近年、部活に参加しない学生が増加している中、帰宅部について検索してみると「クズ」「サボり」「ダサい」といったネガティブなワードが目立ちます。
その様な風潮に正直驚きますが、僕自身、学生時代は部活に所属せず自由な時間を楽しんでいた一人です。
この記事では、そんな僕が帰宅部や幽霊部員として学生時代に自由な時間を過ごしてきた経験を語ろうと思います。
あくまで個人の体験談なので、特に帰宅部を激推しする訳ではありません。
「帰宅部=悪」というイメージを持たれている方には特に参考になれば嬉しいです。
帰宅部とはクラブ活動に参加していない人
帰宅部とは学校の「クラブ活動 (部活動)に参加していない人」のことをいいます。
小学校、中学校、高校、大学などの課外活動のことを「クラブ活動 (部活動)」 と呼びますが、クラブ活動をしないで自宅に即帰宅する人のことを世間では俗称で「帰宅部」と呼んでいます。
帰宅部と幽霊部員との違い
「帰宅部」はクラブに所属しないで家に直行する人の揶揄であり、「幽霊部員」はクラブに所属しながらも練習に参加しない人のことを言います。
まとめると・・・
帰宅部:クラブに所属しない人
幽霊部員:クラブに所属しているが練習に参加しない
という風になるかと思います。
僕は帰宅部であり幽霊部員でした
個人的な話をすると僕は学生時代にろくに部活動をしていませんでした。
クラブ活動といえば汗、情熱、仲間、努力みたいなイメージがありますが、僕はこれとは無縁の青春時代を過ごしていました。
厳密に言えば小学校の高学年の時に”科学クラブ”に所属して、中学校時代は”卓球部”に所属しながらも1年生の2学期以降は練習に参加せず幽霊部員になり、高校と大学は部活動に所属すらしていない帰宅部でした。
唯一休みなく全出席したのは小学時代の”科学クラブ”なのですが、これは授業の一つで厳密には課外活動では無かったのですが、スライムやペットボトルロケットなど色んな物作りをしたりして子供ながらの知的好奇心が満たされたこと、そして素直に楽しかった思い出があります。
中学時代の”卓球部”は1年生の夏休みを最後に練習に参加しませんでした。
”卓球部”という選択自体も特にやりたい部活動が無かったのと僕は体育の授業も苦手でしたし、かといって音楽も得意ではなかったので吹奏楽クラブも選択にはありませんでした。
本格的に取り組んでいる人には失礼なのですが、”卓球部”という選択はなんとなく自分にも出来そうだからという安易な理由で選んだ感じです。
帰宅部を選んだ理由
結論から言うと「自分の時間は自分の好きな事のために使いたい」というのが理由です。
僕は小学校時代からゲームが大好きで時間があれば友達とファミコンばかりしているという子供時代でした。
スポーツは観戦するのは好きでしたが、実際にプレーするのは得意ではありませんでした。
中学時代は卓球部を1年生の夏休みを最後に参加しませんでした。「ゲームをしたかった」からです。
これ以降、中学の2学期〜大学時代までは部活動をすることなくゲームをはじめ趣味に没頭していく事になりました。
帰宅部になって楽しんだこと、得られたこと
先にも述べた通り僕はゲームが好きで、ロボットアニメや高橋留美子の作品などアニメなどもよくハマって見ていました。
中学1年生の頃は仲の良かったクラスの友達(4人)も僕と同じ部活に所属して卒業するまで続けていたみたいなのですが、僕だけは練習に参加せず家に帰ってスーパーファミコンを謳歌していましたね。
中学2年生〜3年生の頃には当時仲の良かった別の友達が僕と同じく幽霊部員だったのですが、授業が終わるとすぐ帰宅して家で友達とスーファミや64、プレステで遊んだ記憶があります。
高校時代は完全な帰宅部で県外の高校だったこともあり、家でアニメを観たり中学時代と同じくゲームをするという趣味の時間を楽しんでいました。また資格の勉強をしたり授業の復習もしていました。
大学時代も同じく帰宅部で部活やサークルには参加せずアニメ・ゲームを楽しみ、プログラミングを勉強してWebアプリを作ったりなど有意義な時間を過ごしていましたね。
特に小学生〜高校生まではテレビゲームの目覚ましい進化を遂げた時代と重なった事もあり、ゲーム好きとしてはリアルタイムでそれを体験出来た事が良かったですし、兄弟や友達と遊んだ数々のゲームタイトルは今でも最高の思い出です。
ゲームやアニメと共に過ごした日々の思い出はもちろん、趣味で学んだプログラミングの技術は学校を卒業からも活きていますし、今振り返ると結果的に部活をしなくて良かったと思っています。
自分の時間を有意義に使う
クラブ活動をしていると自分の好きな事になかなか時間を割けないと思います。
学校のクラブ活動は目標に向かって仲間と切磋琢磨し日々練習に励むことで部活動に多くの時間を費やします。
そのため他のことに割く時間が少なくなりがちです。友達との遊び、趣味の時間など自由な時間を犠牲にしてまで挑む姿勢は素晴らしいと思います。
しかし、そこに価値を見出すかどうかは人それぞれだと思います。
野球、サッカー、テニス、陸上、水泳など特定の分野に好き&得意なものがあれば良いでしょうけど、僕みたいにクラブ活動に魅力を感じられない人もいると思います。
好きでも得意でもない分野に貴重な青春時代の時間を割くのはもったいないと思うので、クラブ活動に興味の無い人は空いた時間で趣味や勉強、アルバイトなどに没頭してた方が自分の人生を効率的に使えていると言えます。
帰宅部に対しての偏見について
帰宅部や幽霊部員は”怠けている”、”ずるい”なんて声も多いですが、このような偏見を持たれている要因として「部活で頑張ることが美徳とされている」という風潮があると言うこと、そして「帰宅部の人が何をしているか見えずらい」という点が挙げられると思います。
ただ、本来クラブ活動というのは強制でもないですし、自分の時間を自分のしたい事に充てるのは至極真っ当な事だと思います。
結局のところ、大切なのは”その時間をどう使うか”ではないでしょうか?
部活で汗を流すにしろ趣味や勉強、アルバイトにしろ自分が納得して自分の時間を充実させられれば、どちらも尊重されるべきだと思うのです。