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【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた (宇宙世紀ガンダムシリーズ)

【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた

歴代ガンダムの作品で登場した「先行量産型ジム」とバリエーション機を紹介したいと思います。

「ジム」といえば一年戦争で大量投入されたガンダムの量産機として有名ですが、後の作品では「ジム」以前に製造された「先行量産型」となる「初期型ジム」や「陸戦型ジム」が活躍しています。

また先行量産機をカスタマイズした強力なモビルスーツも登場し大きな戦果を挙げています。

歴代ガンダムに登場する先行量産型ジムまとめ

歴代作品で活躍した「先行量産型ジム」と、それぞれの特徴や活躍をまとめてみました。

「先行量産型ジムとは?」
先行量産型ジムは”一年戦争においてガンダムの簡易量産機として量産された「RGM-79 ジム」”に先立って製造されたジム系の機種の事を言います。

先行量産された陸戦タイプのジム「陸戦型ジム」と宇宙戦仕様の2タイプが存在。また先行量産型のバリエーション・派生機も数種類存在します。

 初期型ジム / RGM-79[E]

初期型ジム / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
出典元:gunpla-beginning.com/

登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊

ルナツーで製造された宇宙仕様の先行量産型ジム。

RGM-79Aの仕様が決められた後に、ルナツーの軍需工場に対して宇宙空間戦闘に対応したモデルの開発を開始。その後、装甲形状と推進機の仕様を見直され先行量産機として製造された。

ジム・コマンドの開発が予想以上に早かったため、その後E型の開発は中止され量産化には至っていない。だが、E型の宇宙仕様向けに開発された部品は「ジムコマンド宇宙戦仕様」「ジム改」に転用される事になった。

同じ「先行量産型ジム」とされる「陸戦型ジム」とは開発元が異なっており別系統の機体となっている。

「活躍」
機動戦士ガンダム 第08MS小隊の第1話「二人だけの戦争」の劇中では本機で構成された「テリーサンダースJr.」を擁するMS部隊が、「アイナ・サハリン」が搭乗するジオン公国軍のモビルスーツ「高機動試作型ザク」と戦闘を繰り広げ、サンダース機を残して全滅している。

なお、劇中のサンダースによると「高機動試作型ザク」に付いていた護衛機3機のうち1機は撃墜したという。

初期型ジム1 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
08小隊第1話。高機動試作型ザクに苦戦するサンダース機

初期型ジム2 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
高機動試作型ザクと先行量産型ボールの戦いの様子をうかがうシーン

サンダース「そんなものでは無理だ!!俺に構うな!!」

シロー「強がりを言うな!!早く行け!!」

初期型ジム3 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
応急処置中の初期型ジム

型式番号RGM-79E
全高18.0m
武装90mmブルパップマシンガン
バルカン砲
その他
搭乗者テリー・サンダースJr.

 

 先行量産型ジム・宇宙用 / RGM-79[E]

先行量産型ジム(宇宙用) / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
出典元:seiga.nicovideo.jp/seiga/im10898783

登場作品:HG 1/144 RGM-79[G] ジム(プラモデル)、ガンダムネットワークオペレーション2、機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡

初出はプラモデルであり、その後ゲーム作品でも度々登場している。

基本設計が陸戦型ジムと同じだが内装部品が異なる、宇宙において先行配備された機体である。

第08MS小隊で登場した「初期型ジム」は「ルナツー」で製造されているという事から、本機との関連性については直接的な明記はなく、型式番号も同じに見えるものの一般的には全く別の機体として扱われている。

 陸戦型ジム / RGM-79[G]

陸戦型ジム / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
出典元:gunpla-beginning.com/

登場作品:機動戦士ガンダム第08MS小隊、ザ・ブルー・ディスティニー

地球連邦軍の陸戦仕様の先行量産型モビルスーツ。

「RX-78-2 ガンダム」「RGM-79 ジム」よりも先にロールアウトされた地球連邦軍のモビルスーツの中でも最も初期の機体である。

「RX-79(G) 陸戦型ガンダム」はRX-78の余剰パーツを転用して製造されたこともあり生産数が少数に留まった。

そのため、本機はモビルスーツの数量不足を補うために開発されており、パーツの8割を「RX-79(G)」、2割を後に生産された「RGM-79」で構成され総数で50機ほど生産されている。

