ドラゴンクエスト ダイの大冒険「最終決戦 ピラァオブバーン・神の涙編」をまとめてみました。
前回の「最終決戦 天地魔闘の構え・瞳の宝玉編」ではダイ達と真バーンとの決戦に火蓋が切られました。
天地魔闘の前に手も足も出ない状態があったものの、ポップの洞察力と仲間の助力のおかげで突破口を見出す事が出来ました。
今回はバーンの奥の手「ピラァ・オブ・バーン」が始動、地上が破滅するかも知れないという絶望的な状況ながらも奇跡の連続と徐々に見えてきた大逆転へのシナリオ、そして神の涙の正体とダイとゴメちゃんの経緯にも注目です。
最終決戦 ピラァオブバーン・神の涙編 各話リスト
第95話「最大最後の逆転」
第96話「閃光のように」
第97話「神の涙」
最大最後の逆転
天地魔闘、破れたり
天地魔闘を使った直後に一瞬だけ硬直するというバーンの弱点を見抜いたポップ。
バーンが繰り出した「カイザーフェニックス」をシグマから受け継いだシャハルの鏡で呪文を跳ね返す事に成功する。
呪文の威力耐えきれなかったのか、シャハルの鏡は砕け散ってしまった。
業火に包まれる大魔王バーン。
バーンといえどもこの状況は全くの予想外、自らの手で放った最強呪文を自身で受ける事になってしまう。
この隙に乗じてアバンストラッシュ・アローを繰り出すダイ。
バーン「余を、この大魔王バーンを舐めるではないわ!!!!」
身体が硬直して身動きが取れないはずのバーンは意地でカイザーフェニックスの炎を破ったものの瞬く間にダイは目前まで迫っていた。
ダイ「アバンストラッシュ・クロス!!!!」
バーンの腕が宙を舞った。
バーン「余の腕が・・・いかなる武器にも勝るはずの余の腕が・・・」
ポップ「破ったぜ!!!天地魔闘の構え!!!!」
バーンが放心状態になっている隙を見はからいダイは第二撃を繰り出していた。
剣で3つある心臓のうち一つを貫かれたバーン。
ダイ「バーン!!絶対に離さないぞ!!!俺と一緒にコイツを喰らえ!!!!」
ダイ「ライデイン!!!!」
電撃が剣を伝ってバーンの身体に確実にダメージを与えた。
バーン「き、貴様・・・余と死ぬ気か・・・?」
ギガストラッシュを撃つ体力が残っていなかったダイにはこれしか方法がなかった。
皆んなが命を掛けて作ったこのチャンス。
ダイ自身も自分の命が消える覚悟でバーンを討つ気でいた。
徐々に弱り始めるバーン。
ポップ「(止めらんねえ、俺には・・・どんな無茶な手だろうと・・・もう、ダイがああして命を削る以外には、バーンを倒す手が残されていねえんだ・・・!!)」
ポップ「(俺に言える事はたった一つ。バーンより先にくたばらねえでくれ!! それだけだ!!ダイ!!!)」
ピラァ・オブ・バーン
ダイの攻撃を無意味と言い放つバーン。
バーンパレスにはバーンの究極の切り札が残されていた。
その名は「ピラァ・オブ・バーン」
地上を破滅に導く凶悪兵器である。
バーンパレスの真下には「フローラ」をはじめ多くの有志達がいる。
なんとしてでも投下を止めさせたいダイだったが、バーンはピラァ・オブ・バーンを起動させてしまう。
ピラァ・オブ・バーンには「黒の核晶」が積まれていた。
そしてバーンは言う。ピラァ・オブ・バーンを計画的に然るべき場所に落としていたと。
ロモス北西、オーザム南部、バルジの島、パプニカ西部、リンガイア王国、そしてカール北部。
それらの地域を線で結ぶと六角形が形成される。六個の巨大な黒の核晶が六角形の一つ一つの頂点となり地上に火柱を上げるのだ。
その威力は六角魔法陣の魔力によって爆発の威力が増し地上を吹き飛ばす。
