宇宙世紀ガンダムシリーズに登場したザクの中で最も活躍した最強の機種を紹介したいと思います。
歴代ガンダム作品で量産機として目にする機会が多くガンダムと並んで人気なザクシリーズ。ザクと言えばジオン軍の顔とも言うべきモビルスーツであり、ガンダムファンであれば多くの人が知っているのではないでしょうか?
今回は劇中の活躍やインパクト、スペックなどを踏まえて最も強かったザクをまとめてみたいと思います。
モビルスーツ「ザク」について
ザクとはアニメ「機動戦士ガンダム」で初登場、宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する機動兵器の中では「ガンダム」と同じく知名度の高いモビルスーツです。
劇中で最も出現頻度が多い「ザクll」はジオン公国軍の汎用量産型モビルスーツとして多数生産されました。ザクllの多くはジオン軍の一般兵士が搭乗するモビルスーツなのですが、一部の機種では指揮官専用の高スペックなザクも存在します。
劇中では「やられ役」のイメージが強いザクですが、宇宙世紀ガンダムシリーズでは様々なザクのバリエーション機が登場し活躍しています。
「劇中で登場したザク一覧」
MS-05 ザクl
MS-06F ザクll
MS-06J 陸戦型ザクⅡ
MS-06JC 陸専用量産型ザクII
MS-06 ザクII改
MS-06RD-4 高機動試作型ザク
MS-06R 高機動型ザクⅡ
MS-06R サイコ・ザク
MS-06V ザクタンク
MS-06K ザクキャノン
MS-11 アクト・ザク
MS-06D ディザート・ザク
RMS-192M ザク・マリナー
AMX-011 ザクⅢ
AMX-011S ザクⅢ改
AMS-119 ギラ・ドーガ
AMS-129 ギラ・ズール
「ザクの派生機一覧」
MS-21C ドラッツェ
RMS-106 ハイザック
RX-106M マリン・ハイザック
RMS-116H ホビー・ハイザック
RMS-119 アイザック
MSN-03 ヤクト・ドーガ
AMS-129M ゼー・ズール
YAMS-132 ローゼン・ズール
「ザクの部品を使用した機種一覧」
アプサラス
MSΖ-006 Zザク
宇宙世紀史上最も活躍した最強のザクまとめ
宇宙世紀の歴代ガンダムで活躍したザクを劇中の活躍度とインパクトから独断と偏見で紹介したいと思います。
シャア専用ザクII
登場作品:機動戦士ガンダム、機動戦士ガンダム THE ORIGIN 赤い前夜、機動戦士ガンダム MS IGLOO
通称「シャアザク」と呼ばれている赤い彗星「シャア・アズナブル」の専用機。
一般兵が搭乗する「ザクⅡF型」を元にエースパイロット用にスラスター推力を30%上昇、脚部の燃料タンクも拡張されている。
だが機動性の高さ故に制御が難しく推進剤の消費も激しいため稼働時間も短くなっている。
劇中では連邦から「3倍のスピード」と恐れられたほどの速さで活躍。サイド7を出港したホワイトベース隊とガンダムを強襲している。
さらに地球へ降下中のホワイトベースを襲い降下航路を連邦軍本部のある南米ジャブローからジオン勢力下にある北米へ変えさせた。
第10話でガルマを謀殺して以降姿を消している。
ガンダムファンお中ではこの機体を最強のザクに挙げる人も多いかもしれない。それほど劇中での印象が強いザク。
型式番号 | MS-06S |
頭頂高 | 17.5m |
本体重量 | 56.2t |
ジェネレーター出力 | 976kw |
スラスター総推力 | 51600kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
武装 | ビームスナイパーライフル、120mmマシンガン、280mmバズーカ、シュツルム・ファウスト、ヒートホーク |
パイロット | シャア・アズナブル |
ザクII改
登場作品:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争、機動戦士ガンダムUC
ジオン公国軍が開発したザクIIの最終生産型。
「統合整備計画」に基づいて生産され、原型機からの全面的な改装が行われているため機体性能が向上した。スラスター推力はザクIIF型より70%向上、短時間であればドムの様なホバリング走行が可能になっている。しかし推進剤の量が変わっていないため稼働時間が半分にまで短縮している。
