ドラゴンクエスト ダイの大冒険の「ダイの剣編」をまとめてみました。
前回のロモス武術大会で最強の剣を手に入れようとしたダイ達ですが、覇者の剣はザムザが作り上げた偽物で、オリハルコンで出来た本物は既にハドラーの手に渡っているという内容でした。
今回は最強剣の手がかりを探るべくポップの故郷である「ランカークス村」へ訪れる事に。
そこではヒュンケルやラーハルトの魔剣・魔槍を手がけた魔界の名工「ロン・ベルク」との出会いがありました。
ダイの剣編 各話リスト
第38話「世界会議」
第39話「鬼岩城大上陸」
第40話「闇の師弟対決」
第41話「最強の剣」
ダイの剣編 (最強剣を求めて)
マァムの師匠ブロキーナ
チウ「みんなー!!!どうして僕にも言ってくれないのだ!!!!」
ロモス武術大会でザムザを倒した事でダイ達は称賛されるのに、一緒に活躍した自分だけは何も言われない事に不満を漏らすチウ。
ビーストくん「よさんか、みっともない」
チウ「なんだと!!この幽霊小僧め!!お前なんかに偉そうに説教される筋合いはないわ!!」
ビースト「へ〜ホントにない?」
ビーストくんとはブロキーナのこと。弟子達の上達具合が見たくて変装していたのだ。さっきまで威勢が良かったチウも師匠のブロキーナと知った途端にこの有様。
ブロキーナ「ワシがお前を拾って3年、ちっとも上達し無かったのは変にカッコばかり付けていたからじゃ」
ブロキーナ「だが土壇場でなりふり構わず放ったお前の技は今までにない威力があっただろう?一つ成長したな」
「名声は後からやってくる、最初から求めてはいけない」という格言をブロキーナから教わりました。
超魔生物へと改造するハドラー
超魔生物へと改造している間、サミットが開かれているパプニカを攻略して欲しいとハドラーはミストバーンに頼む。
魔族の体を捨て、超魔生物になる事で不死身ではなくなる。アバンの使徒を倒すためにはそれだけの代償を払わなければいけないとハドラーは言う。
仲間達と再会を果たすマァム
マァムは獣王クロコダインと再会。チウはクロコダインの威圧感に圧倒された様子。
チウ「コイツもマァムさんの男友達なのか・・・結構趣味悪いんだなマァムさんて・・・」
ポップとクロコダインを見て心の中でつぶやくチウであった。
レオナとも再会を果たしたマァムとダイ、ポップは最強の剣の手がかりを求めてテラン王国を目指した。
ポップの故郷、ランカークス村
ポップ達の役に立てる事に気分がウキウキのメルル。
占いの結果、最強剣の手がかりはランカークス村にあるという。
ランカークスはポップの故郷。アバン先生の弟子になりたくて家でしたポップとしてはイマイチ気が乗らなかった。
帰るなり父親にボコボコにされるポップ。
ポップの父「ウチのバカ息子が勇者の手助けをしていたとはな」
メルル「いえ、本当ですわ!」
ダイ「ポップのおかげで俺たちはこうして生きていられるんです」
マァム「一番頼れる仲間です」
ポップの実家は武器屋を営んでいるが伝説の剣はないという。
だが近くに住む魔族であるロン・ベルクの所にいけば何か手がかりが得られるかもしれないという。
魔界の名工、ロンベルク
ロン「どんな武器でも持ち主がバカじゃただの飾り」
そう言って剣を作りたがらないロン・ベルクだが、ヒュンケルから借りた魔剣で真魔剛竜剣を折った事を伝えると激変。オリハルコンさえあれば最強剣を作る事が可能だという。
オリハルコンには心当たりがあったダイ。以前、ロモス王国で偽勇者を退治した際にロモス王から頂いた「覇者の冠」は伝説の金属オリルコンで出来ていたのだ。
ダイとポップは早速グレムリン島に戻り、覇者の冠を探し出した。
ダイの一番最初の冒険で手に入れたアイテムがまさかダイの最強剣に変わるなんてドラマチックですね。
取り憑かれた様に剣の制作に打ち込むロン・ベルク。ポップの父親はお手伝いをする事に。
これから覇者の冠は新しい剣に生まれ変わるのだ。
ダイの剣編 (鬼岩城とミストバーン)
鬼岩城上陸
各国の王が集まり魔王軍と戦うための戦略会議が開かれたが、強力な艦隊を持つと自称するベンガーナの国王は自信満々。魔王軍など我が最強のベンガーナ艦隊を持ってすれば余裕で倒せる!と意気揚々のベンガーナ国王。
各国の足並みが揃わない中、ミストバーン率いる魔王軍の鬼岩城がパプニカを襲撃。ベンガーナ艦隊が大砲で反撃するも鬼岩城には全く通用しない。
これから出来る最強剣は生命が宿る剣。誕生した瞬間を剣の主人であるダイが見届ける必要があった。そのため戦えないダイ以外の仲間は鬼岩城へ向かう事に。
ダイはロン・ベルクの側で待機。ポップ達は急いで鬼岩城に襲撃されたパプニカ王国へ向かう。
鬼岩城を操っていたのはミストバーン。彼は言う・・・「降伏すら許さない、この場にいる人間は全て死んでもらう」と。
剣の製作に打ち込むロンベルク。だが仲間の身を案じるダイの心の中では焦りが生じていた。
