宇宙世紀ガンダムシリーズに登場した水陸両用モビルスーツをまとめてみました。劇中では水陸両用機の登場はあまり多くない印象ですが、実はバリエーションも豊かで数多く存在します。
今回は水陸両用モビルスーツのスペックや特徴、活躍など是非見て欲しい名場面も合わせてピックアップしています。
- 水陸両用モビルスーツとは
- 歴代作品の水陸両用モビルスーツ一覧
- ザクマリンタイプ (MSM-01)
- 水中実験機 (MSM-02)
- プロトタイプゴッグ (MSM-03-1)
- ゴッグ (MSM-03)
- アッガイ (MSM-04)
- アッグガイ (MSM-04G)
- ジュアッグ (MSM-04N)
- ジュリック (MSM-06)
- ズゴック (MSM-07)
- ズゴックE (MSM-07E)
- ゾゴック (MSM-08)
- ゾック (MSM-10)
- アゾック (EMS-05F)
- ロック (MAM-11)
- ハイゴッグ (MSM-03C)
- ジムスループ (RGM-79U)
- アクアジム (RAG-79)
- 水中型ガンダム (RAG-79-G1)
- アトラスガンダム (RX-78AL)
- ガンキャノンアクア (RX-77AQ)
- アクアハンブラビll (型式番号不明)
- マリンハイザック (RX-77AQ)
- ザクダイバー (RMS-188MD)
- ザクマリナー (RMS-192M)
- アクアバーザム (RX-154M)
- カプール (AMX-109)
- ガ・ゾウムマリンタイプ (AMX-008M)
- メタスマリナー (MSA-005S)
- マリンドーガ (AMS-119M)
- ゼー・ズール (AMS-129M)
- RFズゴック (OMSM-07RF)
- ガンダムF90マリンタイプ (F90M)
- ガルグイユ (ZMT-15M)
- 水陸両用モビルスーツの特徴と活躍の感想
水陸両用モビルスーツとは
水陸両用モビルスーツの歴史
一年戦争勃発後にジオン軍は地球侵攻作戦において広大な海域を占有する必要性を認識する。現状の主力兵器であるモビルスーツ「ザクll」をベースに「水中型ザク」を開発、しかし実戦に対応できる性能は出せなかった。
そこでジオン軍は水陸両用モビルスーツという新たなカテゴリーを作り本格的に水中戦と陸上戦に対応できる機動兵器の開発に着手した。連邦軍にとってジオン軍の水陸両用MSは想定外であり、特にジャブロー攻略戦ではそのハイブリッドな性能に苦戦した。
一年戦争終結後は、少数の水中戦に対応したMSが開発されたが時代の進歩と共にMSの性能も向上、通常のモビルスーツであっても水中戦に対応できるようになった。またサブフライトシステムの普及により空中戦が主流となり水陸両用モビルスーツの登場機会が徐々に減っていった。
水陸両用モビルスーツの特徴
武装
通常のビームだと水中では威力が減退するため実弾兵器を搭載したモビルスーツが多い。またメガ粒子砲など高火力のビーム砲を実装する機体もあり、高出力ジェネレーターを冷却するために水冷式の冷却装置を搭載する機体も存在する。
特にジオン軍の水陸両用のモビルスーツには収束率の上げた高火力のビーム砲を装備した機体が目立つ。
機動力
陸戦用のスラスターとは別にハイドロジェットエンジンの搭載により水中航行時の推力を確保している。
また手足を伸縮させる事で水中航行時の抵抗を減らす機体もあり、カプールやガルグイユの様に水中戦に特化したモビルアーマー形態に変形できる可変機も存在する。
装甲
水中での圧力に耐えられる様に重装甲な機体も多い一方で、陸上での機動性に問題がある水陸両用モビルスーツも多かった。
水陸両用モビルスーツの名場面
宇宙世紀シリーズの歴代作品には水陸両用モビルスーツの印象的な戦闘シーンが存在します。ここではその一部を紹介したいと思います。
ジムを一撃で破壊
「機動戦士ガンダム」でシャア専用ズゴックがジムの胴体を貫いたシーン。
ジオン軍は連邦軍の本部施設であるジャブローに攻め込んだ。マットアングラー隊を率いていたシャア専用ズゴックだったが連邦軍の量産型モビルスーツ「ジム」と遭遇、アイアンネイルで胴体を貫き一撃で破壊した。
シャアの操縦技術とズゴックの陸戦能力の高さを見せつけられた名シーンである。
ガンダムの頭部を吹き飛ばす
「機動戦士ガンダム第08MS小隊」で陸戦型ガンダムの頭部が吹き飛ばされてしまうシーン。
カレン機の陸戦型ガンダムがパラシュートで地上に着地。カレンがほっとして近くにある湖を眺めていたその直後、アッガイが水中から現れて奇襲。
ガンダムの頭部が吹き飛び、さらに腕部でコクピット上部を殴打されたがエレドアの援助もあり難を逃れる事ができた。
奇襲とはいえアッガイのパワーと機動力の高さでガンダムを追い詰めたシーン。
