宇宙世紀ガンダムシリーズに登場するゲルググのバリエーションと活躍、スペックをまとめて紹介したいと思います。
一年戦争後期にジオン公国軍が地球連邦軍のガンダムに対抗するモビルスーツとして開発されゲルググ、その高性能ゆえに戦後にも後継機や改修機が次々と登場しています。
その機種はテレビアニメ、OVA、劇場版だけでなく、小説・漫画・ゲームにも多数登場しています。
歴代作品に登場したゲルググまとめ
高機動型ザクⅡゲルググ先行試作型
M-MSVで登場したモビルスーツ。ゲルググの試作機として高機動型ザクIIのR-2型をベースに開発された。そのため外観がゲルググよりザクに近くなっている。パイロットはトーマス・マイヤー。
型式番号 | MS-06R-3/MS-06R-3S |
頭頂高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | ビームライフル、ロケットランチャー、ジャイアントバズ、ビームナギナタ、シールド |
先行量産型ゲルググ
ゲルググの初期生産型で25機が製造されている。シャア・アズナブル以外にもキマイラ隊や他のエースパイロットが搭乗。キマイラ配備機はB型およびC型のバックパックを装備している。
「機動戦士ガンダム」
・シャア・アズナブル専用機
指揮官用のブレードアンテナを装備するものの、基本的な装備は量産型と変わらない。当初はガンダムと変わらない性能を引き出していたが、アムロ・レイのニュータイプ能力の拡大やガンダムがマグネットコーティングを施して反応速度を向上させたことにより劣勢を強いられる事になった。
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」
・アナベル・ガトー専用機
カラーリングは青の専用機。ソロモンで受領した際には既に大型のビームライフルを装備していた。また格闘武装がビームナギナタからビームサーベルに変更されている。型式番号はYMS-14(MS-14S)、もしくはYMS-14Aであるという説がある
型式番号 | YMS-14 / MS-14S |
全高 | 19.2m |
本体重量 | 42.1t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 61500kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 6300m |
武装 | 不明 |
ゲルググ (外宇宙用)
「機動戦士ガンダム C.D.A. 若き彗星の肖像」
シャア専用機を外宇宙用に改修。一部流用されたパーツで稼働していたが、ア・バオア・クー戦後にバーニアの不具合が起きた事でアクシズにて改修、新たにバルカン砲と大型ビームライフルを追加、性能はかなりピーキーになっている。
型式番号 | MS-14U |
頭頂高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | ビームライフル、大型ビームライフル、ジャイアントバズ、110mm速射砲、バルカン砲、ビームナギナタ、ビームサーベル、シールド |
ゲルググ (量産型)
ジオン公国軍が第二機主力MS開発計画の一環としてザクに変わる主力機として開発。
先行量産型とスペックの差はない。連邦軍の「RX-78-2 ガンダム」を超えるべくビームライフルを装備する事を前提に開発されており、ジェネレータの高出力化、高い機動性と運動性を有する。
優秀な機体であったが、パイロットの育成と生産が間に合わず一部のエースパイロットのみで運用されている。
「機動戦士ガンダム サンダーボルト」
・セイレーン機動艦隊所属機
関節部がシーリング加工、前腕部にサブアーム、プロペラントタンク増設、ビッグガンから転用したジェネレータを装備している。ジェネレータはケーブルで大型ビームに接続。リビング・デッド師団の救援のために旧サイド4のサンダーボルト宙域に到達するものの戦闘終了後だったため同師団の生き残りや捕虜の連邦兵、ガンダムを回収した。
・連邦製ゲルググ
一年戦争終結後、連邦軍が回収、新規製造された機体。頭部センサーはモノアイではなく連邦系MSの特徴であるバイザーになっている。
「機動戦士Zガンダム」
・レストア機
レコア・ロンドが搭乗。アーガマ隊がジュピトリス潜入のために用意した機体。百式のメガバズーカランチャーのエネルギーチャージにも使われている。
「機動戦士ガンダムZZ」
