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歴代ガンダムのコロニーに関連する事件と悲劇まとめ (宇宙世紀ガンダムシリーズ)

歴代ガンダムのコロニーに関連する事件と悲劇まとめ (宇宙世紀ガンダムシリーズ)

宇宙世紀ガンダムシリーズで描かれたコロニーにまつわる数々の悲劇をまとめてみました。

コロニーといえば人類が宇宙に生活圏を求めて旅立ち、その後のスペースノイドと地球圏の対立が描かれる中で時には戦争の舞台となり、時には兵器として軍事的な利用されるなど数々の悲劇が繰り返されてきました。

本来は宇宙で暮らす人々の生活拠点だったコロニーですが、戦争の中で引き起こされた数ある事件の中にはガンダムのストーリーを語る上で重要な転換点になった事件や悲劇的な事件も存在します。
宇宙世紀ガンダムシリーズで描かれたコロニーにまつわる数々の悲劇をまとめてみました。

コロニーといえば人類が宇宙に生活圏を求めて旅立ち、その後のスペースノイドと地球圏の対立が描かれる中で時には戦争の舞台となり、時には兵器として軍事的な利用されるなど数々の悲劇が繰り返されてきました。

本来は宇宙で暮らす人々の生活拠点だったコロニーですが、戦争の中で引き起こされた数ある事件の中にはガンダムのストーリーを語る上で重要な転換点になった事件や悲劇的な事件も存在します。

この記事では各コロニーの特徴やコロニーを巡る様々な事件を紹介していきます。
この記事では各コロニーの特徴やコロニーを巡る様々な事件を紹介していきます。

ガンダムにおけるスペースコロニーと特徴

機動戦士ガンダムシリーズの劇中に登場する「スペースコロニー」の特徴をまとめてみました。

スペースコロニーとは1969年にアメリカの学者によって提唱された人類が宇宙で生活するために居住区域を持つ巨大宇宙ステーションです。機動戦士ガンダムシリーズでもスペースコロニーの概念が存在しています。

コロニーは人類の生活拠点として、または戦争の兵器として利用され様々なドラマが描かれてきました。増えすぎた地球の人口を解消するため人々は宇宙を求め移民地としました。

人類が宇宙に移民し生活を始めた時「宇宙世紀」という新時代が始まります。機動戦士ガンダムシリーズの物語は宇宙世紀(UC:Universal Century)が始まってから数十年の月日が経過した所から始まります。

コロニーの仕組みと生活

コロニーの仕組みと生活 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
スペースコロニーは「島3号」と言われる巨大なシリンダー型が主流で、内側の居住区域を回転させる事で疑似重力を得ています。居住地には大気が存在し、一部を除いて自給自足が可能で森や湖など地球と同じ様な環境が整備されています。

鉱物資源などは自給自足できず地球や小惑星などから供給される事があります。コロニーに設置された3枚の巨大なミラーは太陽の光を取り入れる役割があります。

これは「開放型」と言われるコロニーでミラーの角度を変える事で人口的に昼と夜を作り、また天候のコントロールをしています。しかしサイド3だけは「密閉型」コロニーであり太陽光ではなく人口の太陽灯が採用されています。

コロニーの大きさと人口

コロニーの大きさと人口 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
コロニーの大きさや人口は作品によって様々であり、特に人口に至っては1つのサイドで1億~20億と幅があります。通常は全長30 ~ 35km、直径6.5kmの円筒型の巨大建造物で、コロニー1基で100億トンの重量があるとされています。

映画「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」ではサイド3の総人口は1億5000万人といわれています。元々はサイド3だけで約4億の人口が存在していましたが、一年戦争による出兵や疎開の影響により激減したとされています。

またTVアニメ「機動戦士ガンダムZZ」では最初期に建造されたコロニーでは4000万人の収容が可能で、「機動戦士ガンダム第08MS小隊」では全長42km、直径6.4km、最大収容人口は3000万人としています。

コロニーの種類

宇宙空間に一定の距離ごとに設置された各コロニー郡を「サイド」といいます。

各サイドはラグランジュポイント(天体間で引力の干渉を受けない安定した場所)を中心とした楕円形の軌道に設置されています。

一つのコロニーを「1バンチ」として順番に番号付けされたり独自の名称が存在します。
各サイドには30~40バンチ存在しています。

各サイドの名称と特徴

コロニーの種類 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
各サイドの名称や特徴、位置などをまとめてみました。劇中で登場する各コロニーを紹介します。