数あるシーンの中でもこれは緊張感のあるシーンであった。
北極基地襲撃
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」でハイゴッグが寒冷地仕様ジムを盾にしてビームカノンで攻撃するシーン。
北極基地を襲撃するためサイクロプス隊のズゴックEとハイゴッグ3機が基地に侵入。護衛をしていた寒冷地仕様ジムの攻撃を持ち前の敏捷性を活かして掻い潜った。
その後、ジムを鷲掴みで縦にすると目の前のモビルスーツをビームカノンで撃墜した。
ゴッグの後継機と信じられないほどの高機動でジムを翻弄した名シーンである。
ジュドー vs ハマーン
「機動戦士ガンダムZZ」でズゴックとアッガイの戦闘シーン。
中華風コロニータイガーバウムに滞在していたジュドーとハマーン。両モビルスーツともにスタンパ・ハロイのコレクションであったが、ジュドーとハマーンが戦闘に使用。コロニー内ではニュータイプによる旧モビルスーツ同士の戦いになった。
ジュドーのズゴックもハマーンのアッガイも動きが素早くハイレベルな戦いが印象的でした。
歴代作品の水陸両用モビルスーツ一覧
宇宙世紀ガンダムシリーズの歴代作品で登場した水陸両用モビルスーツを紹介します。ちなみに今回は水陸両用機だけではなく水中専用モビルスーツも一部紹介しています。
「各スペックの見方」
【高さ】 頭頂高 (全高) / m
【全長】MA形態時の全長 / m
【重量】 本体重量 (全重量) / t
【装甲】 装甲材質
【出力】 ジェネレーター出力 / kw
【推力】スラスター総推力
【武装】 武装可能な武器・兵器等
【登場作品】 MSが登場した作品
【搭乗者】 MSを搭乗したパイロット
ザクマリンタイプ (MSM-01)
【高さ】17.5m
【重量】43.3t
【装甲】不明
【出力】951kw
【推力】66000kg【武装】
60mm機関砲
4連装240mmサブロックガン
4連装180mmロケットポッド【登場作品】
機動戦士Ζガンダム【搭乗者】
ジオン兵
連邦兵
MS-06系ザクllをベースに開発された水陸両用モビルスーツ。「水中型ザク」とも表記される。テスト運用時の型式番号は「MS-06M」。
一年戦争勃発後の地球侵略作戦において水中戦対策として機密性の高い量産型主力MSのザクllをベースに開発されるものの水中の抵抗の大きさから断念。その後、水陸両用MSのゴッグの開発テスト機として運用された。
機動戦士Zガンダム 第18話ではマリン・ハイザックとして登場。ミライ親子を人質に取っていたが、カミーユ・ビダンが搭乗するガンダムMk-IIと交戦し全機撃墜されている。
[ 関連機種 ]
一年戦争後は地球連邦軍に接収され、熱核エンジン、リニアシート、フレームの換装が施され「マリンハイザック」として生まれ変わった。
水中実験機 (MSM-02)
【高さ】17.7m
【重量】58.3t
【装甲】チタン・セラミック複合材
【出力】1370kw
【推力】61400kg【武装】
6連装ミサイルランチャー
ミサイルランチャー
70mmバルカン砲
頭部バルカン砲【登場作品】
MSV
M-MSV【搭乗者】
ジオン兵
ザク・マリンタイプのデータを基に開発された水陸両用モビルスーツ。ザク・マリンタイプの弱点であった、水中航行時の抵抗の大きさは本機では改善。
しかし、陸上での機動性が極めて悪く運用性の悪さから量産化は見送られた。
ジェネレータはドムで搭載予定だった物を改良し使用されており出力が向上、以降の水陸両用MSにビーム兵器が搭載されるようになった。
プロトタイプゴッグ (MSM-03-1)
【高さ】17.5m
【重量】58.4t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】2690kw
【推力】4300kg【武装】
拡散メガ粒子砲
ハンド魚雷ポッド【登場作品】
M-MSV【搭乗者】
ジオン兵
スペースコロニーで開発、地球に移送されてからテストが開始された。ジオン公国軍のMSとして初のメガ粒子砲を装備したがメガ粒子の拡散の精度が悪いため、腹部に魚雷を装備している。
両腕を伸縮可能な設計にした事で水中での抵抗改善と長距離航行が可能となった。
ゴッグ (MSM-03)
【高さ】18.3m
【重量】82.4t
【装甲】超硬スチール合金
【出力】1740kw
【推力】121000kg【武装】
メガ粒子砲
ミサイル発射管
アイアンネイル【登場作品】
機動戦士ガンダム【搭乗者】
コーカ・ラサ
マーシー
ジオン兵
ツィマッド社が開発したジオン軍初の水陸両用の両差型モビルスーツ。メガ粒子砲を搭載、水圧に耐えるための重装甲、熱核水流ジェットによる水中航行時の高機動性で高い戦果を挙げた。
