森永製菓の懐かしいエアインチョコ「ぬ〜ぼ〜」と関連商品の歴史をまとめてみました。
ふわふわ、やさしい口どけで愛された「ぬ〜ぼ〜」。
1988年に森永製菓から発売されたこのお菓子は、エアインチョコをモナカで包んだ軽やかな食感と、ゆるくて癒されるキャラクターで人気を集めました。
発売当時は子供たちを中心に親しまれ、お菓子だけでなく、ゲームやアニメ、絵本など幅広い展開を見せました。
本記事ではそんな「ぬ〜ぼ〜」の歴史を振り返り、お菓子から関連商品までその軌跡をたどってみたいと思います。
お菓子のぬ〜ぼ〜の歴史
エアインチョコ「ぬ〜ぼ〜」と関連商品を紹介します。
エアインチョコ「ぬ〜ぼ〜」について
「ぬ〜ぼ〜」とは、1988年に森永製菓から発売された、ふんわり軽い食感と口どけの良さが特徴のチョコレート菓子。
チョコレートの中に多量の空気を含ませた同社のエアインチョコ「スプーナ」の技術が応用され、スプーナよりもさらに軽い食感のチョコをモナカで包んだお菓子として開発された。
CMには当時人気だった「田代まさし(マーシー)」が「ぬ〜ぼ〜」と共演し軽快なテンポで商品をアピール。
そのコミカルな演出が「ぬ〜ぼ〜」の軽い食感とマッチし、CMの影響もあって子供たちの間で人気になった。
90年代前半には同社の「チョコボール」「パックンチョ」とともに人気を博していたチョコ菓子で、その後も様々なバリエーションが展開されたが、1996年には販売が終了。
当初はレギュラーサイズのものを50円で販売していたが、後に新規格で60円に改正。スタンダードなチョコ味に加え、いちご味やプリン味、ヨーグルト味などのフレーバーが登場した。
1992年には20円のミニサイズの「ぬ〜ぼ〜」も登場しており、子供のお小遣いでも駄菓子感覚で買いやすいため人気であった。
1992年にリニューアルされたぬ〜ぼ〜。1994年にはコーヒー牛乳味が登場した。
イメージキャラクターには、ゆるふわな癒し系キャラ「 ぬ〜ぼ〜」が起用され、お菓子のパッケージやグッズ、その他ゲーム・アニメなど多くのコンテンツにも登場し当時の子供たちを中心に親しまれた。
そのふわふわとした見た目と穏やかな表情は見ているだけでほっこりとした気持ちにさせる事から、単なるお菓子のキャラクターを超えて「癒し系マスコット」として定着した。
イメージキャラクターの「ぬ〜ぼ〜」。
ぬ〜ぼ〜のお菓子ラインナップ
過去に発売された「ぬ〜ぼ〜」の派生商品とそれぞれの特徴を紹介します。
・ぬ〜ぼ〜(袋入り)
1992年に一口サイズのぬ〜ぼ〜が十数個入った、袋入りバージョンも300円(後に350円)で発売された。
また、チョコ・いちご味・ミルク味・バナナ味の4種類を10個ずつ楽しめるファミリータイプ(1000円)も登場している。
・チョコUPぬ〜ぼ〜
1993年に100円で発売された、10代〜20代の若者層をターゲットにした商品である。
モナカの内側にチョコレートをコーティングすることで「パリッ」「フワッ」の二つの食感を実現しチョコのボリューム感がアップしている。
・ぬ〜ぼ〜グミ
1990年前半に発売されたグミ。
「バナナヨーグルト」「ピーチヨーグルト」の2種類があり、チョコと同じくの空気を含ませているのが特徴。
だがチョコとは違い、知名度はそれほどなく短期間でラインナップから姿を消した幻のグミである。
・ぬ〜ぼ〜コーン
1990年〜1991年頃に発売したコーンタイプのラクトアイス。単品では100円。
チョコ味以外にも、イチゴ味を発売。1993年にはバナナクリームとチョコクッキーがトッピングされた「ぬ~ぼ~コーン(チョコバナナ味)」が発売されている。
ちなみに箱タイプ(バラエティパック)では何度かリニューアルされており、個数やコーンの質・大きさが若干異なっている。
ぬ〜ぼ〜コーン(バラエティパック) 500円。
・ぬ〜ぼ〜モナカ
1990年〜1991年頃に発売されたモナカアイス(アイスミルク)で「ぬ〜ぼ〜コーン」と同じく何度かリニューアルされている。値段も300円、もしくは350円と発売時期で変化している。
本商品も1993年にリニューアルされており、内容量は旧製品に比べ増量されている。
バニラ味とチョコ味があり、カルシウムが強化されているのが特徴。
・ぬ〜ぼ〜サブレ
出典元:http://blog.livedoor.jp/cutiepai/
発売年は不明。サブレに関しては情報が少ないが、「ぬ〜ぼ〜」の形をしたサブレでチョコと同じくエアリーで軽い食感が売りのサブレだった可能性が高い。
また、このサブレ専用にデザインされた紙袋も存在している。
・ぬ〜ぼ〜ボーロ
出典元:http://blog.livedoor.jp/cutiepai/
1992年に発売。
4種類の穀物を使用しノンオイルで焼き上げた軽くて口溶けの良い食感のボーロ。
ぬ〜ぼ〜のコラボ商品
本家のお菓子「ぬ〜ぼ〜」販売終了後も、「ぬ〜ぼ〜」のキャラクターが登場する商品がいくつか展開されています。
また2008年には「ぬ~ぼ~」誕生20周年を機会にして商業活動も進められました。今回はその一部を紹介します。
・ぬ〜ぼ〜なこころ むしぱん
2010年発売。伊藤製パンとのコラボ商品でたまご蒸しパンの他に、チョコ味・ミルク味・イチゴ味が展開されている。
2013年には「ぬ〜ぼ〜なこころ チーズむしぱん」が発売された。
・ソフトクリームをつくろう!