[サイド1 / ザーン]

L5宙域に存在するサイド。TVアニメ「機動戦士ガンダム」の1年戦争ではジオン公国軍による攻撃を受けて膨大な被害を受けた。サイド1、サイド4、サイド3方面にはソロモン、ア・バオア・クー、グラナダがありジオン軍の防衛ラインとなった。

一年戦争終了後は復興、しかし「30バンチ」では反地球連邦活動が行われていたため、ティターンズによる毒ガス作戦が行われた。(参照:30バンチ事件)

1バンチである「シャングリラ」コロニーは「機動戦士ガンダムZZ」の主人公であるジュドー・アーシタが生まれ育った場所でもある。またグリプス戦争で傷ついたエゥーゴの巡洋艦アーガマとネオジオンの軽巡用艦エンドラが激突している。

[サイド2 / ハッテ]

L4宙域に存在するサイド。8バンチコロニー「アイランド・イフィッシュ」がジオンのコロニー落とし「ブリティッシュ作戦」で利用されている。(参照:ブリティッシュ作戦)

「機動戦士Zガンダム」劇中のグリプス戦争においてはティターンズのコロニーレーザーの試射で18バンチが破壊、毒ガス攻撃によって21バンチが被害を受けた。(参照:G3毒ガス作戦)

UC0149年には「アメリアコロニー」でザンスカール帝国が建国、展開されるザンスカール戦争につながる。「マケドニア」コロニーは「機動戦士Vガンダム」の第28話にマーベットとオリファーが結婚をした場所でもある。

[サイド3 / ムンゾ]

月の裏側のL2宙域に位置する。ジオン公国軍の本拠地であり一年戦争を勃発させた。
サイド内の各コロニーは他のコロニーとは異なり「密閉型」なため太陽光を取り込めない代わりに人口の太陽灯を採用している。

一年戦争後は連邦によりUC0100年まで時事権が認められた。「1バンチ(ズムシティ)」はジオン公国の首都である。

また「機動戦士ガンダムZZ」の40話、41話では中華風コロニーの「タイガーバウム」が登場し、「ハマーン・カーン」「アッガイ」に搭乗して戦うシーンがある。

[サイド4 / ムーア → 新サイド6]

L5宙域に位置しサイド1に近い距離で配置されている。一年戦争時に壊滅的な被害を受けたが戦後は復興し新たにサイド6として生まれ変わった。

OVA機動戦士ガンダム0083の劇中でサイド内のコロニー「アイランド・イーズ」「アイランド・ブレイド」「デラーズフリート」のコロニー落としに利用された。(参照:星の屑作戦)

[サイド5 / ルウム → 新サイド4]

L1宙域にあり地球と月の間のライン上に位置する。一年戦争の「ルウム戦役」で多くのコロニーが壊滅的な被害を受けたが、戦後のコロニー再生計画により新たにサイド4として復興した。

UC0096年にはラプラス事変(機動戦士ガンダムUC)の舞台となっている。UC0123年には「コスモ・バビロニア戦争(機動戦士ガンダムF91)」「フロンティアI」「バグ」による掃討作戦により被害を受けた。

「フロンティアIV」は主人公の「シーブック・アノー」の出身地でもある。

「27バンチ」コロニーは「機動戦士Zガンダム」の劇中で月へのコロニー落としに利用された。(参照:グラナダへコロニー落とし (機動戦士Zガンダム))

またサイド内のあるコロニー(名称不明)はネオジオンによる地球へのコロニー落としに利用されている。(参照:ダブリンへコロニー落とし(機動戦士ガンダムZZ))

[サイド6 / リーア → 新サイド5]

L4宙域に位置する。戦後はサイド5として復興する。コロニー内の戦闘が禁止されており、武器を取り出しただけでも重罪となる。戦争には否定的だが、連邦軍、ジオン軍共に極秘の研究施設や実験施設が存在する。

TVアニメ「機動戦士ガンダム」の劇中では8バンチのパルダでフラナガン機関に立ち寄ったアムロが父であるテム・レイと再会。シャア・アズナブルやララァ・スンとも対面している。

OVA「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」では「リボー」コロニーでジオン軍のサイクロプス隊によるルビコン作戦によりモビルスーツ戦が展開され多くの犠牲者を出した(参照:ルビコン作戦)

[サイド7 / ノア]