マサイ・ンガバが恋人タグのゲルググに搭乗しガンダムチームと応戦。同じく砂漠を拠点としている「青の部隊」にはディート・カルトハが搭乗する青いレプリカ機が登場する。
「機動戦士ガンダムUC」
・袖付き改修機
ネオジオン残党軍である袖付きが一部改修を施して使用している。
「機動戦士ガンダム戦記 アバンタイトル」
・エリク・ブランケ専用機
ア・バオア・クー戦で実戦投入された機体で指揮官用のブレードアンテナ搭載。
カラーリングは紫色。
「ホビージャパン」
・ラス・ハンニバル専用機
駆動系強化、ブレードアンテナが搭載されている。一部の装甲がなく内部構造が剥き出しになっている。
「機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑」
・ロバート・ギリアム専用機
「ギレンの野望シリーズ」
・ランバ・ラル専用機
・ガルマ・ザビ専用機
型式番号 | MS-14A |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 42.1t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 61500kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 6300m |
武装 | ビームライフル、ジャイアントバズ、グレネードランチャー、120mmマシンガン、110mm速射砲、ビームナギナタ、シールド |
高機動型ゲルググ
先行量産型ゲルググや量産型ゲルググに高機動のB型バックパックを装備した機体。ジェネレータのエネルギーを機動力に回すために、ビームライフルではなく、ジャイアントバズなど実弾兵装が主力となっている。
キマイラ隊の配備機はC型バックパックと併用されている。主にエースパイロットやベテランパイロットが搭乗、ジョニー・ライデン、ユーマ・ライトニング、マッキ・ヴィスコンティの専用機などがある。
「機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-」
・ヘルベルト・フォン・カスペン専用機
グレーのカラーリングをした機体。バックパックの仕様が一部簡略化されている。ア・バオア・クー戦後も攻撃を受けていた学徒兵のオッゴ部隊を援護するために救援に向かうも撃墜されている。
「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」
・キマイラ隊配備機
一年戦争後もユーマ機やジョニー機はアナハイム・エレクトロニクス社によって宇宙世紀0090年代の最新技術と機材によって再改修されている。
「MSV-R 虹霓のシン・マツナガ」
キマイラ隊のマッキ・ヴィスコンティ大尉が搭乗。大型ツインビームソードを装備、シン・マツナガ大尉の確保に参加するものの、サイド3宙域でマツナガのゲルググJに関節部を狙い撃ちにされている。
「機動戦士ガンダム ブレイジングシャドウ」
・ガルド・グレイズ専用機
ジオン残党軍「ファラク」に所属するガルド中佐が搭乗。「シュテンドウジ」との戦闘で右腕を欠損したため、ズゴックEのものに換装されている。
「機動戦士ガンダム戦記」
・エリク・ブランケ専用機
「ギレンの野望シリーズ」
・シン・マツナガ専用機
・黒い三連星専用機
・ギャビー・ハザード専用機
・エリオット・レム専用機
・マサヤ・ナカガワ専用機
型式番号 | MS-14B |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 53.5t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 79900kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 6300m |
武装 | ビームライフル、ジャイアントバズ、ビームナギナタ、シールド |
ゲルググ高機動型 R型 (高機動型ゲルググ改)
脚部の装甲を排除、駆動時間の短縮と引き換えに機動性を向上した改修機。一年戦争時に4機改修、キマイラ隊がア・バオア・クー戦で3機運用、残り1機はマルコシアス部隊のヴィンセントが搭乗。
「MSV-R」
・ジーメンス・ウィルヘッド専用機
キマイラ隊のジーメンス大尉が搭乗する機体。青、白、黒のカラーリングの機体。コクピットは全天周囲モニター・リニアシートに改修されている。・エメ・ディプロム専用機
