ドラゴンクエスト ダイの大冒険の「ロモス武術大会編」をまとめてみました。
前回のバラン編ではバランと死闘の末になんとか凌ぎ切ったダイ達。今回は真魔剛竜剣と同じく竜騎士の力に耐えられる剣を手に入れるためダイとポップはロモスへと向かうことに。
武闘家としてレベルアップしたマァムも登場します。
ロモス武術大会編 各話リスト
第33話「ザボエラの奇策」
第34話「ロモス武術大会」
第35話「決勝戦の異変」
第36話「超魔生物対チウ」
第37話「一瞬にすべてを」
ロモス武術大会編 (暗殺を企むハドラー)
ハドラーとザボエラの奇襲
バランとの死闘を終えたダイ達は山奥の小屋で休息、ポップは外で見張する事に。
そこへマァムに化けたザボエラがポップを誘惑し、その隙に毒を注入されてしまう。ザボエラの魔香気によって小屋にいるダイ達は眠らされてしまった。
まさに真正面から向かわないザボエラらしさ全開の奇襲ですね。
毒で体が思う様に動かなくなったポップ。間一髪でやられる所をポップの師匠マトリフが助っ人で登場。
ベギラマで押されたハドラー自身の得意呪文を炸裂させるも、マトリフも同じ呪文で応戦する。
マトリフ&ハドラー「ベギラゴン!!!!!!」
マトリフとハドラーの呪文対決はマトリフに分があったが、ザボエラがベギラマで加勢。
マトリフが魔軍司令ハドラーの魔法力を上回るシーンなので印象的なシーンです。
押され気味のマトリフ・・・このままやられると思った瞬間、ダイが紋章が光る右手で呪文を受け止め、自分のベギラマで跳ね返した。
なんとか生き残ったハドラーとザボエラ。ハドラーはザボエラが研究を続ける超魔生物の成果を自分に使えと言い出す始末。
宿敵アバンの使徒を倒すため、魔族の体を捨てて超魔生物になってでも強くなりたいハドラー。
後が無いハドラーだがこれしか方法が無かったのだろうか。
アバンの書を託すマトリフ
ハドラー達を追い払ったダイ達。その後、マトリフはかつて魔王ハドラーを倒した勇者アバンが、武芸・呪文・精神の全てを後世のために記した手書きの本「アバンの書」を彼らに託した。
この書にはアバンストラッシュのAタイプ・Bタイプの事が書いてあり、ダイが字を読めていればアバン流刀殺法最強の技をもう少し早くに使い分けれていたのかもしれない。
ロモス武術大会編 (マァムとの再会)
武術大会と覇者の剣
特訓と装備を新調したダイは真魔剛竜剣にも劣らないオリハルコンで出来た武器を探す事にした。
どうやらロモスで行われる武術大会の優勝賞品で「覇者の剣」がもらえるという。ダイとポップは早速ロモスへ飛んだが時遅し。大会の受付時間は終了していた。
これまで剣を得意としてきたヒュンケルがラーハルトから受け継いだ「魔槍」を使いこなすためにアバン流槍殺法の修行に励むのであった。
マァムとの再会
武術大会に参加できなかったダイとポップが観戦していると、リングにはマァムが大暴れしていた。
武術の神様ブロキーナの元で修行するため皆んなから離れて、時がそれほど経っていないのに見た目も強さも完全に武闘家になっていた。
マァムの兄弟子、空手ねずみの「チウ」の登場。元々はモンスターの「おおねずみ」で悪さをしていたが、ブロキーナが改心させて言葉まで覚えさせたという。
ポップとは初対面から仲が悪いですが、戦いの中で次第にお互いを認め合っていきます。
ダイとポップは大会でマァムに優勝してもらって覇者の剣を手に入れたかった様子。
マァム「親子が殺し合うための手助けなんかできない!!」
ダイ「俺はバランを倒したいんじゃないんだ。見せてやりたいんだ、竜騎士よりじいちゃんに育てられて、アバン先生に教わって、みんなと一緒に戦って来た俺の方がずっと凄いんだって事を。」
ダイのこの言葉にマァムも安心した様子。
覇者の剣を手に入れるため、マァムは再びリング上で戦う事を決意する。
リング上ではチウが戦闘中、レスラーのゴメス相手に必殺技を繰り出す。
チウ「窮鼠文文拳(きゅうそブンブンけん)!!!!!」
だが攻撃が相手に当たる所か、逆に攻撃を食らいKO負けしてしまう。
試合後、マァムに「ねずみ所以に手足が短い」と自身の弱点を指摘され落ち込んでしまう。
「ロモス武術大会編 (超魔生物ザムザ)」
妖魔学士ザムザ登場
ついにベスト8が出揃いマァムもこの面々に加わった。ところがザムザは8人を檻の中に閉じ込めてしまう。この大会の主催者は人間ではなく魔王軍の「妖魔学士ザムザ」。
妖魔司教ザボエラの息子である。
武術大会を開いたのは父ザボエラが進める「超魔生物」の研究の実験体になる人間が必要だったからだ。
マァム達が綴じ込められたのは”生きている檻”。脱出するために剣、呪文などあらゆる攻撃を試みるが全く壊れる気配が無かった。
ダイは竜闘気(ドラゴニックオーラ)を全開にしてザムザに強烈な打撃を与えるが全く倒れる気配がない。それどころかダイの息が上がっている。
