今はフリーランスとして活動している僕ですが、過去に4年間のエンジニアとして活動していない期間がありました。
その後にどの様にして復帰したか、また活動していない期間はどの様にして過ごしていたのかという体験談を語ります。
働かない事はブランクではない (ブランク、空白期間について)
ここでは便宜上ブランクという言葉を使っていますが、そもそも僕はブランクや空白期間という言葉が好きではありません。
ブランクって聞くと何か仕事をしないのが悪い事みたいに聞こえるからです。
別に仕事だろうと趣味だろうとスキルを磨いていれば仕事では何も問題ないと思っています。
エンジニアの基礎があれば問題なく復帰できる
結論から言うとエンジニアとして仕事をしていないがあっても復帰するのは可能です。
エンジニアといっても僕はプログラミングがメインでしたが。
プログラミングをする時の基本的な考え方や能力は簡単にはなくなりません。
重要なのは現代に合った技術を使いこなせるかの問題だけであり、コードを書くときのロジックの構築などは感覚で覚えているので復帰には苦労しませんでした。
会社を辞める前はどんな仕事をしていたのか?
仕事を辞める前はWeb系の会社でエンジニアをしていました。
自社開発ではなかったのですが、業務上ではバックエンド側を担当していてPHPやフレームワーク、データベースなどといった技術を扱っていました。
個人ではJavaScriptや周辺技術でフロントエンド開発も勉強していたので、Webアプリを作るのであれば一通りこなせるぐらいは出来ていました。
プログラミング言語などはWeb系を中心に8種類ぐらいは使えていました。
辞めた時は実務経験は半年未満という状態ですね。
会社を辞めて引きこもり生活へ
上司やその周りにいる人たちと人間関係で問題があり辞める事になりました。
それ以外にも色々と問題を抱えていたので、鬱になり半分引きこもりみたいな状態になりました。
燃え尽き症候群みたいな感じで、人間関係で疲れたのです。
朝早くに起きて通勤するだけでもしんどいのに、職場の人間関係もしんどいので働きたくなかったんです。
ちなみにプログラミングは好きなので業界や仕事が嫌だった訳ではありません。
無職の期間にしていた事
趣味三昧の日々
とにかく働きたくなかったので、趣味を楽しんでいました。
好きなゲーム、アニメ、動画投稿、バイク、旅行などここでは言い尽せませんが貯金なんて気にせずにお金を使っていましたね。
鬱だったのですが外を全く出ないというわけではありませんでした。
とにかく色んな事に挑戦して色んな経験をしたので楽しかったです。
ただその一方で過去の人間関係の事もあったので心の闇を抱えてながら生活していました。
ポートフォリオ制作などスキル磨きをしていた
色んな事をやりましたが、プログラミングは全くやっていなかった訳ではありません。
趣味でWebサービスのポートフォリオを作ったり、自作フレームワークを作ったり、スマホゲームのアプリを作ってみたりしていました。
復帰を見据えての勉強というより「こんなのがあれば便利だな」と思いながら楽しんで制作に励んでいたので自然体でスキルを身に付けれた感じです。
これらの過程が以後の仕事探しに大いに影響してきます。
4年のブランクを経てエンジニアに復帰
日常に飽きてしまった
エンジニアに復帰する数ヶ月前から徐々に「働きたい」という気持ちが芽生えていました。
理由は「日常に飽きた」「お金」「もう一度エンジニアしてみたい」と思っていたからです。
一つ目は働いていない期間に自分のやりたい事を多数実行していたので、日々の日常にはもう飽きてしまったからです。
お金に関しては4年の間に気にせずに使いまくっていたので、貯金が底を尽きかけていました。
もう一つはエンジニアとして数ヶ月しか経験を積んでいなかったので、もう少し色んな場所で経験を積んでみたいと思っていたからです。
SES、派遣などIT/Web系の仕事を探しまくる
仕事探しは2ヶ月にも及びました。
交通費など就活の費用で金銭事情が苦しかった事もあり、Web系がベストでしたが、SESや派遣なども視野に入れて20社ぐらいは面談に行ったと思います。
実務経験が少なかったということなどからSESや派遣の営業からはテスターや運用・保守の仕事ばかり勧められました。
しかし僕は開発がしたい、コードを書きたい (復帰一発目は特に)という気持ちは譲れなかったので、妥協はなく「開発でお願いします」と営業の人に頼んでいました。
「開発」の仕事はいくつか紹介されたのですが、経験が少ないことや仕事をしていない期間が長かった事を理由に案件獲得まで中々辿り着くことは出来ませんでした。
4年間で勉強していた事を前面に出す
このままではいつまで経っても仕事が決まらないと思い、今まではスキルシートには独学で勉強した事やポートフォリオの内容などは記入していなかったのですが、それらの内容を全て記入する事にしました。
そのおかげもあってか以前より書類選考を通過する確率がアップしました。
また作ったポートフォリオも見てもらえる様に積極的に働きかけました。
現場担当者に評価される事もありました。
ある日Webコンテンツを多数配信している某大手グループSierのフロントエンド開発案件を紹介されました。
正直なところサーバーサイド(バックエンド)の仕事を探していたので「フロントエンドか・・・」という感じでしたが、面談を受けることにしました。
(今ではフロントエンドもバックエンドも経験ができたのは良かったと思っています)
その結果、無事案件を獲得することができました、実に4年3ヶ月ぶりのエンジニア復帰でした。
実務経験のブランクなんて関係ない (仕事は見つかる)
実際に20社ほど受けたので余裕とまでは言いませんが、勉強していたことや作品を作っていたことなど評価してもらった事もありました。
働いていない期間でもスキルを磨いていればなんとかなるもんだなと実感した瞬間でしたね。
実際に実務に入ってもすんなり入れたので普段からコードを書いておくというのは重要だなと思いました。
フリーランスエンジニアの道のりを歩む事にした
その後フリーランスに転身しました。
ちなみに今の僕はフリーランスとして数ヶ月働いた後、数ヶ月仕事をしないで自由にやりたい事をやるという生活をしています。
フリーランスだろうと会社員だろうとブランクがあっても技術をキャッチアップし続けていれば仕事の獲得はできます。
重要なのは仕事をしていない期間ではなく、技術に触れていた期間であると言う事です。
エンジニアの仕事をしていなくても、働いていない時にコードを書いたり何かしらの実績を残していればブランクなんて関係無いという事なのです。
おまけ
元々対人関係は得意ではなかったのですが、4年間のニート生活で人付き合いはさらに出来なくなりました。
まとめ
◯ 仕事をしていない期間でも勉強すれば復帰可能
◯ スキルシートには独学した事を書いた方が良い
◯ ポートフォリオは何よりも実力の証明になる