キマイラ隊のエメ中尉が搭乗する機体。ジーメンス機と同様のカラーリングだが配色が異なる。一年戦争後は連邦軍に回収され性能テストに使われている。・デビッド・チェイスマン専用機
キマイラ隊のデビット少佐が搭乗。ジョニー・ライデンのB型と共に赤と黒のカラーリングではあるが、左半身は白と黒のストライプになっている。・ハインケル・バッツ専用機
キマイラ隊のハインケルが搭乗。バックパックの代わりにオッゴを背負っており、両手にガトリング・ガンを装備。シン・マツナガ機のゲルググJにオッゴと武装を破壊されている。
「ジョニー・ライデンの帰還」
・マイヤー・メイ専用機
ブラウンとホワイトのカラーリングを施した機体。宇宙世紀0090年にザンジバル級「キマイラ」に合流した元キマイラのメンバーであるマイヤーが搭乗。近接投擲兵器「ビームチャクラム」を装備している。
「機動戦士ガンダム サイドストーリーズ」
・ヴィンセント・グライスナー機
マルコシアス部隊のヴィンセントが搭乗。遅れて配備された機体をジョニー・ライデンによって譲渡された。
型式番号 | MS-14BR |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 53.3t |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | ビームライフル、ジャイアントバズ、ミサイルランチャー、ラッツリバー3連式ミサイル、ビームナギナタ、シールド |
ゲルググキャノン
ゲルググの背部にビームキャノンパックを装備、頭部を専用の照準器を追加した新設計の物に換装した機体。
キャノンパックは水陸両用モビルスーツのメガ粒子砲のデバイスが転用されており開発が難航していたビームライフルの代用として使用された。
その他、ミサイルランチャー、左前腕にはバックラーシールドを装備している。
「MSV」
・キマイラ艦隊所属機
専用機としてトーマス・クルツ、ジョニー・ライデンの機体が存在する。脚部にコンフォーマルタンクを増設しており、稼働時間を確保、ジャイアントバスを装備している。高機動型ゲルググに類似する高機動ランドセルをオプション装備する事が可能。
「MSV」
・トーマス・クルツ専用機
MSV-R 虹霓のシン・マツナガではジョニー・ライデンからシン・マツナガ大尉を生け捕りする様に命じられていたが、マツナガのザクIIS型にビームキャノンで攻撃している。その後、マツナガに頭部のモニターを破壊されている。・ジョニー・ライデン専用機
高機動型ゲルググを換装したものではなく新規の機体である。
型式番号 | MS-14C |
頭頂高 | 19.3m |
本体重量 | 55.8t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 73900kg |
装甲材質 | 6300m |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | RA-2型ビームキャノン、ビームライフル、ジャイアントバズ、3連装ミサイルランチャー、ビームナギナタ、シールド |
ゲルググキャノン1A型
「MSV-R」
・ジャコビアス・ノード専用機
キマイラ隊のジャコビアスが搭乗。スナイパータイプとして運用、ザク・フリッパーの三連式カメラを外装している。
「ジョニー・ライデンの帰還」
・ガーニム・ムフタール専用機
カラーリングが緑と青の機体。巨大なシールドを携行している。元キマイラの隊員ガーニムがザンジバル級「キマイラ」に再合流した際に搭乗。
型式番号 | MS-14C-1A |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 56.2t |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | 不明 |
ゲルググ中距離支援型
出典元:https://seiga.nicovideo.jp/seiga/im3286651
「機動戦士ガンダム リターン・オブ・ジオン」
ドム中距離支援機の後継機としてゲルググを中距離支援用に改造した機体。漫画「ジョニー・ライデンの帰還」では「MS-14C-2」の型式番号を持つ機体が登場している。
型式番号 | MS-14C-2 |
頭頂高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | 不明 |
陸戦型ゲルググ
