エンジニアは地方に住むより都会に住む方がお金や時間の面で非常にメリットがあります。
今地方に在住していてエンジニアとして活躍したいと考えている人や経験が少ないエンジニア、これからフリーランスとして仕事を探したいと考えているエンジニアの人はどこに住めば良いのか?それぞれの都市の特徴などを見ていきましょう。
エンジニアはなぜ都会に住んだ方が良いのか?
地方都市の案件事情
人口の少ない田舎は絶望的にIT/Web系の案件がありません。
ちなみに地方都市でもエンジニアの案件数は大都市ほど案件は多くないです。
地方でもエンジニアの仕事を望んでいる人もかなり多いのですが、その割りにはIT系の仕事自体が少ないので競争率も激化しやすいです。
仕事の発注は大都市圏に集中しているため、大都市圏から離れた地方にオフィスがあると企業に直接営業にいくのに効率が悪いという事もあり、IT企業やベンチャー企業は自然と大都会にオフィスを置きます。
そのような事情もあり地方都市は主要都市に比べて開発系の案件が非常に少ないという現実があるのです。
僕も地元の地方都市でエンジニアの仕事を探した事があるのですが、案件が少なく経験も少なかったという事もあり苦戦した記憶があります。
大都市圏は案件数が多い
大都会は人も集まるのでその分競争率も高いのでは?と思われがちです。
大都会は人が多いですがIT/Web系の仕事の需要も多いので心配する必要はありません。
なのでエンジニアは大都会で活動する方が地方で仕事を探すよりも遥かに労力が少なくて済みます。
地元では仕事が見つからないので大都市圏に出て探してみたのですが案件数の違いというだけでも案件探しの難易度がかなり大きく変わるんだと実感しました。
単価が高い
大都市圏の案件は地方都市に比べ単価が高めに設定されている傾向があります。
地方都市に比べて都会は物価も高いですが、その分報酬も高く収入も多くなりがちです。
中でも東京は案件の多さに比べて人手が足りていない事もあり、フリーランスエンジニアの単価は特に高くなります。
物価も高いですが収入も多くなるので、地方で働く優位性はあまり無いと考えられます。
常駐先に通いやすい
大都会の市街地にはマンションが多く、単身用の物件も多いです。
大都市圏は地方都市に比べて網の目の様に鉄道が整備されているので、駅に近い物件やオフィスが多いです。
地方から電車で都会への通勤となれば満員電車に長時間揺られることになって不快な思いをする事もあるのですが、常駐先のオフィスと近い物件に住むことで無駄な通勤時間を削減でき、時間を有意義に使うことができます。
スキルアップしやすい環境が整えられている
大都市圏は勉強会やセミナーが多くあり人との交流が活発です。
勉強会に出席することで最新の技術動向をキャッチアップする機会が増えます。
またセミナーや交流会もエンジニアが集まる機会が多いので人脈が広がったり仕事のチャンスが舞い込んできたりします。
案件数が多い街とは?
東京都23区の案件事情
IT/Web系の案件の大半は東京に集中しています。
特に渋谷区、千代田区、品川区、港区、中央区、新宿区の案件数が多いです。ですのでこの辺りに住むことができれば、案件数の少なさでは困ることはほとんどなくなるでしょう。
単価も大阪市や名古屋市よりも5万〜10万ほど高く設定されています。
また東京は利用できるフリーランスエージェントも多いです。
大阪市の案件事情
首都圏以外だと最も案件数が多い都市になります。
東京ほどではありませんがIT系の案件数は多く案件探しで特に困る様な事はないと思います。
ちなみにWeb系の案件もそこそこはあるのですが、東京ほどではないですし総合的にはIT系の方が多い傾向です。
RubyやPythonの案件はあまり期待できません。Java、PHP、JavaScript、C#の案件が多い様です。
名古屋市の案件事情
首都圏以外では大阪市に次いで案件が多い都市です。傾向としては大阪市同様にWeb系の案件はあまり多くないのでIT系のエンジニアの方が仕事を探しやすいでしょう。
Web系のエンジニアにとって東京は最高の街
常駐型スタイルのフリーランスエンジニアにとって東京は最高の街と言えます。
東京は他の都市に比べてベンチャーなど先進的な技術を積極的に取り入れている企業が多数集まっているため、大阪市・名古屋市に比べWeb系の案件が非常に多いです。
僕は大阪市でも仕事を探した事があるのですが、Web系の案件数に関しては圧倒的に東京の方が多いと思いました。
そういう意味でもWeb系のエンジニアを目指している人は都心部に移住した方が良いでしょう。
経験の少ないエンジニアこそ都会に出るべきなのか?
