奈良県のランドマーク、シンボルとして相応しい建造物、風景を紹介します。
各都道府県にはその地域にとって象徴的な存在となるランドマークが存在すると思います。またメディアによって広く知れているご当地ランドマークも国内の地域ごとに存在します。今回は奈良県を代表するランドマーク10選を紹介。
番外編として奈良県内の市町村を代表するランドマークも紹介したいと思います。
ランドマークとは
出典元:fukuokatower.co.jp/ (福岡タワー)
ランドマークとはその地域のシンボル的な存在となる建造物や、それら含めた風景のことです。
その地域を表すイメージとしてテレビやネットメディア、本・雑誌の表紙などで紹介される際に使われます。
東京であればスカイツリーや東京タワー、渋谷のスクランブル交差点、、愛知であれば名古屋城、大阪であれば通天閣や道頓堀などの映像がニュースやバラエティ番組に使われており、多くの人が目にした事もあると思います。
ランドマークは人の目に触れる機会が多いため、その地域を印象付ける役割があるといえます。
この記事では全国・ローカル問わずテレビやネットなどで奈良のイメージとして目にする機会が多い建物や場所を紹介します。
奈良を代表するランドマーク10選
奈良県の各地域を代表するランドマークを紹介してきましたが、その中から奈良県を代表するランドマークを個人的に10件選定し紹介したいと思います。
紹介するランドマークはインパクト、知名度、歴史的重要度を考慮して選んでいます。
※北和、西和、中和、南和の順に紹介しています。
東大寺大仏殿 (奈良市)
出典元:tripadvisor.jp
南都七大寺の一つ。
世界遺産である東大寺の境内にあり、木造軸組建造物としては世界最大を誇る巨大木造建築物です。正式には東大寺金堂といいます。
奈良時代の聖武天皇により大僧正の行基や多くの民衆の協力で大仏(盧舎那仏像)が鋳造され、その後に大仏殿が建造され758年に完成しました。
正面から見ると厳かな佇まいで歴史の重みが感じられます。
奈良といえばコレと言うぐらい超有名な建造物であり、奈良に訪れた多くの観光客が目にする機会が多く修学旅行で訪れる定番の場所ともなっています。法隆寺が飛鳥時代の象徴であれば、東大寺は奈良時代の象徴であるといえます。
テレビやネットメディアでも目にする機会が多い印象です。
かつて東大寺境内には大仏殿の横に約100メートルに及ぶ東西の七重塔があり壮大なお寺だったと思いますが現在では存在しません。七重塔(東塔)の再建案があるようですが、もし実現すれば奈良県で一番のランドマークに間違いありません。
興福寺の五重塔 (奈良市)
出典元:city.nara.lg.jp
興福寺は669年創建のお寺で南都七大寺の一つです。世界遺産に登録されています。
藤原氏ゆかりの寺院であり都を離れてからも興福寺は南都の仏教勢力として強大な影響力を持ちました。
五重塔は光明皇后の願いによって創建されました。
ちなみに高さは50メートルほどあり、景観保護による高さ規制が多い奈良県において最も高い建築物になります。
東大寺の付近にあり、奈良市に存在する仏塔の中では薬師寺の東西塔と並んで有名な建造物であるため奈良を代表するランドマークに相応しいといえるでしょう。
薬師寺の東西三重塔 (奈良市)
出典元:veltra.com/
薬師寺は古都奈良の文化財として世界遺産に登録されている仏教寺院です。天武天皇により建立されたお寺で元々は藤原京にあった本薬師寺を平城京遷都に伴い移転したといわれています。
選定の決め手はインパクトの大きさです。
