名作ラブコメディ「めぞん一刻」で活躍した登場キャラクターを紹介します。
めぞん一刻は1980年に連載が開始され、その後もアニメ化や実写映画化もされるなど今でもラブコメの最高傑作として不動の人気を誇っています。今回はめぞん一刻に登場した個性ある登場人物の性格やエピソードを原作とアニメ版の違いなどを踏まえて紹介したいと思います。
めぞん一刻とは
めぞん一刻は高橋留美子原作のラブコメディ漫画。
原作は1980年〜1987年までの間に全161話が連載されました。1986年にテレビアニメ化され1988年までフジテレビ系列で全96話が放送されています。なおテレビアニメ化に伴い原作とは内容が一部異なっている所もあります。
「概要」
東京都東久留米市がモデルになった「時計坂」という町に一刻館という古いアパートに住む主人公の五代裕作と管理人としてやってきた音無響子の恋愛物語。優柔不断で世渡り下手な五代裕作と生真面目で亡き夫を忘れられない音無響子の恋愛模様が常識はずれの面々が住む一刻館を舞台にコミカルに描かれている。
めぞん一刻の登場人物一覧
めぞん一刻に登場する個性豊かなキャラクターを紹介します。ちなみに人物画像はテレビアニメ版(左)と原作版(右)に分けて掲載しています。また一部の人物に関してはテレビアニメ版、もしくは原作版のどちらかしか登場しない者もいます。
一刻館の住人達
五代裕作 (ごだい ゆうさく)
声優:二又一成、渡辺久美子(幼少期)
「五代裕作のプロフィール」
誕生日:1961年5月4日
血液型:A型
出身地:新潟県
本作の主人公。一刻館の五号室に住んでいる。温厚で優しい性格だが意思が弱く周りに流されやすい。また要領が悪く誤解されやすい。要らぬ苦労を背負い込みよくトラブルに巻き込まれる場面も。
高校卒業後に東京へ移り浪人生とし一刻館に入居。一刻館の非常識な住民に馴染めずいたが、その後管理人として就任してきた「音無響子」に一目惚れした事で住み続ける事に。
一刻館の住民に試験勉強の邪魔をされる事もあったが、1年間の浪人生活を経て3流大学の教育学部に合格した。
大学を卒業する寸前の教育実習で知り合った「八神いぶき」に片想いをされた事により彼女の父に紹介された企業に内定。しかし入社直前に企業が倒産、その後はキャバレーに勤務しつつ紆余曲折がありながらも保育士として就職した。(アニメでは学生アルバイト)
「三鷹瞬」とは響子を巡っての恋のライバルであり意地を張り合う事もあったが、思わぬ出来事から三鷹は他の女性と結婚。
終盤、トラブルが続き響子と破局寸前になるまでの関係になったが後に誤解が溶けて和解。総一郎の墓前で「正直言ってあなたが妬ましい」と心中を暴露するが、それすらも響子の一部として受け入れる決意をする。
・音無響子は未亡人
墓参り後の帰り道のシーン。
「生きていれば色々と欠点は見えてくるけど、死んだ人は無敵。たった半年の暮らしじゃ思い出や理想像は彼女の中でどんどん広がる。」
この時五代は「総一郎」という最大の恋敵に出会うのであった。考え事をしながら歩いていた所、道端の溝に足を沈めてしまうシーンは五代らしい。
・優柔不断で誤解されやすい
誤解から響子とは度々トラブルに見舞われていた。
作中で響子から平手打ちをくらった回数も計り知れない。何回も落ち込む事もあったが、そんなこんながありつつも次第に心の距離を縮めて行きアルバイトと学業にも励む大学生活だった。
・一刻館の住民のおもちゃ
五代が部屋にいると必ずと言っていいほど何らかのアクションを起こす一刻館の住民達。受験生の頃の五代は特に気の毒であった。
・響子さん、好きじゃー!!
