ドラクエ3の没アイテム、没モンスター、没ネーム、没デザインなど通常のプレイでは見る事ができない要素を簡単にまとめてみました。
主に原作となったFC版の内容が多くなっています。
ドラクエ3の没データ一覧
すいしょうだま (水晶玉)
堀井雄二の直筆の開発資料に記されていたアイテムで当初ノアニールで入手予定だったが、FC版では登場しなかった。
SFCのリメイク版ではデータだけが残っており価格が「0G」。結局本作でも登場することはなかった。
しのオルゴール (死のオルゴール)
ドラクエ2、ドラクエ3に登場するデータ上のみの没アイテム。
ドラクエ3では初期ROMのみ使える「ランシールバグ」を使う事で入手可能。売ると7Gにしかならない。
ゲームブック版のドラクエ3ではシナリオの進行アイテムとして登場している。
SFC版でもデータのみ存在し、通常プレイでは入不可能。戦闘中に使用すると敵・味方ともに全滅してしまうが、敵モンスターに至ってはザキ耐性がある場合は死なない。
なお、GBC版でもデータのみ存在するが戦闘中に使っても何も起こらない。
SFC版・GBC版では売却すると0Gとなる。
ちいさなメダル
ドラクエ3でも「ちいさなメダル」という没データが存在するが、それが何のために用意されていたのかは不明。
「ちいさなメダル」といえばドラクエ4から登場し、一定集めるとメダル王から武器や防具などと交換してもらえるという収集要素のあるアイテム。
ドラクエ3でも収集要素があるイベントが考えられていたのかもしれないが、容量の都合で没になったのかもしれない。
レイクナバ
ドラクエ4ではトルネコが住む町として登場するが、当初はドラクエ3で登場する予定だった。
町ではピラミッドで手に入れた魔法の鍵を盗まれるイベントがあり、その事件を解決すること魔法のランプを入手できるものだった。
上の世界の名前
ドラクエ3の下の世界は「アレフガルド」と呼ばれているが、上の世界を「ムー大陸」と呼ぶ初期設定が存在していたという。
ムー大陸とはかつて太平洋の真ん中あたりに存在していた水没されたとされる伝説の大陸。
ドラクエ3の世界地図を見ると実際の世界地図の形状と似ているが、それと何らかの関係性があったのかは不明。
けんじゃのいし (賢者の石)の入手場所
「賢者の石」とはパーティー全体を回復させ何度でも使用できる便利アイテム。この賢者の石は当初の設定では地球のへそで登場予定だったという。
地球のへそとはランシールの神殿から行けるダンジョン。しかもパーティのメンバーのうち1人で挑まなければいけない。
堀井雄二の設定資料によると「誰が行くかで見つけるものがちがう」と記されているが、どの職業のメンバーで行くかによって賢者の石が見つけられるかどうかが変化したのかもしれない。
さとりのしょ (悟りの書)の効果
「さとりのしょ」といえばパーティーメンバーの1人を「賢者」に転職させるというものだが、設定資料によると開発当初は僧侶のみが使え、最大MPが10〜15アップするというものだった。
3つのBGM
ドラクエの音楽といえば「すぎやまこういち」氏が有名です。「バラモス戦」「スイスの村の曲」でもう一つの曲は不明。
バラモス戦はFC版では通常戦闘曲が流れますが、没になってしまった理由は不明。
スイスの村の曲に関しては、初期の構想では「スイスの村」というのが登場予定だったが、村自体の設定がなくなってしまったため没になったという。
没ネーム
・マホテスマ
マホカンタになる前の初期構想時の名前。
・ヒートスモーク
「ヒートギズモ」の没ネーム。
・玄武
「ガメゴン」の没ネーム・
・アカイライ
当初は「デッドペッカー」に付けられていた名前。後にデッドペッカーとは色違いの「アカイライ」というモンスターも登場している。
・死刑執行人
「エリミネータ」の初期名。
・おおガエル
「フロッガー」の初期名。
・ユニコンラット
「アルミラージ」の初期名。
・ひとくいガニ
「ぐんたいガニ」の初期名。
・バルチャー
「ヘルコンドル」の初期名。
没モンスター
ここではFC版のドラクエ3の発売前に雑誌(週刊少年ジャンプなど)・メディア等で紹介されたモンスターだが、実際には登場しなかった幻のモンスターを紹介。
リザードマン
後にドラクエ5では同名のモンスターが登場するがデザインは異なっている。
ボスその2
正式名はなくどこのダンジョンのボスなのかは不明。「スカイドラゴン」が一緒に描かれていることから悟りの書が手に入る「ガルナの塔」のボスとして登場予定だったのかもしれない。
アーサーシオン
ドラゴンボールで登場するウーロンっぽいデザイン。某力士をモチーフにしたという説もあるが真相は不明。
エビルブッシュ
名前の通り、悪の茂みという意味合いのあるモンスターだと思われる。表情がドラクエ2に登場したフレイムに似ている。
ガスドラゴン
背中からガスを出しているのが特徴。作中で登場するモンスター「ガメゴン」の甲羅がなくなった感じのモンスターなところから「ガメゴン」の前のデザインだったのかもしれない。
タワーオブアイ
全身に目が配置されているモンスター。似た様なモンスターだとドラクエ7で「マルチアイ」という名前で登場している。
かぼちゃおとこ (ハロウィンマン)
宙に浮いた二刀流のカボチャ型モンスター。身につけている服のデザインがドラクエ2で登場した悪魔神官のものと似ている。
キングサタン
鳥山明のイラストレーションズではベビーサタンが大人になった様な感じのモンスターと紹介されている。ベビーサタンには成長するとアークデーモンになるという設定があるので、その中間形態なのかもしれない。
ハンドウッド
ドラクエ2に登場した「じんめんじゅ」が変異したかの様なデザインのモンスター。
ストーカー (しにがみ)
ドラクエ2に登場した「しにがみ」とデザインが似ているモンスター。しにがみ、悪魔神官が身につけている服にはドラキーの様な悪魔の模様があるが、その様な模様は見当たらない。
ゾーマ第2形態
ドラクエ3のラスボスとして登場する実際のゾーマは闇の衣をまとった姿になっているが、初期の構想段階では第二形態として変身させる想定だったのかもしれない。
マクロベータ
ドラクエ3に実際に登場する「マクロベータ」の没デザイン。大人の事情で採用が見送られ、後にシャーマンの様な風貌となった。