ザムザ「勝てる・・・この程度の力ならば我が超魔生物を持ってすれば」
紋章を自在にコントロール出来る様になった事で序盤から紋章の力を使って飛ばし過ぎたようです。
ダイ「うおおおおおお!!!!紋章閃!!!!」
山をも砕くとされる竜騎士の紋章閃がザムザに体に命中。だが依然として倒れないザムザ。
彼は自分自身をベースに超魔生物を実験していたのである。
魔族の体であれば紋章閃で貫けるはずですが。
超魔生物と化したザムザ
超魔生物は生物のありとあらゆる長所を取り入れた魔獣。傷も少しの時間で回復してしまうのだ。
序盤から紋章の力を使い全力で飛ばしていたダイには体力が残ってなく、ザムザの腹の中に飲み込まれてしまう。
魔獣の体液に埋もれるなんて絶対嫌ですね。
ポップとチウの奮闘
ポップ「フィンガーフレアボムズ!!!!」
ザムザの顔を炎で覆えば呼吸ができなくなり、息をするために腹が開く。そう読んだポップはフレイザードの必殺技sであり禁呪法の一つとされる「フィンガーフレアボムズ」を放つ。
本来はメラゾーマ5発を同時に打ち出す呪文だが、いまのポップの魔法力では3発が限界だった。
ちなみ、その後成長し5発撃てる様になります。禁呪法は体に負担がかかるらしく、マトリフもかつて自身の寿命と引き換えに数多く使用していたと劇中で言っています。
ザムザの腹の口が開いた所に特攻するチウ。この技の衝撃によりザムザの腹の中にいたダイが飛び出した。
この特攻技を「窮鼠包包拳(きゅうそクルクルけん)」と名付けて上機嫌な所を、ザムザに踏み潰されるチウ。
チウ「今の技、案外カッコ良かったぞ!名前だ必殺技の名前を付けなければ!!」
チウ「う〜ん・・・うん!!窮鼠包包拳と命名しよう!!! んぎゃ〜〜〜〜!!!!(踏み潰される)」
ダイの大冒険でチウはネタキャラですね。
マァムの必殺技、閃華裂光拳
一方、生物の檻に閉じ込められていたマァムだが、武神流の秘奥義「閃華裂光拳」を使い脱出。命の光が生きているこの檻に効果を発揮した。
マァム「武神流!!!閃華裂光拳!!!!!」
ザムザに閃華裂光拳が炸裂。通常であれば再生するはずの超魔生物の体が再生しない。
マァムの拳が輝くこの技には相手の生命を砕くある秘密があった。
ブロキーナで修行していた頃の回想シーン。閃華裂光拳は武神流憲法とマホイミを併用した技。通常のホイミは生体機能を促進させる呪文だが、マホイミは過度に人間の回復機能を促進させる事で逆にダメージとなる。
閃華裂光拳はマホイミと併用する事でインパクトの瞬間に爆発的な威力を生み出すブロキーナが編み出した必殺技なのである。
ザムザは特殊粘液でマァムの閃華裂光拳を封じた。必殺技を封じられたマァムの戦闘能力は激減。
チウの助力により何とか覇者の剣の元に辿り着いたダイ。マァムもザムザの気を逸らすために必死で抵抗。
チウが所持していた涙のどんぐりでわずかに体力が回復したダイは最後の一撃に賭けた。
ドラえもんみたいに大量の道具を持っているチウですが、肝心な道具は微妙なものが多いのです。
一瞬にすべてを賭ける
ポップのメラで両手の特殊粘液を溶かしザムザに閃華裂光拳をお見舞いするマァム。この攻撃でザムザに隙が生じた。
ダイ「この一瞬に俺の全てを込めて!!アバンストラッシュ!!!!!」
残り僅かな体力をアバンストラッシュの一瞬に注ぎ込むダイ。ダイの決死の攻撃によりザムザは力尽きる。
ザムザの最期
砕け散る覇者の剣。だがこれはオリハルコンで出来た本物ではなくザムザによって精巧に作られた偽物だった。本物の覇者の剣はハドラーの手に渡っていたのだ。
ちなみにハドラーが所持している覇者の剣は今後ダイの新しい剣と交える事になります。
灰になって消えていく・・・それは超魔生物が命尽きる時。
父であるザボエラは息子でさえ道具としか見ていないと悲しげに言い放つザムザ。
ザムザ「だが、あんな父でも俺の父である事に変わりはない・・・」
そう言い残しザムザは消えていった。
ロモス武術大会編の感想
ロモス武術大会編をまとめてみました。前回のバラン編までが一つの区切りであり、ロモス武術大会編からは物語の流れも変わる感じです。
最後はダイが締めましたが、今回のザムザ打倒はマァムの活躍無しには語れません。フレイザード戦でもファインプレーをした彼女ですが、これまでの戦いの中では今回が最も輝いていたのではないでしょうか。
ただ正直な所、バラン編の最初でマァムがパーティから離脱したばかりなのにもう武闘家になったの?というのが率直な感想です。戦士である父ロカの娘だけあって、格闘戦の素質は高かったという事でしょうか。
前回のバラン編と同じく、父と子にまつわる話でしたが、最後に見せたダイの神妙な表情が印象的ですね。ダイとバランの関係を改めて考えさせられるザムザの最期の言葉もしんみりきました。