戦いはもはや無意味だとダイに諭すバーン。
「黒の核晶」には時限装置が組み込まれていて、例えバーンをこの場で倒しても間に合わない。
爆発を阻止できるダイ達をバーンパレスに呼び込んだのも全ては計算だったとバーンは話す。
それでも諦めないダイだったが、バーンの言葉がジワジワと彼の心に突き刺さっていく。
バーン「念のために聞いておこう。お前は余を殺す事が目的でこの戦いを始めたのか?」
ダイ「違う・・・俺がこの戦いを始めたのは地上のみんなの平和を守る・・・」
バーン「その守るべきものが、もう消える」
ダイ「・・・!!!」
バーン「消えるのだ」
放心状態になり横たわるダイ。
ダイ「(どうしたんだ・・・どうしたんだ・・・まだ決着は付いてないぞ・・・どんな・・・どんな時でも絶対に諦めちゃいけないのに・・・立て・・・立つんだダイ・・・!!)」
もうだめだ・・・地上が消えて無くなってしまう。ダイの目から涙が溢れ出る。
ポップ「ここまで・・・ここまで頑張り抜いてきて・・・最後がこれかい!!!」
ポップ「ちくしょ・・・ちくしょーーー!!!!わああああああ!!!!」
希望の光が見えそうにない状況だが、どうする事も出来なかった。
閃光のように
バーンとヴェルザーの賭け
バーン「感無量だ、流石の余も」
「それはそうだろうな、大魔王バーン」
かつて魔界を二分した「冥竜王ヴェルザー」が突如姿を現す。
バランによって倒されたヴェルザーは、すぐさま天界の精霊達に封印されたため身動きが取れなくなっていた。
ヴェルザーは地上破滅を目論むバーンの監視役に「キルバーン」を送り込み、いざとなればバーンを抹殺するつもりだった。
バーン「どうやらこの賭け、余の勝ちだな」
ポップ「か、賭け・・・賭けだって・・・!!?」
元々は魔界で対立する立場であるバーンとヴェルザー。
人間には地上を与え、魔族や竜族は魔界に封じ冷遇する神々が憎かったと話すバーン。
バーン「ならば、我々のいずれかが神になるのみ!!」
数百年前にヴェルザーとの対立をやめたバーンはある賭けを持ち出していた。
互いに各々の戦略を進め、成功した者に従うという賭けを。
次元が違い過ぎる話に愕然とするポップ。
バーン「湧いてきた・・・やっと湧いてきたぞ、実感が!!」
バーン「古より宿敵も、神々が作りし邪魔者も全てが余の元にひれ伏した!!!」
バーン「これが完全勝利だ!!!!」
希望の光
ポップ「もうダメだ・・・」
・・・
「諦めないで!!」
ポップ「その声はまさか・・・メルル!!!」
メルル「諦めないで、絶望してしまってはダメです。ポップさん!!!」
ポップ「生きていたのかメルル。じゃあみんなも!!」
突如、ポップの意識に語りかけてきたメルル。
一人で喋り出すポップの姿にバーンも不可解な様子。
ピラァ・オブ・バーンの落下で皆んな死んでいたと思っていたが、フローラやメルル達は爆発の直前に避難していた。
意識を失っている時に何故だかポップの知っている事を全て分かったというメルル。
彼女はポップの事ばかり考えていたと話す。
ポップ「もう俺たちの住む世界は消えてなくなっちまうんだ・・・ごめんな・・・俺たちに力が足りなくて・・・でも本当に、本当にどうする事もできねえんだよ・・・」
メルル「いいえ、方法はあります!!」
ポップ「まだ、方法が・・・!?」
メルル「そのために今、ロン・ベルクさんとノヴァさんが柱に向かっています!!だから、まだ諦めてはダメ!!!」
呪文で黒の核晶を凍らせるノヴァ。
いくら魔界最強の爆弾といえども、機械仕掛けである事には変わりない。