劇中の名シーン。
大学の友達である坂本に煽られて、夜中に一刻館の前で酔った勢いで響子への想いを叫ぶ五代。
音無響子 (おとなし きょうこ)
声優:島本須美
「音無響子のプロフィール」
生年月日:1959年10月10日
血液型:A型
本作のヒロインで一刻館に新しくやってきた管理人。普段は管理人室に住んでいる。若くて美人スタイル抜群。物静かで大人しいが、強気で頑固な所がある。また鈍感な所もあり思い込みが激しい上に嫉妬深く、五代とは誤解からトラブルになったケースも数知れず。
一刻館の就任時に住民の「五代裕作」に一目惚れされた事で彼に取って気になるマドンナ的な存在となる。
高校時代に知り合った教師「音無総一郎」と結婚。しかしその翌年に総一郎は他界、未亡人となってしまう。
夫の死後は愛犬である「シロ」を「総一郎さん」と呼ぶようになった。
「五代裕作」に関しては当初出来の悪い弟の面倒を見るように接していたが、五代が泥酔した勢いで響子を好きだと叫んだ事から五代の想いを知り初めて異性として意識する様になった。
テニススクールのコーチである「三鷹瞬」からもアプローチを受けていたが理解できないふりをしていた。その後、物語が進むにつれて次第に五代の心根に惹かれていく。だが五代への恋愛への情は亡き夫への想いが嘘になってしまうという自問自答から戸惑いを感じていた。
その後、再婚が決まるも総一郎との思い出の品の前に悩む事もあったが、亡き夫総一郎も一緒に受け入れてくれた五代に「あなたに本当に会えて良かった」と感謝した。
五代と結婚後は長女「春香」を出産する。
・嫉妬深い一面も
五代に女性から電話があると不機嫌になる場面もあった。
「このっ!!色ガキ!!!」と言いながら黒電話を投げつけたシーンが印象的。
また三鷹にドライブデートを誘われた響子が途中、五代と七尾こずえが一緒に歩いている所を目撃するなり怒りを露わにし三鷹とのデートを強行したシーンも。
・無表情の怒りから五代に平手打ち
帰りの遅い五代を無表情で咎めた後、平手打ちしたシーン。
翌日保育士の試験を控えているのにも関わらず夜中に三鷹と喧嘩をした挙句、深酒をしていた五代。心配になって探していると泥酔した状態の五代が。
・終盤に相次ぐトラブルから破局寸前に
トラブル続きで一時は五代と不仲になり実家に帰った事もあった。だが最終的には誤解が溶けて和解する。
・再婚へ
五代が総一郎の墓前で「あなたもひっくるめて響子さんをもらいます」の名台詞を言った後のシーン。
亡き夫も一緒に受け入れると決意する五代に響子は安堵する。
一の瀬 花枝 (いちのせ はなえ)
声優:青木和代
一刻館の一号室の住人。北海道出身。特技はスケート。
酒豪、騒動、宴会好き、さらには五代と響子の関係にも首を突っ込む典型的な「おっせっかいなおばちゃん」。昼間から酒を飲んでいるシーンが目立った。
四谷や朱美と共に五代の部屋へ勝手に上がり込んでは酒を飲んでどんちゃん騒ぎを起こしていた。常に事態を面白くしようと行動し彼女の言動で五代と響子の間で誤解が生じた事は数知れない。
一刻館の五代や響子を家族の様に見守るところもあり響子には度々相談相手に乗っていた。
ちなみに響子をテニススクールに連れ出して三鷹瞬に引き合わせたのもこの人である。
・響子の相談相手
五代の家出に気に掛ける一の瀬。
管理人室に上がりこんではこうして響子に世話焼きをする事が多かった。
一の瀬氏 (いちのせし)
声優:矢田稔
一ノ瀬花枝の夫。気弱な性格で存在感が薄い。テレビアニメ版では登場回数が少ない。
日中は仕事で一刻館にいないため他の住人との接触機会が少なかった。
花枝に負けずの酒豪。花枝とは会社の宴会で知り合ったという。
一の瀬 賢太郎 (いちのせ けんたろう)
声優:坂本千夏
一の瀬花枝、一の瀬氏の一人息子。当初は小学生であったが物語後半には中学校へ進学している。非常識な住民が多い一刻館の中ではまともな少年であった。
響子の義理の姪である郁子に好意を寄せていた。親譲りによる身長の低さをからかわれていた場面も。
四谷 (よつや)
声優:千葉繁
一刻館の四号室に住む悪戯好きの謎多き住人。「一の瀬 花枝」「六本木 朱美」らと同じくトラブルメーカーの一人。
