「機動戦士ガンダム 水星の魔女」で活躍する女性キャラを紹介したいと思います。
ガンダムシリーズ初となる女性の主人公が登場する作品ですが、本作ではあらゆるポジションで女性キャラが登場するため、歴代作品に比べると女性比率が高めの作品となっています。
今回は水星の魔女に登場する個性豊かな女性キャラと人物像などをまとめてみました。
機動戦士ガンダム 水星の魔女
アニメ「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に登場する女性キャラと人物像をまとめてみました。
スレッタ・マーキュリー
声優:市ノ瀬加那
搭乗機:ガンダム・エリアル
本作の主人公でガンダムシリーズ初の女性主人公。年齢は17歳。幼い頃に父親を亡くし幼少期に母と共に水星に移住する。
水星の企業でベネリットグループ傘下の「シン・セー開発公社」のCEOである「プロスペラ・マーキュリー」の娘として、同社の推薦により「アスティカシア高等専門学園」のパイロット科2年生として編入している。
「性格・人間関係」
内気な性格でコミュニケーションが得意ではないが、「逃げればひとつ、進めば二つ」という信念と「水星を豊かにする」という想いは変わらない。
学園を運営するベネリット社の総裁の娘である「ミオリネ・レンブラン」とは編入の初日に知り合った。
出会った当初は彼女から鬱陶しがられていたが、その後ミオリネの婚約者であり決闘のホルダーでもあった「グエル・ジェターク」との戦いに勝利した事でミオリネの”婿”という立場になる。
この決闘以降ミオリネとは徐々に心の距離が縮まり、彼女とは行動を共にする事も多くなっていった。
「パイロットとして」
幼少期から扱ってきたエアリアルを家族同然の様に可愛がっており、モビルスーツの操縦に関しては卓越した技術を持っている。
グエルやエランとの決闘ではいずれもビット兵器によるオールレンジ攻撃で相手を追い詰めるなど、学園内では異次元な強さを見せつける。
ちなみにエアリアルが母プロスペラの復讐のために作られたガンダムだという事、また復讐に加担するために編入させられた事実は知らされていない。
座学の方は苦手な様で本人も「勉強が遅れている」と認めている。
ミオリネ・レンブラン
声優:Lynn
「アスティカシア高等専門学園」経営戦略科2年生で、ベネリットグループの総裁である「デリング・レンブラン」の一人娘。
決闘のホルダーだった「グエル・ジェターク」とは婚約者だったが、彼が「スレッタ・マーキュリー」との決闘で敗れた事により解消されている。
幼少期から父親の言いなりで、学園に入ったのも彼女の意思ではなかった。それ故に、父を嫌っておりデリングの事を「クソ親父」と呼び反発している。
スレッタとは彼女の世間知らずぶりに当初は苛立ちを見せていたが、一人の人間として接してくれたり大人達の権謀術数に巻き込まれるスレッタを放って置けなくなった事から、地球行きのチャンスを捨て彼女に世話を焼いたりなど徐々に歩み寄っていく。
モビルスーツの操縦に関しては全くの素人だが、座学に関しては短時間でメカニックやスポッターのマニュアルを暗記するなど頭脳は優秀。
趣味は植物栽培で品種改良のトマトを栽培している。他人が温室に入る事を嫌っているが、心を許したスレッタにはトマトを分け与えた事もあった。
ニカ・ナナウラ
声優:宮本侑芽
メカニック科の2年に在籍するメカ好き女子でスレッタが駆る「ガンダム・エアリアル」に強い関心を示している。
整備のスキルに関しては申し分なく、推進ユニットを装備していないエアリアルにジャンク品をレストアしてフライトユニットを用意しスレッタの勝利に貢献。
また、旧型の「デミトレーナー」をチュチュ専用にカスタマイズするなど優秀である。
穏やかな性格で誰に対しても分け隔てなく接し、スレッタに対しても友好的だった。
地球生まれで地球寮に在籍するが、アーシアンである事で宇宙生まれのスペーシアンから差別を受けるも笑ってやり過ごす事も多い。
だが鬱憤も相当なものでスペーシアンからの嫌がらせでチュチュが暴行事件を起こした時には「久しぶりにスッキリした」と本心を口にしている。
チュアチュリー・パンランチ
声優:富田美憂
搭乗機:デミトレーナー(カスタム機)
パイロット科の1年生。ニカと同じく地球生まれのアーシアン。愛称は「チュチュ」。
非常に攻撃的な性格をした不良少女で本作で一番と言っていいほど口が悪い。「ミオリネ・レンブラン」のモビルスーツ操縦技術に関しては「お姫さま」と皮肉る様子も見せていた。
