アニメ史上最も熱いと思った戦闘シーンを5つ紹介したいと思います。
今回紹介するシーンはジャンルも様々、人間模様も含めた熱い展開をまとめてみました。
いずれも当方が独断と偏見で選んだものになりますが、多くの人にこの熱さを分かってもらえたら幸いです。
アニメ史上最も熱いシーン5選
独断と偏見で選んだアニメの熱いシーンを紹介します。
悟空 vs フリーザ
作品:ドラゴンボールZ
フリーザー編の第36話〜第107話
「あらすじ」
20数年前にサイヤ人の住む惑星ベジータを滅ぼし、孫悟空の父「カカロット」を殺した宇宙の帝王「フリーザ」が突如ナメック星に現れた。
フリーザは不老不死を手に入れるためドラゴンボールを探し出すも、裏切ったベジータに強奪されてしまう。
同じ頃、悟飯とクリリンもナメック星に到着、復活したピッコロも合わせてドラゴンボール争奪戦に加わる。
ナメック星人デンデの力でより強くなって復活したベジータは自身のかつてのリーダーであるフリーザーに戦いを挑んだ。
だが、最終形態に変身したフリーザのパワーは恐るべきものがあり、ベジータは手も足も出ず敗北する。
ベジータの死の直前にようやく現れた孫悟空。
ベジータが息を引き取ったのを見送った悟空はフリーザに「おめえをぶっ倒す」と宣言、両者の底知れぬバトルが幕を開けようとしていた。
界王拳で戦闘力を20倍にして戦う悟空。
その後、カメハメ波をぶっ放すもフリーザに手傷を負わせる程度にしかダメージを与えられず。
悟飯、クリリン、ピッコロも加勢するが中途半端に刺激された事でフリーザの怒りが爆発してしまう。
かつて惑星ベジータを滅ぼした「デスボール」でナメック星の消滅を図ろうとするも、悟空の「元気玉」が奴を飲み込んだ。
元気玉で死んだかと思われたフリーザ、だが奴は生きていた。
フリーザはピッコロを抹殺すると、その後クリリンを悟空の目の前で爆散させた。
悟空「やめろーーー!!フリーザー!!!」
フリーザー「◯ね!!!」
クリリン「悟空ーーー!!!!!」(爆散)
少年時代からの親友を失った悟空は怒り爆発。
フリーザーも恐れていた超戦士「スーパーサイヤ人」に進化する悟空。
ここからは悟空とフリーザのさらなる熱いバトルが繰り広げられる事になる。
クリリンと同じ様に木っ端微塵にしてやるというフリーザに対してさらに怒りを露わにする悟空。
「クリリンの事か・・・クリリンの事かーーーー!!!!!」
フルパワーのカメハメ波を撃つシーン。スーパーサイヤ人になってからは初のカメハメ波である。
フルパワー同士が衝突した最も熱いシーンの一つ。悟空のこの表情は中々お目にかかれない。
悟空「フルパワーだーーーー!!!!!」
フルパワー同士でお互いが死力を尽くして死闘を繰り広げるも徐々にフリーザのスタミナが尽きていく。
混沌とした戦いの中、フリーザーは追尾する「気円斬」を2発繰り出して意地でも悟空を倒そうとするが、自らの技で自滅してしまう。
悟空「立つじゃねえ!!!伏せろ!!!伏せろ!!!」
気円斬がフリーザーの体を切り裂く。
フリーザー「そんな・・・!!」
悟空に気を分けてもらい体力だけは復活したフリーザ。
だがスーパーサイヤ人に進化したもは悟空にとってフリーザはもはや敵ではなかった。
最後のシーン。フリーザの元を去る悟空。
だが悟空との戦いでプライドがズタズタにされたフリーザは背後から強襲するも返り討ちに遭う。
フリーザ「き、貴様は・・・俺に・・・俺に・・・殺されるべきなんだーーーー!!!!」(エネルギー弾)
悟空「バカヤローーーー!!!!!!」(エネルギー弾)
「総評」
フリーザー編は長いですが、悟空登場後の盛り上がりは半端ありません。
特にクリリン死後のスーパーサイヤ人になるシーンは有名ですが、この直後の悟空の戦いは異次元の熱さがあります。爆発寸前のナメック星でお互いが全力を出し切って1対1で戦うのがカッコいいと思います。
フルパワーのカメハメ波も良かったですが、格闘戦も見応えがある戦いですね。
