機動戦士ガンダムAGEの女性キャラを紹介したいと思います。
本作は親子三世代が主人公として活躍する異色の作品となっていますが、それぞれの世代でヒロインが変わっていくという意味でも興味深い作品となっています。
今回は「機動戦士ガンダムAGE」に登場した各ヒロインと人物像・活躍などをまとめてみました。
機動戦士ガンダムAGEのヒロインまとめ
機動戦士ガンダムAGEに登場する主要な女性キャラの人物像や活躍などをまとめてみました。
エミリー・アモンド
声優:遠藤綾
第一部のメインヒロイン。主人公「フリット・アスノ」の幼馴染で、「バルガス・ダイソン」の孫娘の14歳の少女。
「ノーラ」崩壊時にはフリットを追って戦艦「ディーヴァ」に乗り込み、クルー志願する。
ガンダムの開発に携わり故郷を襲ったUE(ヴェイガン)打倒に執念を燃やすフリットの心情に理解を示しつつも、ガンダムで戦場を駆けるフリットをいつも心配している。
彼を戦争から離れて欲しいがために周囲の人物を巻き込み画策、さらに「ザラム」に拘束されたフリットを独りで助け出そうとするなど行動的な面が目立った。
最終的には「ララパーリー・マッドーナ」に諭されたのをきっかけにフリットに対する想いを自覚し、彼を認め支える事を決意する。
第二部では「エミリー・アスノ」を名乗りアセムとユノアの母親として登場している。
ユリン・ルシェル
声優:早見沙織
第一部で登場した特殊能力「Xラウンダー」を持つ15歳の少女。UE(ヴェイガン)の襲撃で家族を失っており、「ノーラ」が襲撃を受けた際にはフリットに助けられている。
同じくXラウンダーの能力を持つ「デシル・ガレット」に脅された後に拉致されUEの宇宙要塞「アンバット」に捕捉される。
その後、アンバット攻防戦ではデシルに利用、新型MS「ファルシア」で強制出撃させられ自分の意思に関係なくフリットを攻撃させられる。
最後はデシルの拘束を振り切るも、デシルの攻撃からフリットを庇い死亡してしまう。
この事件がきっかけとなり、フリットはヴェイガンに対する復讐の念を抱く様になってしまうのであった。
ミレース・アロイ
声優:嶋村侑
第一部で登場する宇宙戦艦ディーヴァの艦内システムを務める24歳の女性。階級は中尉。
小説版では「グルーデック・エイノア」の補佐を務めているが、子供であるフリットを戦わせる事に疑問を抱いていた。
「ウルフ・エニアクル」からは「ミーちゃん」の愛称で呼ばれて口説かれていた事もあり迷惑がっていたものの次第に親しくなっていく。
第二部では「アセム・アスノ」を柔道技で投げ飛ばしたり「ロマリー・ストーン」に厳しくしかるなど厳格な軍人ぶりを見せていた。
ロマリーに関してはかつての自分と重ねあわせており、オペレーターとしての心得を説き彼女の成長の支えとなった。
ロマリー・ストーン
声優:花澤香菜
第二部から登場する17歳のメインヒロインで心優しい性格の持ち主。
第二部の主人公である「アセム・アスノ」の同級生で、アセムと「ゼハート・ガレット」が通う学校のアイドル的存在。
コロニー「トルディア」がヴェイガンの襲撃を受けた際にはアセムに助けられている。
学校を卒業した後はアセム同様に地球連邦軍に入隊、戦艦ディーヴァのオペレーターとして活躍する。
アスノと敵になったゼハートが対峙した際には、ゼハートの味方をした事からアスノとは一時的に関係が悪くなった。
その後、アセムとゼハートに学生時代の様な関係でいたいという理想を押し付けていた事に反省しアセムに謝罪。
ラストではアセムと結婚、6年後に「キオ・アスノ」を出産している。
第三部では息子であるキオによって穏やかな母であると現状の様子が語られており、第四部では宇宙に上がり13年ぶりに夫・アセムと再会している。
アリーサ・ガンヘイル
声優:小清水亜美
第二部で登場、戦艦ディーヴァに所属している18歳のモビルスーツのパイロット。階級は伍長で量産機「アデル」に搭乗。
フリットやエミリーの同級生でもあった「ディケ・ガンヘイル」の娘で明るく活発な性格であるが、アセムが懲罰を受けた際には気を掛けるなど気遣いも見せている。
新兵のため実戦では弱気な所を見せていたが、経験を積むことにより克服。
後に第三部でも登場する「ウットビット・ガンヘイル」を出産し、教育熱心な母親となった。
レミ・ルース
声優:佐倉綾音
第二部で登場。名機「ガンダムAGE-1」に憧れを持っている戦艦ディーヴァのメカニック。階級は曹長で性格は明るくハキハキとしている。
「オブライト・ローレイン」が搭乗する「ジェノアスII」の整備を担当、彼に告白をされた最初は戸惑っていたが、「ノートラム攻防戦」を前にして彼の想いを受け入れた。
だが、ディーヴァの主砲「フォトンブラスターキャノン」の修理中に「ミンク・レイデン」攻撃で致命傷になり、最期はオブライトに看取られながら死亡する。
ユノア・アスノ
声優:大亀あすか(第二部)、遠藤綾(第三部)
第二部で登場。フリットとエミリーの娘で第二部の主人公「アセム・アスノ」の妹。
アセムとは同じ高校に通っており、後に医療ボランティアとして活動している。
第三部では地球連邦軍に志願、戦艦ディーヴァの医療班長になる。「キオ・アスノ」が拉致され冷静さを失い指揮命令が疎かになった父フリットを一喝する事もあった。
なお、第四部では兄のアセムと13年ぶりに再会を果たしている。
ウェンディ・ハーツ
声優:伊瀬茉莉也