五代の部屋の壁にある穴から覗いては干渉。序盤で壁の穴が塞がれたが「七尾こずえ」が五代の部屋に訪れた際にはまた破壊されていた。また五代の弱みを握ってはご飯を奢って貰おうとする場面も。
普段はスーツもしくは在宅用の着物着を着用している。
五代や響子などが普段何しているのか気になり四谷を尾行した事もあったが、後にバレて正体が分からずにいる。
テレビアニメ版ではかつて祖父、叔父が一刻館に居住していたらしく時計台で発見された古いアルバムには四谷そっくりの人物が写っていた。
六本木 朱美 (ろっぽんぎ あけみ)
声優:三田ゆう子
一刻館の6号室の住民。スナック茶々丸に勤務している。年齢は五代より4歳、響子より2歳年上。
一刻館での普段着は冬以外では露出度の高い服装をしている事が多い。三鷹瞬の様な高収入でいい男が大好き。
面倒見が良く五代や響子からしたら姉御肌的な存在。
だが一の瀬(花枝)や四谷と同じくトラブルメーカーの一人でもあり破天荒でがさつなな所が目立っていた。
終盤、朱美と五代の関係を誤解した響子だったが、五代との不仲からスナックを出ていこうとする響子の道を塞ぎ「一応言うけど、あんたみたいな面倒くさい女から男を取るほど、私は物好きじゃない」と言って二人の仲を修復させる行動を取った事もあった。
最終回では自身が勤めるスナック茶々丸のマスターにプロポーズされて結婚する。
二階堂 望 (にかいどう のぞみ)
声優:堀川亮
一刻館の二号室の住人。茨城県出身。
テレビアニメ版での登場はなく劇場版で少し登場する。
五代とは別の大学に現役で合格、別のマンションに引っ越すつもりが手違いで一刻館に入居する事になった。手違いに気づいた母親はすぐに契約を打ち切ろうとするが、管理人の響子を気に入った二階堂はそのまま入居を続ける事に。
四谷に負けず劣らずのイタズラ好きで、お互い小さなイタズラを仕掛けまくっているものの他の住民と比べると出現頻度は低め。
未成年でありながらヘビースモーカーで酒を飲む。
三越 善三郎 (みつこし ぜんざぶろう)
声優:堀勝之祐
テレビアニメ版のオリジナルキャラクター。
物語中盤で地上げをする目的で現れた。一刻館の三号室に入居したが、その後何もせず住民にも真意を気づかれないまま去っていった。
物語に深く関わる人物
三鷹 瞬 (みたか しゅん)
声優:神谷明
テニススクールのコーチでありオーナー。
二枚目キャラで女性陣からはモテモテ、スポーツ万能で高身長、高学歴、高収入。スポーツカーを所有しており「音無響子」を横に乗せてデートに行った事もあった。
テニススクールに入会してきた響子を気に入り序盤から積極的にアプローチを仕掛けている。この熱意に押された響子はデートの誘いに乗る事もいくつかあった。
学生である「五代裕作」をお子様扱いするかの如く大人の余裕を見せる素振りもあった。一方で恋のライバルとしてお互いに意地を張り、終盤には響子を巡って殴り合いの喧嘩をした事もあった。
大の犬嫌いであり、この弱点を五代に突かれて怖気ついた事もある。また「マッケンロー」という名前の子犬(オス)を飼って克服しようとしていた。
終盤、九条明日菜に「子供が出来た」と告げられ求婚。後に両者の愛犬同士の子供だったと勘違いに気付くが、最終的には明日菜の心根に惹かれていく。
・響子さんを諦めない
序盤の二人が出会ったばかりのシーン。
「私が忘れたら総一郎さんは本当に死んでしまう」三鷹の前で未亡人である事を告げる響子。
「相当時間がかかりそうですね・・・。ま、僕は気が長い方ですから」そう言って夕焼けの中を去っていく三鷹。
その後の響子の複雑な表情が印象的。
・九条明日菜と出会う
父の作戦によりお見合いさせられた際に「九条明日菜」と出会う。
終盤、響子の気持ちが五代に向いている事を確信し自暴自棄になり泥酔する場面が描かれている。
彼女のアプローチもあり最終的には響子から身を引く事になった。明日菜との結婚後は双子の女児をもうける事となった。
七尾 こずえ (ななお こずえ)
声優:冨永み〜な
五代裕作の1歳年下でガールフレンド。一軒家に家族4人で暮らしている。
