ドラゴンクエスト ダイの大冒険「メドローア・ハドラー親衛綺団編」をまとめてみました。
前回は超魔生物と化したハドラーが登場、最強剣を手にしたダイと一戦を交えました。今回はついにポップが最強の極大消滅呪文「メドローア」を習得し実践でお披露目。
またハドラーの禁呪法によって生み出されオリハルコンの体を持つ最強の軍団「ハドラー親衛騎団」も登場、激しいパーティバトルが繰り広げられます。
メドローア・ハドラー親衛綺団編 各話リスト
第46話「極大消滅呪文メドローア」
第47話「いざ決戦の地へ」
第48話「ハドラー親衛騎団」
第49話「パーティーバトル開始」
第50話「我ら獣王遊撃隊」
極大消滅呪文
最強の攻撃呪文習得
前回の戦いで傷ついたダイの剣と魔槍。
ロン・ベルクは曰く、これ以上の武器を作る事は不可能、レベルアップするには腕を磨くしかない。そう言ってダイとヒュンケルを相手に猛特訓に付き合った。
同じ頃、ポップも新たな攻撃呪文を習得しようとしていた。
新たに覚える呪文は極大消滅呪文「メドローア」。メラ系とヒャド系の魔法力を二つ同時に扱い同じエネルギーに保つ事が重要な高度な技術が必要とされる。
プラスとマイナスの魔法力を同時にスパークさせた時、あらゆる物質を消滅させてしまう呪文である。
マトリフはポップにこの呪文を放ち相殺する事でこの呪文を覚えさせようとしたが、メラ系を得意とするポップは相対的にヒャド系のエネルギーが弱くなり力を均等に保つ事が難しかった。
マァムの修行の様子を眺めるポップ。どうやら「消滅」は免れたみたい。ヒャド系の力を操っていた腕は火傷してしまったようだ。
メドローアを作るポップ。メラ系の力がまだ強い様だがなんとか呪文を完成させる事に成功。
マトリフ「今日ほどお前を凄いと思った事がない・・・」
初めて呪文が成功した瞬間。
この時ばかりはマトリフはポップに感心しきり。
マトリフ「あいつ、人を観る目も確かだったか・・・」
アバンに才能を見出されて魔法使いになったポップ。マトリフ自身もポップの魔法の才能を認めていたのだ。
死神の仕事
バランに近づく死神
気配を消してバランの後方からそっと近づく死神。だがバランにはバレていとも簡単に気づかれてしまう。
死神キルバーンは辺境の洞穴にいたバランを探し出し暗殺をしようとしていたのだ。
バラン「私を消しに来たのか?」
死神「死神の仕事が他にあるとでも」
バラン「それは大魔王バーンの意思なのか?」
かつて大魔王バーンは言った。人間はこの地上を汚す存在、人間をを滅ぼしこの地上に理想郷を築く。それまでは自分と敵対するのを止め協力して欲しいと。
だからこそバランはあえてハドラーの部下となった。
だが大魔王の本心が垣間見えた今、バランはバーンと敵対する意思を固める。
死神の笛が全く通じないバラン。
キルバーンの体は復活した真魔剛竜剣によって簡単に真っ二つになった。
いさ、決戦の地へ
カールへと向かうダイ達
気球船でパプニカを旅立ちカール王国に向かうダイ達。占い師のメルルや三賢者の一人エイミも付き添った。
特にエイミはヒュンケルの事がかなり心配な模様。その様子を見てマァムにボヤくポップを見てメルルは嫉妬する。
単独行動を取るチウ
カールに着くと皆んなから逸れて森の中に入ったチウ。クロコダインの修行の手伝いをしたお礼に貰った「獣王の笛」でモンスターを呼び寄せ倒したバピラスを早速仲間に迎え入れる事に成功。
獣王遊撃隊の第一号として仲間に入ったバピラスを「パピー」と名付けたチウ。
仲間に入りたそうにチウを見つめていたゴメちゃんも2号として仲間になる事になった。