ヴィッシュ・ドナヒュー等が搭乗。
ゲルググの陸戦型モデル、少数生産されたもののオデッサ戦後は地上に配備されている。
「機動戦士ガンダム外伝 コロニーの落ちた地で…」
・ヴィッシュ・ドナヒュー機
グレネードランチャー、アームガトリング、小型シールドを装備している。
「機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles」
・ケン・ビーダーシュタット機
ジオン軍特務遊撃隊のケン・ビーダーシュタット、ジオン軍特殊部隊のクロード隊長が搭乗。小型シールドを装備。またバックパックを装着し大型ビームライフル、MMP-80マシンガンを装備している。
型式番号 | MS-14G |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 42.1t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 61500kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | (ヴィッシュ機)ビームナギナタ、ビームライフル、大型ビームマシンガン、腕部グレネードランチャー、アームガトリング、シールド、(ケン機)大型ビームライフル、マシンガン、ショートシールド |
ゲルググG
陸戦型ゲルググの砂漠仕様。
地上用ゲルググの生産地であるキャリフォルニアベースの生産能力が低下したため設計を一部変更、スラスターユニットが除去された事により、ホバー機能がオミットされた。
推進能力は低下したものの、機体が軽量化した事で機動性が向上している。
ザク・デザートタイプと同型のランドセルを装備、頭部に放熱パイプとロッドアンテナが追加されている。
「MSV-R」
本機とザク・ハーフキャノン、マゼラアタックの混合部隊が登場。
型式番号 | MS-14GD |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | 専用ビームライフル、ジャイアントバズ、ビームナギナタ、専用シールド |
デザート・ゲルググ
一年戦争末期にゲルググをベースに開発した砂漠・熱帯仕様のモビルスーツ。砂漠で運用するため関節部やエアインテークの防塵処理は徹底されている。また冷却強化を図るためエアインテークの増設や動力パイプの外部化が施されている。
「ZZ-MSV」
元々は機動戦士ガンダムZZで登場する予定だったが没案となっている。
「機動戦士ガンダムUC」
・トリントン基地配備機
エピソード4でトリントン基地攻撃部隊として登場。ロケットブースターを装備して空中戦に備えたが、バイアランカスタムにビームサーベルで両足を切断、その後メガ粒子砲で撃墜されている。
型式番号 | 不明 |
頭頂高 | 19.8m |
本体重量 | 43.7t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 59800kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 9200m |
武装 | ビームライフル、ビームナギナタ、アームドバスター |
ゲルググM (ゲルググマリーネ)
一年戦争後期に開発された量産型ゲルググを海兵上陸部隊仕様に改修した機体。
高出力のジェネレータを搭載によるビーム兵器、高機動ランドセルとプロペラントタンクによって機動力と稼働時間を確保している。MAUシーマ、MAUゲールなどグラナダ海兵上陸戦闘部隊に配備された。その後、海賊行為を行っていたシーマ艦隊に30機配備されている。
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」
・ゲルググM 指揮官専用機
デラーズフリートのシーマ・ガラハウ中佐が搭乗。胴体が紫、四肢はカーキ色に変更、スラスター増設により機動力が大幅に向上している。専用の大型ビームライフルを装備、ビームマシンガンの様に連射する事が可能。劇中では、サウス・バニングが搭乗するジムカスタムと交戦。ビームマシンガンをジムカスタムのボディに数発命中させている。(これがきっかけとなりバニング機は後に爆散している)
型式番号 | MS-14F |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 45.1t |
ジェネレーター出力 | 1440kw |