ショートカットで最初はメガネをかけていた。居酒屋のアルバイトで別の大学に通う五代と知り合う。序盤から五代に積極的にアプローチを仕掛ける。
他に好きな人がいる五代だったが、こずえとの関係をはっきりさせずにいたため、付き合った期間も長かった。
終盤、不意打ちの様な形で五代にキスをした場面が響子に目撃される。(これが原因で五代と響子の関係にヒビが入ったが後に和解。)
最終的には銀行員の同僚に求婚され結婚した。
・ 五代とデート
二人でデート中、響子と三鷹のカップルと鉢合わせになり気まずい空気に。だが内情を知らないこずえは五代を引っ張り映画館へ去っていく。
三鷹が「二人ともお似合いだね〜」と上機嫌に言ったのに対し、嫉妬と怒りに震える響子とのギャップが印象的だった。
・「おあいこ」別れ
大学卒業後は父親のコネで銀行に就職、その後同僚から求婚される事になった。
しばらくして五代から「好きな人がいる」と別れを切り出されたが、同僚からのプロポーズを受ける事を伝え円満に別れる事になった。
その後、名古屋に転居し幸せに暮らしているシーンが描かれている。
八神 いぶき (やがみ いぶき)
声優:渕崎有里子
五代が響子の母校である桜ヶ丘女子高校へ教育実習を行った時に出会った生徒。美少女で成績優秀、勝気な性格で行動力がある。
当初は五代に見向きもしなかったが図書館である誤解を機に恋をした。
就職活動で悩んでいた五代を見かねて父親が人事部長を努める企業の孫会社にコネで入社させようとした事もある。だが八神の父にはこれが五代への不信感に繋がり逆に不利になったが、八神の一刻館閉じ籠り作戦によって孫会社の紹介状をもらった五代は就職が決まる事になった。しかしその後、会社が倒産する。テレビアニメ版では五代は再度紹介を受けたが断っている。
・ 一刻館閉じこもり作戦
五代がどうなろうと関係ないと怒る父に対抗して八神は一刻館に閉じこもる。この強引な作戦に折れた八神の父は五代に就職の斡旋をする事に。
・響子への強いライバル心
響子には強い対抗心を持っていた。五代と響子の二人のやりとりを見ただけでお互いに好意を持っている事を見抜いた。
響子も八神の行動は一時的な疑似恋愛と思っていたが、教育実習終了後も恋心が消えず五代を家庭教師に雇うという行動に次第に心の余裕がなくなっていた。その後は同レベルに競い合い、五代と響子の切り裂こうとする。
響子が嫉妬しながらも五代を好きだと認めない事に苛立つが、その後亡き夫への想いを知る。響子の複雑な想いを知った八神は少しでも元気付けてやろうと一刻館に出向き激励の意味を込めて「弱虫!!」とすれ違いざまに何度も叫んだ。
最終話の後日談では女子大学に進学、五代への想いが未だに忘れられないシーンが描かれている。
九条 明日菜 (くじょう あすな)
声優:鶴ひろみ
いわゆる良い所のお嬢さんで「三鷹瞬」のお見合いの相手。6匹の犬を飼っている。性格は大人しく引っ込み思案だが、芯は強い。
飼い犬が三鷹に懐いただけで本気で想いを寄せ、三鷹が響子にアプローチしている事を知っても身を引く事はなかった。
終盤、三鷹に赤ちゃんが出来たと伝えて三鷹から求婚される。しかし出来たのは三鷹の飼い犬マッケンローと明日菜の飼い犬サラダの子犬の事だった。後に誤解は解けたが、自身の笑顔の裏にある本心を見抜かれた三鷹は彼女への認識を改めて生涯共にする事を決めた。
・三鷹と一晩を過ごした後・・・
響子との別れで自暴自棄になり深酒で酔った状態の三鷹。偶然にも三鷹のマンション前まで来ていた明日菜が介抱する。後に三鷹は明日菜から赤ちゃんが出来たと告げられるが、これはマッケンローとサラダの子供だった事が後に発覚する。
最終的には子供にも恵まれ幸せに暮らすシーンが描かれている。
五代 春香 (ごだい はるか)
最終話の最後のシーンで登場する。裕作と響子の間に誕生した女の子。名前の通り春の季節に誕生した。
総一郎 (そういちろう) / 犬
声優:千葉繁
管理人就任時に響子と共に一刻館へやって来たオスの犬。
響子が亡き夫の総一郎と暮らしている頃は「シロ」という名前だったが、未亡人になってからは響子から「総一郎さん」と呼ばれている。