他のサイドとは遠く離れたL3宙域に位置する。近くには宇宙要塞であるルナツーがあり、一年戦争時にはV作戦の舞台となった。1バンチのグリーン・ノアは「機動戦士ガンダム」の主人公アムロ・レイの出身地でありガンダムが初めてジオン軍のモビルスーツ「ザク」と戦った場所でもある。

「機動戦士Zガンダム」のUC00087年では2バンチのグリーン・ノア2がティターンズの本拠地として「グリプス」と呼ばれていた。終盤戦にコロニーを分割、コロニーレーザーに改造され「グリプス2」の名で呼ばれていた。

[サイド8 / ガイア]

機動戦士Vガンダムの57年後の世界であるUC0210年に建造された新しいコロニー。
TVドラマ「G-SAVIOUR」の後半の舞台とんなっている。

コロニーに関連する事件と悲劇一覧

宇宙世紀ガンダムシリーズの作品の劇中での描写や事前ストーリーで起きたとされる数々の事件の中でも比較的規模の大きい事件を紹介します。

ブリティッシュ作戦 (一週間戦争)

ブリティッシュ作戦 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
一年戦争の初期に起きた事件。(機動戦士ガンダム)

宣戦布告をしたジオン軍は連邦軍が駐在するサイド1、サイド2、サイド4を攻撃。猛毒のG3ガスや核兵器で多くの連邦軍兵士や民間人が死亡した。

さらにジオン軍はサイド2「アイランド・イフィッシュ」をオーストラリア東部に落としシドニー周辺が壊滅的な被害を受けた。

ブリティッシュ作戦でジオン軍がコロニーを地球に落とすシーンはガンダム関連のゲームのムービーでも使用されている。

主力キャラもトラウマになる非道な作戦

主力キャラもトラウマになる非道な作戦 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー 」に登場した「シーマ・ガラハウ」は一年戦争時にこの作戦に参加しており、兵器が毒ガスとは知らずに使い苦しむ民間人を目の当たりにした。そのためジオンの上層部には嫌悪感を抱いている。このトラウマが後の戦争でデラーズ率いるジオン残党軍を裏切る結果を招いた。

また「機動戦士ガンダム第08MS小隊」の主人公である「シロー・アマダ」は後にコロニー落としに利用されたサイド2の8バンチ「アイランド・イフィッシュ」出身で帰省中に街中がジオンの毒ガス攻撃を受けたがノーマルスーツを着ていた事が幸いして助かった。この事からシローはジオン軍の非人道的な作戦に対して強い憎悪を抱いていた。

コロニーレーザー (機動戦士ガンダム)

ソーラ・レイ (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
一年戦争時の正式名称は「ソーラー・レイ」。ジオン公国軍がサイド3の3バンチコロニー「マハル」を改造した直径6.5kmの巨大レーザー砲。コロニー内部にはアルミニウムでできた鏡面体があり人口太陽システムを搭載。発射には莫大な電力を要し、発射後は約1週間の冷却期間が必要になる。

ソロモン戦後の宇宙世紀0079年12月30日、「ギレン・ザビ」の命令によりソーラー・レイが発射。和平交渉中の地球連邦軍の「レビル将軍」とジオン公国軍の「デギン・ザビ」が戦死した。

ルビコン作戦

 ルビコン作戦 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」の舞台となったサイド6「リボー」コロニーで起きたジオン軍による新ガンダム奪取作戦。

一年戦争末期、ホワイトベース隊に所属していたガンダムのパイロット「アムロ・レイ」の目覚ましい活躍もあり連邦軍は戦局を優位に進めていた。高いニュータイプ能力とパイロットセンスで多くの戦果を挙げていたアムロ・レイだったが、その肥大化する能力にガンダムの性能が追従しきれなくなっていた。そのような最中で連邦軍はニュータイプ専用のモビルスーツ「ガンダムNT-1アレックス」の開発を進めていた。

ガンダム奪取・破壊の命を受けたジオン軍のサイクロプス隊は北極基地を攻撃するが、ガンダムを搭載したシャトルが飛びだってしまう。

やがて舞台はサイド6「リボー」コロニーに移った。

コロニー内で連邦軍とジオン軍の戦闘で1機のザクが森林へ不時着してしまう。そこでザクのパイロットの「バーナード・ワイズマン(通称 バーニィ)」は民間人の少年の「アルフレッド・イズルハ(通称 アル)」と出会う。