反面、その重さから陸上での運動性に問題が生じ作戦行動時間の確保が難しかった。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダム 第26話で初登場。ホワイトベースが停泊していたベルファストを襲撃した。
第29話のジャブロー戦でもホワイトベース隊と交戦し撃墜されている。
アッガイ (MSM-04)
【高さ】19.2m
【重量】91.6t
【装甲】超硬スチール合金
【出力】1870kw
【推力】109600kg【武装】
メガ粒子砲
105mmバルカン砲
6連装ロケット弾ランチャー
アイアンネイル【登場作品】
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム 第08MS小隊
機動戦士ガンダムZZ【搭乗者】
アカハナ
イワノフ
クラフト
マジソン
ラムジ
ハマーン・カーン
ジオン公国軍の水陸両用モビルスーツでゴッグよりも小型軽量化を前提にザクllJ型のパーツを流用して開発された。ジオニック社のスタッフによってキャリフォルニアベースで開発、南米やアメリカを中心に配備された。
外装に電波吸収剤を塗布する事でステルス性が高められた。そのため偵察や斥候、歩兵部隊の輸送など特殊任務の際に多用されている。
伸縮可能な腕部の先にはアイアンネイルが実装され劇中では61式戦車を一撃で破壊する威力があった。
陸上での機動性に優れている。ファンの中には「アッガイたん」と呼ぶ人も。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダム第08MS小隊の第9話では奇襲をかけて陸戦型ガンダムのカレン機の頭部を吹き飛ばした。
機動戦士ガンダムZZ 第40話ではサイド3の中華風コロニーのタイガーバウムでハマーンが搭乗、ジュドーが搭乗するズゴックと戦った。コクピット内は全天周囲モニター、リニアシートに変更されていた。
アッグガイ (MSM-04G)
【高さ】19.0m
【重量】113.7t
【装甲】超硬スチール合金
【出力】2010kw
【推力】109000kg【武装】
ヒートロッド
頭部バルカン砲【登場作品】
機動戦士ガンダムZZ【搭乗者】
その他
ジオン軍がジャブロー攻略用に開発した特殊任務機のうちの1機。アッガイ開発途上から派生したアッグシリーズの機体。
頭部の大型複眼カメラと高い運動性、バルカン砲とヒートロッド装備で陸上での接近戦を得意としているが、水中戦を想定した武装は存在しない。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムZZ 第40話で登場。中華風コロニーのタイガーバウムでスタンパ・ハロイがコレクションとして所持。その後、ジュドーが搭乗するズゴックに破壊されている。
ジュアッグ (MSM-04N)
【高さ】17.4m
【重量】137.3t
【装甲】超硬スチール合金
【出力】2660kw
【推力】97900kg【武装】
3連装320mmロケット砲
3連装ロケットランチャー (UC版)
ビーム砲 (UC版)【登場作品】
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
ジオン兵
シオン軍が開発した水陸両用の試作型モビルスーツで、アッグシリーズ(アッグ、アッグガイ、ゾゴック)の1機。他の3機の後衛役を担うため砲撃重視の武装が特徴。
重装甲ではあるがその分動きが鈍く機動性に難がある。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムUCのOVA版で登場。ガランシェールの大気圏突入を支援するためにダカールでジムIII、ジムIIと交戦している描写がある。
ジュリック (MSM-06)
【高さ】18.7m (全高)
【重量】84.6t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】不明
【推力】不明【武装】
メガ粒子砲
アイアンネイル【登場作品】
MSV-R
機動戦士ガンダム MSV-R ザ・トラブルメーカーズ【搭乗者】
マサ・オーカー
ジオン公国軍の水陸両用の試作型モビルスーツ。ゴッグをベースとして開発され、高出力を活かしたメガ粒子砲と冷却システムの改善により稼働時間が長くなったのが特徴。水中機動性も高く、最大速度は67ノットに及ぶ。
高い性能を発揮したゴッグやズゴックの登場により開発が中断されている。
ズゴック (MSM-07)
【高さ】18.4m
【重量】65.1t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】2480kw
【推力】83000kg【武装】
メガ粒子砲
6連装240mmロケット弾
アイアンネイル【登場作品】