焼き鳥が好物で賢太郎と散歩中に通行人が持っている焼き鳥の匂いにつられて行方不明になった事もあった。五代と賢太郎が必死に捜索してなんとか発見する事ができた。
響子も心配になって一刻館を飛び出したが、後に総一郎を連れて歩く五代を発見。この際に夕日による逆光で響子には一瞬、五代が総一郎(亡き夫)に見えるという切ないシーンがある。
音無 惣一郎 (おとなし そういちろう)
声優:田中秀幸
響子の亡き夫。響子より10歳ほど年上。響子が母校の桜ヶ丘女子高校の非常勤講師。
響子の在学中に出会い卒業後に結婚、だが翌年に他界する。一緒に過ごした期間は半年ほどしかなかった。
見た目はシルエットのみ描かれており、五代は結婚直前に響子と総一郎の結婚写真を見るまで本当の姿を知らなかった。
五代裕作の血縁者
五代 ゆかり (ごだい ゆかり)
声優:京田尚子
「五代裕作」の祖母。新潟県在住で定食屋を経営する両親の代わって裕作を育てた。
裕作に会いに一刻館に来た際には住人達と酒盛りをする事もしばしば。一刻館のクセの強い住民達とは仲良くしていた。
孫の結婚が決まった時には若い頃に夫からもらった指輪を響子に託す。
五代の家族
声優:西村知道 (裕作の父)
声優:浅井 淑子 (裕作の母)
新潟県在住。定食屋を経営している。裕作の姉とその夫が脱サラした後は店を手伝っている。終盤、結婚が決まった五代が響子を紹介するために新潟の実家に帰省している。
五代 晶
裕作の従妹。テレビアニメ版では登場しない。幼少の頃に裕作と結婚の約束をしたが本人は忘れている。後に裕作が骨折した際に登場する。
音無響子の血縁者
千草 律子 (ちぐさ りつこ)
声優:松島みのり
響子の母親。夫と共に東京のマンションで暮らす。人目をはばからず商店街で再婚を巡って響子と喧嘩をした場面も。
響子の音無家からの離籍や再婚に執着していたが、響子の気持ちが五代にある事を知ると暖かく見守る様になった。
響子の父
声優:富田耕生
響子の実父で名前は不明。一人娘の響子を溺愛し、サングラス姿で一刻館に張り込んだりしていたが、変質者と疑われていた。
総一郎が亡くなった時の様に二度と悲しい想いをさせたくないという一心で再婚には反対していた。
五代が響子へプロポーズした際には寝たふりをしていたが、五代の誠実さを知り結婚を認めた。
音無家の人達
音無惣一郎の父
声優:槐柳二
名前は不明だが作中では音無老人とも呼ばれていた。総一郎の父親で響子の義父。穏やかな性格。響子が未亡人になったのを気にかけて再婚を勧めていた。一刻館の大家で、響子の母校の理事でもある。
郁子 (いくこ)
声優:荘真由美
総一郎の姪。TVアニメ版では音無郁子と確認できるシーンがある。快活で元気があり響子や五代の事を慕っていた。
響子の情報を知りたいが故に五代が郁子にアプローチした事がきっかけで郁子の要望により小学校6年から中学卒業まで五代が家庭教師をしていた。
健太郎に好意を持たれていたが、本人は気づいていない。五代の響子への好意は察しており勉強中に五代をからかっていた。
郁子の母
声優:峰あつ子
総一郎の実姉、もしくは義姉。言葉遣いからして総一郎の実姉と思われるが詳細は不明。
その他の関連人物
坂本 (さかもと)
声優:古川登志夫
五代の親友で同じ三流大学に通う。パーマをかけている。
五代とは違うアパートで暮らしており飼い猫に「響子」と名前を付けていた。楽観的な考えの持ち主でそれゆえに一刻館の住人達とはうまく付き合う事ができた。
五代の家出騒動の際には何日かアパートに泊めたり、五代がアルバイト先を失った際にはキャバレーの仕事を紹介するなど頼りになる存在でもあった。
茶々丸のマスター
声優:若本紀昭
スナック茶々丸の経営者。一刻館の住民らと野球をした時は張り切っていた。既婚者であったが最終話で朱美に長年の別居末に離婚した事伝えて求婚した。その後彼女と結婚する。
飯岡 (いいおか)
声優:富山敬
五代のアルバイト先であるキャバレーのマネージャー。原作では名前が無かったがテレビアニメ版では飯岡と呼ばれている。常識的で五代の事を親身に考えており、五代の保育士資格受験に協力的だった。
上荻先生 (かみおぎ せんせい)