後に バーニィは「サイクロプス隊」に所属、部隊はコロニーに潜伏しながらも、極秘にガンダム奪取計画を進めていた。子供ながらの好奇心でアルはジオンの新人パイロットだったバーニィと共に行動する機会が多くなった。その様な中で偶然、開発中のガンダムを発見する。

子供ながらに戦争の悲惨さを目の当たりにする

アレックスvsザク(コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
ガンダムの在処を知ったサイクロプス隊は連邦兵を装い基地に潜入、部隊の一人はモビルスーツ「ケンプファー」で奇襲は仕掛けた。

連邦軍はMS部隊「スカーレット隊」で追撃しようとするがケンプファーの前では歯が立たず全滅、コロニーに住む民間人にも多くの犠牲者が出た。事態を察知したガンダムのテストパイロットである「クリスチーナ・マッケンジー(通称 クリス)」は他の連邦兵士の制止を振り切って「NT-1アレックス」に搭乗。

奪取は不可能と判断したサイクロプス隊はガンダムの破壊を試みるも、部隊はバーニィを残し全滅。ケンプファーもNT-1アレックスと戦ったがクリスの活躍もあり撃墜されルビコン作戦は失敗に終わる。

なおNT-1アレックスに搭乗していたクリスはアルのお隣に住むお姉さんであり、バーニィとは両想いの仲だった。だがこの後、クリスとバーニィは互いのMSに搭乗している事を知らず戦う事になり少年アルは悲劇を見ることに。

星の屑作戦

星の屑作戦 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士ガンダム0083スターダストメモリー」で描写されるジオン残党によって引き起こされた戦争。

時代は宇宙世紀0083年、ジオンの残党軍「デラーズフリート」によって行われた大規模な作戦。「デラーズ戦争」「デラーズ抗争」とも呼ばれる。

地球連邦軍によって極秘に開発された新型のガンダム試作1号機と試作2号機を強奪するべく、デラーズフリートの指揮官「アナベル・ガトー」が連邦軍の基地に潜入。「アナハイム・エレクトロニクス」の開発エンジニア「ニナ・パープルトン」の制止むなしく核兵器を搭載した試作2号機「サイサリス」が奪われてしまう。状況を知った主人公の「コウ・ウラキ」も所属する「バニング隊」が後を追うもHLVの打ち上げによって宇宙に持ち出されてしまう。

舞台を宇宙に移し、連邦宇宙軍の大規模の観艦式により大量の宇宙戦艦が集まったが、試作2号機の「核バズーカ」によって大半が消失、連邦軍は大きなな打撃を受けてまう。デラーズフリートはその後、サイド3に移送中だった2基のコロニー「アイランド・イーズ」「アイランド・ブレイド」を強奪。

両者を衝突させ月面都市の「ファンブラウン市」に移動させた。
連邦軍も月面都市への落下を阻止すべく追撃したが、月に接近した段階でコロニーの推進剤が点火、地球へと進路を変える。

この時デラーズフリートを裏切った「シーマ・ガラハウ」「ジャミトフ・ハイマン」「バスク・オム」など一部の連邦軍の幹部と密約を結んでいた。

裏でデラーズフリートの作戦を知ったジャミトフらは地球付近で「ソーラーシステムll」を展開してコロニー落下を阻止しようと待ち受けていたが、デラーズの意思を継いだアナベル・ガトーらによって十分な照射を与えられずコロニーは地球に落下した。

この事件がきっかけで連邦内部で反スペースノイドの声が高まり「ティターンズ」結成の大きな要因となった。

G3毒ガス兵器を使った大量虐殺

G3毒ガス兵器 (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士Zガンダム」第41話。エゥーゴを裏切りティターンズに投降したばかりの「レコア・ロンド」だったが、バスク大佐からスパイの疑いが晴れない中でいた。

ティターンズへの忠誠心を見せてほしいとレコアはバスク大佐からサイド2の21バンチコロニーに毒ガスを注入する任務を与えられた。レコアは迷いがありつつもサイド2の21バンチコロニーに向かったが内心はアーガマ隊による阻止を望んでいた。

