歴代ガンダム作品に登場する「ハロ」をまとめてみました。
ハロは愛玩用のロボットとして機動戦士ガンダムで初登場、ガンダムのゆるいマスコットキャラクターとして今もなお人気です。
今回はガンダム全作品の中から主にペットロボットして登場したハロの性能と活躍をまとめて紹介したいと思います。
ペットロボットのハロについて
大河原邦男によってデザインされた球体型のロボットのマスコットキャラクターです。
機動戦士ガンダムで初登場、劇中においては主にペットロボットとして扱われておりガンダムファンからはゆるキャラ的な存在として人気があります。
機動戦士ガンダム終了後も他のガンダムシリーズの作品に登場、搭載機能は作品ごとに変化があるものの、飛んだり転がったりして移動する事が出来たり簡単な会話機能が付加されています。
また一部の作品では超高性能なハロも登場し主人公の手助けをするシーンもありました。
歴代ガンダムに登場するハロまとめ
歴代作品で主に「ペットロボット」として登場したハロの性能、活躍も合わせて紹介します。
紹介するハロはテレビアニメ、OVA、劇場版に登場したハロになります。
機動戦士ガンダム
声優:井上瑤
SUN社製のハロをアムロが独自に改造したものである。
ハロが登場した最初の作品であり、第一話では主人公「アムロ・レイ」の幼馴染「フラウ・ボゥ」が所有していた。
サイド7からホワイトベースに乗艦後はカツ、レツ、キッカと行動を共にしている。
劇中ではアムロ・レイがメンテナンスを行うシーンがあり、アムロが制作しフラウにプレゼントしたとされている。
転がったり飛び跳ねたりする事で移動するが、劇中では手足を内蔵し伸ばして階段を上るシーンがある、またアムロの脳波を測定する場面も存在する。
カツ・レツ・キッカに付いていくハロ。
機動戦士Zガンダム
声優:荘真由美
機動戦士Zガンダム第8話で登場。
月面都市アンマンの郊外にあるスペース・コロニーの残骸付近で主人公「カミーユ・ビダン」がティターンズの「カクリコン・クーラー」に銃撃を受けた際に残骸から落ちてきて盾となったのが最初である。
その後、第9話でカミーユが持ち帰って修理。持ち帰ったハロを見た「クワトロ・バジーナ」が「そのハロは市販されたものだ」と言っているシーンがある。カミーユがホワイトベースの情報があるか確かめたが特にその様な内容は見られず。
前作では手足が搭載されていたが、本作では手足が伸縮する様な描写は見られなかった。
キーボードとモニターを内蔵しておりノートPCの様な使い方ができる。また簡単な会話機能を搭載、転がったり飛び跳ねたりする事で移動が可能である。
劇中ではアーガマの艦内でクワトロが連れてきたシンタとクムの遊び相手となっている。
ハロを詳しく調べた事でエゥーゴの会議に遅れたため「ウォン・リー」に修正を受けたカミーユ。
クワトロ(シャア)にトランプをしようと誘うハロ。シャアがハロを見てニコッとする貴重なシーンである。
機動戦士ガンダムZZ
声優:荘真由美
機動戦士Zガンダムの続編である本作でも引き続きハロが登場。搭載機能は同じであり、引き続きシンタとクムの遊び相手となった。
第37話で「ジュドー・アーシタ」を含むガンダムチームが「ネェル・アーガマ」に乗り換えた後は「ブライト・ノア」が月に向かうと同時にシンタとクムもいなくなったため劇中から登場しなくなった。
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
声優:クレジットなし
アムロが「ハサウェイ・ノア」にプレゼントしたものが登場。アムロいわく3代目のハロだという。劇中では「ラー・カイラム」のブリッジでハサウェイと共に一緒にいる事が多かった。
転がったり跳ねたりする機能は同じで、発した音声は初登場時の「ハロ!」のみである。
歴代で最も口数が少なかったハロである。
機動戦士ガンダムUC
声優:広橋涼
主人公「バナージ・リンクス」が5歳の時に父親からプレゼントされたもの。既にブームは過ぎ去りバナージは独自の改造を施して持ち歩いていた。転がる、跳ねる、簡単な会話な基本機能は同じである。