北の勇者
北の勇者を名乗る男
世界から集まった強者達がカール王国に集まった。その後、カール王国北部の漁港サババにハドラー親衛騎団が現れたという情報を入手したダイ達。
急いでダイ達が救援に向かおうとするとある一人の若者が現れた。
ノヴァ「僕の名前はノヴァ。人呼んで北の勇者」
ノヴァ「世界中で崇められる勇者は一人で十分」
皆んなと一緒に戦った方が良いと言うダイだったが、ダイと同列に扱われていた事に不満を抱いていた彼は一人でザババに飛んでいった。
ポップ「おめえは腹立たねえのかよ?」
ダイ「別にどうでもいいじゃん、誰が勇者かなんて。」
強い仲間は何人いてもありがたい、勇者は何人いても良いと言うダイは器が違っていました。心からしてダイは別格ですね。
ヒム「おや、また雑魚が現れたのか、本命の勇者達はいつ来るのやら・・・」
ノヴァ「どうやら貴様らに目は節穴の様だな。その本命が現れたのだぞ」
ザババに辿り着いたノヴァだが町は既に火の海状態になっていた。
ノヴァ「闘気剣(オーラブレード)!!」
闘気を剣に伝わらせた必殺技でオリハルコンで出来たヒムの体を傷つけた。
その後、ダイとポップが現れたが、仲間の助けなどいらないといった様な素振り。
ノヴァ「ノーザン・グランブレード!!!!!」
凄まじい技だったが、意識の全てを防御に集中したためヒムの体に傷を付ける事は出来なかった。
ヒム「人間で例えると柱の角に頭をぶつけたって所かな。前座試合にしては中々面白かった」
ポップ「お前ぐらいの実力があれば奴らの恐ろしさが分かるだろ!!」
ダイ「俺たちと力を合わせてくれ!!」
ノヴァ「嫌だ!!北の勇者の名にかけて僕の力で奴を倒す!!!!」
頑なまでに一人で倒す事に拘るノヴァ。
アルビナス「ニードルサウザウンド!!!!」
ノヴァの気概虚しく、アルビナスの必殺技の直撃を受けてしまう。
痺れを切らしたアルビナスの攻撃によってノヴァは全身に傷を負った。
ノヴァ「まだだ・・・!!まだ僕は負けてない・・・!!」
ノヴァ「マヒャド!!!!」
ポップは覚えたばかりのメドローアで敵を一掃しようとするが、諦めきれないノヴァは相手を凍らせてその瞬間を叩くつもりだった。
だがシグマの持つ「シャハルの鏡」によって呪文を跳ね返されてしまう。
もしポップが先にメドローアを撃っていたら全滅になっていた所です。
ノヴァが先走ってくれたおかげで相手に呪文を跳ね返す術があるという事が分かりました。
ノヴァ「僕は・・・本物の・・・勇者じゃないらしい・・・こんな・・・無様な勇者なんていないもんな・・・」
ヒム「かなりいい勉強になった様だな」
ヒム「冥土の土産によく覚えておけ。世の中には上には上がいる。じゃああばよ!!!」
ヒム「負け犬はせめて華麗に散れ!!!」
ヒュンケル「おしゃべりな小僧だが、一つだけいい事を言った。上には上がいる」
ノヴァがトドメを刺されそうになった瞬間ヒュンケルの魔槍がヒムの額を貫いた。
フレイザード編やバラン編でもこうやってカッコよく仲間を助けていたヒュンケル。こういう美味しい所をさらっと取っていくのがヒュンケルの醍醐味ともいえます。
パーティバトル
激闘、ハドラー親衛騎団
禁呪法で生み出されたフレイザードと同じく彼らの核(コア)は人間でいう心臓の位置にある。そのため額をぶち抜かれてもヒムが死ぬ事はなかった。
ヒュンケルに続いてマァム、クロコダインが登場。これで5人全て揃いいよいよハドラー親衛騎団との全面対決が繰り広げられようとしていた。
ヒートナックルをダイに放つヒム。だがダイの剣が抜けてくれない。そんなピンチの中をノヴァが救った。
