ドラゴンクエスト ダイの大冒険「死の大地・超魔生物ハドラー編」をまとめてみました。
前回の「ダイの剣編」では魔界の名工と言われた「ロン・ベルク」が作ったダイの最強剣を手にする事が出来ました。またかつての魔王軍の本拠地である鬼岩城を真っ二つにしてしまうなど恐ろしい威力を持つ武器であるという事も分かりました。
今回は敵の真の本拠地があるとされる「死の大地」、そして新たな力を手に入れた「超魔生物ハドラー」が登場しダイ達の前に立ちはだかります。
死の大地・超魔生物ハドラー編 各話リスト
第42話「死の大地」
第43話「最強剣激突」
第44話 「氷河に消えた勇者」
第45.話「オリハルコンの戦士」
死の大地への誘い
闇の力を解放しようとするミストバーン
鬼岩城を失った事で放心状態のミストバーン。
ポップが隙を突いてベギラマを放ったがミストバーンはこれを受け止めベギラゴン級の威力に増大させて弾き返した。
鬼岩城を失った感情が怒りに変わったミストバーンは「闇の衣」を剥いで真の力を解放しようとする。
ヒュンケルの虚空閃を食らった後、闇の衣から暗黒闘気が漏れ出ていたので中には実体が存在しない可能性がありますね。
ところがこれをキルバーンが阻止。
キルバーン「君の本当の姿はいついかなる場合においてもバーン様のお許しがなくては見せちゃいけないんじゃなかったっけ?」
キルバーン「それを破ったらいくら親友の君でもタダじゃ済ませられない」
キルバーンはミストバーンの首元に死神の釜を置いてそう言った。
ミストバーンの正体が大魔王と何か関係があると思わせるエピソードである。
死の大地
死神の挑発に乗ってトベルーラで敵の本拠地があるとされる死の大地にまで付いて来てしまったポップ。
非常に不気味な場所だが、彼はこの後に死神の本当の恐ろしさを垣間見る。
絶体絶命の状況。死神の笛により体の自由が利かなくなり幻覚まで見てしまうポップ。
これが死神の暗殺における常套手段なのである。
元々は弱かったが、後に成長したポップみたいなタイプはチームのムードメーカーになる・・・。キルバーンは敵としてポップの存在を危惧していた。
死神がポップにトドメを刺そうとした時、ダイが間一髪で割って入った。
この一撃により死神の笛は機能を失った。
超魔生物ハドラーの力
超魔生物ハドラー
ダイとポップ、キルバーンとミストバーン・・・お互いが睨み合い身動きが取れないでいた時、あの男が登場する。
超魔生物ハドラー、魔族の体を失ってまで手に入れた戦闘力がこの後に火を吹きます。
原作や旧アニメでアバンとダイが洞窟内で修行していた時に現れたハドラーの登場シーンに似ています。
いきなり紋章の力を最大にして戦うダイ。以前のハドラーとはまるで違う様子に危機感を感じていた。
ザムザ戦では最初から飛ばしすぎたおかげで途中ダウンしたが、今回はあの時とは違う。竜闘気(ドラゴニックオーラ)を全開にして戦わないと一瞬でやられてしまう程のパワーを秘めているのだ。
ダイ「いくらお前が隠し持っている力が凄くても俺の全パワーを込めたこの一撃には敵わないはずだ!!」
ハドラー「試してみろ、お前の予想が正しければ俺は真っ二つになっているだろう」
ダイ「アバンストラッシュ!!!!!」
ダイの剣で初めて放った定番の必殺技、だがハドラーの右腕によって難なくガードされてしまう・・・。
金属的な衝撃を感じた・・・ダイの予想通りハドラーの右腕にはオリハルコンで出来た「覇者の剣」が隠されていたのだ。
ハドラー「超魔爆炎覇!!!!!」
生命エネルギーを限界以上に燃え上がらせた暗黒闘気「魔炎気」を剣に伝わらせて放つ「超魔爆炎覇」を繰り出したハドラー。
魔炎気のダメージで思う様に体を動かせなくなったダイ。直後に膨大なエネルギーを持った爆発が死の大地を襲った。