機動戦士Vガンダム
声優:松本梨香
ガンダムシリーズ史上で最も活躍したハロである。拾ったものを父であるハンゲルグ・エヴィンが高性能に改造した。主人公の「ウッソ・エヴィン」の遊び相手として両親によって託されている。
高度な人工知能(AI)を搭載し、言葉の受け答えや反応、判断は人間と変わらない。目には録画機能付きのカメラが搭載、口からはシャボン玉を吐き出しスクリーン代わりにして映像を映し出す事が可能。拳銃の発砲音を再生する事で敵兵から追われているウッソの手助けをした事もあった。
ウッソがV2ガンダムに乗り換えた時には後部の台座に搭乗、索敵や仲間の安否など戦闘中はナビゲータとして活躍した。
アニメ劇中のCMアイキャッチではハロが主役となっている。
大活躍したので個人的にも一番印象に残っているハロ。ウッソがザンスカール戦争を戦い抜いたのもハロの活躍があればこそだと思う。
電撃を受けたヴィクトリーからウッソを守ろうとして感電してしまうハロ。
口からシャボン玉を出しておむつを変えてもらっているカルルをあやすハロ。
裸のウッソがかコアファイターからホワイトアークに乗り換えるのをサポートするためシャボン玉(?)を出すハロ。
シャボン玉にウッソの幼少時代の映像を映し出すハロ。目に搭載されているカメラでウッソ達を撮影していた模様。
上空にVガンダムを映し出してウッソ達が敵兵から逃れるのをサポートするハロ。上空に映し出されたガンダムに敵兵は怖気ついた。
敵に追われた際、相手の頭にかぶり付いて攻撃するハロ。
ワイヤーガンを吐き出すハロ。
ウッソの危険を察知して敵機にガンダムのバルカン砲を撃つハロ。微妙な空気を察知できるのはロボットではなく人間と同じ感じもする。
コクピットから落下したウッソを持ち上げようとするハロ。これが無ければウッソは死んでいた。
戦闘中ウッソのナビゲータとなるハロ。戦闘ナビとしても超優秀である。
CMアイキャッチのハロ。VガンダムのCMアイキャッチは常にハロが登場する。
機動戦士ガンダムSEED
声優:三石琴乃
「アスラン・ザラ」が製作して「ラクス・クライン」にプレゼントしたもの。従来のサイズとは違いソフトボールサイズになっておりかなり小型になった。
色はグリーン、ネイビー、イエロー、オレンジ、ピンクなどを所持していたがラクスは好んでピンクのハロを携帯していた。また各色に「ネイビーちゃん」など名前付けしていた。
言語学習機能を搭載しアスランなど人の名前や「ナンデヤネン」など関西弁を話すシーンも見られる。またピンクのハロには戦艦の電子ロックを解除する機能もありアークエンジェルからラクスと共に脱出した事もあった。
機動戦士ガンダムSEED DESTINY
声優:折笠富美子
前作同様にかなり小型なハロが登場。ラクスに扮装していた「ミーア・キャンベル」は赤色のハロを所持していた。
ラクスが所持しているハロは前作よりも高度な機能が搭載、敵の動きを察知、鍵を口の中に所持するなどの人間的な行動が可能であった。
機動戦士ガンダム00
声優:小笠原亜里沙(オレンジ)、高山みなみ(赤)、佐藤有世(青)、入野自由(HARO)
木星探査船「エウロパ」でスカイ・エクリプスが製作。ソレスタルビーイングの自立型ロボット。
サイズは宇宙世紀シリーズよりも少し小さめで複数の色のハロが登場、それぞれのハロが兄弟として設定されており、本作ではオレンジが「お兄さん」と位置付けられていた。
1stシーズンではオレンジのハロが一番登場回数が多く「ロックオン・ストラトス」の相棒として活躍。2ndシーズンでは「沙慈・クロスロード」の相棒として赤いハロも登場。
劇場版では青いハロも登場しオレンジのハロと共に戦闘を支援、サポートメカ「カレル」と合体してメカの整備を行なった事もある。
足がついているものの劇中では飛び回って移動する事が多かった。
HAROは紫色をしたハロで「ネーナ・トリニティ」の相棒として行動、「ガンダムスローネドライ」をサポートした。
ガンダムサバーニャのサポート役であるオレンジハロと青ハロ。
沙慈・クロスロードの相棒の赤ハロ。
ネーナ・トリニティの相棒の紫ハロ。
機動戦士ガンダムAGE