結果的にアーガマ隊の到着が間に合わずティターンズの同僚に促されて作戦開始。多くのコロニーの市民が犠牲になった。

30バンチ事件

「機動戦士Zガンダム」で繰り広げられる「グリプス戦争」以前に連邦軍特殊部隊「ティターンズ」によって引き起こった事件。

反地球連邦政府デモの鎮圧のために連邦政府により依頼を受けたティターンズは宇宙世紀0085年7月31日に「バスク・オム」の指揮で当時使用を禁止されていた猛毒の「G3ガス」をサイド1の30バンチコロニー内部に注入、1500万人の一般市民が犠牲となった。

だがこの事件は極秘に進められ多くの連邦軍幹部が知らずに決行された。鎮圧を依頼した地球連邦はこの事件に対し黙認、結果的にスペースノイドの反地球連邦政府運動が激化。

親スペースノイドの連邦幹部「ブレックス・フォーラ」はティターンズに反感を抱き反地球連邦組織「エゥーゴ」を結成するに至った。

グラナダへコロニー落とし

グラナダへのコロニー落とし (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
機動戦士Zガンダムの劇中で描写された事件。グリプス戦争の最中である宇宙世紀0087年、ティターンズはアポロ作戦によって月にあるエゥーゴの本拠地「グラナダ」の裏側に位置する月面都市「フォン・ブラウン市」を占拠していたが、エゥーゴによって奪還されていた。

この時にフォン・ブラウンに駐在していた「ジャマイカン・ダニンガン」は一年戦争で激しく損傷した新サイド4にある無人の27バンチコロニーをグラナダに落としエゥーゴを壊滅させようと作戦を決行しようとした。

たが「パプティマス・シロッコ」によって派遣された「サラ・ザビアロフ」の密告によってコロニー落としの情報を事前に得たエゥーゴは落下を阻止する事に成功した。

グラナダへアクシズ落とし

グリプス戦争終盤の宇宙世紀0088年。ゼダンの門へ激突した「小惑星アクシズ」はグラナダへ進路を変更。

エゥーゴはティターンズから制圧していたコロニーレーザー「グリプス2」をアクシズに照射。アクシズは進路を変えて落下を阻止した。

コロニーレーザー (機動戦士Zガンダム)

コロニーレーザー (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
グリプス戦争終盤の宇宙世紀0088年にティターンズがサイド7の2バンチコロニー「グリーン・ノア2」のシリンダーを分割したうちの1基を改造したもの。かつてジオン公国軍が所有していたソーラー・レイと比べてエネルギーの充填効率が良くなっている。核パルスエンジンを搭載しており目標地点までの移動が可能。

強力な兵器のために各勢力から制圧拠点の目標とされたが、エゥーゴとアクシズの共同作戦により一時アクシズが占拠したが、後の「メールシュトローム作戦」でエゥーゴが奪取。ちなみに機動戦士Zガンダムの劇中ではグリプス2のコロニーレーザーは合計3回使用されている。

1回目はティターンズによるもので、完成後のテストでサイド2の18バンチコロニーを破壊している。

2回目はエゥーゴによるもので、グラナダへ落下の進路を取っていた小惑星アクシズに照射して進路を変えさせた。

3回目もエゥーゴによるもので、最終決戦時に照射、コロニーレーザー射程内にいたティターンズの複数の戦艦は消滅、戦力が大幅に低下した。

ダブリンへコロニー落とし

 ダブリンへコロニー落とし (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士ガンダムZZ」の劇中で描写された事件。「第一次ネオジオン抗争」が起きた宇宙世紀0088年、ネオジオンの力を誇示しようと「マシュマー・セロ」が率いる部隊によりダブリンにコロニーが落とされ多くの人が犠牲になり黒い雨が降った。

地球連邦政府はコロニーが落とされる事を否定、さらにネオジオンにサイド3の譲渡した。ネオジオンの指揮官「ラカン・ダカラン」は逃げ遅れたダブリンの人の逃げ道を破壊したり避難民をも攻撃した。

「ジュドー・アーシタ」らガンダムチームも爆風に巻き込まれつつもラカンのザクlllやプルツーが搭乗するサイコガンダムMk-llと戦闘、その最中で「ハヤト・コバヤシ」「エルピー・プル」が戦死した。

アクシズ・ショック

アクシズショック (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士ガンダム逆襲のシャア」で描写された事件。第一次ネオジオン抗争後、「小惑星アクシズ」は地球連邦政府により管理されていたが、その後「シャア・アズナブル」率いるネオジオンに政治的に譲渡されていた。