コスト高という事もあって量産化は見送られたものの、後発機の運用データ取得用として重宝し、実験機の改造ベースとして利用される事もあった。

「ザ・ブルー・ディスティニー」では「陸戦型ジム(強襲仕様)」が登場する。

「活躍」
機動戦士ガンダム 第08小隊の第9話「最前線」では地上に降り立った「カレン・ジョシュワ」の陸戦型ガンダムが、湖から突如姿を現した「アッガイ」に頭部を破壊された。そのため後に陸戦型ジムの頭部で補修する事になった。

第10話「震える山(前編)」では連邦軍の地上部隊の前に姿を表した「アプサラスIII」の大型メガ粒子砲による威嚇攻撃で03小隊の機体が弾き飛ばされるシーンがある。

第11話「震える山(後編)」では暴走した「ギニアス・サハリン」が連邦軍のMS部隊に向けて大型メガ粒子砲を乱射、03小隊の陸戦型ジム数機をはじめ多くのモビルスーツが破壊されてしまった。

陸戦型ジム1 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
08小隊第10話。坑道へ侵入し爆発物の処理に向かう07小隊の3機の陸戦型ジム。コジマ大隊長によるとこの時既に9機(大破は6機)のジムを失っていた模様。その後、坑道で大爆発が発生しジム3機が全滅した模様。

陸戦型ジム2 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
陸戦型ジムの頭部で補修されたカレン機の陸戦型ガンダム。通称「ジム頭 / ジムヘッド」。

陸戦型ジム3 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
市街地でドムと交戦するジムヘッド。

陸戦型ジム4 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
「ノリス・パッカード」のグフカスタムと交戦するジムヘッド。

陸戦型ジム5 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
アプサラスIIIの大型メガ粒子砲で吹き飛ぶ03小隊の陸戦型ジム。

陸戦型ジム6 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
08小隊第11話。連邦と休戦交渉を申し込んだアイナだったが、ギニアスがアプサラスIIIのメガ粒子砲を発射。地上にいた03小隊の陸戦型ジムが一瞬にして撃墜されてしまう。

型番RGM-79[G]
頭頂高18.0m
全備重量66.0t
本体重量53.8t
ジェネレータ出力1250Kw
総推力49000kg
センサー有効範囲6000m
装甲素材ルナ・チタニウム合金
武装ビームライフル
180mmキャノン
100mmマシンガン
ロケットランチャー
ミサイルランチャー
ビームサーベル
シールド
搭乗者ロブ
サリー
マイク
その他

 

 陸戦型ジム【ステルス】/ RGM-79[G]CV-ST

陸戦型ジム【ステルス】/ 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:ザ・ブルー・ディスティニー

バリエーション機の一つ。型式番号はRGM-79[G]CV-ST。

ステルス性能に特化した陸戦型ジム。特殊な黒いステルス塗料・頭部センサージャマー、遮熱遮音マントを装備。

「ブルーディスティニー1号機」と同じ胸部ユニット換装機能を搭載、また頭部にはブレードアンテナが増設されている。モルモット隊の第1小隊に2機が配備された。

「活躍」
ジオン軍に略奪された絵画を奪還する作戦「プロジェクト・レガシー」に参戦し、サマナ機は「グフ戦術強攻型」、フィリップ機は「グフ・ヴィジャンタ」を撃墜している。

本機から特殊塗料を除去した機体は「陸戦型ジム(遊撃戦仕様)」と呼ばれ、モルモット隊の第3小隊に3機配備、キャリフォルニア・ベース奪還作戦に参戦している。

 ジム・スナイパー / RGM-79[G]

ジム・スナイパー / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
出典元:gunpla-beginning.com/

登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊

バリエーション機の一つ。

「陸戦型ジム」をベースにセンサー類を強化、長距離兵装として大型・高出力の「ロングレンジ・ビームライフル」を装備した機体である。

機体カラーが変更された事以外に基本的にはベース機と同一なっている。

「ロングレンジ・ビームライフル」は大型戦艦やHLVなどを一撃で撃墜する威力を持っているが、発熱量が多く発射時には銃身の冷却が必須である。

また発射エネルギーも膨大なため機体本体のジェネレーターのエネルギーを利用する事も出来ない、そのためエネルギーCAPシステムを迂回することにより外部接続による供給となっている。