インパクトの瞬間、ポップはルーラでダイを救出していた。
トベルーラでなんとか逃げ切ろうとしたポップだが、ハドラーの圧倒的なスピードに軽々追いつかれてしまう。
もう逃げられない・・・そう思ったダイはポップだけでも逃すためにハドラーと決着を付けようとする。
ダイ「なんでもいい!!一瞬で全闘気と魔法力が爆発する技を!!!!」
ハドラー「超魔爆炎覇!!!!!」
バラン戦でメガンテを放ったポップと同じく、ダイも仲間を守るべく盾になろうとしていた。
命中の瞬間に勢いよく海に投げ出されるダイ。必死に海の中を探そうとするポップだったが、キルバーンの魔の手が襲い掛かろうとしていた。
手応えがあまりなかった様子のハドラー。ダイの咄嗟の判断で繰り出した必殺技「ギガブレイク」により、ハドラーもダメージを受け海へと落下してしまう。
呪文こそライデインで威力は低いが、正しく父バランの技だった。
逃げるポップ、追う死神
死神「そうそう、ダイ君の弔い合戦をしなくちゃいけないよねえ、何しろ君を助けにやられちゃったんだから」
ポップ「ダイは俺のためにやられちまったんじゃねえか・・・この俺の先走りのために!!」
ポップ「なのに、俺がカッとなって戦ってやられちまったら誰がダイを助けるんだ!!!!」
ポップ「俺がダイのために出来る事といったら、力の続く限り飛んで逃げて皆んなに知らせに行く事しかできねえじゃねえか!!!!」
死神「チッ正しい判断だねえ、結構クールじゃないか挑発したのに」
このやりとりはポップがまた成長したと思わせるシーンで印象的ですね。特にキルバーンの最後のセリフが良い感じ。
逃げて、逃げまくるポップ。
だが死神にすぐさま追いつけれていよいよ危ない・・・そう思った瞬間、獣王クロコダインが助太刀に現れた。
クロコダイン「獣王会心撃!!!!!」
戦闘になるのかと思いきや、獣王は海面に必殺技を放ちその水飛沫が上がっているうちにポップを連れて待避した。
死神「一度狙った獲物を2度も逃すなんて生まれて初めてだよ。ちょっと許し難いねえあの坊やは。」
死神のプライドを少し傷つけた様子。死神はどこでも追ってくるのが恐ろしい所、いつしかポップを始末するための罠が牙を剥く時が来るのかも知れない・・・そういう予感をさせる最後の一言でした。
ポップの奮起
皆んなの元に戻ったポップ。激しく叱咤するチウ。自分の過ちでダイがやられてしまった、そんな自責の念で何も言えなかった。
ヒュンケル「そいつは半人前だ、自分の身を守るのが精一杯。さあ早く治療でもしてやってくれ・・・」
憐れんだ目でポップを見つめてそう言い放つヒュンケル・・・。
だがポップにはヒュンケルのこの言葉が一番応えた様子。
ポップ「おおおい!よしてくれよ!!てめえに優しい言葉をかけて貰うなんてぶん殴られるより気分悪いぜ!!!」
逆にポップに優しく接する事で奮起を促そうというヒュンケルの狙いは当たった。
マリンに魔法の聖水を貰って魔法力を回復したポップはクロコダインと共にダイの捜索に出た。ちなみにビンタの跡はご想像にお任せします(笑)
大魔王バーン
超魔生物と化したハドラーはその報告をするため大魔王バーンの御前に出向いた。だが普段玉座にいるはずの大魔王がいない・・・。
ミストバーンとキルバーンの二人にしか見せた事のない素顔をハドラーに見せる事が何より評価だとバーンは言った。
大魔王バーンの姿が見れる最初のシーンである。
だがハドラーにはかなりの老体に見えた様子で、今なら自身の力でも倒せる・・・そう野心を滾らせていた。
バーン「試してみるか?ハドラー」
ハドラー「ははっ!!御無礼を!!!」
バーン「フフフッ。良い良い、余はかねてよりお前のそういう所を気に入っておったのだ」
