〜 前回までの流れ 〜
・フレイザードによって氷漬けにされたレオナを救出しようとダイ達は敢然と立ち向かった。
・しかし、フレイザードの禁呪法によってその力を封じ込められてしまった。
・マァムは戦いを諦めないダイを気絶させ気球で一旦引き上げを図った。
・執拗に追撃するフレイム軍団。その時不思議な力が過ぎりフレイム軍団を蹴散らした。
新作 ドラゴンクエストダイの大冒険(2021)について
1991年に放送された「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を2020年10月にリメイク版として再構築し放送されたアニメ。
このブログでは旧作や原作との比較や個人的に感じた事、言いたい事をレビューしていきます。
― 第16話 「大魔導士マトリフ」 新旧比較と感想 ―
アバンの戦友、大魔導士マトリフ
前回は間一髪でバルジの塔から逃げ出したマァム達。
フレイム軍団を消し去った光の出所に行ってみると一人の老人が。
マァム「この声は・・・マトリフおじさん!!」
どうやらマァムが幼馴染の頃からの知り合いでかつてアバンと共に魔王軍と戦った魔法使いだったのだ。
マァム達はパプニカの姫が捕まった事を伝え助けを求めるも断れてしまう。
マトリフ
「もうくだらん王家の連中の手助けなどごめんだね」
「王家だけではなく人間はみんなそう。魔王軍に襲われている時は一生懸命ご機嫌を取って戦わせたくせに平和になった途端コロッと手のひらを返す」
「俺の才能が怖かったんだろうな、人間なんてそんなもんさ自分の都合しか考えない」
ダイ
「そんな事ありません。自分の事ばかり考えている人間が全てじゃない」
「アバン先生の仲間だった人ならそれがわかるはずです!!」
ダイの目がマトリフはかつて仲間だったアバンと重ね合わせた。
アバンはハドラーから弟子を守るために命を落とした。
この事実をダイから知ったマトリフは話を聞いてくれるようになった。
このマトリフのセリフは凄く共感できる部分だった。
全員がそうでないのもわかるけど、結局人は善人ぶってるだけの人が多いという事。
人と深く関わる事が多くなるほど人の嫌な部分が見えるんだよね。
人に関わって生きていくのは疲れるから関わらないというのはわかるしそういう生き方も選択肢として十分にありだと思ってる。
レオナ姫を凍結させた伝説の禁呪法を破るためには炎魔塔、氷魔塔の二つの塔を破壊する必要がある。
そのためには破壊力の高い爆弾が必要とのこと。
ポップ「そんな爆弾なんてなくても平気だよ、俺の呪文でボーンとすっ飛ばしてやるからさ」
マトリフ「なんだあいつは?あれもアバンの弟子か?」
マァム「魔法使いのポップよ見どころありそう?」
マトリフ
「いや逆だ。あんな弱そうな魔法使い初めてみた。」
「あいつを俺に預けろ。アバンよりキツイスペシャルハードコースで鍛えてやる」
こうしてマトリフによるポップの地獄の訓練が始まった。
ポップの大特訓とマトリフの鬼指導
ルーラーの特訓で水中に投げ出されたポップ。
マトリフは自力で上がってこいと言うが手を縛られ重りをつけられてはどうにもできない。
この危機を乗り切ったポップだったが、修行の厳しさはアバンの比ではない命がけの特訓である。
魔法力を高める特訓をするポップ。
結局マトリフの魔法力の前に吹き飛ばされてしまう。
アバンと共に魔王軍と戦った事だけあって100歳過ぎても若い者には負けない。
ポップ「こんな訓練やって何になるんだよ」
これを聞いたマトリフは激怒。
マトリフ
「もしお前がルーラーを使えていたら気球から容易く脱出できたのがわからないのか?」
「ひよこ以下のくせしてたいそうな事を言いやがってどうせ今回の戦いで足手まといになるだろう」
そう言ってマトリフは一足先に戻るといいルーラーで飛んで行ってしまった。
ポップはルーラーができない、でも呪文が使えないと帰れない。
ポップは一人取り残されたままもがき続けた。
ダイとマァムも修行に明け暮れていた。
ポップとの特訓から戻ってきたマトリフ。
見えない物が斬れるようになった時ダイの剣の威力は数倍にもなる。
このマトリフの言葉は後のフレイザード戦で実感する事になる。
レオナの死迫る!!深夜に作戦を決行
わざわざ悪魔の目玉を使ってレオナの生命が一刻と削たれている事を知らせにくるフレイザード。
姫の禁呪法で凍らされたレオナの生命力が明日の日没までと言う事を知ったダイ達はその日の深夜に作戦を決行する事にした。
一方のポップはというと未だにルーラを使えず苦戦していた。
ポップ「じょうだんじゃねえ、俺は足手まといなんかじゃないぞ!!」
マトリフに言われた言葉がポップの闘志に火をつけたよう。
バルジの島までは船に乗っていく事になった。
しかしその船には4人しか乗れない。
ダイとマァムは決定。
爆弾を作ったという事でバダックも参加。
残り一枠をエイミとアポロで争っている所にポップが名乗り出た。
ポップ「悪いが4人目はこの俺だ」
ダイ達のいる洞窟のイメージが掴めなくて一旦パプニカの神殿までルーラで行ってそこから歩いて来たという。
マトリフにもこの気持ちが伝わり4人目はポップに決定した。
バルジの島へ向かう4人
ポップ
「あのさ、もし生きて帰れたら修行の続き頼むぜ。」
「あんだけいびられて途中でやめたら逃げたみたいでカッコ悪いもんな」
マトリフ「逃がしゃしないさ、お前に言ってやりたい事はまだ山ほどある」
ポップ「またな師匠!!」
マァム「何よ師匠って。」
ポップ「俺にとって先生はアバン先生だけだ。先生と師匠はちがうんだよ!」
魔法力で4人の乗る船をバルジの塔まで飛ばしたのはいいが、肝心の停止方法を考えていなかったマトリフ。
ダイはとっさの判断で真空呪文「バギ」を使ってブレーキをかけようとするも止まりきれず海岸沿いの岩壁に激突。
ポップ「それは無いぜ師匠〜!!」
その中でも偶然とはいえバギが使えるようになったダイ。
マァムとの特訓の中で経験値を積んだのだろうか、ダイもいつの間にかレベルアップをしていたみたい。
こういう描写がドラクエっぽくて良い。
次回は炎魔塔と氷魔塔破壊作戦。
塔の破壊に苦しむダイ達の前に不死身の救世主が現る!!
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