未経験からでも効率よくフリーランスになれる方法はあります。
実務未経験だからといってフリーランスエンジニアにななれない事はありません。
今回は不安点を解消しながら、どうすればフリーランスエンジニアになれるのかを解説していきます。
実務未経験者にありがちな不安ポイント
実務経験なくてもフリーランスになれる?
簡単になれるか?と言われればわかりませんが、実務未経験でも十分フリーランスになれます。
目的を持って計画的に学習すれば誰でも可能です。
まずはWeb系なのかIT系なのかを決めて、どのポジションで働きたいのかを明確にしましょう。
そこから実務を想定したスキルセットを勉強して技術を身につけていけば少しずつ実務でやっていける自信もついていくと思います。
未経験でも即戦力になれる?
どのレベルを即戦力と見るかはクライアントによって変わってきます。
ですがプログラマであれば「設計書を読んでコードが書ければ」ほとんどの実務はこなせます。
フリーランスエンジニアだからといって特別高レベルのものを求められる訳ではありません。
またIT/Webの技術は多岐に渡るため、ベテランエンジニアだって全ての技術を理解しているわけではありません。
なので新規に参画した案件でも初めての技術を使うことだってあります。
初めての技術でも実務の中で徐々に慣れていけば問題ありません。このような事はみんな同じ道をたどっているのです。
クライアントの中には短気な人もいるので運が悪ければクビということもあるでしょうけど相手も人間です。チーム内で普通にコミュニケーションをとってリーダーに愛想良く接していればなんとかなります。
未経験では稼げないのでは?
案件を探していくとわかりますが、スキルシートに書けるスキルセットや実績がないと単価が低くなりがちです。
クライアントや仕事を紹介するエージェントは実務未経験者に対してスキルや専門的な知識が未知数と判断するので単価は低めに設定する傾向があります。
大手フリーランスエージェントを使った場合だと未経験、もしくは経験が浅いエンジニアであれば50万前後の単価になります。
これは僕が実際にエージェントから聞いた話です。
これを低いと見るか高いと見るかですが、個人的には十分な金額だと思います。
未婚者なら余裕で生活していけるレベルではないでしょうか?
学歴は関係ありますか?
学歴は全く関係ありません。あるという人もいてそういう人にも持論があると思いますが、僕はあまりないと思いますね。
今まで僕が見てきた人の中には中卒、高卒、大卒、院卒など色んな人がいました。
学歴が低い人でもテクニカルで凄いコードを書く人もいますし、高くても平凡なコードを書く人もいました。
高学歴な人ほど嫌な事でも努力できる傾向があるので、学習という面での諦めないという粘り強さは役に立つと思います。
ただ一部の分野では数学の知識が必要になったりするのでそういう意味では理系は有利かもしれません。
僕の経験上プログラミングは好きかどうかにかかっていると思います。
いくら勉強ができたとしても、あまり好きになれなくて苦痛を感じているのであれば素質がないと言えるかもしれませんし、楽しいと思えるのであれば何の抵抗もなくコードを書いたり、勉強したりできると思います。
コミュ障でも可能ですか?
自分でWebサービスを立ち上げたり、趣味でプログラミングをする分には問題ないです。
ただ仕事となると在宅のリモートワークだろうと、客先常駐だろうとコミュ力はそれなりに求められます。
常駐型はチームのメンバーやリーダーと頻繁に報告、連絡する機会があります。
在宅型でも同じです。
技術よりも対人スキルの方が重要になってくると思っておいた方が良いでしょう。
特に常駐型は対人関係が不安な人はキツイかもしれません。
フリーランスエンジニアに年齢は関係あるのか?
30代以上でも未経験のフリーランスで活躍できるのか?
30代以上の人でも問題ないです。
20代でも技術的な事が好きじゃなければモチベーションが上がらないのでキツイでしょうし、30代以上でも技術的な事が好きなら未経験でも十分可能です。
ポートフォリオを作ってスキルをアピールできるのであれば技術的な部分では問題なくなります。
ちなみに常駐型ではクライアントと直に会って仕事するのですが、現場のリーダーの中には自分より年上だと指示が出し辛いという人もいるようです。
なので常駐型だと書類選考や面談の時点で蹴られやすくなる可能性はあります。
35歳定年説はウソ、能力的には関係無い
IT業界では35歳定年説という言葉が広まっている様なのですが、能力的な部分では全く関係ありません。
高年齢でも優秀なプログラマーは多数見てきました。
特にフリーランスは会社でのポジションとか気にしなくて良いので問題ないです。
まずはプログラミングのスキルを磨く
初心者は何を勉強したら良いのか?