ハドラー「勝てぬわ・・・このお方には・・・器が違い過ぎる・・・!!」
かつてフレイザードを生んだ禁呪法によってハドラーをキングと仰ぐ最強の軍団を生み出せたら面白いと思わないか・・・。
そう言うバーンからオリハルコンで出来たチェスの駒を授かったハドラー。
ハドラーとこの「駒」が生み出す結束が後のダイ達を追い詰める事になる。
ダイの捜索とザボエラの野心
ダイの捜索
近くにいた「しびれくらげ」を報酬と引き換えに手懐けてダイの捜索するチウ。
クロコダイン「お前そんな事もできるのか」
チウ「当然ですよ、おおねずみといえば百獣の王と同然、どんなモンスターでも僕には平伏してしまうのです」
「しびれくらげ」によってダイが身につけていた冠は見つかった、だがダイが近くにいる事だけは判明した。
その後「しびれくらげ」は報酬(魚)を釣っていなかったチウに怒って帰っていってしまうのであった。
氷山の奥深くにいたダイは剣に守られながらなんとか生き延びていた。ポップの懸命の叫びによりこの近くに仲間達がいる・・・そう思ったダイは紋章閃を空に目掛けて放った。
チウ「窮鼠包包拳!!!!」
最後の力を振り絞って放った紋章閃に気づいたポップ達は無事ダイの元に辿り着く事に成功。氷山に閉じ込められた氷をぶち破るためにザムザ戦で使用したチウの必殺技が炸裂したのであった。
ザボエラの奇襲
ハドラーが超魔生物になる手助けをしたのにも関わらず、大魔王の御前に呼ばれなかったザボエラはバーンに認めてもらうためダイ達に奇襲を仕掛ける事に。
ザボエラ「マホプラウス!!!!!」
サタンパピーが放ったメラゾーマを吸収して威力を増幅させて放つザボエラの必殺技がポップを襲う。
ポップは逃げようと思えば逃げれたが、もし避けてしまえばチウが丸焼きになってしまう・・・。
だがザボエラの野望は一つの「駒」によって打ち砕かれてしまった。
突如現れた金属人間。
ザボエラ「き、貴様!!何者じゃ!!!!なぜこのワシの邪魔をする!!!!」
ポップ「ザボエラも知らない奴なのか・・・」
「俺はハドラー様の忠実なる兵士。ボーン、ヒム」
ヒム「ハドラー様のご命令により勝手に軍を動かしたお前を連れ戻しに来た!!!!」
ハドラーにとってダイ達アバンの使徒は倒さなければいけない宿敵。その使命感は部下であるハドラー親衛騎団もよく理解している。
ザボエラの様に奇襲を仕掛けて倒すなど誇り高いハドラー達に許し難かったのだ。
思わぬ形で救われたダイ達。ボーン(兵士)はチェスでは一番弱い駒・・・。
あれより強いのがいるのか・・・と途方に暮れるポップ。
ハドラー親衛騎団誕生
「兵士(ボーン)ヒム」「騎士(ナイト)・シグマ」「僧正(ビッショップ)・フェンブレン」「城兵(ルーク)・ブロック」「女王(クイーン)・アルビナス」。
ハドラー親衛騎団誕の全ての仲間が出揃った。
次回からダイ達は死の大地を守護する最強軍団と死闘を繰り広げる事になる。
死の大地・超魔生物ハドラー編の感想
いよいよ敵の本拠地である死の大地とその守護を任されたハドラー親衛騎団が登場しました。
かつては魔軍司令の地位を失いたくないという思いで保身に駆られていたハドラーでしたが、今のハドラーは全てを捨ててダイ達アバンの使徒を倒すだけに使命を燃やしているため、まるで別人の様に変わりました。
超魔生物と化したハドラーはダイにとって今後ともかつてない強敵になると思います。
ポップも今回の失態によって以前マトリフが言っていた「魔法使いはパーティで一番冷静でなければいけない」という言葉の意味も頭ではなく経験として実感したので、また一回り成長をしたんだと思います。
今後はダイをはじめとするアバンの使徒とハドラー率いる親衛騎団とのパーティバトルが見ものですね。