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
カラハ
リー・ホワン
ゴダール
ゴイック
ジッタル
シャア・アズナブル (シャア専用機)
ジュドー・アーシタ
ジオン公国軍が開発した水陸両用の量産型モビルスーツ。モビルアーマーの開発メーカーであるMIP社も開発に関わっている。
ジェネレータの冷却を水冷・空冷式のハイブリッドを採用した事で軽量化、熱核ジェットと熱核ロケットの併用により高い機動性と運動性を発揮。また耐弾性と視認性が高いのも特徴。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダム 第30話ではシャア専用ズゴックがジャブローに潜入しジムの胴体をアイアンネイルで貫くシーンがある。その他、量産機ではマッドアングラー隊の作戦やジャブロー攻略戦に参加。しかし目立った戦果はなかった。
機動戦士ガンダムZZの終盤では中華風コロニーのタイガーバウムでスタンパ・ハロイがコレクションとして所持。その後、ジュドー・アーシタが搭乗、ハマーンが搭乗するアッガイと対戦した。
ズゴックE (MSM-07E)
【高さ】18.4m
【重量】69.5t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】2570kw
【推力】112000kg【武装】
ビームカノン
魚雷発射管
バイスクロウ【登場作品】
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争【搭乗者】
ハーディ・シュタイナー
テッセラ・マッセラ
ジオン軍の統合開発計画に基づいてズゴックを再設計した機体。サイクロプス隊の北極基地襲撃に使われた。
推力こそ高いズゴックだが、ゴッグに比べて水中航行時の抵抗に問題があった。そのため腕部と脚部が伸縮可能な構造に変更された事で水中での抵抗軽減、脚部に熱核ハイドロジェットエンジン搭載によりさらに推力が向上した。
またビーム兵器もメガ粒子法からエネルギーCAP式のビームカノンに変更され、連射性と威力が上昇している。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 第1話でアレックス破壊の任務のためにシュタイナー・ハーディーが搭乗し仲間のハイゴッグ3機と共に北極基地を襲撃した。
ゾゴック (MSM-08)
【高さ】18.2m
【重量】77.4t
【装甲】超硬スチール合金
【出力】1688kw
【推力】97400kg【武装】
頭部ブーメランカッター
腹部ブーメランカッター
アームパンチ
ヒートソード (UC版)
シュツルムファウスト (UC版)【登場作品】
機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
その他
ジオン公国軍が開発した水陸両用の試作型モビルスーツ。ジャブロー攻略を目的として開発されたアッグシリーズの1機で前衛を担当した。ズゴックの発展機であり高い格闘能力を有する。
頭部がなく胸部にモノアイが実装されている。
水冷・空冷ハイブリッド式の冷却装置が使用できないのでズゴックよりもジェネレータ出力が低い。また他の水陸両用MSと違い本機ではビーム兵器が装備されておらず、アームパンチやワイドカッターなど実体型兵器のみとなる。これは敵機になるべく発見されないための措置とされる。
ゾック (MSM-10)
【高さ】23.9m
【重量】167.6t
【装甲】超硬スチール合金
【出力】3849kw
【推力】253000kg【武装】
メガ粒子砲
フォノンメーザー砲
アイアンネイル【登場作品】
機動戦士ガンダム
機動戦士ガンダム THE ORIGIN【搭乗者】
ボラスキニフ
ジオン公国軍が開発した水陸両用のモビルスーツ。量産化を中断した機体の一つでもある。
数ある水陸両用MSの中でも最も大きい機体である。
大出力のジェネレータを搭載し、多数のメガ粒子砲を装備する。そのため機体が大型化によって機動性が低くなっている。メガ粒子砲を発射できる事から移動砲台としての役割を担っていた。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムではシャア率いるマットアングラー隊に配備されジャブローに潜入しアムロ・レイのガンダムと戦った。
機動戦士ガンダムZZではタイガーバウムコロニーでスタンパ・ハロイがコレクションとして所持している。
アゾック (EMS-05F)
【高さ】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
不明【登場作品】
MSV-R【搭乗者】
その他
ジオン公国軍の試作型モビルスーツ。ジャブロー攻略の特殊任務時の後方支援用として、アッグをベースに開発された。