スラスター総推力 | 55000kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | ビームライフル、マシンガン、110mm速射砲、ビームサーベル、スパイクシールド |
ゲルググR“リベリオン”
「機動戦士ガンダム0083 REBELLION」
強襲機動型仕様、肩アーマはスパイクが3本ずつ追加、頭部はF型系列をベースにイフリートの様なモノアイ・レールの形状になっている。小型シールド、ガトー機と同型のビームライフルを装備する。
型式番号 | 不明 |
全高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | 試作型ビームライフル、ヒートサーベル、コールドクナイ |
ゲルググJ
統合整備計画によって再設計されたジオン公国軍の汎用量産型モビルスーツ。
ザクII改やリックドムIIとの共通規格のパーツが多く整備性が向上している。3基のメインスラスター、5基のサブスラスターと2基のプロペラントタンクによる高機動が最大の特徴。また24基のバーニアにより運動性も高い。頭部にはブレードアンテナが標準装備されている。
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」
ケンプファーをサイド6リボーコロニーに搬入するための陽動作戦に参加。ジムコマンド宇宙戦仕様を撃墜している。
「虹霓のシン・マツナガ」
・シン・マツナガ専用機
宇宙攻撃隊のエースであるシン・マツナガが搭乗。サイド3でキリング・J・ダニガン中将から託された白い機体で、反ギレン派の拠点を襲ったロバート・ギリアム大佐のビグ・ルフ、ジョニー・ライデンの高機動型ゲルググと激戦を繰り広げている。
型式番号 | MS-14JG |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 40.5t |
ジェネレーター出力 | 1490kw |
スラスター総推力 | 178500kg |
装甲材質 | チタン・セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 6300m |
武装 | 大型ビームマシンガン、ビームスポットガン、ビームサーベル |
重装ゲルググ
「TOP GUNDAM」
一年戦争後、地球連邦軍が鹵獲したゲルググを改修して運用したMS。宇宙世紀0080年代後半においても地上配備用として運用されている。地球連邦軍のパイロット訓練校「TOP GUNDAM」に所属する洋上ホバー空母「グラーフ・ツェッペリン」にも数機配備されている。
型式番号 | 不明 |
頭頂高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | 不明 |
ゲルググ・シュトゥッツァー
ジオン残党軍がティターンズに対抗するために既存機を現地改修するMS「シュトゥッツァー」シリーズの一つ。ゲルググ・Mをベースに改修されており、新型ランドセル、スラスター増設、推進剤の確保により高機動を実現。背部のシュトゥッツァーシリーズ共通ウインチ・ユニットはゲリラ戦において有効となっている。
「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」
カザック・ラーソンが登場。T3部隊と交戦しガンダムTR-1[ヘイズル]を大破させるも、ガンダムTR-1[ヘイズル2号機]の加勢によって撤退している。その後、プロトタイプアッシマーTR-3[キハール]と交戦し損傷している。
型式番号 | MS-14 |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | MRB-110 ビームライフル、110mm速射砲、ビームサーベル、ウインチユニット、シールド |
リゲルグ
ジオン公国軍のゲルググをベースに近代化改修した機体。
ジェネレータの高出力化、キュベレイのバインダーを参考にしたウィング・バインダーの換装によりスペックが飛躍的に向上。
アクシズの若手パイロットの訓練用モビルスーツとして運用されているが非常に高機動であり、同時期のモビルスーツと比較しても混色ない性能を持つ。
「機動戦士ガンダムZZ」
劇中終盤にニュータイプ能力を持つイリア・バゾムの搭乗機として登場。同じくニュータイプであるジュドー・アーシタが搭乗するZZガンダムと互角の戦いを演じている。