戦いの中で己の非力さに気づいたノヴァは仲間と協力して戦う事を選んだのだ。
ノヴァに限界ギリギリの力で戦う事を教えられたダイ。剣が抜けなかったのはダイが無意識にパワーをセーブしていたため。
全力で戦う状況に陥った時に剣は力を貸してくれる・・・とロン・ベルクの言葉を思い出すダイ。
竜闘気(ドラゴニックオーラ)を全開にしたダイは素手でヒムのヒートナックルを弾き返す。
ヒュンケル「アバン流槍殺法、虚空閃!!!!!」
ダイの攻撃で怯んだヒムはヒュンケルの虚空閃で体を貫かれてしまう。
だが、直前にアルビナスの毒針により急所を外されてしまったため、ヒムは核(コア)を貫かれずに済んだ。
ハドラー親衛騎団のチームワークを見て、これまで以上にダイ達も仲間の結束を意識させられた。
「力と力」「速さと速さ」個々の能力であれば相手の方が上、むしろ異なる能力の相手と勝負するべきだと実感する。
マァムはブロックをスピードで掻き回す、クロコダインはシグマを力でねじ伏せる。
ダイとヒュンケルは残りの3体を相手にする事になった。
ポップはその間に極大消滅呪文を作り出し、相手の隙を見てぶっ放す作戦に出た。
クロコダイン「獣王激烈掌!!!!!」
闘気の二つの異なる回転の闘気流がシグマの腕をへし折った。
ぱっとした活躍が中々見られないクロコダインでしたが、シグマのシャハルの鏡を使えなくなった事でポップの最強呪文が火を吹きます。
メドローア
ポップ「今だ!!皆んなどけーーー!!!!」
ヒム「フッ、今更呪文など」
アルビナス「いけない!!」
ポップ「メドローア!!!!!!!」
ダイ「(絶句)」
クロコダイン「おお、なんという威力だ!!」
ヒュンケル「自慢するだけの事はある。よくぞこれ程の呪文を身に付けたものだ」
マァム「凄いわ、ポップ!!」
極大消滅呪文がハドラー親衛騎団を飲み込む。
ポップ「コイツさえ決まってくれれば・・・勝った!!」
圧倒的な威力で山ごと吹き飛ばしたメドローア。直撃すればどんな敵でも倒せる・・・直撃さえすれば・・・。
だが、まだ何かいる事に気付くヒュンケル。なんとハドラー親衛騎団は生きていた。
メドローア命中の瞬間、ブロックがその巨体と重量を活かして仲間達を地中に押し込めた事で危機を免れたのだ。
ポップ「最短の避け方だ。しかも仲間のために命を捨てる覚悟が無いと絶対に思いつけねえ」
ヒュンケル「悪には悪のチームワークがあるという事か」
マァム「ああして、互いの長所を合わせ、短所を補いながら戦った時の強さは私達自身が誰よりも知っているのよ」
ダイ「強敵とやり合う事なんかとっくに覚悟の上だ」
ダイ「奴らがどんな敵だろうと力を合わせて戦い抜く事以外に俺たちにできる事なんてないだろ!!みんな!!」
チームワークがいいだけでなく、仲間のためなら自らを犠牲にする事さえ厭わない・・・まるで人間と戦っているかの様である。
ポップ「よし!!気を取り直して今度こそ決めてやるぜ!!!」
シグマ「素晴らしい威力の呪文だ。だが一度見せてしまったからには我が親衛騎団に二度と通用せん」
メドローアは絶対に阻止する・・・そう言ったシグマだがこれは今後訪れる、戦いへのフラグとなるのであった。
退散するハドラー親衛騎団
突如、登場するハドラー。だがこれはビジョンのみであり実体ではなかった。
ダイ達だけではなく他の人間達も死の大地に上がり込んでいる事を知ったハドラー親衛騎団は自分達と戦うに相応しい者を篩にかけに来たという。
ハドラー「ダイ、お前達だけで良いのだ。大魔王様の御前をつまらぬ戦士達の血で汚す訳にはいかぬ・・・待っているぞ」