ポップ vs クロコダイン
作品:ドラゴンクエスト ダイの大冒険
新アニメ:
第8話「百獣総進撃」
第9話「ひとかけらの勇気」旧アニメ:
第16話「ふるい起こせポップ!ひとかけらの勇気を!!」第17話「奇跡を呼ぶ破邪呪文!!友情よいまここに‥‥」
「あらすじ」
弟子達を守るため復活した魔軍司令ハドラーとの戦いで散った師アバン。
ダイとポップはデルムリン島を飛び出し、ロモス王国の近くにある魔の森に潜入、そこでもう1人のアバンの弟子「マァム」と出会う。
3人はロモス王国の城下町で宿を取るも、魔王軍六大軍団長の1人「獣王クロコダイン」がモンスターの大群を引き連れて街を襲った。
ダイはロモス王を救出するため一足先にクロコダインが潜伏している城目掛けて走っていく。
マァムもダイの後を追おうとするが、ポップは消極的。
一度は仲間を見捨てて敵から逃げようとしたポップだが、ニセ勇者一行の1人「まぞっほ」との出会いが彼の運命を変えていく。
マァム「あなたダイの友達でしょ!?仲間でしょ!?彼がどうなってもいいの!!?」
ポップ「うるせえな!!だいたい俺は魔王軍と戦おうなんてつもりは元から無かったんだ!!!」
ダイがいるから敵が次々と襲ってくる。巻き添い食いたくないと話すポップにマァムの鉄拳が炸裂。
マァム「ポップ・・・あなた・・・アバン先生から何を習ってきたの・・・?」
マァム「ダイもあなたも先生の仇を討つために命をかけて戦っている・・・そう思っていたからこそ私・・・付いてきたのに・・・仲間になったのに・・・!!」
マァム「あんたなんか最低よ!!!!」
マァムは涙ながらに言い残してダイの後を追っていった。
同じ宿に泊まっていたニセ勇者一行の魔法使い「まぞっほ」の水晶玉でクロコダインに苦戦しているダイとマァムを知るポップ。
まぞっほ「大ピンチの様だな、誰か助けに行ってやらねば?」
ポップ「だけど、俺なんかが行ったってクロコダインが相手じゃ・・・!!」
ポップ「クソーーー!!!」
そう言って涙を流すポップ。
「勇者とは勇気ある者!!」
「そして真の勇気は打算なきもの!!相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは本当の勇気じゃない!!!!」
まぞっほ「なんてな。ワシの台詞じゃないぞ、師匠の言葉じゃ。」
まぞっほも昔は正義の魔法使いになりたくて修行していたが、強い敵を目の前にすると仲間を見捨てて逃げるのがザラだったという。
ポップを見ていると昔の自分を思い出し、ついお節介をしてしまったというまぞっほ。
ひとかけらの勇気が残っているポップの背中を押す。
勇気を振り絞りクロコダインの目の前に駆けつけたポップ。
ポップ「許さねえ・・・俺の仲間を傷つけた奴は・・・絶対に許さねえぞ!!!」
クロコダインの自尊心を刺激して上手く戦いに乗ってくれた所を攻撃。
現時点でポップが使える最強の攻撃呪文「メラゾーマ」で炎に包まれるクロコダイン。
だが「真空の斧」によって防御幕を張られた事でダメージは僅かなものだった。
クロコダインの反撃を喰らい悶えるポップ。
ポップ「(心配すんなよダイ・・・俺はもう逃げないぜ・・・)」
ポップ「(お前はこんなの何発も喰らいながら戦い続けて来たんだもんな)」
ポップ「一発や二発食らったくらいで、おねんねしてられねえよな!!!!」
砕いたマジカルロッドの魔法石の破片を指でブラスの周囲に飛ばすポップ。
ポップ「全部計算付くだったんだよ、魔法力を温存したのも」
クロコダイン「なに!?」
ポップ「これこそ我が師アバンが得意とした伝説の呪文!!」
ブラスの周囲の魔法陣が出現
ポップ「邪なる威力を退け!!マホカトール!!!!」
マホカトールでブラスが正気に戻った。
ポップ「心配ねえさ・・・ダイが・・・ダイがまだいる。ブラス爺さんさえ無事ならダイは思う存分戦えるんだ。」
クロコダイン「貴様、ダイのために命を捨てる覚悟だっのか?」
ポップ「そんなかっこいいもんじゃねえよ、俺だってできたら死にたくねえぜ」