両腕にはウェポンポッドが装備され、メガ粒子砲など多様な装備が内蔵されている。腰部下部にはスラスターが追加されたが、アッグがベースとなっているため機動性が低い。そのため、背部にモノアイセンサーを実装する事で視認性が高められている。
ロック (MAM-11)
【高さ】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
不明【登場作品】
MSV90【搭乗者】
その他
ジオン公国軍が極秘に開発した潜水艦型水中用モビルアーマー。機体前部はズゴックの発展系である水陸両用MS「フォロック」、機体後部はMA「バロック」で構成。されぞれ分離・変形して作戦行動を行う事が可能。
ハイゴッグ (MSM-03C)
【高さ】15.4m
【重量】54.5t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】2735kw
【推力】86000kg【武装】
ビームカノン
魚雷発射管
120mmマシンキャノン
ハンドミサイルユニット
バイスクロー【登場作品】
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争【搭乗者】
アンディ・ストロース
ミハイル・カミンスキー
ガブリエル・ラミレス・ガルシア
ゴッグを統合整備計画によって再設計した水陸両用モビルスーツ。陸上での機動性と稼働率に問題があったゴッグであったが本機では軽量化とジェネレータの高出力によって解消。
さらにゴッグでは18.3mあった頭頂高も15.4mに小型化された。
伸縮自在にはメガ粒子砲が装備、収束率の低さも改善され、エネルギーCAPの導入のあり火力も向上。マニピュレータにはビームカノンを内蔵、ハンドミサイルユニットを装備する事もできる。
脱着式ジェットパックによって短時間であれば空中戦も可能であった。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 第1話でNT-1アレックスを奪取・破壊すべく連邦軍の北極基地を襲撃、寒冷地仕様のジムを撃墜する描写があった。アレックスを搭載したシャトルに注意を奪われた1機がジムライフルの直撃をコクピットに受けてパイロットのアンディが死亡している。
ジムスループ (RGM-79U)
【高さ】18.0m
【重量】63.7t
【装甲】チタン系合金
【出力】不明
【推力】86000kg【武装】
ソナーガン【登場作品】
MSV-R【搭乗者】
その他
地球連邦軍が開発した初の水陸両用モビルスーツ。開発中のジムに水流エンジンを搭載したランドセルを取り付けた。
ジオン軍の水陸両用モビルスーツは連邦軍にとって予想外であったが、急遽、開発中のジムの汎用性を活かしたオプション装備が開発された。
背部の水中用ランドセルに加えて、脚部には補助バラストタンクが装備されている。本機を含めた水陸両用プランは最終的にアクアジムととして完成している。
[ 活躍シーンなど ]
小説「機動戦士ガンダム MSV-R ザ・トラブルメーカーズ」の第4話で登場。
アクアジム (RAG-79)
【高さ】18.0m
【重量】49.5t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】1280kw
【推力】9500kg
【武装】
マイクロミサイル
ミサイルランチャー
魚雷ポッド
ハープーンガン
ハンドアンカー
ビームピック【登場作品】
M-MSV
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
連邦兵
ジオン軍の水陸両用MSに対抗すべく開発された連邦軍初の水中専用モビルスーツ。ジムをベースに開発されたが、間もなく一年戦争終結により生産数は少数にとどまった。しかしその後においても地球連邦軍によって長く運用されている。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムUC OVA第4話でトリントン基地の防衛として配備されていたが撃墜される。ダカール戦でもゼー・ズールと交戦し撃墜されている。
水中型ガンダム (RAG-79-G1)
【高さ】18.3m (全高)
【重量】47.7t
【装甲】チタンセラミック複合材
【出力】1330kw
【推力】96700kg【武装】
水中用偏向ビームライフル
魚雷ポッド
ビームピック
炸裂式ハープーンガン
ハンドアンカー【登場作品】
M-MSV【搭乗者】
キース
モーガン・バルグ
地球連邦軍が開発した水陸両用のモビルスーツ。基本設計はアクアジムであり、頭部がガンダムタイプである事からガンダムの名称になっているが、型式番号はジム系統となっている。水中でも使える様にビームの収束率を上げたビームライフルを装備、アクアジムよりも火力がアップしている。