ロン・ベルクの狙い通りだった。他の呪文であれば誘爆の恐れもあるが、ヒャド系の呪文なら爆弾の表面を凍結する。
そして、全ての柱にある黒の核晶を凍らせる事が出来れば地上を救える事も。
僅かな光が見え始めた。
ロン・ベルクに語りかけるバーン。
無駄な足掻きはやめてバーンパレスに招待してやろうと話すバーンだが、ロン・ベルクはこれを拒絶。
この何百年の人生でバーンの元にいた時が最も恵まれていたが、それと同時に最も退屈で自分が腐っていくのが実感できた時だったと話すロン・ベルク。
ロン・ベルク「あれに比べると、ダイ達に出会ってからのこの数週間は短いが、本当に充実した日々だった。俺の今までの生涯に匹敵する輝きがあった」
ロン・ベルク「同じ過ちを二度繰り返すくらいなら、俺は多少なりとも気に入ったコイツらと運命を共にするさ」
最高の友達、ポップ
バーン「あと数分足らず、もはや手遅れ」
ポップ「どうかね・・・」
バーン「ポップ・・・」
ポップ「へっ、ついに大魔王様が俺の名前を覚えたかい。ざまあみろだぜ・・・」
バーン「なぜ・・・そう諦めが悪いのだ!!!」
そう言ってポップを投げ飛ばすバーン。
すると突然子供の頃の話を始めるポップ。
5歳か6歳のある日、死について考えていたと言うポップ。
考えれば考えるほど怖かった。すると母が抱きしめてくれてこう言った。
「人間は誰でもいつかは死ぬ。だから、だから皆んな一生懸命いきるのよ」
ポップ「あんたらみてぇな雲の上の連中に比べたら俺たち人間の一生なんてどの道一瞬だろう。だからこそ結果が見えてたってもがき抜いてやる・・・!!一生懸命に生き抜いてやる!!」
ポップ「残りの人生が50年だって、5分だって同じ事だ!!!一瞬だけど、閃光のように眩しく燃えて生き抜いてやる!!!」
ポップ「それが俺たち人間の生き方だ!!!」
ポップ「よく目に刻んでおけよ!!!このバッカ野郎!!!!!」
メルル「ポップさん・・・それでこそポップさんよ。私の大好きなポップさん。頑張って、最後まで・・・!!」
ダイ「俺が本当に挫けそうな時、本当に諦めてしまいそうな時、いつも最後の一押しをしてくれたやつ。俺を立ち上がらせてくれたやつ。」
ダイ「最高の友達、ポップ・・・君に出会えて・・・良かった・・・!!!」
人類による、奇跡の大逆転劇が始まろうとしていた。
神の涙
恐怖に怯えるバーン
ダイ&ポップ「うおおおおおおおおお!!!!」
バーンに飛びつくダイ達。
間に合うはずが無い・・・でも全く諦める気配のないダイ達にバーンも戸惑いを隠せない。
彼らの執着心に流石のバーンも恐怖を覚えつつあった。
バーン「何故だ!!何故こんな無駄な挑戦を続けるのだ!!!今更、余と争って何になる!!!」
ポップ「おめぇを倒せばここの結界が消える。結界が消えたら柱を凍らせに行く。順番通りじゃねえか、何がおかしい」
バーン「!!・・・・・・消えろ!!!!」
何も言い返せず、カイザーフェニックスをダイ達に放つバーン。
指先に込めた魔法力でカイザーフェニックスを分解し呪文を破るポップ。
天地魔闘が封じられ、自身の必殺呪文も全く通じない。バーン自身も何が何だか分からなかった。
ポップ「ありゃ~、この最後の最後に来て何か俺ツボ掴んじゃったみたい。何度も喰らったもんな・・・やっぱ天才だったりしてね、俺?」
ダイ「お前は昔から天才だよ、ポップ!!」
カイザーフェニックスを破った人間は今までにいない。
大魔王の最強呪文を破ったポップこそ人類史上最強の大魔導師に相応しいと言える。
身体から剣を抜こうとするも抜けない・・・!!