ポップ「でもよ、仲間を見捨てて自分だけがぬくぬく生きているなんて死ぬよりカッコ悪いってそう思っただけさ!!!!」
少年が命をかけて戦っているのに、自身は己の身の可愛さに卑劣な手段を使ってしまった・・・クロコダインに動揺が見られ始めていた。
「総評」
ダイの育て親「ブラスじいちゃん」を盾にして戦うクロコダインでしたが、ポップのおかげでブラスの邪気が抜けた事でダイは力をセーブする必要が無くなり、クロコダインを討つ事に成功。死に際にクロコダインは「男の誇りというものを教えて貰った」とポップに感謝して自害していきました。
ポップが人間としてアバンの使徒として一回り成長した貴重な回ですね。
ガンバスターで挑んだ最終決戦
作品:トップをねらえ!(OVA)
第5話「お願い!! 愛に時間を!」
「あらすじ」
人類が宇宙に進出する様になった21世紀初頭「宇宙怪獣」と称される正体不明の宇宙生物群に脅威にさらされていた。
その脅威に打ち勝つため、地球は最強型決戦兵器であるバスターマシン「ガンバスター」を開発。
宇宙怪獣との遭遇で行方不明になった「タカヤ・ユウゾウ」の娘である「タカヤ・ノリコ」は宇宙パイロット養成学校で父を探しに行く事を目指すべく宇宙パイロットを目指す。自身の持てない落ちこぼれであった彼女であったが、次第にその才能が開花、卒業を待たずして戦場に躍り出た。
一方ノリコの先輩である「アマノ・カズミ」は才色兼備の優等生、
校内では孤立するノリコに気遣いをしつつも実力は疑問視していたが、徐々に彼女を認めていきかけがえのない戦友となった。
落ち着いた性格のカズミだが、精神的に脆い部分があり病に冒されたコーチ(オオタ・コウイチロウ)と死に別れる事を恐れていた。
その後、二人は地球人類の存亡を賭けた「太陽系絶対防衛戦」に志願。ガンバスターのパイロットに選ばれた彼女達が宇宙怪獣と決戦に挑む。
ノリコ達のいる宇宙よりも時間の進みが速い地球。
だが病に冒されたコーチには時間が無い。無事地球に帰還しても愛しているコーチにはもう会えないかもしれない。
そんな感情が宇宙怪獣との決戦を前にしてカズミを襲った。
オオタコーチの回想シーン。
カズミ「キスして欲しかった、抱いて欲しかった、好きだと言って欲しかった、それなのにこのまま会えなくなってしまうなんて絶対に嫌!!!!」
ノリコ「お姉様しっかりして下さい!!このままじゃやられてしまうわ!!」
ノリコ「コーチの6ヶ月はどうなるの? 本当はコーチだってお姉様と一緒に居たいハズよ!!」
ノリコ「本当は行くなと抱きしめてやりたかったハズよ。それをコーチは自分を捨ててその半年をあたし達に、ガンバスターに賭けたのよ!!!」
ノリコ「これはその6ヶ月なのよ、お姉様!!」
ノリコ「いいえ、キミコもユングも自分たちの未来を皆んなあたし達二人に託したのよ!!」
ノリコ「そのあたし達が負けたら、皆んな今まで何のために生きて来たのよ!!」
ノリコ「あたし達は!!あたし達は!!必ず勝たなきゃいけないのよ!!!」
ノリコ「お願い、カズミ!!戦ってーーー!!!!」
ノリコの魂の叫びで目が覚めたカズミ。
バスターマシン1号と2号が合体、ようやくガンバスターがお披露目される。
カズミ「あなたの6ヶ月、この6ヶ月戦って見せるわ、あなたのために。それがあなたと同じ時を生きる唯一の方法なのね・・・」
ノリコ&カズミ「ガン!!バス!!ター!!!」
ノリコ「お姉様、アレを使うわ」
カズミ「ええ、良くってよ」
ノリコ「うわああああああああああああああ!!!!!」
ノリコ「スーパー!!!!」
カズミ「イナズマ!!!!」
ノリコ&カズミ「キック!!!!!!」
ガンバスターの一蹴りで多数の宇宙怪獣が殲滅する。
ノリコ「合体したガンバスターをただのマシン思わないでよ!!」
ノリコ「コーチの!!コーチの!!コーチの心がこもっているんだから!!!!」
ノリコ「ホーミングレーザー!!!!」
敵宇宙怪獣爆散。
