新しいMacBookProでなんとか旧Adobe製品を使いたいと思った今日この頃。先日、長年使っていたMacBookPro2011モデルの不調により新しいMacBookProを購入を検討するも新型のM1チップ搭載マシンはintelアプリに対応していない事が発覚しました。
どうすれば良いか悩んだが、intelのCPU搭載のMacであれば旧MacOSの仮想マシンで旧Adobe製品を動かせる事が分かり早速実行する事にしました。
忙しい人は「Parallels Desktopで旧MacOSの仮想環境を作る」まで飛ばして見て下さい。
突然パソコンの調子がおかしくなった
2021年に10月中旬に愛用していたMacBookPro2011モデルが使用中に突然再起動しました。
1年ほど前から入力した文字が意図せずに連続して入力されたりしてキーボードの調子悪かったのですが、不具合と言ってもそれぐらいでした。
それがある日の晩に再起動を繰り返したので調べて見るとどうやら「カーネルパニック」と呼ばれる症状みたい。
カーネルパニックはソフトウェア、ハードウェアに異常があると出るみたいなのですが、OSの「ハードウェアテスト」をして見るとバッテリーにエラーが出ているのを発見。
それならばとバッテリー交換後、しばらくの間異常が起こらなかったので安心していたら、ある日にまた再起動しだした。
今度は画面が真っ白でリンゴマークのAppleロゴが表示されない。
ネットで調べて見るとどうやらロジックボードに異常があるとこの様な症状が出る事がわかりました。底蓋を開けてバッテリーを付け外ししたりSSDを別の物と交換したりして動作確認していると無事起動。
結果的にストレージ、メモリ、CPUファン、バッテリーに不具合は無いことは分かった。
だがその後も使い続けていると音声デバイスを認識しなくなったと思えば突然正常に戻ったりと動作が不安定。
そんなこんなで購入から10年も使っているし、もうそろそろ買い替えかなと思い新しいMacBookPrp購入を検討する事にしました。
なんとしてでも旧Adobe製品を使いたい
ただパソコンを買い換えると言っても色々悩みました。
当方は学生時代に旧Adobe製品をアカデミック版として通常版より安い状態で購入しており、特にCS5を複数使っているのですが、どうにか新しいパソコンでも使いたかったのでそれがNewPCの購入の一番の懸念点になりました。
普段からPhotoShopで画像やPremiereProで動画を編集したり、IllustratorやSoundBoothといったAdobe製品もたまに使ったりしているのでなんとしてでも手放したくないという思いでいました。
M1チップ搭載のMacはAdobeCSは使えない
知っている方もいると思いますが、2020年秋に登場したMacBookProにはApple独自のCPUであるM1チップが搭載されています。
M1チップ搭載のMacでも一部のintelアプリが使えるみたいですが、全てのアプリが対応している訳ではなく、当方が所持しているAdobeCSシリーズは動作対象外。
それでも諦めきれずなんとかしてM1チップ搭載Macで旧Adobe製品を使えればと色々と調べましたが、どうやら無理みたい。CSシリーズはintelのCPU搭載のPCでなければ動かせないみたい。
Macの動画編集であれば「FinalCutPro」を使う手があったのでPremiereProから乗り換えるのも選択肢としてアリと思いましたが、その他の画像作成などはPhohoShop以上に高機能ば素晴らしいアプリが見当たりませんでした。
旧製品を持っているのでAdobeCCをサブスクリプション契約で毎月課金して使うのは選択肢としてありませんでした。
Catarina以降は32bitアプリが使えなくなった
旧Adobe製品を使い続けるには、M1チップ搭載のMacでは無理という事がわかりました。
そこでMacBookProのintel版の2020年発売の最終モデルを購入する事にしました。
新型のM1MacとintelMac(2020最終モデル)ではベンチマークでもかなり差はありますが、2011年モデルからはかなりのスペックアップです。
むしろ2011年モデル使用時からかなり軽快に使えるのではとワクワクしながら購入を決意。
しかし、ここで問題が。
MacOSX Catalinaからは32bitアプリが動作しない事が判明。
Mac版AdobeCS5は64bitなのですが、Adobe Application Managerが32bitなので使えない。MacOSX Mojaveまでは無理してでも使えたみたい。