[ 活躍シーンなど ]
漫画「機動戦士ガンダムUC 『袖付き』の機付長は詩詠う」ではダカールを襲撃したジオン残党軍のゼー・ズール相手にアクアジムと共に戦うが撃墜されている。
アトラスガンダム (RX-78AL)
【高さ】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
ビーム・ライフル
アサルトライフル
レールガン
グレネードランチャー
ニードルガン
ビームサーベル
魚雷発射管
ブレードシールド
メデューサの矢【登場作品】
機動戦士ガンダム サンダーボルト【搭乗者】
イオ・フレミング
一年戦争後に地球連邦軍により開発された水陸両用モビルスーツ。ジオン系の技術を使用されているため、多重構造の球体関節や背骨状のフレームなど連邦軍には珍しい機体構造となっている。
背部にはサブレッグと呼ばれるユニットが実装され空中戦が可能なまでの推力を持ち、脚部にはウォータージェットの推進機を実装し水中戦でも機動力を発揮する。また脱出機能も備えている。
ガンキャノンアクア (RX-77AQ)
【高さ】不明
【全長】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明
【武装】不明【登場作品】
機動戦士ガンダム サンダーボルト【搭乗者】
ビアンカ・カーライル
ガンキャノンをベースに開発された地球連邦軍の水陸両用モビルスーツ。球体関節と胸、膝、ランドセルにハイドロジェットエンジンが実装されている。また武装もニードルガンなど水中戦に備えた実体型兵器が多い。
[ 活躍シーンなど ]
漫画「機動戦士ガンダム サンダーボルト」の第二部で初登場。ビアンカ・カーライルがパイロットとして搭乗する。
アクアハンブラビll (型式番号不明)
【高さ】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
不明【登場作品】
機動戦士ガンダムの公式外伝「ADVANCE OF Z」【搭乗者】
その他
機動戦士ガンダムの公式外伝「ADVANCE OF Z」に掲載さたティターンズの「TR計画」で開発された機種。
ハンブラビll (ガンダムTR-6)にハイドロジェットを装備した水中戦仕様。各部にミサイルポッドが搭載されているなど水中戦に特化した武装を持つ。
[ 関連機種 ]
TR計画関連機種にはガンダムTR-6[ウーンドウォート]にアクアハンブラビllを合体させた水陸両用MSであるガンダムTR-6[アクア・ウーンドウォート]も存在する。
マリンハイザック (RX-77AQ)
【高さ】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
サブロックガン
ヒートナイフ【登場作品】
A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-【搭乗者】
その他
一年戦争後に地球連邦軍がジオン軍のザクマリンタイプを参考にハイザックの試作型をベースに開発された機体。またザクllベースの水陸両用のMSも開発されている。
ティターンズがアクア・ハンブラビllを開発した事などによって本機は試作機のみの生産となり量産化はされていない。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士Zガンダム 第18話で登場。ミライ親子を人質に取っていたが、ガンダムMk-llとの戦いで撃墜されている。
ザクダイバー (RMS-188MD)
【高さ】17.7m
【重量】45.8t
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明
【武装】
サブロック・ガン
その他射撃兵器【登場作品】
ZZ-MSV【搭乗者】
その他
地球連邦軍が水中用ザクやマリンハイザックをベースに開発した機体。従来の機体とは異なり、深海作業を想定して開発され深海潜航能力が優れている。
ザクマリナー (RMS-192M)
【高さ】17.5m
【重量】48.8t
【装甲】チタンセラミック複合材 (一部ガンダリウム合金)
【出力】1440kw
【推力】8800kg (水中航行)【武装】
サブロック
サブロックガン【登場作品】
機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
ネオジオン兵
その他
一年戦争後に地球連邦軍が開発した水陸両用の量産型モビルスーツ。ジオン軍のザクマリンタイプの後継機として開発された。
潜水に特化しており耐圧加工を施したフレームやコクピット、冷却装置を搭載。頭部にはカメラ付きのアンテナ、頭頂部に通信用のアンテナを設置。