カズミ「皆んなの未来!!私たちの未来!!ガンバスターで救って見せる!!!」
ノリコ「その通りよ!!だから邪魔しないで!!!」
ノリコ「バスター、ミサイル!!!!」
カズミ「来るわ!!集中砲火!!約2万!!!」
ノリコ「バスター!!シールド!!!!」
ノリコ「そんな物で私たちがやられると思って!!!!」
巨大宇宙生物に挟まれたガンバスター。
カズミ「流石ね」
ノリコ 「でもコーチの作ったガンバスターを甘く見ないで欲しいわ!!」
ノリコ「ダブルバスターコレダー!!!!わーーー!!!!!」
最後の一撃となったダブルバスターコレダーで宇宙怪獣に勝利したガンバスター。
そして、宇宙船エクセリオンはブラックホール爆弾として使用され自沈していきました。
「総評」
今回はOVA全6話のうち最も熱いシーンを紹介しました。
炎の熱血友情物語とSFロボットが融合した最近ではあまり見られないタイプのアニメですが、個人的には上位に入るロボットアニメの一つです。
主人公が男性ではなく女性というのも魅力的な設定だなと思いました。
極め付けは合体してからの「スーパーイナズマキック」と「バスタービーム」を使うシーンがかなりアツい!!!
映像の演出とBGMが上手くマッチしています。
カミーユ vs シロッコ
作品:機動戦士Zガンダム
第50話「宇宙を駆ける」
「あらすじ」
コロニーレーザー「グリプス2」を巡る最終決戦において、エゥーゴ、ティターンズ、アクシズの三つ巴の激しい戦いが繰り広げられた。
グリプス2の破壊を試みるティターンズの「パプティマス・シロッコ」とアクシズの「ハマーン・カーン」。
だがエゥーゴの「クワトロ・バジーナ」「カミーユ・ビダン」等の連携によってその企みは阻止される。
状況を確認したアーガマの艦長「ブライト・ノア」はコロニーレーザーを発射、この攻撃によりティターンズ艦隊の大半が消滅する。
自らの命をかけてでもこの戦いを終わらせると決意するカミーユ、そして戦力の大半を失い焦り始めたシロッコとの最後の一騎打ちが繰り広げられようとしていた。
カミーユ「お前だ、いつもいつも傍から見ているだけで人を弄んで!!!」
シロッコ「勝てると思うな、小僧!!!」
エゥーゴが発射したコロニーレーザーで戦力の大半を削られた事で焦りが見え始めた中でのカミーユとの戦い。
Zガンダムとジ・ O、カミーユとシロッコのニュータイプ頂上決戦が始まろうとしていた。
カミーユ「許せないんだ、俺の命に変えても体に変えてもコイツだけは!!!!」
シロッコ「こいつ・・・なんだ?」
カミーユ「分かるはずだ、こういう奴は生かして置いちゃいけないって、分かるはずだ・・・皆んな・・・皆んなには分かるはずだ!!!」
カミーユの声に死んでいった仲間達の霊体がカミーユをサポートする。
人の意思を集めて自らの力に変えたZガンダム。
カミーユ「分かるまい、戦争を遊びにしているシロッコには・・・この俺の体を通して出る力が!!!」
シロッコ「体を通して出る力・・・そんなものがモビルスーツを倒せるものか!!」
カミーユ「何!?」
フォウ「カミーユはその力を表現できるマシンに乗っている」
ロザミィ「Zガンダムにね」
シロッコ「女の声!?」
カミーユ「まだ・・・抵抗するのなら!!!!」
カミーユ「うおおおおおおおおお!!!!!」
ウェイブライダーに変形したZガンダムがジ・Oに目掛けて特攻。
シロッコ「ジ・O動け!!ジ・Oなぜ動かん!!!」
人の意思を力に変えるZガンダムだったが、ジ・Oの制御機能までも奪ってしまう超常的な力を発揮していた。
ジ・Oのコクピットを突き破ったウェイブライダー。
そして、シロッコの断末魔。
カミーユ「ここからいなくなれーーー!!!!」
シロッコ「私だけが・・・死ぬわけがない・・・貴様の心も一緒に連れて行く・・・カミーユ・ビダン・・・」
シロッコは力尽きた。
だがシロッコから発せられた青い光がカミーユの精神を奪っていった。
数々の仲間の死を目の当たりにしてきた事で精神が崩壊寸前だったカミーユにトドメを刺した瞬間だった。
