ドラゴンクエストの歴代主人公を紹介したいと思います。
ドラクエの主人公はあまりしゃべらない事で有名ですが、それぞれの主人公には壮絶な人生ドラマがあります。
伝説の勇者の血筋を引き生まれながらにして魔王と戦う宿命持った主人公、魔物の襲撃で親や故郷を失った主人公、幼少期・青年期に渡って旅を続ける主人公などドラクエには多種多様な主人公が多く存在します。
歴代作品の中で皆さんが印象的、魅力的に感じる主人公はどれでしょうか?
ドラクエ歴代主人公まとめ
ドラクエ歴代の主人公を紹介したいと思います。ドラゴンクエストの歴代主人公は全てプレーヤーが名前を付ける事ができます。
※オンラインであるドラクエ10に関しては特に決まった主人公が存在しないため紹介していません。
ドラゴンクエスト (DQ1)
かつてのアルフガルドを救った勇者ロトの血を引く者。ラダトーム国王であるラルス16世の導きに応じてアレフガルドにやってきた。
本作では主人公の生い立ちなどが一切明かされていない。(小説版では滅亡前のドムドーラの町にいたとされます)
攻撃・回復・補助呪文をバランスよく覚える。他シリーズと違い1vs1でモンスターとの戦闘する。
物語途中でラダトーム国王の娘「ローラ姫」を救うイベントがある。竜王を倒すと姫と共に新天地へ出発し、新たな国を建設する事になった。
ドラゴンクエストII (DQ2)
ローレシア王国の王子。
魔王の手によって壊滅的な被害を受けたムーンブルク王国の兵の命がけの報告を受け、王である父からハーゴン討伐に送り出される。
歴代主人公の中では戦士タイプの主人公でHP、攻撃力、素早さなど全体的にステータスは高いが他のシリーズと違い呪文が使えない。最高レベルは50。
3人いる勇者ロトの子孫の一人で、旅の途中でサマルトリア王子とムーンブルク王女を仲間にしてハーゴンのいるロンダルギアを目指す。
ドラゴンクエストIII (DQ3)
アリアハンの勇者オルテガを父に持つ16歳の少年(少女)。後の伝説の勇者。16歳の誕生日に魔王バラモス討伐のためルイーダの酒場で組んだ仲間と共に旅立つ。
世界中に散らばる6つのオーブを手に入れて竜の女王から光の玉を授かった。魔王バラモスを倒した後はギガアの大穴から闇の世界アレフガルドを目指す。
アレフガルドで「王者の剣」と封印されていた「精霊ルビス」を解放。「虹のしずく」で虹の架け橋を渡った後、大魔王ゾーマ城に侵入。
だが目の前で父オルテガの死を目撃。その後、光の玉の力によりゾーマの「闇の衣」を剥がし大魔王を討つ。
アレフガルドに光が戻った時、「ロトの称号」を授かった勇者は姿を消した。
しかし彼が残していった装備は「ロトの剣」「ロトの盾」「ロトの鎧」「ロトの兜」「ロトの印」と呼ばれ後世に引き継がれる事になった。
ドラゴンクエストIV (DQ4)
17歳の少年(少女)。物語では第5章で登場。本作全編に渡る主人公である。木こりの父と天空人の両親の間に生まれた混血児。
父は落雷で他界し、母は天空に連れ戻されているため、自らの出生を知らないままブランカ北にある人里離れた村に住んでいた。
いずれ来る魔族との戦いに備えて村を守る騎士や魔術師から勇者としての訓練を受ける。
ある日、魔王デスピサロにより村を滅ぼされ、その際に幼馴染の「シンシア」を失った。仇を取るべく勇者は旅立つ。
旅の中で自分と同じく「導かれし者達」である仲間と出会い勇者として成長。
アッテムトでは目覚めたばかりのエスタークを撃破。その後、進化の秘宝を使って怪物に進化したデスピサロを倒し世界に平和が訪れる。
故郷に戻った勇者だったが、そこでマスタードラゴンによって蘇生されたシンシアと再会。
その血筋は遥か未来である次作品に受け継がれていった。
ドラゴンクエストV (DQ5)
グランバニア王「パパス」と元エルヘブン民である王妃「マーサ」の間に生まれた一人息子。王位継承者であるが事実は伝えられていない。幼い頃から父と世界中を旅していた。