バックパックにはハイドロジェット2基を装備、水中での機動性が向上している。手持ちのスプレーミサイルガンは追尾式で連射が可能。
腕からはマグネット・ハーケンが射出可能で他のMSに牽引してもらう時に使用する。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムZZの第24話で登場。地上に降りたアーガマを襲撃したがZZガンダムとの戦いで撃墜されている。
アクアバーザム (RX-154M)
【高さ】19.4m
【重量】不明
【装甲】ガンダリウム合金
【出力】不明
【推力】不明【武装】
ハープーンガン
ミサイルポッド
ビーム・サーベル【登場作品】
A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-【搭乗者】
ティターンズ(T3部隊)
ティターンズがバーザムにアクア・ハンブラビllの装備を施した機体。水中用のシールドブースター装着、頭部はゴーグル型センサーを装備、関節にはシーリング加工、コクピットの機密化などを施している。ティターンズの劣勢により実戦投入が見送られた機体である。
カプール (AMX-109)
【高さ】16.5m (全長) / 9.9m(全長 + MA時)
【全長】10.8m (MA時)
【重量】38.7t
【装甲】ガンダリウム合金 (二重装甲)
【出力】3680kw
【推力】6,800kg (水中)【武装】
レーザービーム
ソニックブラスト
ミサイル
アイアンネイル【登場作品】
機動戦士ガンダムZZ
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
ネオジオン兵(隊長)
タマン
ネオジオン軍が水陸両用モビルスーツであるハイゴッグの発展機として開発した機体。球体型に変形する機構を採用する事で水中航行時の抵抗を減らしている。後に宇宙空間で使用されている描写も存在する。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムZZの第24話で登場、ジュドーらガンダムチームと交戦したがパイロットのタマンが説得に応じ、最後は機体だけ自爆した。
ガ・ゾウムマリンタイプ (AMX-008M)
【高さ】不明
【全長】不明
【重量】不明
【装甲】ガンダリウム合金
【出力】不明
【推力】不明【武装】
ビーム砲
サブロックミサイルランチャー
ミサイルポッド
ハンドミサイルユニット
アイアンネイル【登場作品】
A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-【搭乗者】
パイソン
ニール
ジオンマーズ兵
ティターンズ残党兵
一年戦争後、火星に逃げたジオン残党軍であるジオンマーズがガ・ゾウムを水中型に改修した機体。レジオンのガンダムTR-6を強奪・破壊するための作戦「輝ける星作戦」に投入するためガ・ゾウムが改修される事になった。
胴体ブロックをガザMと統一する事で機密性の高い機体構造となった。推進器を水中用に変更し、モビルアーマ形態で水中での高速移動が可能。両腕部にはハイゴッグでも採用されているフレキシブルアームとヒート式アイアンネイルに変更、ナックルバスターの代わりに掌部ビーム砲、肩部にはミサイルが装備されている。
メタスマリナー (MSA-005S)
【高さ】16.9m
【全長】24.6m (MA形態)
【重量】38.7t
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
アームビームガン
ビームサーベル
クローアーム
サブロック【登場作品】
GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ【搭乗者】
その他
第一次ネオジオン抗争時のネオジオンの地球降下作戦に対抗するためエゥーゴがメタスに水中装備を施した機体。マニュピレーターをクローアームに、カメラアイをバイザーに変更、背部に大型ハイドロシステム、股間部と脚部リアアーマーに3基のスタビライザー装備した。
フライングアーマで大気圏突後、着水時にボートとして使用できる様に想定して開発されている。
先行量産型を除いて以後の量産化は見送られた。
[ 関連機種 ]
機動戦士Zガンダムの可変モビルスーツでレコア・ロンドやファ・ユイリィが搭乗したメタスがある。
マリンドーガ (AMS-119M)
【高さ】不明
【重量】不明
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】不明【武装】
不明【登場作品】
機動戦士ガンダム「新世代へ捧ぐ」GUNDAM NEW GENERATION【搭乗者】
その他