技術といってもプログラミング言語、データベース、ライブラリー、フレームワーク、ソース管理ツール、クラウドなどあります。(分野によって必要な技術が変わってきます)
これらは独学でも十分学べます。
例えばWebサイト作成であれば、プログラミング言語(PHP、JavaScript等)、データベース(MySQL等)はアプリケーション作成で基本となる技術です。
これらを先に学習して簡単なWebページを作れたら、その後にライブラリー(jQuery等)やフレームワーク(Laravel等)の使い方を勉強してWebサイトを効率的に作る方法を勉強してください。
ソース管理ツール(SVN、Git等)や、クラウド(AWS等)などは後回しでも良いです。
どのようなをプログラミング言語があるのかについてこのページに書きましたので是非参考にして見てください。
独学の方法や便利なツール
参考書を読む
基本はこれですね。
まずは学びたいプログラミング言語の参考書を買ってみましょう。
参考書の利点は体系的に学べることです。
色んなところをつまみ食いするのではなく、その技術の基礎的な事を最初から1つ1つ学べるので初心者の勉強にはオススメです。
インターネットで調べる
参考書を買って勉強、PC内にプログラミングの環境を構築。
そして実際にコードを書く練習をし始めるとエラーなどで詰まってしまう時があります。
そのような場合はエラーの内容や解決方法をネットで調べる事になります。
質問サービスの利用
独学でプログラミングを勉強をしていてネットで調べてもイマイチな分からない事もあるでしょう。
そんな時は質問サイトを利用してみましょう。
質問サイトは以下のようなものがあります。
・teratail
・Qiita
・stackoverflow
・Yahoo!知恵袋
・教えて!goo
どれも特徴が違うのですが、オススメはteratailとYahoo知恵袋です。
teratailはプログラミング専門のサービスで言語別の専門の人が集まっていて活気があります。スピーディーに回答を得られるでしょう。
知恵袋はプログラミングの言語別カテゴリーもあるのでこちらも回答が得られます。
なのでこの2つのサービスを登録しておいた方が良いと思います。
オンライン学習サービスを利用
オンライン学習サービスは以下のものがあります。
動画でコードの書き方や実行結果を目で見て学べるので、文字だけ読むよりも効率的に学習がしやすくなります。
・ドットインストール
・udemy
・Progate
スクールを利用
独学が難しいと感じたのであれば、スクールを利用するのもありです。
分からない事は講師に直接教えてもらえるので挫折しにくくなります。
値段が高くなりますが、自分にプレッシャーをかけれるので本気の人はオススメです。
・TECH::CAMP
ポートフォリオを作成
一通り学習を終えたら作品を作ってみましょう。
この際の注意点としては世の中に存在する機能を一通り実装する事です。(ユーザー登録、ログイン機能、投稿機能など)
スキルのアピールのために作るものなので、色んな機能を実装してみてください。
また各機能を作っていく中でハードルが高いと感じる事もあるかもしれませんが、それらを一つ一つ乗り越える事でスキルがアップしていきます。
未経験者にとって目に見る形でスキルをアピールする事は実務に携わる手段として最も効率が良い方法なのです。
IT/Web業界に就職して実務経験を積むという方法も
まずは先に実務を積む事をおすすめします。
どの道を選んでも即戦力を要求されます。
といってもポートフォリオを作れるレベルまでスキルがあれば十分通用します。
就職活動の際にはポートフォリオを有効活用しましょう。
実務を経験する
結論から言うと開発でコードが書ける仕事で実務を積んで下さい。
実務といってもWeb系の自社開発企業、Web制作会社、社内SE、SESを利用した客先常駐など色々あります。
Web開発の分野を目指しているのであれば、理想はWeb系自社開発が一番なのですが、未経験だとかなりハードルが高いです。
ちなみにネット上でSESの客先常駐は未経験でも可能とか情報があります。
このような求人を出しているSESに未経験で入ると、まともに開発ができる案件に携われません。
多くの場合、SESの営業は未経験者に対してテスターか運用・保守の仕事を勧めてきます。
テスター、運用・保守では開発の経験が積めない上にコードも書けないのでモチベーションを保つのが難しくなり挫折の原因になります。
なので一番最初に携わる仕事が非常に重要になってくるのです。
ポイントは、営業に何を言われても開発しかしないという意思を伝える事です。
そして面談時にポートフォリオを見てもらいスキルアピールしましょう。
正社員じゃなくても良い
僕は未経験からアルバイトでWeb制作会社へ入社したのですが、中小のWeb制作会社は基本即戦力です。
僕の場合、ポートフォリオを評価してもらったこともありなんとか入社できました。
派遣でも構いませんがこちらも開発の仕事に携われるまでのハードルが高いです。
派遣も未経験だとテスターや運用・保守を勧められますが、営業には開発しかしないという意思表示をしましょう。
スキルシートにはポートフォリオで作った機能や技術の詳細を書きましょう。
またポートフォリオのURLも載せておきましょう。
実務未経験からフリーランスエンジニア案件を探す
フリーランスエージェントを活用する
フリーランスエージェントを使う事で企業に直接営業しなくても案件を探す事ができます。
企業と直接クライアントと契約を結ぶ訳ではなく、エージェントと契約を結ぶ事になります。
万が一クライアントとトラブルが発生した時はエージェントから報酬の保障などを受ける事ができます。
手っ取り早く稼ぎたい場合はエージェントを使った常駐型の案件がおすすめです。
オススメの大手エージェント
・レバテックフリーランス
・ギークスジョブ
・Midworks
スキルシートを作成する
派遣のスキルシートと同じです。
フォーマットはエージェントによって異なります。
スキルシートは実務経験しか書けないというルールはありません。
スキルシートにはポートフォリオのURLとポートフォリオで作った機能名と機能の詳細を全部書いて下さい。
その際に使ったプログラミング言語、データベース、ライブラリー、フレームワークなどを細かく記入して下さい。
実務経験があれば実務で使った技術とどんな機能を作ったのかを記入して下さい。
面談時には今までの実績を口頭で伝えます。その際に機能作成時で工夫した事、こだわったポイントを伝えれば尚良いです。
クラウドソーシングで仕事を取る
クラウドソーシングサービスを使えば在宅でリモートの仕事をする事ができます。
最初は常駐型の案件ほど稼げないと思いますが、仕事に辿り着くまでのハードルが低くなりますし、営業も関わってこないので自由に案件が選べるようになります。
以下のサービスは登録も簡単で案件数も多いので未経験者でも手軽に利用できます。
・クラウドワークス
・ランサーズ
まとめ
◯ 未経験でも独学で実務レベルに到達できる
◯ ポートフォリオでスキルをアピールする事が重要になる
◯ スキルシートは実務経験だけでなく個人の作品を書いても良い
◯ エージェントやクラウドソーシングのサービスを利用する事で案件が見つけやすくなる