フリーランスは自由だ!楽しそう!と意気揚々と感じている人も多いかもしれません。
しかし現実は残酷です。
フリーランスエンジニアの闇について僕自身のリアル経験談を暴露していきたいと思います。
業務内容が募集要項や面談の内容と違う
実際に起こった事なのですが、面談時に話していた内容や募集要項に載っていた仕事内容が全く違うという事がありました。
「保守開発」と募集要項に書いている場合は業務内容の大半が「運用・保守」だったりします。
募集要項や面談ではプログラミング言語やデータベースの事が話題になっていたのに仕事では全く使わない事もあります。
基本的にこの業界は「開発」人気で「運用・保守」なんかは人が足りない傾向があります。
ちなみにWeb開発系だとコードが書ける案件が人気だったりします。
そんな案件の募集で少しでも人手を集めるために募集要項に「開発」というワードを載せている場合が多いのです。
「保守開発」というワードを見たときはその辺を留意しておくとハズレを引く事がなくなるかもしれません。
フリーランスエンジニアの多重派遣とは?
フリーランスエンジニアなのに他社の社員として派遣されるケースがあります。
以下の例を挙げてみます。
1. クライアント企業AがSES系企業Bに人材を依頼、協力会社BがフリーランスエージェントCに人材を依頼します。
2. フリーランスエージェントCは個人事業主のエンジニアと契約を結びますが、表向きはSES系企業Bの社員としてクライアント企業Aに常駐するのです。
つまり協力会社Bはクライアント企業Aの依頼料を中抜きしているのです。
(これは二重派遣(多重派遣)といい、この場合、A、B、Cの3社共に違法行為で罰せられる可能性があります)
ですので現場で働いているエンジニアは協力会社(SES)の社員ではなく実は個人事業主だったというケースもあるのです。
ちなみにSES(System Engineering Service)とはIT人材が欲しい企業に自社の社員を派遣する事業を行なっている会社の事をいいます。
フリーランスであればなんでも出来るという幻想
フリーランスであれば技術的なことに関してはなんでも出来るという先入観を強く持っている人がたまにいるように思います。
使う側の立場からしたら期待値が高い分、少しでも期待から離れた部分を見つけてしまうと当初抱いていた印象とのギャップが激しい訳です。
フリーランスだって人間です。全く使ったことの無い技術に関しては無知なわけです。
僕が実際に経験した事例
エンジニアであれば分かる人もいると思いますが、参画する案件によっては社内の独自技術を使う事があります。
フリーランスとして初めて参画したある案件の初日にリーダーから「これ読んどいて」と業務で使う社内フレームワークやライブラリーを使ったソースファイルやマニュアルを渡され事がありました。
大規模なフレームワークだったのですが、作ったのがかなり前らしく僕が案件に入ったときには当時の技術者たちはいないという状況でした。まさに負の遺産です。
ちなみに案件に同時期に参画したの他の協力社員さんも負の遺産問題で困っている様子でした。
リーダー自身もフレームワークの理解が深くなかったみたいで、僕が質問しても曖昧な回答しかなく、しまいにはあからさまに不機嫌な態度をされた事がありましたね。
僕も含めてみんな業務中に慣れて対応していきましたが、その間もフリーランスの僕だけには風当たりが強かったです(笑)
社員時代ではあればこんな事はありませんでした。たまたまリーダーと相性が悪かっただけかもしれませんが、こんなことは初めてでしたね。
学習コストがかかる状況であったとしても、猶予が与えられないのがフリーランスなんだと思いました。
スキルは重要。でも人間関係が苦手だとかなり厳しい
エンジニアというのは仕事の性質上チームを組んで人と関わる事が多いです。
ただその中で「どうしても合わない人」がいます。
職場の人間関係、特にリーダーに好かれるか、好かれないかは今後の仕事の行方が大きく変わる事さえあります。
別にこれはフリーランスに限った話ではないかもしれませんが、スキルよりもいかにリーダーに「この人と一緒に仕事したい」と思ってもらえるかにかかっているのです。
世の中の自己責任論者、人間関係を苦にした事がない人にはあまり理解されないのですが、こういうのって人間関係を苦手にしていて実際に苦労した僕だからこその実話なので、同じように対人関係でストレスを感じている人に知ってもらいたいです。
人間関係が苦手な人は要注意!クライアントとのトラブルの実態
エージェントには相談しない方が良い
これは僕自身がリアルで経験している事です。
フリーランスエンジニアがクライアント先のマネージャーやリーダー格と業務中に人間的なトラブルが発生した場合、エージェントの営業は相談相手としてあまり期待しない方が良いと思いました。
エージェントとしてもクライアントは大事なお客様という事なので「理不尽な扱いを受けた」「イジメを受けている」と相談してもを表面上は「はいはい」と聞いてくれるかもしれませんが改善はしないです。
その割にはクライアントからのクレームなんかはエージェント営業は敏感です。
ちなみにそのクレームの内容は全部ウソでした。クライアント先のリーダーが僕のことが嫌いで業務中もよくイジメを受けていました。そんな中で起こった嫌がらせでした。
そんな事は営業にはわからないのでしっかり注意されましたね(呆)
営業には表面上の部分しか見えていませんのでアテにならないです。
クライアントと揉めたその後
クライアント(というか現場の指導者)ともめるとロクでもない嫌がらせをされる事があるので、なるべくやめといたほうがいいですね。
フリーランスは弱者であって、クライアントはやりたい放題なのです。精神が病む前になるべく早い段階でさっさと案件を抜けることをお勧めします。
ちなみに僕はクライアント先のリーダーから受けた扱いを記録し、その内容をチャットで本人に送ったことがありました。すぐにイジメをした事を認めて謝罪してきました(笑)
もしかのために証拠を録音や画像という形で残しておいた方が良いです。
この世の中にはどうしても相性が合わない人間がいます。
現実問題としてこういう事があるという事を知ってもらいたいです。
まとめ
◯多重派遣という違法行為がそこら中で起きている。
◯クライアントと人間関係でトラブルが起きた場合、損をするのはフリーランスである。
◯エージェントの営業に人間関係の悩みを相談して解決しない。むしろ言わないほうが良い。
◯基本的に業務中起こった人間関係の諸問題は闇に葬られる。