そう言ってハドラーと親衛騎団は去っていった。
親衛騎団を見て思ったより手酷くやられたと評価するハドラー。
そういえば、フェンブレンの姿が見当たらない。どうやら死の大地にネズミが入り込んだ様子・・・とハドラー。
死の大地に乗り込むチウ
獣王遊撃隊3号マリンスライムの「マリべえ」が海中を探索中に巨大な門を発見。
いつの間にかもう一人仲間を増やしていたチウですが、これ止まらず最終的には10人以上まで隊員を増やす事になります。
海に敵のアジトに入り込むための門を探索させたのも束の間。チウ達の前にハドラー親衛騎団の一人、フェンブレンが現れた。
直後に海底から戻ってきたマリべえがチウに報告。
フェンブレン「やれやれ・・・見てしまったか魔宮の門を」
フェンブレン「その海底の巨大な門こそ、大魔王バーン様がいらっしゃる大魔宮バーンパレスへの唯一の入り口なのだ」
この情報をすぐにでもダイ達に届けようとするチウ達だったが事はそううまくいかなかった。
チウがいなくなった事を心配するダイ達。ポップ、ヒュンケル、クロコダインはチウを連れ戻しに死の大地へと向かう事になった。
傷つきながらも必死に部下を守ろうと耐えるチウ。
チウ「心配・・・するな・・・必ず・・・必ず皆んなを助けてやるから安心しろ・・・」
フェンブレンは自身でも言っている通り残酷である、弱い相手でもすぐに殺さずに苦しめるのが彼のやり方。
もし他のメンバーがチウの前に現れていたら速攻で殺されていたのかもしれません。
ゴメちゃんの決死の体当たり。チウの苦しむ姿を見て、いてもたってもいられずに体の全身を光らせて特攻。
だがこの攻撃によって顔が凹んでしまったフェンブレンは逆上。
フェンブレン「バカな!!こんなバカな!!ワシの体はオリハルコンで出来ているんだぞ!!!」
気絶したゴメちゃんを必死に庇う隊員達。逆上したフェンブレンがチウの体を切り裂く。
すると何者かの剣がフェンブレンの顔面を突き刺した。
フェンブレン「誰だ!?何者だ!?」
バラン「こうまで醜いものだとは。強者が弱者をいたぶる光景というものは。他人がしているのを見て初めて分かる」
バラン「この場は引け、然もなくば両目だけでは済まなくなるぞ」
フェンブレン「誰かは知らんが、覚えておれよ!!!絶対にタダでは済まさん!!!」
そう言い残してフェンブレンは去っていった。
チウ達の危機を救ったバラン。彼にとって魔王軍は倒すべき敵なのだ。
だがそれだけではない。少しまでであれば誰かを助けるという事はしなかったはず。
かつて人間のために冥竜王ヴェルザーと戦った時とまではいかなくても、少しだけ人間らしい心を取り戻したんだと思わせるシーン。
メドローア・ハドラー親衛綺団編の感想
メドローア・ハドラー親衛綺団編をまとめてみました。
今回でポップが最強の極大消滅呪文メドローアを習得して、早くも実戦で使いましたが、その威力の絶大さは凄まじくオリハルコンの体を持つ相手でも簡単に倒せる事がわかりました。
ハドラー親衛綺団編に至っては今までの魔王軍の敵とは違っていました。禁呪法で生み出されたモンスターは主人の性格的特徴も継承されてしまいます。
同じ禁呪法で生み出されたフレイザードの頃であれば保身や残虐性が強く出ていましたが、今のハドラーは全てを捨てた男です。
しかもこれまでの戦いの中でダイ達アバンの使徒の強さを認め改心、己の力を磨く事に邁進し仲間との連携を重要視する様になりました。
ハドラー親衛騎団はチームワーク、仲間のためなら犠牲になれるというこれまでにない結束力がある軍団として、個々の能力以上の強さを持っている事が分かります。