声優:沢田敏子
桜ヶ丘女子高校の先生で八神の担任。原作では姓名が不詳。五代の事が好きなのにも関わらず頑なに認めようとしない事に往生際が悪いと言う八神に対し、「新たな恋愛は亡き夫への想いが嘘になってしまうのでは」と世の中には本当のことが一つしかないと思い込む響子の性格を推し量った。
黒木 小夜子 (くろき さよこ)
声優:島津冴子 (テレビ版)、榊原良子(劇場版)
五代の大学の同級生。五代を人形劇クラブに誘っている。卒業後は保育園に勤務。就職に悩んでいた五代を保育園に誘い彼が天職に出会うきっかけを作った。
早乙女 (さおとめ)
声優:大竹宏
五代が通う人形劇クラブの部長。卒業後は保育園に勤務、学生時代から付き合っていた黒木と結婚した。
かすみ
声優:小宮和枝 (テレビ版)
五代が働いているキャバレーのホステスで太郎と花子を一人で育てている。言葉に訛りがあるのが特徴。
新しい旦那を探すため五代に子供を預け失踪するが、母親探しの騒動に発展する。
白石衿子 (しらいし えりこ)
原作(第6巻)のみ登場。新入生歓迎会の席で偶然出会った五代と意気投合した女子大生。
帰宅途中、酒の飲み過ぎで彼女がラブホテルの前で気分が悪くなり五代が介抱するも、別の飲み会で帰宅途中の響子に見つかってしまう。
大口小夏 (おおぐち こなつ)
原作(第6巻)のみ登場。眼鏡がトレードマークで自他ともにおしゃべりを自覚ししている。
五代が北海道旅行で出会ったひとり旅の女性。失恋中で五代に慰められるも不意打ちでキスをする。
マッケンロー (犬 / オス)
三鷹が犬嫌いを克服するために飼い始めたポメラニアン。三鷹と同じく歯が光るのが特徴。明日菜の愛犬サラダと共に三鷹と明日菜が結婚するきっかけを作った。
サラダ (犬 / メス)
ポメラニアンで明日菜の愛犬のうちの一匹。響子との関係で病んで泥酔していた際にたまたま彼の部屋に来ていた明日菜と一晩過ごす事件があったが、その際に三鷹の愛犬マッケンローついていった。
後日、サラダの妊娠を明日菜の妊娠と勘違いした三鷹が結婚を決意する。
めぞん一刻の思い出
当方は原作ではなくテレビアニメでこの作品を知りました。
この作品に最初に出会ったのが17歳の時でした。確か2001年の2月頃でした。うろ覚えなのですが、テレビアニメか総集編か忘れましたが、偶然にも地上波の再放送でみたのを覚えています。五代と響子が雪降る中、一緒にいるシーンがあったので確か終盤だったかと思います。
夜遅くに何か面白い番組あるかな?と思いながらテレビのチャンネルを変えていたのですが、目に止まった瞬間に「このアニメは絶対に面白い」と見入ってしまった記憶があります。当時はよく80年代〜90年代のロボットアニメのVHSをレンタルで見ていたので、この時代の作画には馴染みがありました。
見終わった後、アニメの名前が分からなかったので新聞の番組欄を見たところ「めぞん一刻」の文字が。
その時はそれで終わったのですが、その後も気になったままでありながらロボットアニメに夢中になっていました。
半年以上経ったある日に今度はCS放送のキッズステーションで第1話から放送される事を知り、ここで初めて本格的に視聴した事を思い出します。VHSで録画もしていましたね。
高橋留美子先生の作品は「らんま1/2」「らんま1/2 熱闘編」で知っていました。
「めぞん一刻」放送時はまだ3歳〜5歳とかなんで全然リアルタイム世代でもなく、どちらかというと「らんま」世代なのですが、自分的にはめぞん一刻の方がハマりましたね。
当時は五代と年齢が近かったので感情移入しながらみていました。人間ドラマはもちろん、80年代という時代設定と世界観が好きでした。仮にリアルタイムでみていたとしてもこの作品の良さは分からなかったと思います。
その後「きまぐれオレンジ☆ロード」(別の原作者)もかなり後に視聴しましたが、「めぞん一刻」の方が奥ゆかしい感じがして大人向けな作品だと思いました。「らんま」も「きまぐれオレンジ☆ロード」も好きな作品ですが、「めぞん一刻」も何度みても良いと思える作品ですね。
あれから数十年の時が経ちましたが時間の流れが早いなと最近は特に思います。