幼少期に父は息子(主人公)を庇い「ゲマ」に殺され死別、その後は「ヘンリー」王子と共に10年間の奴隷生活を送る。
脱走後、海辺の修道院に流れ着き、ここから青年時代の新たな旅が始まった。
母の不思議な能力を受け継いだため、魔物の改心させる能力があり仲間にする事ができる。
物語中盤で結婚、双子(男女)の子供を授かり共に旅する事になった。またかつて自身が装備できなかった「天空の剣」を息子が装備できた事で勇者の父親となる。
父パパスが果たせなかった探し物を求めて彼は家族と共に旅をする。
公式イラストで杖を持っていたり、勇者でなかったり、幼少期で父パパスを殺され10年間奴隷になり青年期を迎え脱出、結婚を経て子供が誕生。
その後、石化したまま8年間過ごした後、成長した子供に石化を解いてもらい一緒に魔王を倒す旅に再出発する・・・という歴代の中ではかなり異色の主人公である。
彼なしでは物語が進まないため、死んだ状態で町に入ると仲間達が教会に運び込み自動的に復活させてくれる。
戦士と僧侶を兼ね備えた能力を持ち、多彩な武器を装備可能。ステータスも満遍なく上がる。呪文は回復系・補助系、攻撃呪文はバギ系を覚える。最強の専用武器はドラゴンの杖。
ドラゴンクエストVI (DQ6)
17歳の少年。夢の世界のライフコッドで妹のターニアと暮らしていたが、村祭りで山の精霊から啓示を受け、自身の事、世界の本当の姿を知るため旅に出た。
現実世界での姿はレイドック王子であり、両親がムドーの術で眠りから覚めなくなったため、ハッサンとミレーユと共にムドー討伐に出かけた。だが、ムドーの術により心が体と分離して意識だけが夢の世界に飛ばされた。
石化され現実世界に残された肉体もいつしか呪縛が解け、記憶喪失のまま現実世界のライフコッドにたどり着いた。後に現実のライフコッドで本体と融合する事になった。
妹は幼い頃に病で亡くしている。ターニアが夢の世界で存在したのはターニアの「実兄が欲しい」願いと、幼い頃に妹を亡くした主人公がターニアを妹のように可愛がる様になった結果生まれた「夢」であった。
最終的に「デスタムーア」を倒した事で夢の世界が消えてしまいターニアを始め親しかったライフコッドの住人達、彼に恋心を抱いていたバーバラと永遠の別れが訪れる事になった。
全体的にステータスが高く、レベルアップでは攻撃・回復・補助などバランスよく呪文を覚える。後に「ライデイン」を習得し、「思い出す」など相手の会話を記録する呪文も覚える。
伝説の武器・防具を装備可能で、主人公のみ勇者の転職条件が緩和されている。
ドラゴンクエストVII (DQ7)
デフォルトネームは「アルス」。
エスタード島の漁村「フィッシュベル」に住む16歳の少年。性格はのんびり屋。漁師であるボルカノと妻マーレとの間に生まれ育つが、腕には他の人間には無い「水の精霊の紋章」がある。
ある日、不思議な石板を手にした主人公は幼馴染の「キーファ」「マリベル」と共に島を離れて旅に出た。
万能タイプであるが、特にHPと力が伸びる。中盤までのレベルの上がり方は一番遅い。
ドラゴンクエストVIII (DQ8)
デフォルトネームは「エイト」。
元トロデーン王国近衛兵の18歳の少年である。両親はこの世におらず幼い頃に記憶喪失になり8歳の頃にトロデーン城に迷い込み住み込みで小間使いをしていた。
その後、王女ミーティアの要望によって近衛兵として採用される。ミーティアとは幼馴染であり国王トロデ達からも信頼が厚い。
性格はマイペースだが、慈悲深い所がある。色恋沙汰には鈍感な所も。
武器は剣・槍・ブーメランを装備。呪文は回復系・攻撃系(ギラ系、デイン系など)を覚える。HPと力が高く素早さは少し控えめ。呪いに対しての耐性が高く呪われた武具を装備しても自身が呪われる事はない。
特殊スキルは「ゆうき」。
ドラゴンクエストIX (DQ9)