奈良の景勝地の一つである大池からは薬師寺の東西塔と金堂とセットで眺められ、天気の良い日には背景に興福寺の五重塔や東大寺大仏殿と若草山をセットで一望できます。
また仏塔が2棟並ぶ寺院は日本でも薬師寺と興福寺、葛城市の當麻寺しかなく大池からの眺めは大変貴重なものとなっています。
また1月の山焼きには赤く染まった若草山を背景に映る東西塔は大変美しく、大池からの眺望は多くのメディアから見る機会多い景色かと思われます。
薬師寺の東西塔は奈良県のみならず日本の古都・仏教寺院を象徴するランドマークと言っても過言ではないかもしれません。
平城宮跡の第一次大極殿 (奈良市)
出典元:city.nara.lg.jp
710年に藤原京から遷都した平城京の宮殿です。
天皇の宮殿跡に存在したとされる第一次大極殿を復元した建造物です。平城京は東西4.3kmの面積があり、条坊制を採用した都としては橿原市の藤原京に次ぐ大きさとなっています。
平城宮跡が世界遺産に登録された後にかつて存在していたとされる建物が次々と復元されており、かつての平城京を象徴する一つとなっています。
また1月の山焼きの行事では赤く染まった若草山とセットで撮る写真家の方も多くいるようです。
奈良公園と鹿 (奈良市)
出典元:asahi.com
奈良と鹿はセットで覚えられるほど奈良の鹿は有名で奈良公園に訪れた観光客が鹿せんべいを与えるシーンは多くの人が目にした事があるかもしれません。
奈良公園といえば日本の中でも指折りの知名度と観光客数を誇る奈良の名勝です。公園内には数多くの歴史的な建造物や史跡があり、依水園や吉城園などの本格的和風庭園も存在します。
奈良公園では夏と冬にホルンを吹いて公園内の鹿を呼び寄せる鹿寄せというイベントが行われており奈良を代表する風物詩となっています。
奈良公園には園内に1000匹以上の鹿が生息し奈良のマスコットキャラクター的な存在として愛されています。また奈良の鹿は神鹿と呼ばれ大昔から厳重に保護されていました。
奈良公園と鹿がセットで映し出されるシーンは多く、メディアで目にする機会が多いのではないでしょうか?鹿は奈良の代名詞となっている事からランドマークとして外せないと思います。
若草山と春日山 (奈良市)
出典元:www3.pref.nara.jp/
奈良市東部にある若草山はなだらかな山肌に芝が覆い一目で奈良の山だと分かるぐらいなのでランドマークに相応しいと言えます。
時期によって山肌の色が変わるので古都奈良の季節感と風情が味わえる貴重な存在です。また山頂には前方後円墳の鶯塚古墳があります。
1月に行われる古都奈良を代表する伝統行事である山焼きは山一面が炎に包まれて奈良の夜を照らします。山焼きのインパクトは奈良県に存在するどのランドマークよりも凄いインパクトがあると思います。
若草山の南側には春日山があり麓にある春日大社の御神体となっています。春日山は奈良時代に朝廷から尊ばれました。
春日山は古都奈良の文化財として世界遺産に登録されています。
奈良市のみならず、市外からも目立つ存在である事からも奈良を代表するランドマークに相応しいといえるでしょう。
法隆寺の五重塔 (斑鳩町)
出典元:kkday.com
法隆寺といえば聖徳太子です。聖徳太子といえば飛鳥時代に推古天皇の摂政として中央集権国家を確立、歴史史上有名であると同時に奈良が誇る大スターと言えるでしょう。
斑鳩の里にある法隆寺は飛鳥時代の607年に創建されたとされる仏教寺院です。
世界最古の木造建築で聖徳太子ゆかりのお寺であり、歴史の勉強でも必ずと言っていいほど出てくるお寺です。このお寺には修学旅行で訪れた人も多いのではないでしょうか?