上述した様に地方都市に関しては案件数が少ないのでベテランエンジニアは問題ないのですが未経験の人が経験を積むという意味ではあまり期待できないかもしれません。
もし見つけたとしても実務が足りないうちは開発をさせてもらえなかったなど理想の仕事をさせてもらえない事もあります。
都会だとハズレを引いても仕事を得られるチャンスが多いですが、地方だとそうもいかないことが多いですね。
また新しい技術に触れる機会も大都会の案件の方が多いので、スキルアップしやすい環境を求めるのであれば移住を検討しても良いと思います。
大都会で経験を積んでから地方に戻ってこれば常駐型の案件でも未経験の頃に比べて簡単に仕事が見つかりやすくなります。
ちなみに在宅スタイルを目指す場合は、わざわざ都市部に出なくてもスキルアップはできます。
リスクは大きくなりますが、クラウドソーシングで案件を受注して経験を積むという事もできます。
在宅スタイルは仕事の負荷を徐々に上げていくという調整がしやすいのでこの様な方法でもスキルアップは可能です。
地方でもフリーランスエンジニアとして仕事するには
地方で働くメリット
物価が安い
都会に比べて家賃や土地が安く手に入れられるので、仮に同じ費用であれば居住スペースが広いので心に余裕ができます。
東京は特に1Rの家賃だけでも高額なのですが、田舎や地方都市なら家賃の出費は抑えられます。
通勤ラッシュが少ない
東京や大阪の場合、ラッシュ時の環状線や地下鉄は凄まじい混み具合ですが、地方はそもそも人口が少ないので電車に乗った時のストレスは都会に比べると遥かに少ないでしょう。
ちなみに大都会のベッドタウンの役割を担う地方都市であればこの限りではありません。
自然に恵まれていて息苦しくない
都会で普段仕事していると人が多く移動範囲が狭いので息苦しく窮屈な感じでがあります。
しかし地方であればのびのびと広範囲の移動ができて、中には自然を感じられる場所も多いためストレスを感じにくいというメリットがあります。
常駐型の案件を探す
フリーランスエージェントを使って常駐型案件を探します。
都会ほどではありませんが地方都市でも案件を探すことは可能です。
東京以外はWeb系の案件が少ない傾向があるので、IT系の案件が多くなるでしょう。
スキルとしてはJavaのWebシステム開発案件やC#、VBなど.NET Frameworkを使ったWindows系の案件が多いです。
ポイントとしては地方の案件が多いエージェントを利用した方が良いでしょう。
・レバテックフリーランス
・ポテパンフリーランス
・geechs job
・PE-BANK
在宅ワークの案件を探す
常駐スタイルであれば基本的にはクライアントで作業をするの事が多いので通勤が必要になるのですが、完全リモートの在宅スタイルであれば上記の様な問題は解消されます。
在宅型は大都市だろうと地方都市や田舎だろうと、どこに住んでも仕事の制約はありません。
スキルの傾向としてはWeb系の案件が多くなります。
PHP、Ruby、Python、Javaを使った案件が多く、主にECサイトやマッチングサイトなどWebサービス開発系、スマホアプリやソーシャルゲームなどのアプリ開発系が多いです。
以下のクラウドソーシングを使うことで自ら営業をしなくても案件を獲得できます。
・クラウドワークス
・ランサーズ
まとめ
◯ 東京は単価が高く、Web系の案件に強い
◯ 経験の少ないエンジニアこそ都会で活躍の場を見出せる
◯ 常駐型で働く場合は地方案件が多いエージェントを使う
◯ 在宅ワークであればWeb系の案件も多数存在する