宇宙世紀0093年、連邦とネオジオンが戦った「第二次ネオジオン抗争」の最中、「地球寒冷化作戦」で小惑星アクシズを地球に落下させようと目論んだシャアだったが、「ロンド・ベル隊」の破壊工作によってアクシズが分断。

片方は落下コースを辿ったがνガンダムの「サイコフレーム」から発生した「サイコフィールド」の超常的な力によって落下は阻止された。だがその代償は大きく、一年戦争ではライバル関係でありグリプス戦争では協力し合ったアムロとシャアの消息は途絶えてしまう。

隕石落とし

隕石落とし(コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
第二次ネオジオン抗争初期に起きた事件。宇宙世紀0093年、「地球に残る全ての人々を粛清する」と地球寒冷化を目論んだシャア・アズナブルが「小惑星5thルナ」をラサに落下させた。

コロニーレーザー (機動戦士ガンダムUC)

 コロニーレーザー0096(コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
連邦軍の上層部とビスト財団の指示で行われた攻撃。宇宙世紀0096年、グリプス戦争末期で損傷、放置されていた「グリプス2(コロニーレーザー)」が極秘で修理されていた。

「ラプラスの箱」の真実を突き止めた主人公「バナージ・リンクス」「オードリー・バーン」だったが全てを闇に消し去る切り札として連邦軍の上層部とビスト財団の指示でインダストリアル7の「メガラニカ」を標的に使用された。

回避する時間がないと悟ったバナージ・リンクスと「リディ・マーセナス」はコロニーレーザー射程上でユニコーンガンダムの「サイコフィールド」を発生させレーザーを相殺した。

無人兵器バグによるフロンティアIの大量虐殺

バグ (コロニーに関連する事件と悲劇まとめ)
「機動戦士ガンダムF91」の劇中で描かれた事件。「コスモ・バビロニア建国戦争」の最中、新サイド4の「フロンティアl」には連邦所属の公社であり「戦略戦術研究所」として軍事的な技術開発の提供をしていた「サナリィ」の研究機関があった。

サナリィではガンダムF91の最終調整が行われていたが、「クロスボーン・バンガード」がコロニー内に侵攻。鉄仮面こと「カロッゾ・ロナ」は独自に進めていたラフレシアプロジェクトの「バグによる大量虐殺」を実施。

コロニー内に無人兵器バグを投入したことで大量の民間人が殺害され、連邦のMSパイロットである「ビルギット・ピリヨ」もこの際に戦死している。

歴代ガンダムのコロニーに関連する事件と悲劇の感想

ガンダムという作品が宇宙に生活圏を求めて移住した歴史から始まり、その後のアースノイドとスペースノイドの対立が描かれている作品なためスペースノイドの軍事的・生活的拠点であるスペースコロニーに関連する事件は各作品内でも事件の大きい小さいに関わらず多いと思いました。

そんな中でも印象に残ったのは「星の屑作戦」「コロニーレーザー」「ダブリンへのコロニー落とし」「アクシズ・ショック」です。

「星の屑作戦」はガンダム強奪や核兵器による連邦軍の戦艦を一掃する場面が強烈な印象を残しましたが、デラーズの計画したコロニー落としによって結果的に機動戦士Zガンダムの伏線とも言えるティターンズの結成を招いたのは物語上でも非常に重要な事件と思いました。

「コロニーレーザー」は機動戦士Zガンダムだけでなく、後の機動戦士ガンダムUCのストーリーを語る上でも欠かせない存在で、小惑星アクシズがグラナダへの落下を防いだ最大の防衛手段となりましたが、もしグラナダにアクシズが落下して消滅していればエゥーゴにとって大打撃であり勝利も極めて厳しい状況になったと思われます。

その後の最終決戦でエゥーゴが放ったコロニーレーザーが結果的にティターンズにトドメ刺す事になりました。

「ダブリンへのコロニー落とし」で印象深いのはやはり「カミーユ・ビダン」の登場です。
前作の最終回で悲劇の精神崩壊の道を辿ったカミーユですが、シリアスだった前作とその物語の主人公はコロニー落としの悲劇を表現するのに最も相応しいゲストだなと思うと共に、ハヤトやプルの死も重なってより強い印象を視聴者に与えたのではないかと思います。

「アクシズ・ショック」に関してはやはりラストのアムロとシャアのそれぞれの記憶と思惑が入り乱れる中、アクシズを巡る戦闘の末に行方不明になってしまった事が別の意味で視聴者にショックを与えたのではないでしょうか。

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