アムロ・レイが搭乗した歴代のモビルスーツを紹介したいと思います。
劇場版「機動戦士ガンダム 逆種のシャア」でライバル「シャア・アズナブル」と共に行方不明になり伝説のパイロットとなったアムロ・レイ。これまでに搭乗した機体は多岐に渡り、有名な「ガンダム」「νガンダム」以外にも非常に多くの機種を駆り活躍しています。
今回はアムロ・レイがテレビアニメ、劇場版、小説、漫画などで搭乗したモビルスーツの特徴やスペックなどをまとめてみました。
アムロ・レイの歴代搭乗機まとめ
歴代のガンダム作品でアムロ・レイが搭乗したモビルスーツを紹介したいと思います。
テレビアニメ、劇場版以外にも小説・漫画・ゲーム作品など多数の作品でアムロ・レイの活躍が繰り広げられています。
ガンダム (RX-78-2)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ガンダム
初代ガンダム。ジオン公国軍からは「連邦の白いヤツ」と恐れられたモビルスーツである。
8機生産されたうちの2号機で1号機と共に装甲と駆動系を3号機と同一仕様に変更された機体。
サイド7でザクIIと交戦した後はホワイトベースに搭載され主人公「アムロ・レイ」の乗機として大活躍する。
終盤にはマシンの追従性がアムロの反応速度付いて行けなくなった事から「マグネットコーティング」の処置が施され機動性が大幅にアップ。
ライバルの赤い彗星「シャア・アズナブル」が登場する高性能MS「ゲルググ」に対しても引けを取らないどころか、撃墜寸前まで追い詰める活躍を見せた。
宇宙要塞「ア・バオア・クー」での最終決戦でシャアの「ジオング」と戦いで相討ちとなったものの、ガンダムの魂は後世に受け継がれる事になった。
頭頂高 | 18.0m |
本体重量 | 43.4t |
全備重量 | 60.0t |
装甲材質 | ルナチタニウム合金 |
ジェネレータ出力 | 1380kw |
総推力 | 55500kg |
センサー有効半径 | 5700m |
武装 | 60mmバルカン砲 ビームライフル ハイパーバズーカ ビームサーベル ビーム・ジャベリン スーパーナパーム ガンダムハンマー ハイパーハンマー シールド |
リック・ディアス (RMS-099 / MSA-099)
出典元:blog.livedoor.jp/glintbooster
登場作品:機動戦士Ζガンダム
ガンダムの歴史の中で初めてアムロとシャアが共通して登場したモビルスーツ。
元々はアポリーが搭乗していた機体だったが、彼が宇宙へ帰還したため残された機体をアムロが搭乗する事になった。
7年ものブランクを物ともしない操縦技術で「ロザミア・バダム」のギャプランを退け、「ブラン・ブルターク」のアッシマーを撃墜するなど活躍した。
本機はのちに「ディジェ」開発の礎となっている。
全高 | 21.6m |
頭頂高 | 18.7m |
本体重量 | 32.2t |
全備重量 | 54.7t |
装甲材質 | ガンダリウムγ |
ジェネレータ出力 | 1833kw |
総推力 | 74800kg |
センサー有効半径 | 11500m |
武装 | クレイバズーカ ビームピストル ビームライフル ビームサーベル バルカンファランクス トリモチランチャー |
ディジェ (MSK-008)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士Ζガンダム
反地球連邦組織「カラバ」がリックディアスをベースに大気圏仕様に開発した機体で少数生産された。
アムロが搭乗した機体はアポリーのリックディアスを改装したワンオフ機となっており、指揮官機として頭頂部にブレードアンテナ、放熱フィン上部にレーダーレシーバーが装備されている。
武装面ではリックディアスと同じくクレイバズーカー、また百式と同型のビームライフルを装備している。
二度目の地球突入を行なった「カミーユ・ビダン」「クワトロ・バジーナ」と共にキリマンジャロ基地攻略戦やダカールで活躍した。
ちなみに外伝作品では後に宇宙仕様に改修されている。
全高 | 23.0m |
頭頂高 | 18.4m |
本体重量 | 33.9t |
全備重量 | 51.8t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
ジェネレータ出力 | 1892kw |
総推力 | 74000kg |
センサー有効半径 | 11700m |
武装 | バルカン砲 ビームライフル クレイバズーカ ビームナギナタ |
Zガンダム3号機A型 “ホワイト・ゼータ” (MSZ-006-3A)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:GUNDAM EVOLVE../9 MSZ-006 Ζ-GUNDAM
「Ζガンダム3号機」に改良を施した機体。「ホワイト・ユニコーン」ことアムロ・レイの反応速度に追従可能な様に機動性が向上している。
ティターンズのサイコシップ「ゲミヌス」を撃破するため、「グレイ・ゼータ」「レッド・ゼータ」と共にブースターを装備して打ち上げられた。
ゲミヌスとの戦いではサイコミュ可変ビット「ハスター」を次々と撃墜するもサイコミュアームに捕まり大気圏内に押し込められた事で戦線離脱してしまう。
ZプラスA1型 (MSΖ-006A1)
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:ガンダム・センチネル
大気圏内用のモビルスーツとしてエースパイロット用に少数生産された機体。
カラバのプロパガンダ用に開発され試作1号機として第18飛行小隊の隊長であるアムロがテスト飛行した。