劇中では新型ガンダムを奪取するためリボーコロニーに潜入したジオン軍部隊が搭乗。
バーナードワイズマン(バーニィ)も搭乗し連邦機と戦ったが、バーニィ機は第1話で被弾して森林に不時着。
しばらく放置されていたものの、バーニィとアルフレッド・イズルハ(アル)の手によって修復された。
最終話ではクリスチーナ・マッケンジーが搭乗する「ガンダムNT-1 アレックス」と戦闘、ガンダムの胴体側面、腕部、頭部を破壊し戦闘不能状態まで追い詰める活躍を見せた。
だが最後はビームサーベルでコクピットを貫かれて撃墜、パイロットは死亡している。
史上初の「ガンダムを倒したザク」だが最後が悲し過ぎた。
型式番号 | MS-06FZ |
頭頂高 | 17.5m |
本体重量 | 56.2t |
ジェネレーター出力 | 976kw |
スラスター総推力 | 79500kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
武装 | MMP-80マシンガン、ザクバズーカ、シュツルム・ファウスト、ハンドグレネード、ヒートホーク |
パイロット | バーナード・ワイズマン、その他 |
ザクI・スナイパータイプ
登場作品:機動戦士ガンダムUC
オデッサの敗戦以降、ジオン公国軍が旧式化した旧ザク(ザクl)を戦闘用途に使いたいという事情から狙撃仕様に改装された量産型モビルスーツ。
ゲルググで実用化されたビーム兵器の携帯技術を転用しており、地球連邦軍の進撃を阻害するため長距離からの破壊活動を目的に開発された。
ザクlからの変更点は頭部とランドセル、右膝部分、頭部にはバルカン砲を搭載、またセンサーの性能を強化されている。さらに重量増加に伴う機動力低下を補うためにスラスターが追加されている。ランドセルはゲルググキャノンの技術を使用、「ビームスナイパーライフル」を使用するためにサブジェネレータが搭載されているため大型化されている。
OVA版の劇中ではエピソード4に登場する。
シャンブロ、カークス隊と共にトリントン基地を襲撃、連邦の守備隊の戦力を次々と破壊している。
ザクのスナイパーというのもロマンがあっていい。
型式番号 | MS-05L |
頭頂高 | 17.5m |
本体重量 | 67.9t |
ジェネレーター出力 | 899kw+(サブ)700kw |
スラスター総推力 | 8400kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
武装 | ビームスナイパーライフル、ザクマシンガン、バルカン砲、ヒートホーク |
パイロット | ヨンム・カークス、その他 |
高機動試作型ザク
登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊
ツィマット社が宇宙用の熱核ロケットエンジンの試験を目的に開発したモビルスーツ。リックドムに搭載される脚部のロケットエンジンの機動性、整備性などをテストするために運用された。
ザクIIの上半身とドムの下半身が合体した様な構造になっている。また実験機のためシールドが除外されている。
劇中では第1話でアイナ・サハリンの搭乗機として登場、初期型ジムを2機撃墜している。さらにサンダース機(初期型ジム)を大破させる活躍を見せた。
この大活躍をしたザクを先行量産型ボールで互角に戦ったシローのパイロット技術も凄い。
型式番号 | MS-06RD-4 |
頭頂高 | 17.5m |
本体重量 | 60.3t |
ジェネレーター出力 | 986kw |
スラスター総推力 | 53000kg |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
武装 | ザクマシンガン、ヒートホーク |
パイロット | アイナ・サハリン |
サイコ・ザク
登場作品:機動戦士ガンダムサンダーボルト
高機動型ザクⅡをベースにパイロットの脳波で機体制御する「リユース・P・デバイス」の実験機として開発されたモビルスーツ。
正式名称は「リユース・サイコ・デバイス装備高機動型ザク」。名称が長いためバロウズ艦長によって「サイコザク」と呼称された。
多数のスラスターを搭載し運動性・機動性が非常に高く高出力な機体である。そのためダリル・ローレンツ少尉の専用機として「フルアーマーガンダム」戦で投入された。
大型ランドセル上部にはサイドアームを搭載、武装の交換や火器の使用が可能となっている。
