〜 前回までの流れ 〜
・平穏なデルムリン島に突如現れたニセ勇者一行は島で大暴れしゴメちゃんをさらう
・ゴメちゃんを救うべくダイとブラス、島のモンスター達と一緒にニセ勇者一行の船に乗 り込みゴメちゃんを救出し、ロモス王から覇者の冠を授かる
・事件解決後ダイはブラスと魔法の特訓に励む。
・そんな最中パプニカ王国のレオナ姫とその側近がデルムリン島にやってきた。
新作 ドラゴンクエストダイの大冒険について
1991年に放送された「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を2020年10月にリメイク版として再構築し放送されたアニメ。
このブログでは旧作や原作との比較や個人的に感じた事、言いたい事をレビューしていきます。
― 第2話 「ダイとレオナ姫」 新旧比較と感想 (前編) ―
パプニカ一行との会談シーン
ニセ勇者達を退治し無事ゴメちゃんを救い出したダイ達。
ある時、一隻の船がデルムリン島にやってきた。
ここから先は旧作の第2話「死なせてたまるかレオナ姫」のストーリーになる。
1991年
2020年
旧作ではブラスじいちゃんの家の中での会話シーンなのだが、新作では最初に出会った海岸でパプニカ一行と会話をするシーンに変更されている。
ちなみに旧作ではドラクエ4の城の曲「王宮のメヌエット」が流れる。
前回のレオナとの初対面で「やだ~!こんなに小さいの~!頼りなさそう~!」と毒を吐かれたダイ。
ショックで根に持っているのかムスッとしている様子。
レオナ姫が14歳になった月に地の神の恩恵を被るための儀式をしなければいけないという事でデルムリン島にやってきたという。
デルムリン島にある地につながっている洗礼の地の大穴で50年ぶりの儀式を行うらしい。
道案内を頼まれて嫌がるダイ。初対面の印象は最悪だったようだ。
「じいちゃん、やだよオレ。あいつ性格悪そうだもん」
1991年
ブラス「こんなやつでもお役に立てるんなら喜んでにゃはははは!!」
1991年
2020年
レオナ(旧作)「キミ~!ホントに大丈夫?途中で迷子になっちゃたりしたら途中で置いていくわよ!」
レオナ(新作)「ホントに大丈夫? 迷子になったりしない?」
新作では尺稼ぎでセリフが削られている。
あいかわらずズケズケ言う性格の様だ。
1991年
2020年
ダイ(旧作)「この島はオレの庭だい!!目隠ししたって一周できらぁい!!」
ダイ(新作)「この島はオレの庭だい!目隠ししたって一周できよ!」
レオナに言いたい放題言われてついにブチギレたダイ。
旧作では昔のアニメでよくあった怒る時に顔が大きくなる演出。
旧作は言葉も荒いが、新作ではブチギレ度が落ちた感じに。
1991年
2020年
これに対し旧作のレオナは数秒間微笑でニコっとなるシーンがあり年上の余裕をのぞかせていた。
だが新作ではフンッて感じでダイと同じ目線で対応。お互い気まずい感じに。
何故ここの演出を変えたのか?