なお、度重なるテスト飛行で機体カラーは変更されているが、オレンジと白のツートーンがアムロのパーソナルカラーとして用いられた。
ちなみに機体が使用し続けられていたかは不明である。
全高 | 22.11m |
頭頂高 | 19.86m |
本体重量 | 32.7t |
全備重量 | 68.4t |
ジェネレータ出力 | 2070kw |
総推力 | 101000kg |
センサー有効半径 | 16200m |
装甲材質 | ガンダリウムγコンポジット |
武装 | ビームライフル 大腿部ビームカノン バルカン ビームサーベル |
アムロ専用 零式 (MSZ-000 零式)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士Ζガンダム Define
アニメ「機動戦士Zガンダム」では「百式」に相当する試作モビルスーツ。クワトロとアムロが搭乗している。開発者はかつて「テム・レイ」の助手としてガンダムの開発に携わった「エドヴァルド・レイブン」。
アムロ機は地上戦仕様である「零式弐型」に準じた仕様になっておりビームキャノンが2門増設されている。
背部はウィングバインダーが搭載され、機体カラーは青紫と白を基調としたものになっている。
アムロはこの機体に初めて搭乗した際に「ガンダムを感じる」と評価している。
メガゼータ (MSZ-009M)
出典元:blog.livedoor.jp/glintbooster
登場作品:機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス
プロトタイプZZガンダムの改修機としてZZガンダムの約2倍の出力を持つ非常にピーキーな機体。
アムロ・レイ以外は扱いきれないと言われており、「ジュドー・アーシタ」でさえも操縦に苦労した程である。
2機のメカ、Gソニック(アムロ)、Gアタッカー(ジュドー)が合体する事でMS形態になる。
前腕部には遠隔操作可能な「サイコミュ・ハンド」、頭部のハイメガキャノンはZZガンダムのものより一回り大きくなっており、コクピットは全天周囲モニターではない。
作中ではシャアが搭乗する「スザク」と共に戦い巨神を撃破している。
リック・ディジェ (MSK-008R)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ムーンガンダム
ディジェを改修したモビルスーツで「ロンド・ベル」に編入した当初のアムロの機体。
宇宙世紀0091年の時点では「ジェガン」が未配備だった事、「ジムIII」が性能不足だった事を受けて、アムロがカラバ時代から運用していた「ディジェ」を宇宙戦に対応できる用に改修された。
リックディアスのものを発展させた背部バインダー、各部スラスターの換装、放熱フィンの材質変更などが行われた。
コクピットも頭部側面から乗り込むのではなく、頭部を後ろにずらして胸部上面のハッチから搭乗する仕様に変更されている。
全高 | 24.0m |
全備重量 | 56.7t |
武装 | ビームライフル ハイパーメガランチャー クレイバズーカ グレネード 頭部バルカン ビームナギナタ シールド |
リック・ディジェ改 (MSK-008R)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ムーンガンダム
G-ドアーズ戦で片腕を損失したリック・ディジェを改修した機体。
当時のロンド・ベルはまだ新興部隊だった事もあり予算に厳しく補修パーツも不足していた事から既存の機体のパーツを流用している。
ショルダーアーマーをジェダと同規格のパーツに変更し、ジムIIIのラージシールドを装備している。
全高 | 23.0m |
全備重量 | 70.0t |
武装 | ビームライフル ハイパーメガランチャー クレイバズーカ 頭部バルカン ビームサーベル シールド |
ジェダ (RGM-88X)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ムーンガンダム、機動戦士ガンダム ハイ・ストリーマー
アムロがラー・ギルス戦で破壊された「リックディジェ改」の次に搭乗した機体。
ジェガンの礎となった機体で6機製造されるも、試験中の大破と予備パーツ確保による解体などにより、残った3機がロンド・ベル隊の巡洋艦「ラー・ザイム」に配備された。
アムロ機はノーマルのジェダから機体色が変更されており、指揮官アンテナと武装増設ラック、スラスター兼用の増加装甲が追加された。
両腕前部のグレネードランチャー以外はジェガンと共通する装備が多い。
リ・ガズィ (RGZ-91)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
アナハイム・エレクトロニクスがZガンダムの量産化を目的に開発した機体。Zガンダムの可変機構をオミットする事でコストダウンを実現している。
出力は上がっているもののスラスター推力はZガンダムを下回る結果となった。
可変機構こそ失ったもののバック・ウェポン・システム(BWS)というオプションパーツを装着する事で飛行形態となり航続距離が大幅に向上する。
BWSを廃棄する事でMS形態になり戦闘モードに移行する事が可能だが、MSから飛行形態へ移行する事は出来ない。
劇中ではアムロ・レイの最初の機体として登場しシャアのサザビー、ギュネイのヤクトドーガといった高性能MSと戦いを繰り広げ善戦している。
全高 | 21.5m |
頭頂高 | 20.5m |
本体重量 | 24.7t |