人間だけではない、心臓を復活させないため、腕を再生させ天地魔闘を使わせないため、ダイの剣もまた自らの意思でバーンに突き刺さっていた。
バーン「いい加減にしろ・・・。今、はっきりと悟ったぞ、地上だけでなく汝等人間共も余にとって耐え難い存在である事が・・・!!」
バーン「そんなに見果てぬ夢を抱いているなら・・・たった今、消し去ってやる」
時限装置による起爆を待たずに魔力で黒の核晶を爆発させようとするバーン。
地上が終わる・・・皆んなが消える・・・アバン、マァム、ヒュンケル・・・瞳の中に閉じ込められ身動きが取れずに嘆く者達。
レオナ「お願い・・・お願いよ!!動いて・・・ダイ君達を助けるために!!お願い!!動いて!!!」
突如バーンに襲いかかる瞳の宝玉。
まるで自らの意思を持ったかの様に、瞳の中にいる者の意思を表すかの様にバーンに襲いかかる。
バーン「瞳が・・・瞳が!!!」
ダイ「恐れている・・・あのバーンが・・・!!」
ポップ「そりゃそうだ。あれは・・・奇跡だ!!」
バーン「奇跡!?バカな、奇跡など無い!!!」
バーン「そうだ、瞳が自力で動くなど絶対にありえない事!!」
バーン「どこかにいるのだ・・・瞳を操って余を愚弄している者が・・・!!そうとしか・・・考えられん!!!」
・・・
バーン「そこかぁ!!!!」
バーンの第3の眼から出た光がある瞳を貫いた。
最後の願い
元の姿に戻ったレオナ姫。
バーン「そなたか?レオナ姫。そなたの仕業だったのか。いかに王家の者とはいえ、瞳を操れるほどの魔力を持っていようとは・・・いささか侮ったか」
そう言いながらレオナに近づくバーン。
レオナ「そんな・・・私にある訳ないのに、そんな力・・・もし、そんな奇跡が起こせるとしたら・・・」
だが、レオナには心当たりがあった・・・もしやゴメちゃんが・・・!!?
レオナの胸の中から黄金に輝く光。
バーン「か、神の涙・・・!!!?」
レオナ「え?」
ダイ&ポップ「!?」
バーン「貴様ら・・・そんな物を・・・!!そんな大それた物を持っていたのか!!いったい・・・どこで手に入れたのだ!!!」
力ずくでゴメちゃんを奪ったバーン。
バーン「そうか・・・汝等と行動を共にしていたスライム・・・!!」
バーン「こいつが・・・こいつが・・・」
そう言ってゴメちゃんを握り潰そうとするバーン。
ダイ「やめろ!!ゴメちゃんを離せ!!!」
ポップ「そうだ、天下の大魔王がスライム1匹にムキになって恥ずかしく無いのか?」
バーン「何も知らぬ様だな・・・コイツはスライムではない・・・いや、生き物ですらないのだ。」
ダイ達「!!?」
バーン「アイテムだ。神々が作った生きたアイテム。神の涙と魔界では呼ばれている。」
神々の力で手にした者の願いを叶え奇跡を起こすという神の涙。だが、今まで旅を共にしてきた友達・・・ダイ達には信じられなかった。
無敵の魔王軍が追い詰められた理由が分かった、度重なる絶体絶命の危機を神の力で乗り越えていたと語るバーン。
だが、レオナはそれを否定する。今まで何度もゴメちゃんに救われた部分もあったが、決して奇跡に頼って来た訳では無い。
アイテムだったとしても心がある。
レオナ「お願い!!友達の命を奪うのはやめて!!!ゴメちゃんを殺さないで!!!」
確かに小さな望みを叶えるのであれば、並のアイテムで出来る・・・だが、それは神の涙の使い道を知らななかっただけ・・・と話すバーン。
バーン「真の力を知った今、捨ておく事など・・・出来んわ!!!!」
握り潰されるゴメちゃん・・・!!。
ゴメちゃんと初めて出会ったデルムリン島。
ダイとゴメちゃんの二人の心の中で時間が止まっていた。
神の涙である事をダイは信じていなかったが、ゴメちゃんは言った。
ゴメちゃん「ごめんね、僕は神の涙だ・・・。」
力なき生物達の苦しみを嘆いた神々が地上に残した一粒の涙、それが神の涙。
欲深い人間達の心から逃れる様に神の涙はデルムリン島に落ち、そしてダイと出会った。
ダイ「怖がらなくていいよ。おいで、僕の友達になってよ」
ダイの言葉に呼応するかのように、黄金に輝く神の涙は形を変えていった。