デフォルトネームは「ナイン」。
本作の主人公はゲームスタート時に性別・容姿を設定可能。
ウォルロ村の守護天使として村の人々の手助けをする事で感謝として現れる「星のオーラ」を集める仕事に就いている。配属された日の夜に世界樹に星のオーラを捧げた所、謎の光と大地震により天使界から落下。その際に天使としての能力失ってしまう。
しばらく宿屋の「リッカ」に居候していたが、天界に帰るために世界中を旅する事になった。
そんな最中で「天の箱船」の運転士である「サンディ」や仲間達と出会う。
旅の最中で地上に落ちた「女神の果実」が様々な災いに起因している事を知り、解決方法に奔走。その後、黒幕が自身の師匠の大師匠である事を知った彼(彼女)はその人物を救うために自ら「女神の果実」を食し天使である事をやめる。
ゲームクリア後はある場所で入手した「女神の果実」を食べる事で再びサンディ達が見える様になり、地上に一人残った天使として世界を旅するのであった。
主人公だが、装備もパラメータも特別優遇されていない。
ドラゴンクエストXI (DQ11)
デフォルトネームは「イレブン」。
イシの村で母ペルラと亡き祖父テオのもとで育った16歳の少年。その正体は16年前に滅ぼされたユグノア王国の王子で国王アーウィンと王妃エレノアの息子である。また先王「ロウ」の孫でもある。
生後まもなくウルノーガ率いる魔物に襲撃され、囮となった母エレノアから来賓のデルカダール王女である「マルティナ」に託されるも彼女が必死に逃げている最中に揃って川へ転落してはぐれてしまう。その後、イシの村に流れ着いた所をテオに発見された。
カミュやベロニカ曰く、性格はおっとり。また頑固の所も持ち合わせている。
左手には紋章の様なものがあり、これが光る時不思議な事が起こる。
16歳の誕生日、村のしきたりである成人の儀を行うために幼なじみの「エマ」と共に神岩へ向かった所、自らが伝説の勇者の生まれ変わりだった事を知ってしまう。その後、勇者の真実を追い求めて故郷を離れ世界中旅する事になった。
ロトぜシアの生命を司る「命の大樹」の申し子として、世界中に張り巡らされた大樹の根を通じて大地の記憶を再生する能力を持っている。
装備武器は剣のみ装備可能で片手剣と両手剣。固有スキルは「ゆうしゃ(勇者)」「けんしん(剣神)」。剣のみ装備可能な主人公は本作が初めてである。
攻撃呪文もメラ系、イオ系、スキルパネル拡張によりデイン系も覚える。ギガスラッシュ、ギガブレイクなどの強力な剣技を習得するのも心強い。
ドラクエの歴代主人公の感想
ドラクエの歴代主人公と特徴を紹介しました。
ドラクエの主人公といえばセリフが存在しない、ゲーム中は無口なのが伝統としてあるので、人物像がイマイチ掴めない所がありますよね。
ドラクエ3、4、9のみが性別を選択する事が可能になっており、主人公=プレーヤとする所もドラクエらしさが出ていると思います。
ドラクエ2の主人公に関しては呪文が一切使えないという戦士タイプのヒーローというのも珍しさがあります。
自分の中の名作はDQ3、DQ4、DQ5、DQ6ですが、やはり異色の主人公といえばDQ5でしょうか。幼少期からスタートして大人になり、その後結婚して子供を作り一緒に旅をする。幼少期、青年期の2世代を楽しめるという異質な作品であり、歴代でもかなり異質な主人公だと思います。
DQ5を初めてプレイしたのがスーパーファミコン全盛期の小学生の頃ですが、当時は攻略本を見て強力な呪文を覚えるというだけの理由で「フローラ」を花嫁に選んでいましたが、大人になってからは「ビアンカ」を選ぶようになりました。
モンスターを仲間に出来るというシステムも当時は斬新でしたね。
最強の専用武器が「ドラゴンの杖」でデイン系を覚えないという勇者らしくない主人公は歴代でも珍しく、まるで僧侶戦士、パラディン、魔物使いみたいな能力を持つ主人公でした。