しかも現在流通しているMacBookPro2020のintelモデルにはMacOSX「Catalina」か「BigSur」がプリインストールされています。
それならばOSをMojave以前までダウングレードしたらいいじゃんと思うかも知れませんが、Macの場合、工場出荷時にインストールされたOSより前の古いOSへダウングレードができないという仕様なのです。
Parallels Desktopで旧MacOSの仮想環境を作る
「Parallels Desktop17 for Mac」をダウンロードしてインストール。
早速、Appleのサイトから仮想MacOSのインストールメディアをダウンロード。
当方は初めての仮想OSでしたが、旧MacOSのインストールメディアさえあれば特に何かを参考にしなくても直感的な操作で簡単にインストールできて設定も簡単でした。
仮想OSというともっと敷居が高いイメージがありましたが、仮想OSの初心者でも簡単でした。
旧MacOSをインストールしたらJava6ランタイムをインストール
これがないと旧Adobe製品は動かない様です。
後は使いたい旧Adobe製品をインストールして終了です。
OSごとにAdobeアプリケーションの動作が異なる
当初は仮想HighSierraで運用する事を考えましたが、AfterEffectsやFlashが動かない事があり断念。
ならば安定した動作を見せていたElCapitanで運用しようと思い仮想ElCapitanをインストールしたところ、今度はPhotoshopのブラシツールでバグが発生。
通常のOSでは安定した動作を見せていたElCapitanも仮想環境だとなぜかうかくいかない。
それならばと2021年に無償化になった仮想Lionを試してみるもこのOSだけインストールが異常に遅くて断念。
この時点で仮想OSで旧Adobeソフトを使うのは難しいのかなと思っていました。
AdobeCS5を使うならSierraが最適
ところが仮想Sierraで試してみた所、AfterEffectsとFlashが起動、Photoshopもフィルター効果(あまり使わない)以外は動作したので実用可能と判断。
Photoshopは環境設定でメモリを多く割り当てる事をお勧めします。
使える事が分かったので、「Parallels Desktop for Mac」の買い切り版を購入。
注文を付けるとしたら「Parallels Desktop for Mac」買い切り版はスタンダード的な位置付けなので、メモリが8GBまでしか割り当てられなかった事で。
当方の「MacBookPro 2020」は16GBのメモリがあるのですが、その半分(8GB)しか割り当てる事ができませんでした。
プロ版はもっと多くのメモリを割り当てられるみたいですが、サブスクリプションなので毎年お金を払って更新しなければなりません。
ですが、買い切りのスタンダード版でもメモリは8GBと制限はありますが、Adobeアプリケーションを複数同時に立ち上げてもサクサク動いてくれました。
動画編集でPremiereProでレンダリングが無くてもフルHDの動画でシークバーがサクサク動いて再生可能だったので余裕で実用範囲だと思います。
ちなみに仮想Sierraは画質もElCapitanの時より綺麗。CPUとメモリ、グラフィックメモリも最大値を割り当てて運用しています。
仮想MacOSでCS5を動かしてみて
AppleがintelCPUからM1チップのマシンに以降したので、Macのユーザーはもう旧Adobe製品はもう使えないのかと思っていましたが、仮想OSでintel対応のアプリケーションをサクサク運用できるとは思ってもいませんでした。
サブスクリプションになったAdobeCCは手が出ないので、比較的新しいintelCPUのMacBookProでCSを運用できるのは凄く良かったです。
今回はSierraで運用する事になりました、CSシリーズのバージョンによってはAdobe製品が最適な動作をするOSが異なると思うので色々と旧OSを試してみてみるのもありだと思います。
Parallels Desktopも無料のお試し版があるので簡単に試用できるのもポイントが高いです。
思ったより簡単に仮想MacOSの環境が作れたので、新しくリリースされたWindows11も仮想OSで試してみたいとおもいました。
BootCampでWindowsを運用した事もありましたが、これからは仮想OSで運用したいと思います。