1993年に日本で一番最初に世界遺産登録された歴史的建造物であり、伽藍の多くが国宝に指定されています。
五重塔は聖徳太子がメディアで取り扱われる際に最も目にする機会が多いと思います。
また法隆寺の五重塔、同じく飛鳥時代に創建された法起寺や法輪寺の三重塔とあわせて「斑鳩三塔」といわれ斑鳩のシンボルとなっています。
知名度の高さという点においても奈良を代表するランドマークに相応しい建造物として選定しました。
飛鳥宮跡の石畳 (明日香村)
出典元:nara.jr-central.co.jp
飛鳥時代に歴代の天皇の宮殿があった場所です。現在では一部が石畳と井戸で復元されています。
歴史関係のテレビ番組やネットメディアなどで目にする機会が多い場所です。
古代史最大のクーデターと呼ばれ、大化の改新の直前に起こった事件「乙巳の変」の舞台となった飛鳥板蓋宮の跡地です。以前は「伝・飛鳥板蓋宮跡」と呼ばれていましたが、その後の発掘調査により板蓋宮を含む4つの宮殿があった事が分かり現在では「飛鳥宮跡」と呼ぶのが一般的になっています。
明日香の観光地を代表し、飛鳥時代を代表する歴史の舞台であるためランドマークに選定しました。
橿原神宮 (橿原市)
出典元:yoshi-note.com
初代神武天皇の宮があったとされる地に神宮を建てたいという民間有志の願いに感銘を受けた明治天皇が1890年(明治23年)に創建させた官幣大社です。
入口の大きな鳥居と内拝殿が印象的で橿原神宮を象徴する建造物になっています。
1940年には「紀元二千六百年記念」により橿原神宮の切手が発行されています。
橿原の地から日本が始まったといわれる様に、橿原宮があったとされる橿原神宮は奈良だけではなく日本にとっても重要な場所です。
日本の起源ともいうべき歴史的な重要度が高い事からも必然的に奈良を代表するランドマークとして君臨しました。
藤原宮跡と大和三山 (橿原市)
出典元:rekishidou.com
持統天皇期の694年に飛鳥から遷都した初の本格的な都城があった跡地です。
京域は東西5.3Km、南北4.8kmと大和三山が収まる面積を有し平城京や平安京よりも広大であったとされています。また平城京や平安京と違い天皇の宮殿が京域の真ん中に配置されていた事が分かっています。
大和三山である天香久山、畝傍山、耳成山も古代の万葉集に出てくる山であり国の名勝に指定されています。
藤原宮跡と大和三山の組合せは飛鳥宮跡ともに古代における飛鳥時代の情景が蘇る歴史の舞台である事からランドマークとして選定しました。
奈良県を代表するランドマーク 番外編
奈良を代表する10選から外れたランドマークを紹介します。紹介する建造物やロケーションは各市町村のシンボルとして重要な存在になります。
※北和、西和、中和、南和の順に紹介しています。
旧奈良監獄 (奈良市)
出典元:tabiken.net/
ロマネスク様式の赤煉瓦で出来た明治時代の貴重な建造物です。
奈良の他に千葉、金沢、長崎、鹿児島にも明治期の監獄が存在し明治五大監獄と呼ばれています。
1908年(明治41年)に奈良少年刑務所として完成。その後耐震性の問題で2016年に閉鎖されました。なお2017年に旧奈良監獄は重要文化財に指定されています。
ちなみに「星野リゾート」が旧奈良監獄を改修して観光客向けのホテルとして活用するという情報もあり、2024年に開業予定するとの事です。
生駒山と宝山寺 (生駒市)
出典元:userdisk.webry.biglobe.ne.jp
生駒山は飛鳥時代の斉明天皇の時に修験道として開かれ、後に空海も修行していたと言われています。当時のお寺の名前は大聖無動寺であったと伝えられています。
江戸時代以降に再興され、朝廷や幕府、郡山藩主が祈願したと言われ霊場として有名になりました。またこの時代以降に現在の伽藍の多くが作られました。
宝山寺(寳山寺)は生駒を代表する歴史的建造物としてランドマークに相応しいといえます。
生駒山上遊園地 (生駒市)
出典元:yamatoji.nara-kankou.or.jp
生駒山山頂にある奈良県唯一の遊園地です。宝山寺同様に生駒駅からケーブルカーで行く事ができます。
標高642mの山頂付近にあるため大和平野(奈良盆地)や京都盆地(山城盆地)、大阪平野が一望できます。
奈良にはかつて「奈良ドリームランド」や「あやめ池遊園地」がありましたが次々と閉園し、生駒山上遊園地だけがテーマパークとして稼働している状況です。
1929年(昭和4年)に開演し、国内最古の大型遊具「飛行塔」が今もなお観光客を楽しませています。