全備重量 | 55.2t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
ジェネレータ出力 | 2550kw |
総推力 | 67600kg |
センサー有効半径 | 18,900m |
アポジモーター | 20基 |
武装 | ビームライフル ビームサーベル 2連装グレネードランチャー バルカン砲 シールド ハンド・グレネード 大口径ビーム・キャノン (BWS) ビーム・キャノン (BWS) |
νガンダム (RX-93)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
アムロ・レイが最後に搭乗した機体。「νガンダムは伊達じゃない」は有名なセリフ。
開発にはアムロ自身も参加しており、彼の独自のアイデアでサイコミュシステムを搭載する予定だった。
だが、完成直前にサイコフレームを入手した事によりサイコミュシステムをサイコフレームに置き換える事でサイコミュ兵器としての性能は維持しつつもシステム全体の小型化に成功する事になった。
最大の特徴は背部に搭載された「フィン・ファンネル」であり、サイコミュ制御によってオールレンジ攻撃が可能となっている。
劇中ではネオジオン軍のサイコミュ兵器であるサザビー、ヤクトドーガ、αアジールなどと激戦を繰り広げロンド・ベルの勝利に貢献。
終盤には地球への落下コースを辿るアクシズを「サイコフィールド」で押し戻したが、アムロ自身はシャアと共に行方不明になってしまう。
全高 | 23.0m |
頭頂高 | 22m |
本体重量 | 27.9t |
全備重量 | 63.0t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
ジェネレータ出力 | 2980kw |
総推力 | 97800kg |
センサー有効半径 | 21300m |
アポジモーター | 26基 |
武装 | フィンファンネル ビームライフル ビームキャノン ニューハイパーバズーカ グレネードランチャー ミサイル バルカン砲 ビームサーベル シールド |
Hi-νガンダム (RX-93-ν2)
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
小説版では「νガンダム」に相当する機体であり、シャアの「ナイチンゲール」と激戦を繰り広げた機体。なお、「CCA-MSV」ではνガンダムの強化発展版として設定されている。
機体デザインも幾つかのバリエーションがあり、CCA-MSVの設定で使用されるホビージャパン版、カトキ・ハジメ氏によってデザインされた「Ver.Ka版」、出渕氏によってデザインされた「リファイン版」などが存在している。
また、各種デザインによって武装も異なっており、リファイン版では腕部マシンガン、Ver.Ka版では腕部ビームマシンガンとなり異なっている。
νガンダムとの最大の違いは「ハイパーメガバズーカランチャー」を装備している事であり、ラーカイラムから直接エネルギーを供給して放つ大火力の兵器だったが、小説内ではアクシズの核パルスエンジンを破壊するために用意されるも敵の妨害により失敗している。
頭頂高 | 20.0m |
本体重量 | 27.9t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
武装 | フィンファンネル ハイパーメガバズーカランチャー ビームライフル ビームサーベル ニューハイパーバズーカ 右腕部マシンガン(リファイン版) 右腕部ビームガトリングガン(Ver.ka版) 60mmバルカン砲 シールド |
アムロ・レイのその他の搭乗MS
今回紹介した機体以外でアムロの乗機となったモビルスーツをまとめました。
機動戦士ガンダム
RX-75 ガンタンク
RX-77 ガンキャノン機動戦士ガンダム(小説版)
RX-78-3 G-3ガンダム機動戦士ガンダム THE ORIGIN(漫画版)
RGM-79 ジム (一時的に搭乗)サンライズ英雄譚2
RX-178 ガンダムMk-II(アムロ専用)ガンダムトライエイジ BUILD MS
KRX-001 フルバースト・サイコ・ガンダム機動戦士ガンダムZZ(小説版)
RMS-099S シュツルム・ディアス機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン
RGM-89 ジェガン
アムロ・レイが搭乗した歴代モビルスーツの感想
伝説のパイロット「アムロ・レイ」の搭乗機を紹介しました。
改めて見ると多くのモビルスーツに搭乗していたんだなと思いますが、アムロが登場しなかった「機動戦士ガンダムZZ」の時代でも、裏で活動していたと言う事が分かりました。
「零式」「Zプラス」などで戦っているアムロを映像作品で見てみたい気もします。
アムロの搭乗機といえば「ガンダム」「νガンダム」はベタだと思いますが、個人的には「ディジェ」「リ・ガズィ」など主力路線から外れたマイナー機で敵のエースパイロットと戦うシーンが好きですね。
「リックディアス」でブランの「アッシマー」を倒したシーンとか、「リ・ガズィ」で「サザビー」「ヤクト・ドーガ」と戦ったシーンも好きです。
まあ、シャアが本気を出すとアムロでも苦戦したと思いますが、Zガンダムよりも性能が落ちるリ・ガズィでヤクト・ドーガを追い詰めたのは流石だと思います。
ちなみにアムロの乗機で一番好きなモビルスーツは「νガンダム」ですね。
逆襲のシャアのラストで行方不明になった事もあり結果的に最後の乗機となってしまいましたが、やはりνガンダムは特別な存在だと思いますし、アムロの能力を最大限に引き出せる伝説のモビルスーツだと思います。