補給艦ラビアンローズについてまとめてみました。
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場するドック艦として活躍したラビアンローズですが、0083ではガンダム試作3号機の登場、ZZではエマリーの活躍が印象に残っている人も多いのではないでしょうか?
今回はラビアンローズの特徴をはじめ、活躍やバリエーションなども紹介したいと思います。
ラビアンローズとは
ラビアンローズはアナハイム・エレクトロニクスが保有する宇宙ドック艦。
中継基地としての役割を持っており、各作品の劇中では主力艦へ補給や戦力の供給など大事な役割を担っている。
艦の中央部には大型のドックや重力ブロックを備えており、宇宙空間や衛生軌道上においてアームで固定した艦船の補給・修理を行う事が可能。また、後方にある8基の工場ブロックでは地球連邦軍やエゥーゴの兵器開発拠点として機能した。
艦とドッキングしたままでも航行が可能であるが速度は遅く、その大きさと形状のためスペースコロニーや月面都市への入港は難しく、そのため月軌道や衛生軌道上を周回し要請に応じて移動するという形で運用されている。
武装は「メガ粒子砲」を装備しているものの、攻撃能力は戦艦に比べると乏しい。そのため戦闘状態になるとドッキングアームや資材を射出する事で対応する事が多い。
・ドッキングアーム
ドックに入港した艦を固定する8基のアーム。戦闘時にはアームを切り離し敵機に激突させて使用するケースもあった。
・ガントリーアーム
工場ブロックを覆う8基のクレーンアーム。
全長 | 618m |
重量 | 98535t |
乗員人数 | 560名 |
艦内設備 | 工場ブロック、重力ブロック |
特殊機能 | ドッキングアーム、ガントリーアーム |
武装 | メガ粒子砲 |
搭乗員 | エマリー・オンス、ミリィ・チルダー、メッチャー・ムチャ、ルセット・オデビー、デフラ・カー、ナカッハ・ナカト |
作品別で見るラビアンローズの活躍
ラビアンローズは宇宙世紀0081年に就航、主に地球連邦軍の艦船や民間の宇宙船の補給や修理を行なっている。
後の時代でもアナハイム社の所有艦として地球連邦軍やエゥーゴの管轄下に入り活躍していたが、第一次ネオジオン抗争の終盤で撃沈されている。
以降、宇宙世紀0150年代までに複数の同型艦が建造されている。
機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー
第11話に登場。デラーズ紛争時には地球連邦軍の管轄下となり、ガンダム試作3号機デンドロビウムの実験艦として運用された。
劇中では試作3号機を受領するためにアルビオンが寄港するもアルビオン隊はガンダム試作3号機を強引に受領した事により結果的に軍の命令に逆らったとして孤立。以後は星の屑作戦の最終章である「コロニー落とし」の阻止に向かう事になった。
宇宙世紀0083当時の補給艦ラビアンローズ。
ガンダム試作3号機を受領するべくラビアンローズに寄港するアルビオン。
デラーズ・フリートによる「コロニージャック」「コロニー落とし」を阻止するべく3号機に乗り込もうとする「コウ・ウラキ」。
だが、3号機の受領を中止しようとする「ナカッハ・ナカト」少佐に行く手を阻まれ、コウを庇ったアナハイムのエンジニア「ルセット・オデビー」は凶弾の前に倒れてしまう。
GUNDAM EVOLVE
「EVOLVE 4」で登場。ガンダム試作3号機(Pスペック)の稼働テスト中にデラーズフリートが襲撃。ラビアンローズ防衛をするため試作3号機が単機で交戦・撃墜に成功している。
機動戦士Zガンダム
宇宙世紀0087年のグリプス戦役時にはアナハイム社が支援をしていたエゥーゴの管轄下に入り、アーガマをはじめとする艦隊の補給や修理を行なっている。
ちなみにこの時点ではラビアンローズのクルーに関する描写は存在していない。
機動戦士ガンダムZZ
宇宙世紀0088年の第一次ネオジオン抗争時でも前大戦に引き続き登場。
アナハイム社の「エマリー・オンス」が艦長代理を務めておりアーガマ、ネェル・アーガマの僚艦として「ガンダムチーム」にZZガンダムや補給物資を届ける役割をになっている。
しかし、ネオジオンとの終盤戦においてプルツーの駆る「クィン・マンサ」から「ネェル・アーガマ」守るため前線に赴くもファンネルによる攻撃で撃沈されている。
物語序盤、グリプス攻防戦でのダメージとネオジオンの度重なる襲撃で戦力的に疲弊していた「アーガマ」は補給と新型機「ZZガンダム」を受けとるべくラビアンローズに寄港する。
終盤のネオジオンと戦いの最中、エマリーはラビアンローズから乗組員を退艦させ「ネェル・アーガマ」の盾となるべく「クィン・マンサ」に立ち向かう。
画像はクィン・マンサに向けてドッキングアームを射出するシーン。
一時は戦闘空域から離脱しようとしていたクィン・マンサだったが、射出したドッキングアームが命中した事でプルツーは逆上。
交戦の意思を示したラビアンローズへ向け全ファンネルを射出するクィン・マンサ。
危機を察知したネェル・アーガマは後退。そしてファンネルによる一斉攻撃を受けるラビアンローズ。
「ブライトーーー!!!」。想いを寄せている「ブライト・ノア」の名を叫び散っていくエマリー。
交戦後のラビアンローズの残骸。後から駆けつけた主人公「ジュドー・アーシタ」は援護できなかった事を悔やみ、ラビアンローズのクルーの一人としてエマリーを慕っていた「ミリィ・チルダー」も彼女の肉声が記録されたブラックボックスをブライトに届けるべく回収を求めた。
ラビアンローズの種類
ロサ・ギガンティア
出典元:https://hobby.dengeki.com/
登場作品:「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」「ADVANCE OF Z 刻に抗いし者」
エゥーゴに所属するラビアンローズ級の2番艦。ガンダム[ケストレル]など新型機の試験運用を行なっている。
グリプス戦役時に本艦の奪取を企むティターンズのサラミス改級巡洋艦「イズミール」による襲撃で機関部が損傷したものの撃沈する事はなかった。
ラビアンローズIV
登場作品:機動戦士Vガンダム
カイラスギリーでの戦いで大破した「リーンホース」を「ガウンランド」「スクイード1」を利用し「リーンホースJr.」に改修している。
「機動戦士Vガンダム」の劇中のシーン。リーンホース・スクイード1・ガウンランドの残骸を使って新型戦艦を急造した。
ラビアン・クラブ (ロータス要塞)
登場作品:「ガンダムビルドダイバーズ」
ロータスが主催する超難関ミッション「ロータスチャレンジ」で攻撃目標となったラビアンローズの改造艦。
有線で射出可能な超大型ビーム砲、多数の対空ビーム砲を装備するなど凄まじい火力有している。
ラビアンローズの感想
ラビアンローズの特徴や活躍、バリエーションなどを紹介しました。
登場機会が少なかったラビアンローズでしたが、個人的にラビアンローズといえば「機動戦士ガンダムZZ」のイメージが強いですね。序盤ではブライトとエマリーが不倫しそうな雰囲気がありましたし、あの流れに関しては普通に面白かったのでもう少し見たかった感じです。
特に印象的なのは終盤戦でプルツーが気分で見逃してくれたのに、クィンマンサにアームをぶつけて返り討ちに遭ってしまったシーンです。
あれは何とも言いようが無い虚しさを感じますね。相手は強化人間が搭乗したネオジオン最強の兵器でどう見ても勝てそうに無かった相手だけになぜ挑発したのかと悔やまれるシーンです。