奈良県の中でも貴重なテーマパークであり、生駒を代表するランドマークの一つだと思います。
大和郡山城 (大和郡山市)
出典元:yamatoji.nara-kankou.or.jp
戦国時代以降の城下町である大和郡山市のシンボルとなる城跡。
戦国時代に筒井氏や豊臣秀長の居城となり、江戸時代には郡山藩の藩庁が置かれていました。
奈良には良質な石が乏しかったため石地蔵や墓石、平城京の羅城門のものと思われる礎石も使われていました。天守台には石地蔵が逆さまにした状態で使われており石垣から見える状態から逆さ地蔵と呼ばれています。
明治の廃城後は追手門、追手東隅櫓、多聞櫓、追手向櫓、極楽橋などが再建されています。
大和郡山城は城下町に相応しいランドマークとして奈良を知る多くの方に認知されていると思います。
石上神宮(天理市)
出典元:yamatoji.nara-kankou.or.jp
桜井市の大神神社と並んで日本最古の神社の一つと言われている旧官幣大社であり、天理を代表する歴史的建造物に相応しいと言えます。
また言い伝えによると、古代における神宮とは伊勢神宮と石上神宮のみと言われ中央から重宝されていた事がわかります。
この神社に伝来する「七支刀」は古墳時代の物とみられ古代の歴史書物には大陸との交流に関する記述が存在します。
石舞台古墳 (明日香村)
出典元:yamatoji.nara-kankou.or.jp
国の特別史跡に指定されている飛鳥時代の古墳です。
被葬者は飛鳥時代の豪族である蘇我一族に関わる人物の墓といわれています。飛鳥時代には数多くの石像物があり、石舞台古墳はその中でも最もメディアで目にする機会が多い史跡だと思います。
飛鳥宮跡と共に有名な石舞台古墳は明日香を代表するに相応しいランドマークといえるでしょう。
今井町の町並み (橿原市)
出典元:gurutabi.gnavi.co.jp
中世から江戸時代に要塞都市として栄えた町です。
橿原市の中部に位置し17.4ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されています。町内には約500棟の伝統的建造物があり重伝建に指定された地区の中では全国最多を誇ります。
現在も江戸時代の姿を残しており、おしゃれな町家カフェや今井町の歴史を扱う資料館、旧家などがあり観光スポットとして賑わっています。
夏には今井灯火会というイベントが行われており夜の町並みを灯籠で照らします。
また一方で映画の撮影にも使われており、近年では「すくってごらん」の撮影舞台になりました。
橿原を代表する人気観光地の一つとしてランドマークに相応しいといえるでしょう。
三輪山と大神神社の鳥居 (桜井市)
出典元:eiji-maru.com
大神神社は日本最古の神社の一つと言われる旧官幣大社で纏向・磐余の一族が営んでいたと伝えられています。
中世に三輪明神とも呼ばれていました。また神体山が三輪山なため本殿を持ちません。
三輪山は古い歴史書物にも登場し大物主神の伝説が記載されており、山には神が鎮座するという伝説もあります。
この辺りは磐余や初瀬など大和朝廷の歴代の宮が置かれた地でもありますが、三輪山と大神神社からは古代の情景と神聖さを感じられ、かつて歴史の舞台となった桜井市を象徴する場所に相応しいと思います。
松山の町並み (宇陀市)
出典元:noborioji.com
宇陀を代表する街並みといえば松山を外す事はできません。由緒正しい古い神社仏閣を有する宇陀の観光地の中でも歴史的な趣を身近に感じられ多くの伝統的な建造物を見物する事ができる場所です。
南北朝時代から戦国時代には宇陀松山城の城下町として、江戸時代以降には商業地として栄えました。
面積約17ヘクタールが国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され128の歴史的建造物と88の歴史的工作物が存在します。
地域内には松山西口関門、森野旧薬園など国の史跡があり、神社、旧家の他にカフェなどもあり、夏には宇陀松山夢街道のイベントで町並みがライトアップで彩るなど、今井町に負けないくらいの観光スポットになっています。
當麻寺の東西三重塔 (葛城市)
出典元:photozou.jp
飛鳥時代の612年に創建された仏教寺院。
奈良時代と平安時代に建立された東西の二つの仏塔があります。
寺院に2つ以上の仏塔が存在するのは珍しく三重以上の仏塔の場合、日本国内で眺望できるのは奈良市の薬師寺の東西塔と興福寺の五重塔、三重塔と當麻寺だけです。