しかしダイの心の乱れはこれから出来る”生命を持つとされる剣”には良くない。その事をロンベルクからの指摘で気付かされたダイは仲間達を信じて待つ事にした。
ポップ「フィンガーフレアボムズ!!!!!」
禁呪法を使うと寿命が縮む・・・そうマトリフから忠告を受けていたポップだが、なりふり構わず現時点での最強呪文を繰り出すポップ。
ロモス武術大会で使ったそれとは違い今回はメラゾーマ5発を撃つ事に成功。空中に浮遊する魔王軍のモンスターを蹴散らした。
ポップに負けじとマァム、クロコダイン、チウ達も奮闘。
闇の姉弟対決
ポップ達から少し遅れて打倒鬼岩城に加わるヒュンケル。覚えたばかりのアバン流槍殺法の「地の技」を繰り出す。
ヒュンケル「地雷閃!!!!」
魔界最強の鎧を身につけたモンスター達が砕け散った。
この技は「大地斬」に相当する必殺技である。
「地雷閃」の直後にアバン流刀殺法「海波斬」に相当する「海鳴閃」を繰り出すヒュンケル。
ミストバーン「ビュートデストリンガー!!!」
鬼岩城から出てきたミストバーンはヒュンケルと1vs1の対決に出た。
幽霊みたいな格好のミストバーンだがヒュンケルに負けず劣らずのスピード。
ヒュンケルは「闘魔傀儡掌(とうまくぐつしょう)」でミストバーンの行動を封じようとするも、正義の心に目覚め暗黒闘気が弱くなっていたためか、簡単に突破される。
ミストバーン「闘魔滅砕陣!!!」
闘魔傀儡掌の上位技、自身の周囲にいる敵全員をまるで蜘蛛の巣に引っ掛けるかの如く、行動不能にしてしまう脅威の必殺技を炸裂させるミストバーン。
この場を突破しようと暗黒闘気を増大させるためミストバーンを激しく憎もうとするヒュンケル。
ヒュンケル「おのれ!!ミストバーン!!!」
マァム「だめよ!ヒュンケル!!」
ヒュンケル「憎悪を燃やすんだ!!力を・・・暗黒の力を!!!憎め・・・憎むんだ奴を!!!かつてアバンにそうした様に!!!!」
マァム「やめて!!!!!!!」
ヒュンケル「マァム・・・」
マァム「あなたが邪悪な力を取り戻さなければ・・・このままみんなやられてしまうかも知れない。でも二度とあなたの荒んだ目をみたくないの・・・戦うなら正義の力だけで戦って・・・」
マァムの言葉で目が覚めたヒュンケルは光の闘気を全開。
ヒュンケル「同じ業を二度繰り返す所だった。俺は・・・俺は・・・正義の力に賭ける!!!!」
虚空閃がミストバーンの顔面を捉えた。
ヒュンケルはかつて極められなかったアバン流刀殺法「空の技」をこの土壇場で繰り出したのだ。
ヒュンケルの虚空閃がミストバーンの闇の衣を切り裂いた。うっすらと覗かせるミストバーンの素顔。
ミストバーン「見たな!!!!」
逆上したミストバーンの暗黒闘気がさらに強くなっていく。
ダイの剣編 (最強剣炸裂)
完成、最強剣
ついに完成したダイの新しい剣。
名前は「ダイの剣」。この世にたった一つしかない生命を宿したダイの最強剣である。
産声を上げるかの様に赤い光を放つダイの剣。だが、剣が鞘から抜けない・・・。この剣はダイが本当に困った時に力を貸してくれるとロン・ベルク。
強大過ぎる力を持つ故に無闇に使う事は出来ないのだ。
最強の武器を手に入れたダイは早速、仲間達が戦っているパプニカへ向かった。
ダイ「アバン流刀殺法、空烈斬!!!!!」
暗黒闘気の力で体を封じられているポップ達だったが、ダイが放つ「空の技」によりミストバーンの「闘魔滅砕陣」は破られた。
最強剣で鬼岩城をぶった斬るダイ。ミストバーンに変わって鬼岩城の操縦を任されたシャドーもろとも切り裂いた。
崩れゆくかつての魔王軍の拠点。特に技を使用する気配もなく新剣の太刀筋だけで鬼岩城を真っ二つにした。
最後の決めポーズ。鬼岩城を目の前で失ったミストバーンはこの後、真の力を解放しダイ達に襲い掛かろうとするのであった。
ダイの剣編の感想
今回でついにダイの最強剣「ダイの剣」が登場しました。
オリハルコンで出来ている「真魔剛竜剣」と同じく竜騎士のフルパワーに耐えられる最強剣の誕生です。神が生み出したとされる「真魔剛竜剣」とは違い、ダイの新剣は魔族とはいえ地上の生物が作った剣としては覇者の剣と並び最強のものになるかと思います。
率直な感想としては物語の中盤でもう登場するのかと思いましたが、ダイの剣は後にさらなるパワーアップを遂げる事になります。
その後は覇者の剣を持つ超魔生物と化したハドラー、ハドラー親衛騎団の登場などとてつもない連中との戦いが待っているので、この大幅な戦力向上は必須というべきものであると言えます。
個人的にはチウ登場場面も結構好きですね。
「なんで僕も褒めてくれないんだ!!」って不満を漏らす所が、人間っぽいです。実際の所は弱いけど、強い相手でも決して屈しない魂みたいなものがありますが、この気概は後の戦いで光を浴びる事になります。
ネタキャラっぽい扱いを受けるチウですが、シリアスな展開が多い物語の中では潤滑油的な役割を果たしているので、作品には無くてはならないキャラだと思います。