「機動戦士ガンダムUC (OVA版)」
エピソード7に袖付きの部隊として登場。青紫に塗装されている。最終決戦でネェル・アーガマに強襲するも撃墜されている。
「アナハイム・ラボラトリー・ログ」
偵察部隊用としてゲルググ・Mのバックパックに換装、360ミリロケットランチャーとグレネードランチャーを装備。エゥーゴの輸送部隊を殲滅するも、積荷ガンダムMk-IIIが起動して交戦、最後は味方の砲撃の盾になって撃墜された。
型式番号 | MS-14J |
頭頂高 | 21.0m |
本体重量 | 43.7t |
ジェネレーター出力 | 1890kw |
スラスター総推力 | 150800kg |
装甲材質 | チタニウム・コンポジット |
センサー有効半径 | 8700m |
武装 | ビームライフル、ミサイルポッド、グレネードランチャー、ビームランサー、円盤型宇宙機雷 |
ゲルググ・ウェルテクス
宇宙世紀0090年にアナハイム・エレクトロニクス社のキマイラ隊MS開発計画「ウェルテクス・プロジェクト」で製造された機体。
リゲルグの基礎設計をベースに、サイコミュシステムを発動させたシャア専用ディジェを仮想敵として対抗できるスペックを有する。
「アクティブ・バインダー」はリゲルグのバインダーを同じくリゲルグのバックパック側面に接続、柔軟に可動する仕様となった。ゲルググ高機動型 R型をフレーム構造の見直し、装甲素材にはガンダリウム系が使用されている。
「MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」
・ゲルググ・ウェルテクス・プラス
データ検証用モデル、クリストバル・ラザフォードがシミュレータで搭乗しデータ収集を行なった。武装はメガガドリングガンを装備している。この仕様ではアクティブバインダーのスラスターが2基づつではあるが、完成機では3機になっている。・ゲルググ・ウェルテクス・テスタロッサ
ジョニー・ライデン専用機。プラス同様に赤と黒のカラーリングをしている。ビームマシンガンを装備する。・ゲルググ・ウェルテクス・キュアノス
ユーマ・ライトニング専用機。機体は彼が搭乗していた高機動型ゲルググを踏襲、武装は「ギャン・エーオース」のビーム・ベイオネットを装備する。・ゲルググ・ウェルテクス・クサントス
ジャコビアス・ノード専用機。機体は彼が搭乗していた、ゲルググキャノン1A型を大部分を踏襲、細長いプロペラントタンクと後部には3基のスラスターが搭載されている。ゲルググ高機動型 R型のビームライフルを装備、ミナレット解錠のレーザーキーを携行する。
型式番号 | MS-14J/BR |
頭頂高 | 19.2m |
本体重量 | 45.7t |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
センサー有効半径 | 8800m |
武装 | ビームライフル (テスタロッサ、キュアノス)、スナイパーライフル (クサントス)、ミサイルポッド、グレネードランチャー、ビームナギナタ、ビームサーベル |
ゲルググIII
「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」
リゲルグをベースに新設計で開発された機体。火星独立ジオン軍「ジオンマーズ」に配備されている。初期生産は指揮官機のみで第一次ネオジオン抗争時にネオジオン軍を支援するために地球圏に送り込まれたがグレミー・トトの反乱により戦闘を行わないまま火星に帰還している。
バックパックはリゲルグと同系統であり、プロペラントタンクが大型化されている。武装は頭部バルカン砲、胸部ビームガン、8連装ミサイルポッドが2基、高い連射力を誇るビームライフル、ビームランス(2基を接合する事でビームナギナタとして使用可能)を装備。指揮官機にはブレードアンテナが搭載されている。
型式番号 | 不明 |
頭頂高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | ビームライフル、胸部ビームガン、8連装ミサイルポッド、ビームランス 搭乗者 その他 |
RFゲルググ
火星独立ジオン軍「オールズモビル」の初期型と、後にクロスボーン・バンガードMS開発をしたブッホ・コンツェルンが携わった最新型の2種類が存在。
外観上はゲルググではあるが、最新技術を導入しているため性能はギラ・ドーガを凌駕する。
「機動戦士ガンダムF90」