ファ「カミーユ!生きてるんでしょ!?カミーユ!!返事をしてカミーユ!!!」
コクピットの中で別人になったかの様に人格が変わるカミーユ。
この様子にファは唖然とする。
カミーユとアーガマへ帰路を共にするファ。
途中、大破したガンダムMk-IIを見た彼女は呟く。
「そう、お前もアーガマに帰りたいのね・・・」
こうして、地球連邦軍史上最大の内部戦争を描いたグリプス戦役の幕が閉じた。
「総評」
機動戦士Zガンダムはティターンズ、エゥーゴ共に連邦軍から独立した組織同士のぶつかり合いを描いた作品ですが、どちらかが一方的に勝つのではなく、両軍とも戦力が拮抗しお互いがボロボロになった状態で最後を迎えるのが熱いですし哀愁も感じられます。
ニュータイプ同士のハイレベルな戦いを描いた本作のラストですが、死に物狂いでシロッコを倒したものの、主人公であるカミーユも精神を奪われた事でバッドエンドという結末を迎える事になりました。
戦闘シーンは熱いですが、最後は悲しさも残しています。こんなに感情を揺さぶるラストはZガンダムが以外にないと思います。
ジュドー vs グレミー
作品:機動戦士ガンダムZZ
第46話「バイブレーション」
「あらすじ」
物語終盤「グレミー・トト」の反乱によって、ネオジオンはハマーン軍とグレミー軍に内部分裂した。
ニュータイプ部隊、ドーベンウルフ隊を率いたグレミー軍はハマーン軍、そしてエゥーゴのガンダムチームと激戦を繰り広げていた。
だがガンダムチームのエースパイロット「ジュドー・アーシタ」等の活躍もありグレミー軍は徐々に疲弊していく。
激闘の末にガンダムチームはついにグレミーを追い詰めたものの、彼の切り札である最大最強のモビルスーツ「クィン・マンサ」が立ちはだかった。
なんとしてでもグレミーを討ちたいガンダムチームだったが、グレミーはニュータイプ部隊の要「プルツー」と共に反攻に出た。
心の中に入ってくるプルに心を乱しアクシズに戻るプルツー。
グレミー「しっかりしろプルはとっくの昔に消えたんだ」
グレミー「奴を倒せば・・・そうすれば・・・」
プルツーと共にクィンマンサのコクピットに乗り込むグレミー。
そこに同じくアクシズ乗り込んだルー・ルカのZガンダムが現れた。
グレミー「Zガンダム、ルー・ルカ・・・私は・・・!!」
好きだったルーに攻撃をするグレミー。
以前であればルーに出会うと戦意が喪失していた彼だったが、大義を掲げる今は昔の様な優柔不断さはなくなっていた。
エル・ビアンノのガンダムMk-IIもクィンマンサの前に全く歯が立たず。
プルツーがトドメを刺そうとした時、ジュドーがアクシズに乗り込んだ。
グレミー「プルツー、あのガンダムをやれば気分も良くなる」
プルツー「あれを・・・」
グレミー「そうだ」
プルツー「そうだね」
ジュドー「止めろ!!プルツー!!!!」
ジュドー「プルツー、グレミーはお前を道具にしているんだぞ!!」
グレミー「私には戦わねばならぬ大義がある、お前こそ正義など見えないのに何故戦う?」
グレミー「お前はただの兵士だから戦っているのだ。お前がガンダムに乗っているのは状況にすぎん。」
グレミー「しかし私は違う。自ら過酷な生き方を選び後悔はしていない。お前には内から沸き上がる衝動はあるまい!!そんな屑は、私の前から去れ!!!」
ジュドー「違うよ!ここの人の欲望が起こす間違いだけは分かるんだよ、だから・・・俺は・・・」
するとジュドーの心の中にカミーユやファ、そして妹のリィナが語りかけてきた。
カミーユ「その君の勘から発した、君の怒りと苛立ちは理由になる・・・!!」
ファ「カミーユはね、誰に命令された訳でもないのに戦ったのよ・・・世界を救えると信じてね」
リィナ「素直な勘なのに・・・お兄ちゃん・・・!!」
そしてジュドーの頭の中でプル、ラサラ、エマリー・・・死んでいった人達がフラッシュバックした。
ジュドー「分かったよ。俺は間違いなく、身勝手な人の独善に対して、みんなの意志を背負って戦ってる!」.