「活躍」
第11話「震える山(後編)」では「アイナ・サハリン」が連邦軍地上部隊に対して一時休戦を申し込み連邦軍も受け入れたかに思われたが、「イーサン・ライヤー」大佐はジム・スナイパーをスタンバイ。ロングビームライフルで宇宙へ飛び立つ「ケルゲレン」を撃墜する。

その後、軍規違反で連邦から処刑の対象となった「シロー・アマダ」の「ガンダムEz8」をロングビームライフルで攻撃。

直後に戦闘不能だった「アプサラスIII」が復活、メガ粒子砲でコクピットを貫かれジム・スナイパーのパイロットは死亡してしまう。

ジム・スナイパー1 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
08小隊第11話。地上から飛びだったケルゲレンに向けてロングレンジビームライフルを照射するジムスナイパー。

ジム・スナイパー2 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
機体色のカモフラージュ効果を活かしてアプサラスIIIに接近するジムスナイパー。

ライヤー大佐「スナイパーはまだ位置に着かんか!?」

パイロット「あと7分、いえ5分下さい!!」

ジム・スナイパー3 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
木陰からアプサラスIIIを狙撃するジム・スナイパー。

ジム・スナイパー4 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
ガンダムEZ-8の狙撃するために待ち構えるジム・スナイパー。

ジム・スナイパー5 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
復帰したアプサラスのメガ粒子砲でコクピットを貫かれパイロットは死亡。

 

型式番号RGM-79[G] / RGM-79(G)
全高18.0m
頭頂高18.0m
本体重量53.8t
全備重量66.0t
装甲材質ルナチタニウム合金
ジェネレータ出力1150kw
総推力4000kg
センサー有効半径6000m
武装大型ロングレンジビームライフル
100mmマシンガン
ビームサーベル

 

 ブルーディスティニー0号機 / RGM-79BD-0

ブルーディスティニー0号機 / 【全機種】先行量産型ジムとバリエーション機の特徴・活躍などをまとめてみた
出典元:gunpla-beginning.com/

登場作品:ザ・ブルー・ディスティニー

バリエーション機の一つ。型式番号はRGM-79BD-0。

ニュータイプの戦闘技術をオールドタイプでも再現出来るように開発された「EXAMシステム」を搭載した機体で、「陸戦型ジム」をベースに開発された。

EXAMシステムがニュータイプの脳波を検知するとニュータイプ撲滅を優先し、パイロットの制御を離れる。

本機ではEXAMシステムに耐えられるように、冷却システムやデータ収集装置が搭載されており、頭部バルカンも装備されているが実戦は想定されていない。

「活躍」
稼働テストにおいて目標値を満たしていない事から、1号機に頭部を移植した後は研究所で保管されていた。

「ニムバス」に強奪された「ブルーディスティニー2号機」を止めるために起動したが、性能差があり過ぎた事から撃墜されてしまう。

歴代ガンダムに登場する先行量産型ジムの感想

歴代作品で登場した先行量産型ジムとバリエーション機を紹介しました。

「初期型ジム」と「先行量産型ジム(宇宙用)」に関しては現在のところは別物と捉えるのが一般的なようです。

「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」で登場した「初期型ジム」は陸戦型ジムに対しての宇宙用のジムかと思われていましたが、見た目が「陸戦型ジム」と似ていない事からファンの中では混乱が生じていました。

その後、ガンプラやゲームなどで登場した「先行量産型ジム(宇宙用)」が陸戦型ジムと同系統であった事、「初期型ジム」がルナツー製であるという後付けの設定が出来た事で最近ではこの2機種は別物と捉えるのが自然なようです。

劇中での活躍に関してはやはり「ジムスナイパー」の「ケルゲレン」撃墜シーンが一番印象的だと思います。

普段やられ役のジムが戦艦を一撃で沈めたというのが珍しいですし、「ガンダムEZ-8」の片腕を破壊したシーンも貴重です。

強いジムが見れるのも「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」の魅力の一つであり名作だと思います。

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