初期型。外観はゲルググに似ているが性能はネオジオン系の最新技術で開発されている。
「機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122」
後期型。RFドム同様のフレームを使用。機動性に優れているがコストの問題で一部の指揮官、エースパイロットのみ使用。
・OMS-14RF アカゲルググ
上級指揮官用にカスタマイズした上位機種。・OMS-14SRF アカゲルググ (シャルル・ロウチェスター専用機)
オールズモビル軍のエースパイロットであるシャルル・ロウチェスター専用機。秘密裏に接触してきたクロスボーン・バンガードの技術が使われており、性能が飛躍的に向上、ビームシールドも装備する。
シャルル専用RFゲルググ
ゲルググ史上最終にして最強の機体である。旧世代のMS同様に20mの大きさではあるが、当時の連邦軍の最新鋭の機体と互角に渡り合う事が可能。
また機動性では及ばないもののジェネレータ出力では最新の小型MSである「ガンダムF90」を上回る。
武装はビームランチャーと腰部にビームサーベルを装備している。
RFゲルググ | |
型式番号 | OMS-14RF |
頭頂高 | 19.6m |
本体重量 | 43.6t |
ジェネレーター出力 | 3230kw |
スラスター総推力 | 84100kg |
装甲材質 | ガンダリウム合金セラミック複合材 |
センサー有効半径 | 18300m |
武装 | ビームライフル、グレネード、アームミサイル、ビームセイバー、シールド |
シャルル専用ゲルググ | |
型式番号 | OMS-14SRF |
頭頂高 | 20.2m |
本体重量 | 55.7t |
ジェネレーター出力 | 3870kw |
スラスター総推力 | 98300kg |
装甲材質 | 不明 |
センサー有効半径 | 不明 |
武装 | ビームランチャー、ビームライフル、ビームサーベル、ビームシールド |
最強のゲルググ 3選
劇中の活躍と強さの印象から独断と偏見で最強のゲルググ上位3機種をランキング付けしたいと思います。
リゲルグ
最強のゲルググNo1は「機動戦士ガンダムZZ」に登場したリゲルグです。
劇中ではニュータイプのイリア・バゾムが搭乗、同じくニュータイプのジュドー・アーシタと互角の戦いを演じました。機動性に関してもZZガンダムと全く引けを取りませんでした。
途中シュツルムディアス隊のサトウ隊長を暗殺したのもリゲルグに搭乗したイリアです。
イリアのリゲルグは第一次ネオジオン抗争終結まで一度も撃墜される事はありませんでした。
シャア専用ゲルググ
No2は「機動戦士ガンダム」の終盤でニュータイプ能力が飛躍的に上昇したアムロ・レイと激闘を演じたシャア専用ゲルググです。
劇中ではマグネットコーティングを施し運動性が向上したガンダムと劣勢を強いられながらも、そこそこ戦えていたのでこの順位に。
ゲルググM
No3はシーマ専用ゲルググ・マリーネです。
劇中ではジムカスタムに搭乗するバニング大尉やモンシア中尉と善戦、コウ・ウラキのガンダム試作1号機ゼフィランサスを大破。さらに対空砲火を突破してアルビオンの僚艦を2隻撃沈するなど大きな戦果を挙げました。
歴代ゲルググの種類と活躍・スペックまとめ
宇宙世紀に登場する歴代ゲルググを紹介しました。
登場したゲルググの多くは小説・漫画・ゲームですが、改めてゲルググのバリエーションを見てみると実に数多くの機種が存在する事が分かりました。
テレビアニメ、OVA、劇場版で登場したゲルググの中で個人的に印象的なのは「シャア専用ゲルググ」「ゲルググJ」「リゲルグ」でしょうか。この3機は劇中でも活躍するシーンが目立つのとデザインもかっこいいのでお気に入りの機体でもあります。
その他には「ゲルググ・M」シーマ機もデザインがカッコ良く劇中でバニングのジムカスタムと交戦したシーンは白熱モノです。(悲しいシーンでもあるのですが)
機動戦士Zガンダムでは百式のメガバズーカランチャーのエネルギー充填をサポートしたり、ギャプランに搭乗したヤザン・ゲーブルがゲルググのビームナギナタでカミーユ・ビダンのZガンダムと戦ったり、機動戦士ガンダムZZではマサイ・ンガバは恋人の赤いゲルググに搭乗、青の部隊も青いレプリカ機が登場などテレビアニメ、OVA、劇場版でもゲルググの活躍が光ります。
劇中以外では印象的なのは「シャルル専用RFゲルググ」です。ビームシールドを装備しているゲルググが珍しく、当時の連邦の最新機種と戦えるという設定も良いと思います。