グレミー「みんなの意志だと?」
ジュドー「お前は血のことを言ってるようだけど、その原点は何処から来た? 地球だろ。全てのものを生み育んできた地球が俺達の故郷だ。」
ジュドー「ザビ家の血なんてその中の何千億分の一だろ!!そんなことが原因で争うならアクシズの中だけでやってくれ!!」
ジュドー「地球は汚染されてるし、俺達のコロニーは古くて腐ってる。今はね、人類全体がやり直さなくちゃいけないんだ!!」
ジュドー「あんたみたいな小さなことにこだわる人間は倒さなくちゃ明日は見えないんだよ!!血に縛られたような連中は、邪魔なんだよ!!」
ジュドー「人間の可能性を、ちっぽけな自己満足の為に潰されてたまるか!!」
プル「プルツー、ジュドーは優しい事を言っているんだよプルツー」
プルツー「ジュドーが・・・」
プル「ほら、おいでよプルツー」
プルがプルツーに語りかける。プルツーはジュドーの言っている事を心から受け入れようとしていた。
だが・・・
グレミー「お前はわたしの一部だ!惑わされるな。来るんだ!!」
強引にプルツーをコクピットの中に連れ込むグレミー。
プル「ジュドー!!プルツーを助けて!!プルツーは私たちの所に来たがっている!!」
ジュドー「分かっているよ、プル」
パニックになったプルツーにクィンマンサのサイコミュが反応する。
グレミー「そうだ、それでいいんだ。ジュドーを殺せ!!!」
クィンマンサのメガ粒子砲がZZガンダムを襲う。
ジュドー「グレミー、これ以上プルツーを!!」
グレミー「うるさい!!」
プルツー「ジュドー!!連れってって!!!」
プルツーは自ら進んでジュドー達の元に歩み寄った。
一人取り残されたグレミーを狙撃するZガンダム。
ルー「私のこと好きだっていうの忘れないよ」
グレミー「き・・・君か、ルー・ルカ・・・ 君にやられる・・・!?」
ルー「ごめん・・・」
そう言って涙を流すルー。実に呆気ない最期だったグレミー、ルーにベタ惚れしていた頃の彼は実に人間味のある男だった。
プルツー「グレミー!!!!」
炎上するクィンマンサに飛びついたプルツーだが爆発に巻き込まれ致命傷を負ってしまう。
指導者を失ったグレミー軍は事実上の壊滅。
グレミーの反乱によって戦力がほぼ壊滅状態になったハマーン・カーンはジュドーと最終決戦に挑んだ。
「総評」
ジュドーが戦う意味を語るシーンとグレミーがルーに倒されるシーンはこの回で最も熱いシーンです。
グレミー軍との最終決戦に挑んだガンダムチームでしたが最後はプルツーの戦意喪失によって切り札のクィンマンサも機能しませんでした。
結果だけを見るとジュドー達の勝利ですが、もしプルツーの心変わりがなければ、いくらフルアーマーZZガンダムでもかなり厳しい戦いになったと思います。
独断と偏見で選ぶアニメ史上最も熱いバトルの感想
個人的に最も熱いと思ったシーンをまとめてみました。
今回紹介した場面はどれもお気に入りですが、敢えてランキング付けをするなら・・・とか考えてみたのですがどれも好き過ぎて1番を選ぶのが難しいですね。
シンプルに見ていて熱いと思うのは、「ドラゴンボールZ」のフリーザ戦と「トップをねらえ!」の宇宙怪獣戦でしょうか。
「ダイの大冒険」のクロコダイン戦も最初は怖気ついていたポップが魔法で敵を翻弄するのも見応えがありました。特にメラゾーマを撃つ場面なんかは胸熱ですね。
「機動戦士Zガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」に関しては熱さと悲しさが共存する所が他の作品と違う所だと思います。演出も上手いですし。
ガンダムは人間の死がリアルに描かれ事が多いので印象的な作品が多いですね。