声優:遠藤綾
主人公の「フリット・アスノ」「アセム・アスノ」らと共に行動を共にする相棒。サイズは宇宙世紀シリーズよりも少し大きめ。
フリットが製作したペットロボット、内部にディスプレイとキーボードを内蔵。口を開ける動作によりパソコンモードに変形する事が可能でAGEシステムのデータ解析に使われる。
タク、ユウ、ルッカの遊び相手になる事もある。
口を開けてPCモードに変形したハロ。
ガンダム Gのレコンギスタ
声優:高垣彩陽
製品名は「ハロビー」。
ノレドがベルリのキャピタルガード入隊記念に送ったハロに似たロボット。「ノルド」「ベルリ」の名から取って「ノベル」と名付けられた。自立行動が可能であり、ボディを左右に分割させてタイヤの様に走らせて移動する事が可能。
言葉を発する機能以外にも空気濃度や人間の生体情報を感知できる。
左右に分かれてタイヤの様に移動するハロ。
ガンダムビルドダイバーズ
声優:クレジットなし
本作ではペットロボットではなく、GBNへログインする際にゲストアバターとしてハロが登場。「ヤシロ・モモカ」は当初レンタルアバターの「ピンク・ハロ」で参加していた。
またハロに猫耳をオプションで付けた事もあった。
猫耳オプションを付けたハロ
機動戦士ガンダム 水星の魔女
声優:クレジットなし
グリーンとオレンジのハロが登場。
「アスティカシア高等専門学園」では決闘委員会によって導入されている。
グリーン色のハロはペット用として扱われ、オレンジ色のハロは学園内に登場する各種機械で様々な役割を担っている。
オレンジ色のハロはガイドロボットや空撮用ドローンなどの運用機に設置されたスペースに接続。情報検索や決闘場の撮影・審判などで使用。
その他、学園内の移動手段として使用する電動バイクにも設置されているのが確認できる。
決闘場を撮影するドローンに搭載されたオレンジ・ハロ
電動バイクの前部に設置されているオレンジ・ハロ
ペット用のグリーン・ハロ
その他の作品に登場するハロ
テレビアニメや漫画などで登場した「ペットロボット」以外のハロを紹介したいと思います。
「G-SAVIOUR」
黒い携帯端末のハロが登場、サイド・ガイアの生物工学研究所所属のコウビィが所持していた。スタージス空軍の基地のキーロック番号を調べる際に使用されている。
「∀ガンダム(漫画)」
バグの擬態で登場し「ディアナ・ソレル」の暗殺に用いられている。
ディアナに同伴していた「ソシエ・ハイム」が手に取った瞬間に擬態が解けた事で発覚した。
「SDガンダムフォース」
S.D.G.の最高責任者がハロの仮面を被って登場。
「模型戦士ガンプラビルダーズ ビギニングG」
ハロの姿をした「ガンプラスキャナー」が登場、各ガンプラを格納し性能を評価する。
「ガンダムEXA(漫画)」
Gダイバーになった「レオス・アロイ」と出会い以後行動を共にする。
ルームナンバーがナンバリングされている。またガンダムシリーズに登場したキャラクターの台詞を喋る事もあった。
「ガンダムビルドファイターズ」
主人公「イオリ・セイ」の目覚まし時計として登場。
セイの物は「機動戦士ガンダム」で登場した初代ハロである。
その他「機動戦士ガンダムSEED」バージョンのハロも登場する。
「機動戦士ガンダムさん」
中に人が入っているといるみたいだが、アッガイが入っていた事もある。
アムロによってビグザムの様な足を付けられたりした事もあった。
歴代ガンダムに登場するハロの感想
ガンダム歴代シリーズに登場したハロを紹介しました。
宇宙世紀ガンダムシリーズのハロは形や色はほぼ統一されていますが、アナザーガンダムの作品は容姿がバラバラで作品ごとの色合いが出ていると思いました。また搭載機能は作品ごとに様々な機能がある事も分かりました。
個人的に印象が強いのは機動戦士Vガンダムに登場したハロです。
MS戦のナビとして戦闘のサポートをするだけではなく、ウッソの危険を回避したり、モビルスーツを操縦したり、映像を映し出したり、多彩な機能を活かした活躍が光りました。Vガンダムのハロはペットロボットの存在を超えていると言っても過言ではないと思います。