー)、ビームガン、胸部ガトリングガン、シザーアンカー、スクリューウェッブ、ヒートダガー、ビームサーベル 、バルカン砲、アンカーシールド、Iフィールド(2基) |
搭乗者 | トビア・アロナクス、ベルナデット・ブリエット |
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人
木星帝国の「神の雷」作戦を阻止するために発動された「鋼鉄の7人」作戦において「フルクロス」という強化パーツを装着した形態。
戦闘で破損した腕部をフリントのパーツで修復する際にフルクロスを装着。胸部のガトリング砲を以外はパッチワーク以前の機体仕様になっている。
ABCマントを積層した特殊装甲、両肩部にIフィールドジェネレータ内蔵のショルダーアーマー・スカルヘッド・ユニットを装備、ブランドマーカーを使用可能にするなどクロスボーンガンダムX1の最終決戦仕様として高い性能を発揮する。特にビーム兵器を装備した敵MSに対しては無類の強さを発揮した。
フルクロス自体は重装備であるものの、X1本来の機動性が高い事もあり、トップクラスの機動力を誇る「ディキトゥス」相手でも互角の戦いを演じた。
フルクロスの原型は木星戦役時に完成しており、宇宙世紀0153年には「クロスボーン・ガンダムX0」に装備され実戦投入されている。
ちなみにX1に装備されているフルクロスは原型のデータを基に開発・製造されたもので細部の仕様は異なっている。
ムラマサ・ブラスター
14基のビームザンバーを並べたビームサーベルと先端に搭載されたブラスターガンによる近接戦・射撃戦に対応した兵器。
ブラスターガンは銃口から「ロングビームサーベル」を展開させる事が出来る他、ハードポイントに接続する事により、機体のエネルギーを上乗せして強力なビームを放つ事が可能である。
型式番号 | XM-X1(F97) |
頭頂高 | 15.9m |
武装 | ピーコック・スマッシャー、ムラマサ・ブラスター、ビームガン、胸部ガトリングガン、シザーアンカー、スクリューウェッブ、ブランドマーカー(ビームシールド)、ヒートダガー、ヒートカッター、ビームサーベル、バルカン砲、Iフィールド発生器(4基) |
特殊装備 | フルクロス |
搭乗者 | トビア・アロナクス |
クロスボーン・ガンダムX1 (その他)
クロスボーン・ガンダムX1フルアーマー
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:長谷川裕一ひとりスーパーロボット大戦 大外伝3
非公式で同人誌のみ登場する装備形態。ちなみにサナリィの装備ではなく「ウモン・サモン」を初めとする有志たちが制作した。
劇中の最終決戦で「トビア・アロナクス」がクロスボーン・ガンダムX1の特殊武装で、両肩にジェネレータを搭載。
サーベルとビーム砲を兼用する「ムラマサ・ハイバスター」の他に「Iフィールド」などの防御装置も装備する。
元々は敵中を突破する際に本体MSを消費させないための使い捨て装備なのだが、劇中では応急処置で出撃して戦闘不能になるなど、本来のコンセプトが発揮されていなかった。
だが、搭乗者である「トビア・アロナクス」のニュータイプ能力により見せ場も多く存在する。
武装 | ムラマサ・ハイバスター、パイルバンカー、バルカン砲、Iフィールド |
クロスボーンガンダム魔王
登場作品:ガンダムビルドファイターズ
「ヤサカ・マオ」がクロスボーンガンダムX1をベースに制作したガンプラ。クロスボーンガンダムがベースとなっているものの「コアブロックシステム」は廃止。
全体的に「ガンダムX魔王」の機能を受け継いでいる事から「リフレクトスラスター」「リフレクターミラーユニット」「サテライトキャノン」を装備する。
しかし、クロスボーンガンダムが格闘戦に有効な機体である事もあり、射撃兵装のみに頼らない戦闘スタイルが可能になっている。
武装 | クロスボーンガン&ソード、スカルサテライトキャノン、ザンバスター、バスターガン、ビームサーベル、ビームザンバー、ヒートダガー |
クロスボーン・ガンダムX1(ゲーム作品)
第2次スーパーロボット大戦α
クロスボーン・ガンダムX1
スーパーロボット大戦V
クロスボーン・ガンダムX1改スカルハート
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
スーパーロボット大戦X
クロスボーン・ガンダムX1改
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
スーパーロボット大戦X-Ω
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
スーパーロボット大戦T
クロスボーン・ガンダムX1改スカルハート
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
機動戦士ガンダム エクストリームバーサス マキシブーストON
出典元:g-rwee.ggame.jp
クロスボーン・ガンダムX1フルクロス
クロスボーンガンダムX1の感想
クロスボーンガンダムX1のバリエーションや特徴を紹介しました。
格闘戦がメインである事とABCマントやフルクロス装着時の機体デザインのダークな感じと、どことなく彷徨っていそうな出立ちがガンダムデスサイズを彷彿とさせてかっこいいですね。
個人的にクロスボーンガンダムは第2次スーパーロボット大戦が初見でしたので、漫画ではこれだけの種類が存在していた事は知りませんでした。
それまで初期のスパロボに登場するガンダム系ユニットは殆どが映像化された作品の中の機体でしたが、クロスボーンガンダムの様に漫画作品から参戦したMSは当時は珍しかったと思います。
ムーンガンダムと共にクロスボーンガンダムのアニメ化を希望しているので映像作品として是非見てみたいですね。