ギラドーガをベースにした水陸両用モビルスーツ。ホビージャパンの雑誌企画に掲載された模型作例。水流ジェットエンジン搭載、両肩アーマーにはセンサーが内蔵され装甲強化された。
ゼー・ズール (AMS-129M)
【高さ】20.3m
【重量】28.9t
【装甲】チタン合金セラミック複合材
【出力】2470kw
【推力】不明【武装】
ビームマシンガン
ヒートナイフ
アイアンネイル【登場作品】
機動戦士ガンダムUC【搭乗者】
アヴリル・ゼック
テッセラ・マッセラ
ギラズールをベースに開発した袖付きの水陸両用の量産型MS。アナハイム社が開発を担当、宇宙で開発されたため運用性向上のために旧ジオン軍の水陸両用機のデータを活用している。
胴体部分に潜水装置、背部のハイドロジェット、首周りのバラストタンク、両脚部には水中用のフィンが実装された。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士ガンダムUC(OVA / TVアニメ)では3機がジオン残党軍に配備されており、ダカール戦ではアクアジムを撃墜している。その後、ジェスタと交戦し2機撃墜されている。
RFズゴック (OMSM-07RF)
【高さ】18.4m
【重量】57.9t
【装甲】不明
【出力】2830kw
【推力】67900kg【武装】
ビームカノン
ビームシャワー
対艦対空ミサイル
ヒートクロー【登場作品】
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122【搭乗者】
オールズモビル兵
第二次オールズモビル戦役で運用された火星独立ジオン軍の主力機。ズゴックをベースに開発され、陸戦での機動力が強化、新型のハイドロジェットにより水中稼働時間が向上。また両腕部はヒートクローになり攻撃力もアップした。
ガンダムF90マリンタイプ (F90M)
【高さ】不明
【重量】9.5t
【装甲】不明
【出力】不明
【推力】74760kg【武装】
3連装マリンロケットパック
ホーミングピドー
6連装アローシューター
ヒートコンバットナイフ【登場作品】
機動戦士ガンダムF91 フォーミュラー戦記0122【搭乗者】
その他
ガンダムF90の水中戦仕様。地球連邦軍の水陸両用機としてはアクアジム、水中型ガンダム以来となる。バックパックに大型ハイドロジェットを装備する事で最大速度は90ノット、潜航深度は600メートルに及んだ。右肩にライト、左肩にカメラを実装し探索・索敵行動に対応している。
ガルグイユ (ZMT-15M)
【高さ】14.2m(全高)
【重量】9.8t
【装甲】チタン合金ネオセラミック複合材
【出力】5420kw
【推力】60260kg【武装】
ビームライフル
ビームガン
3連魚雷ポッド
ミサイル
ショットクロー
ビームサーベル【登場作品】
機動戦士Vガンダム【搭乗者】
ドゥカー・イク
レンダ・デ・パロマ
ザンスカール帝国が開発した水陸両用可変モビルスーツ。モビルアーマーに変形する事で水中を高速に移動できる。地上戦用の武装だけではなく、魚雷ポッド、ミサイル、ショットクローなど水中戦を想定した実弾・実体型兵器を装備する。
[ 活躍シーンなど ]
機動戦士Vガンダム 第16話で初登場。宇宙に上がろうとするリガミリティアの艦隊を攻撃している。ちなみにドゥカー・イク機は浸水するなど機体の完成度は高いとは言えなかった。
水陸両用モビルスーツの特徴と活躍の感想
今回は宇宙世紀ガンダムシリーズの作品に登場した水陸両用・水中専用モビルスーツを取り上げました。
全体としては連邦系の水陸両用・水中専用のモビルスーツが少なく、逆にジオン系が機体が多い印象です。
ジオン公国軍は海中戦も視野に索敵や探索を行って奇襲を仕掛けて敵の意表を突く事で戦局的に優位に立とうとした事が分かります。特に一年戦争のジャブロー攻略戦に関してはジオン軍の水中戦仕様のモビルスーツは連邦軍に取って脅威的だったものでしょう。
ちなみにこの中で個人的に好きなモビルスーツはハイゴッグ、ズゴック、アッガイです。
ずんぐりだったゴッグよりも小型・軽量化され、さらにデザインも秀逸で洗練されていてカッコ良いです。劇中での戦闘にもあった通り、ビーム兵器と実弾兵器も実装されていて地上戦・水中戦ともに性能を発揮できる優秀な機体だなという印象です。
ズゴックに関しては名シーンが多く、機動戦士ガンダムの劇中ではシャア専用ズゴックがクローでジムの胴体を貫くシーンがかなり有名です。赤い機体は3倍速いという事から劇中でも他の機体を凌駕している印象があります。
ズゴックとアッガイといえばジュドーとハマーンの戦いも見逃せません。宇宙世紀を代表する2人のニュータイプが旧式の機体どうしで戦うシーンは初代からのガンダムファンに限らず、白熱する名シーンだと思います。