劇中ではサイド4のサンダーボルト宙域で地球連邦軍ムーア同胞団艦隊を壊滅させた。
リユース・P・デバイスの支援によってスナイパー出身のダリルでも単機で敵艦を撃沈する戦果を挙げた。またムーア同胞団でフルアーマーガンダムを操るイオ・フレミング少尉と激戦を演じている。
一年戦争とは思えないくらいの高次元な戦闘だった。
型式番号 | MS-06R |
頭頂高 | 不明 |
本体重量 | 不明 |
ジェネレーター出力 | 不明 |
スラスター総推力 | 不明 |
装甲材質 | 不明 |
武装 | ビーム・バズーカ、ジャイアントバズ、ザクマシンガン、シュツルム・ファウスト、ヒートホーク |
パイロット | ダリル・ローレンツ |
ザクIII
登場作品:機動戦士ガンダムZZ、機動戦士ガンダムUC
ザクの正当な後継機種として開発されたネオジオン軍の量産型モビルスーツ。量産型ではあるが少数の生産に留まった。
作戦に応じた装備が可能なオプション性を持ち、固定武装として強力なメガ粒子砲を搭載している。大気圏内・宇宙用のランドセルを搭載し高機動・高運動性と稼働時間を確保。
劇中ではベースジャバーとの連携して運用された。
ダブリンのコロニー落としの際にはハヤト・コバヤシのドダイ改を撃墜。その後、ジュドーが搭乗するZZガンダムと激闘を演じている。
ザクIIからのスペックアップが凄まじい。
型式番号 | AMX-011 |
頭頂高 | 21.0m |
本体重量 | 44.2t |
ジェネレーター出力 | 2150kw |
スラスター総推力 | 172600kg |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
武装 | 試作ビーム・ライフル、メガ粒子砲、ビームライフル、ビームキャノン、ビーム・サーベル、クラッカー |
パイロット | ラカン・ダカラン |
ザクⅢ改
登場作品:機動戦士ガンダムZZ
ネオジオン軍が「ザクIII」をマシュマー・セロ専用に改修した機体。
頭部のメガ粒子砲と左右にあった冷却用のエア・インテークが廃止され、代わりに30mmバルカン砲を2門搭載された。
高出力・長射程のビームライフル、左肩のショルダーアーマーにはハイド・ボンブ投下機を搭載している。バックパックは推進剤が約8倍に増量されたプロペラントタンクと大推力のスラスターを搭載、ベース機よりもさらに稼働時間と機動性が上がっている。
また簡易サイコミュである「バイオセンサー」を搭載しパイロットの思考に追従する仕様となった。
あまりにも高性能なため、高い技能を持ったパイロットしか扱えないモビルスーツである。
劇中ではネオジオン最強のモビルスーツといわれる「クィンマンサ」と戦闘。多数のファンネルによる攻撃を潜り抜け、ビームサーベルでクィンマンサの胴体に一撃を与えた。
最強の強化人間がザクのワンオフ機に乗って活躍するというのがロマンがある。
型式番号 | AMX-011S |
頭頂高 | 21.0m |
本体重量 | 44.3t |
ジェネレーター出力 | 2860kw |
スラスター総推力 | 211500kg |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
武装 | ビームライフル、ビームキャノン、ビームマシンガン、30mmバルカン砲、ビーム・サーベル、クラッカー |
パイロット | マシュマー・セロ、ダントン・ハイレッグ |
宇宙世紀史上最も活躍した最強のザクの感想
宇宙世紀ガンダムシリーズで登場した「最強のザク」を紹介しました。今回紹介したザクはどれも好きな機種ばかりで劇中で活躍したインパクトも大きいものばかりです。
この中でも活躍が光るのは「シャア専用ザクII」「ザクII改」「サイコザク」「ザクIII改」です。シャア専用ザクIIは超有名なのでガンダムファンであれば多くの人がその活躍を知っていると思います。
特に最強クラスの性能を誇るザクと言えば「ザクIII改」でしょう。ザクは「やられ役」が多いイメージですが、「ザクIII」はザクとは思えないくらい高性能な機体です。
そのザクIIIをさらに専用機としてカスタマイズされたザクIII改はロマンがあるモビルスーツだと思います。
最強の強化人間と言っても過言ではない「マシュマー・セロ」と最強のザクである「ザクIII改」はザク史上最高にロマン溢れる組み合わせと言えるのではないでしょうか?