ゴメちゃん「そうだよ・・・ダイ・・・君だったんだよ・・・僕をこの姿にしたのは・・・君の願いだったんだ・・・」
小さい頃から一緒に泣いたり笑ったりしていたダイとゴメちゃん。
友達になって欲しいというダイの願いをゴメちゃんはずっと叶え続けていたのだ。
ゴメちゃん「でも・・・もうお別れだ・・・」
ダイ「ゴメちゃん・・・!!」
元の神の涙に戻るだけだというゴメちゃん。
だが、願いを叶え続けた分、再生にも時間を使う。
しかも元に戻ってもダイ達との思い出は全て忘れてしまう。
ゴメちゃん「君や皆んなの事を覚えていない・・・それが、本当に残念だ・・・」
ダイ「ゴメちゃん・・・」
ダイ達の願いを叶えるうちに身体が小さくなっていったと話すゴメちゃん。
ゴメちゃん「でもいいんだ、楽しかったから・・・本当・・・ずっと・・・楽しかったよね?ダイ・・・」
ダイ「ダメだ・・・消えるなゴメちゃん・・・消えないでくれよ・・・!!!」
ゴメちゃん「最後に・・・ダイ、君のために皆んなのために力を使ってみるよ。何か・・・願いは・・・」
ゴメちゃん「叶えたい願いは・・・無い・・・?」
ダイ「今、俺が・・・一番願う事・・・それは・・・心をひとつに・・・世界中の人々が、心を一つにできたら・・・」
ゴメちゃん「心を・・・?」
ダイ「ほんの僅かな時間でいい・・・メルルとポップみたいに俺たちの知っている事を世界中の人に伝えられたら・・・もしかしたら・・・もしかしたら・・・」
ゴメちゃん「やってみるよ・・・最後の力で・・・でも・・・もし叶える事が出来なかったらごめんね・・・さようなら・・・ダイ・・・」
ダイ「ゴメちゃん・・・!!ゴメちゃん・・・!!ゴメちゃん・・・!!ゴメちゃーーーん!!!!」
ダイの意識が現実世界に戻った。
バーン「もう、間もなく爆発の時・・・今度こそ・・・全ての望みは潰えた」
・・・
「立てよーーー!!ダイ!!」
ダイ「!!」
ニセ勇者「届いたぜ!!お前の想い!!!こんな北の果てにもちゃんと勇者様はいるから安心しろい!!!」
ダイ「(叶った!!!)」
オーザム、バルジの島、パプニカ西部、残りの柱を凍らせるために皆んなが動いた。
世界中から声がする・・・ポップとレオナにも通じていた。
バーン「何?なにを戯けた事を!!」
黒の核晶の爆発から地上を守るため、皆んなが一つになった。
微かな希望が現実のものになりつつあった。
バーン「やめんか!!世迷言も大概にしろ!!世界中から声がするだと・・・そんな事があるもんか!!!」
すると、辺りに散らばった神の涙が輝きだした。
バーン「なんだ・・・この光は・・・!!」
ダイ「ゴメちゃんだ・・・ゴメちゃんが最後の最後に叶えてくれたんだ、俺の願いを。世界の・・・世界の心を一つにするという・・・俺の・・・願いを!!!」
最終決戦 ピラァオブバーン・神の涙編の感想
前回で天地魔闘を見破りついに大魔王最強の必殺技を破る道筋が見えましたが、今回は最終決戦編の第二弾。事態は急展開し地上が破滅の危機に晒される事になりました。
天地魔闘こそが大魔王の切り札だと思っていましたが、さらに上回る奥の手を隠し持ちダイ達に絶望感を与えるのが今回のシーンでした。また、ポップの昔話やダイとゴメちゃんの出会いなど感動する場面も多い様に思いました。
メルルがポップと交信できた事、動かないはずの瞳が動き出した事、ダイの想いが世界中の人々と一つになった事・・・など色々と出来過ぎな感じもしますが、度重なる奇跡で流石の大魔王も恐怖を覚えていた様子でした。
宙を浮く瞳に恐怖の余りうろたえてしまうバーンの絵がかなりシュールなのが印象的ですね。
カイザーフェニックスを破ったポップもかなり衝撃的でしたが、この原理についてファンの中では色々と議論が交わされている様です。
指先に込めたヒャド系のエネルギーで相殺したのか?
指先に込めたメラ系とヒャド系のエネルギーで消滅エネルギーを作り出し相殺したのか?
など大魔王の最強呪文を破ったポップの離れ業が印象的な人も多い様です。
次回はダイがついに奥の手を使い、大魔王も自身の命をかけた禁断の手で対抗しようとします。ダイと大魔王バーンのお互いが覚悟を決めた決死の戦いに注目です。