薬師寺の仏塔や斑鳩三塔にも負けないくらい堂々たる佇まいをしており紅葉シーズンには周囲の紅葉が三重塔を華やかにし多くの観光客で賑わいます。
葛城を代表する建造物としてランドマークに選定しました。
大和葛城山 (御所市)
出典元:nottiphotobiker.com
奈良県御所市と大阪府の千早赤阪村の間に位置する標高959.3mの日本三百山に選定されている山です。
奈良盆地を囲っている歴史ある山々で麓付近から眺めると古代の情景が蘇ってきます。
山頂付近の葛城高原には自然ツツジ園がありツツジの開花時期には一帯が華やかに彩ります。食堂や葛城天神社、不動の滝もあり多くの観光客が訪れています。
登山道は奈良側と大阪側に分かれており、共に複数の登山道が存在します。
またロープウェイによる移動も可能となっています。
観光地として、古代から歴史を見届けてきた偉大なる存在として、御所のランドマークに相応しいといえると思います。
五條新町の町並み (五條市)
出典元:4travel.jp
五條を代表する歴史的な建造物が多く存在する観光スポットです。
今井町(橿原)と松山(宇陀)の町並みと同じく国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている場所です。
面積7.0ヘクタールを有し、143棟の伝統的建造物が存在します。
五條は中世末に町場が形成され、その西に位置する新町は近世の初めに城下町として形成されました。江戸時代の1795年には五條代官所が置かれています。また大和、伊勢、紀伊を結ぶ交通の要衝であり、近世には伊勢街道の宿駅・宿場町になっていました。
地域内には、まちなみ伝承館、民族資料館などの資料館があり、飲食店や日本最古の民家である旧家なども存在し観光地として知られています。
また映画の撮影舞台にもなっており、五條のランドマークとして相応しいといえるでしょう。
吉野山と金峯山寺 (吉野郡)
出典元:xn--54qt8q919aucg.jp
吉野山は古代から修験者の舞台となり、また金峯山寺は修験道の根本寺院となっていました。南北時代の南朝の中心地となった意味でも有名な場所です。
吉野山と金峯山寺はともに世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコに登録され、また国の史跡・名勝・建造物にも登録されています。
春には桜、秋には紅葉で彩り、多くの観光客が訪れる場所でもあります。
金峯山寺を中心にその周りの囲む吉野の深い山々は修験者の修行場として、一方で南朝の中心地として、多くの歴史・文化を育んできた大和平野の各地域に負けないくらいの歴史の舞台と言える事から吉野を代表するランドマークに相応しいといえます。
奈良県のランドマークとなる建造物・風景の感想
出典元:city.nara.lg.jp
今回は奈良を代表するランドマークの10選と番外編13件を紹介しました。
もし1つだけに決めるとすれば薬師寺の東西塔を個人的にオススメしたいです。大池から眺望する薬師寺の東西塔が映像として一番美しく、奈良の深い歴史と長閑さがイメージできるかなと思っています。
10選に入らなかったランドマークについて
逆に奈良を代表する10選に入るのが難しい建造物を個人的に挙げるとすれば、大和郡山城、生駒山上遊園地になります。
[大和郡山城を選ばなかった理由]
郡山城が奈良県の10選に入らなかった理由は「奈良にはお城のイメージが弱い」と言う事です。国内各地には姫路城の様に現存天守の城がある一方で、奈良には天守閣が現存する城がありません。
また国内の他の地域と比べて鎌倉時代や江戸時代のような武家政権時代のイメージが少ないのも理由の一つです。(筒井順慶や松永久秀など戦国武将はいた)
[生駒山上遊園地を選ばなかった理由]
生駒山上遊園地に関しても「奈良にはテーマパークのイメージが弱い」という事です。
国内にはディズニーやUSJなど素晴らしいテーマパークがいくつもあるので、敢えて生駒山上遊園地を奈良県のベスト10に選ぶ理由は無いと思ったからです。
奈良といえば古代を象徴する宮跡と神社仏閣、神格化された山が多いと思います。古墳時代を除く宮跡と、仏塔や神社、山々が奈良を代表する10選としてランドマークになりました。
旧奈良監獄の煉瓦造りの建造物が大変貴重だし印象的な建物でもあるので新しいホテルとして生まれ変われば新たに奈良を代表するランドマークになるかもしれません。