2011年発売。同社のクックゼラチンの関連商品でも「ぬ~ぼ~」が登場。
・くり〜むクッキー
出典元:http://yuzur.seesaa.net
2011年のパッケージでは同社のお菓子の商品に「ぬ〜ぼ〜」が起用されている。
・ぬ〜ぼ〜なこころポップコーン
出典元:x.com/24jihanki/
2000年代半ば頃からある「ぬ〜ぼ〜」の名を冠した自販機。
現在でも稼働しているが設置場所は少ない。
時期によって選べるフレーバーに違いがあり、初期は「うす塩」「バター」「バーベQ」「チーズ」「ハニー」を選べたが、 リニューアル後は「キャラメル」「バター」「シオ」に縮小された。
値段は200円で調理時間は80秒となっている。
ぬ〜ぼ〜のメディアコンテンツ
お菓子の枠を超えた「ぬ〜ぼ〜」を時系列で紹介したいと思います。
のはらのぬーぼー ふうっ・・・
1989年発売。(立野恵子 筆)
文字はなく絵だけで表現したほのぼのとした内容のオールカラーの絵本。
ぬ~ぼ~・きえたメダル (OVA)
1990年に東芝EMIが発売したVHS・LD。
主人公「ぬ~ぼ~」の声を担当したのは声優の「TARAKO」さん。
「ストーリー」
ぬ~ぼ~村のお祭りの日、パイ食い競争で優勝した主人公のぬ~ぼ~は金メダルをゲット。
次の日、メダルがどこかへ消えてしまい、ぬ~ぼ~と仲間たちはメダルを探す旅に出るのであった。
ぬ〜ぼ〜 (ゲームボーイ)
1992年にアイレムが発売したゲームボーイ用ソフト。
ぬ〜ぼ〜が無人島から脱出するパズル要素を含んだ横スクロールのアクションゲーム。
全8話構成でセーブ機能が搭載されている。
難易度は低く設定されており数時間程度でクリアできるという声も多い。
ゲームのスタート画面
NOOBOW (テレビアニメ)
1995年10月〜 1996年3月までテレビ東京系列で放送されたアニメ。
主題歌は「キライにならないで」。
主題歌が収録された8cmシングルCD。
ぬ~ぼ~なこころ(Webアニメ)
2008年に森永製菓の公式サイトで公開された1話完結の短編のWebアニメ。
ぬ~ぼ~の何気ない日常を描いた癒し系の映像作品となっている。
「ぬ~ぼ~なこころ (外部リンク)」
https://www.morinaga.co.jp/noobow/theater/
ぬ~ぼ~なこころ (絵本)
2010年発売。(立野恵子 筆)
ぬ~ぼ~のプロフィールをはじめ、ショートストーリーで4コマ漫画っぽく「ぬ~ぼ~」の世界が描かれているオールカラーの絵本。
この絵本で初めて「ぬ~ぼ~」を知る子どもたちにも親しみやすい魅力的な内容となっている。
ぬ〜ぼ〜グッズ
現在では入手困難な昔懐かしいぬ〜ぼ〜グッズを紹介します。
・テレホンカード1
出典元:auctions.yahoo.co.jp
・テレホンカード2
出典元:auctions.yahoo.co.jp
・ぬいぐるみキーホルダー
出典元:aucfree.com
・めざまし時計
出典元:www.mandarake.co.jp
・めざまし時計2
出典元:item.fril.jp
・おとぼけぬ〜ぼ〜
出典元:http://harrisonsimmons.blog4.fc2.com
・腕時計
出典元:jp.mercari.com
・ペンケース
出典元:takaranomori.shop-pro.jp
・ぬいぐるみ
出典元:jp.mercari.com
まとめ
今回は「ぬ〜ぼ〜」の昔懐かしいお菓子や関連商品、コンテンツなどを振り返りました。
お菓子ではアイスやグミなどの商品が存在する事は知っていましたが、コンテンツやグッズなどでも予想以上に数多く商品が展開されていることに驚きました。
当方も小学生の頃に遠足のお菓子として購入した記憶があります。
特に遠足のおやつ代は限られているので、ぬ〜ぼ〜は値段のわりにボリュームがあるのでよく買っていましたね。
・ぬ〜ぼ〜の類似商品 (ぷくぷくたいチョコ)
名糖産業の「ぷくぷくたいチョコ」は1989年に発売。
ぬ〜ぼ〜の特徴である「モナカに挟んだエアインチョコ」をそのまま表現したかの様なお菓子です。
ぬ〜ぼ〜が食べたくてこの商品を購入する人も多い様です。
・ぬ〜ぼ〜販売中止の理由について
現在ではぬ〜ぼ〜のお菓子が存在しないので実質終売になったと言えます。
「商標権が他社に移行した」ことで販売が出来なくなった説が有力とされていますが、公式の発表ではないので詳細は不明です。
また、森永製菓が他商品に力を入れたことも理由として噂されていますが、ぬ〜ぼ〜の様な食感のチョコレートって少ないですし、個人的にまた食べたいと思っているので再販を望んでいます。