このシーンはそのままでも良かった様な。
ダイ達は儀式を行うため洗礼の地に向かう
レオナ「ホントに大丈夫なんでしょうね?」
ダイ「森のモンスターはみんな仲間だからね。レオナ姫って意外に臆病なんだな。」
旧作ではレオナが上記の会話でムカッとするシーンがあるのだが新作でカットされている。
尺の節約と言ってもこう言う何気ないシーンってキャラクターの人間性が出て面白いのだけどね。
道中で出会ったキャタピラーとダイに感心するレオナ
道中で寝ていて道を塞いでいるキャタピラーにダイは声をかけ、退いてもらうシーン。
モンスターとの絆に対してダイを見直したレオナ。
レオナ(旧作)「へ~すっごーい! ちょっと見直しちゃったなチビくん」
レオナ(新作)「へ~すっごーい! ちょっと見直しちゃったな坊や」
「チビくん」と「坊や」の違いについて、この場合はダイが年齢的に幼い意味合いもあるだろうけど、
最近の世の中を見ていても背が小さい人に対しての軽蔑的な表現はNGみたいな風潮があるんだよね。
旧作が放送された30年ぐらい前では過剰に反応される事はなかった表現。
この後の会話でダイが魔法を使えなくて嘆いているシーンがあるのだが旧作ではドラクエ4の曲「不思議なほこら」が流れる。
レオナからパプニカのナイフをもらう
1991年
2020年
ダイの目の前でパプニカのナイフを突き出すレオナ。
現時点で魔法が使えない事を知ったレオナはダイにパプニカのナイフをあげようとする。
旧作ではレオナがナイフの刃の部分を持ってダイに渡すのだが、新作ではカットされている。
旧作では上記のシーンに加えレオナが鞘を付けてあげるシーンがある。
旧作のレオナには年下の男の子に対してのお姉さん的な対応が随所に見受けられる。
レオナ(旧作)「魔法の事だけど出来ないものは出来ないんだから、いつまでもくよくよしないで剣の腕でも磨きなさいよ」
1991年
2020年
ダイ「君って思った事なんでもズケズケ言っちゃうんだね」
レオナ「ええ、その方が相手のためにもなるでしょ。私も気持ちいいし」
旧作はここで終わるが、新作では以下のセルフが追加されている
レオナ「君だってあたしの事ズケズケ言ったでしょ」
ダイ「あれは・・・まぁね」
個人的にはこのオリジナルは好きじゃない。
旧作のレオナは年上のお姉さん的な対応が多かったけど、新作のここまでのレオナはダイが不機嫌なら同じように不機嫌になり、何か言われれば言い返す的な描写が多く、はっきり言って子供っぽい所が多く見受けられた。
魔のサソリと賢者バロムの裏切り
1991年
2020年
賢者バロムが魔法の筒から毒サソリを召喚。
この島のモンスターではない事に気付いたダイは急いで魔のサソリの方へ駆けつける。
護衛達が攻撃をするが全く効かない。次々にやられる護衛達。
1991年
2020年
ダイを庇ってレオナも攻撃呪文「ギラ」で応戦するが通じない。
ギラを使うシーンは旧作の方がカッコいい。
1991年
2020年
魔のサソリが猛毒のトゲでレオナを襲撃。
この攻撃でレオナが重症を負ってしまう。
1991年
2020年
これを見て火が付いたダイが反撃。
レオナにもらったパプニカのナイフで魔のサソリにダメージを与える事が出来た!
旧作ではレオナに鞘を付けてもらう回想シーンと共にドラクエ4の戦闘曲「戦闘ー生か死かー」が流れ熱い展開に!!
1991年
2020年
ダイが魔のサソリの急所に飛びつくシーン。
旧作ではバピラスを呼んで空から飛び降りるが、新作では崖からシーンに変更されている。
新作ではこの一撃で魔のサソリを撃破。
旧作ではこの急所の攻撃の後に魔のサソリが尻のトゲで攻撃しようとするシーンがあり、尻尾をダイが真っ二つに切るシーンがある。
サソリの毒がレオナの体を蝕む
サソリの毒が回り始めたレオナ、しかしダイはキアリーが使えない。
ブラスじいちゃんに来てもらいキアリーの呪文をかけてもらうようゴメちゃんに伝える。
旧作よりも腕が紫に染まっている。
「くそ・・・もっと真剣に魔法習っとくんだった・・・」
ダイはこの状況に直面し初めて呪文を真剣に特訓してこなかった事を悔やむ。
1991年
「レオナ姫!ダメだ死んじゃだめだ!!」
「オレがキアリーの呪文が使えたりすれば・・・」
「こんな事になるんならもっと熱心に魔法を習っとけばよかった・・・」
旧作ではブラスと呪文の特訓している回想シーンと共にドラクエ4のBGM「不思議なほこら」が流れよりシリアスな展開に。
黒幕の賢者バロンが現れる
ここで黒幕のバロンが登場。
ダイはレオナにキアリーの呪文で治療してもらおうと頼むがバロムの様子が変。
バロムがついに本性を現した。
どうもレオナがいると都合が悪いらしい。
バロムは攻撃呪文を唱えダイとレオナを大穴の奥に突き落とす。
旧作ではバロムが攻撃呪文「イオラ」を使うが、新作では「イオ」に変更されている。
今回はここまで。