第三部から登場する14歳のメインヒロイン。第三部の主人公「キオ・アスノ」の幼馴染の少女である。
学校卒業後に戦艦ディーヴァの看護師見習いとしてユノアの下で活躍すると同時にタク達の子守り役も担当した。
キオを信頼しているため彼がヴェイガンに捕まっても動じる事はなく、また人間関係に悩むキオをサポートする場面もあった。
小説版の第三部ではキオが精神的に支えになったと語る場面も存在する。最終的にキオと結ばれたかについて作中では語られていない。
ちなみに、小説版の第四部ではキオと共にディーヴァに復帰する様子が描かれている。
ナトーラ・エイナス
声優:佐藤利奈
第三部で登場。オリバーノーツ基地に配属された地球連邦軍に所属する25歳の女性士官。階級は大尉でエイナス中将の孫である。
子供好きで絵を描くのが趣味で常にスケッチブックを持ち歩く。
アニメ版では第30話で戦艦ディーヴァの艦長に任命され少佐に昇進するも、気弱な性格が災いして決断力に欠けるシーンも目立った。
また冷静さを失った際には部下に敬語を使い呆れられるなど艦内からの評価はイマイチだったが、戦術指揮や艦内システムなどを猛勉強し戦いを経る中で彼女の指揮能力は着実に成長していった。
「ラ・グラミス攻防戦」では自分を労ってくれたセリックの窮地を知るも、彼が残した最後の言葉に涙しながら「フォトンブラスターキャノン」の発射命令を出した。
ちなみに小説版の第四部ではエイナス家における最強の艦長と称される程に成長し、終戦後には「戦女神」と呼ばれている。
シャナルア・マレン
声優:朴璐美
第三部で登場するアビス隊に所属する27歳の女性パイロット。階級は中尉で可変モビルスーツ「クランシェ」に搭乗する。
ディーヴァ乗艦時にはキオの教育係として自分が生き残るための戦い方を教えるなどパイロットとして、一人の大人としての彼を導いた。
だがその正体は妹の治療費を稼ぐために連邦軍に潜伏しヴェイガンへ情報を流すスパイで、この事実が明るみになったタイミングで脱走。
後を追ってきたキオに銃を向けるも、奇襲を仕掛けてきた「ダレスト・グーン」の「ウロッゾ」からキオを庇い戦死してしまう。
ルウ・アノン
声優:伊藤かな恵
第三部で登場したヴェイガンのコロニー「セカンドムーン」に住む12歳の少女。「マーズレイ」という病に侵されている。
兄の「ディーン・アノン」と2人で暮らしている所にヴェイガンに捕まったキオと知り合う。
後に兄とキオと共に街へ出かけ思い出を作るも、アセム達がキオの救援に現れた頃にひっそりと息を引き取ってしまう。
フラム・ナラ
声優:寿美菜子
第三部で登場する「ゼハート・ガレット」の下に配属されたヴェイガンの女性士官。
第一部で「ユリン・ルシェル」が強制的に搭乗させられていた「ファルシア」の後継機「フォーンファルシア」に搭乗する。
その正体はゼハートの監視役で、フラムの兄は彼を庇って死亡したという事もあり兄の真意を確かめる目的で接近していた。
ゼハートの心の内を知ると彼を守るべく戦場に赴き、後にゼハートに対して恋心を抱く様になる。
「ラ・グラミス攻防戦」ではディグマゼノン砲の射線上にディーヴァとガンダムを誘い出すべく自らが囮となる。
キオ達を追い詰めるも、最期は「オブライト・ローレイン」の「ジェノアスOカスタム」と相打ちになりディグマゼノン砲に飲み込まれ戦死する。
ジラード・スプリガン
声優:柚木涼香
地球連邦軍の大佐。本名はレイナ・スプリガンで年齢は29歳。第三部では名前のみの登場、第四部ではヴェイガンに所属する。
Xラウンダーの能力を持つエースパイロットでXラウンダー専用機である「ティエルヴァ」に搭乗。
テストパイロットとして新型機の運用試験を行った際に機体が大破し、恋人である「ジラード・フォーネル」を失ってしまう。
後に上層部は彼女を昇進させる代わりに事故の責任を恋人に押し付け隠蔽、これがきっかけとなり地球連邦軍を見限ってヴェイガンへ寝返っている。
ルナベース攻防戦では自ら出撃し、キオのAGE-FXと交戦するもXラウンダー能力が暴走。
周囲に存在するビットのコントロールを奪い無差別に攻撃を仕掛けるが、フリットが放った攻撃が直撃し戦死する。
機動戦士ガンダムAGEのヒロインの感想
機動戦士ガンダムAGEに登場する女性キャラを紹介しました。
世代を跨いで物語が受け継がれていくという展開は「宇宙世紀ガンダムシリーズ」では定番ですが、一つの作品で子供、孫へと受け繋いでいく作品は今までにありませんでした。
「機動戦士ガンダム」でいうとブライトとミライが結婚してハサウェイが生まれて、以後の物語で登場しています。
ですが、主人公で見てみるとアムロ、カミーユ、ジュドーなども結婚して子供を作った描写はないですし、ウッソに関しても母が「ミューラ・ミゲル」という名前だったため彼は「シャア・アズナブル」と「ナナイ・ミゲル」の孫ではないかという噂がありましたが、原作者の富野由悠季さんが公式に否定されています。
ちなみに「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン」ではヒロインのベルトーチカがアムロの子を身篭っているという描写がありますが、その後の作品ではベルトーチカは登場するものの子供がどうなったかについては一切語られていません。
なので主人公とヒロインの子供が次なる主人公として活躍するという点から見ても、AGEはガンダムシリーズの中でも異色の作品と言えると思います。