宇宙生まれの「スペーシアン」を非常に嫌っており、アーシアンを差別するスペーシアンの事を「クソスペーシアン」と侮辱している。
この様な経緯からミオリネからは「アーシアンを差別するクソスペーシアンと本質は変わらない」と指摘を受ける場面も。劇中ではスペーシアンとの喧嘩も絶えない様子で口頭だけでなく拳で殴りかかるなど気性が激しいところが多々見られた。
その一方で同じ地球生まれ・育ちの「ニカ・ナナウラ」とは親しく彼女の事を「ニカ姉」と呼んでいる。
また当初はスレッタの事をあしらう場面も多かったが、自分が受けた嫌がらせで心が折れそうな彼女の姿を見た事で自分と境遇が似ている事を知り、スレッタの追試を妨害する学生2人に報復する。
愛機の初期型デミトレーナーはカスタマイズされており、加減速性能の向上と大型ビームライフルが装備されている。
アリヤ・マフヴァーシュ
声優:島袋美由利
メカニック科3年生で地球寮に所属するマイペースな少女。基本的にはぶっきらぼうな喋り口調である。
故郷の影響で動物を愛し、ニワトリやヤギなどを寮に持ち込んでいる。
第5話ではスレッタを「リソマンシー」と呼ばれる占いで占ったが、スレッタの身内で彼女の記憶には無い人物を指摘するなど意味深な場面もあった。
リリッケ・カドカ・リパティ
声優:稲垣好
経営戦略科1年生で地球寮に所属している。性格に難がある女子生徒が多い学園内においてはごく普通のキャラ。
恋バナが好きで「エラン・ケレス」が女子生徒の中で密かに人気があるという情報も掴んでいた様子。また、グエルがスレッタにプロポーズした際にはテンションが上がるシーンもみられた。
寮ではスレッタに対し「スレッタ先輩、この間のプロポーズ断ったの、もしかしてエラン先輩が本命だからですか!?」と問い詰め彼女を困惑させる場面も。
フェルシー・ロロ
声優:高田憂希
パイロット科2年生でグエル・ジェダークを慕っている。
「ラウダ・ニール」「ペトラ・イッタ」と一緒にジェダーク寮に所属。ペトラと共にミオリネをからかう事もあるが、自分が優勢の時は強気で劣勢になると怖気付くなど基本的には小悪党気質。
第3話ではスレッタとグエルの再戦の際にペトラと共にスプリンクラーで人工の雨を降らしてビーム兵器が多いエアリアルの攻撃を妨害したものの、後にミオリネにモビルクラフトで攻め込まれ観念、作戦は失敗している。
本人達はグエルに肩入れしていたつもりだった様だが、この一連の出来事をグエル自身は納得しておらず、彼自身はエアリアルと裏工作なしで戦いたかった様子だった。
ちなみに父親はベネリットグループの上層部という事もあり、スレッタとガンダム・エアリアルの処遇は把握している様子。
ペトラ・イッタ
声優:広瀬ゆうき
メカニック科の2年生。グエルを慕っている。
「フェルシー・ロロ」「ラウダ・ニール」と共にジェターク寮に所属する。フェルシーと同じくミオリネを揶揄っている。
第3話のスレッタとグエルの決闘の際にはフェルシーとグルになりガンダム・エアリアルの攻撃を妨害するも、ミオリネに見つかり目論みは失敗に終わる。
サビーナ・ファルディン
声優:瀬戸麻沙美
搭乗機:ベギルペンデ
パイロット科3年。シャディクの親近として働いている才女。
第2話で初登場以降はしばらく登場しなかったが、第8話ではガンダム(GUND-ARM)を自分の会社に確保したいと考える「シャディク・ゼネリ」の指示により校則を書き換えミオリネの「株式会社ガンダム」の企業を妨害。第9話では他の取り巻きと共にミオリネ達との集団決闘に参加している。
レネ・コスタ
声優:鈴代紗弓
搭乗機:ベギルペンデ
パイロット科2年。
シャディクの取り巻きの一人。自分が付き合っていた男の一人を奪われた事から、地球寮にいる「リリッケ・カドカ・リパティ」には敵対心を抱いている。
第9話の「地球寮vsグラスレー寮」の決闘前にはリリッケに「お前も来いよ」と強引に参戦を促すなど快活で強気な場面も目立った。
イリーシャ・プラノ
声優:前川涼子
搭乗機:ベギルペンデ
パイロット科2年。シャディクの取り巻きの一人の気弱な少女。メイジーとは仲が良い。
第9話の集団による決闘の前には「私、みんなに迷惑掛けないかな?」とメイジにつぶやくシーンがある。
メイジー・メイ
声優:貫井柚佳
搭乗機:ベギルペンデ
パイロット科2年。シャディクの取り巻きの一人で明るい性格。
友人のイリーシャとは違いポジティブな少女で、地球寮との集団戦の前にも不安な様子はみられなかった。
ちなみにグエルを評価しており、彼の戦闘スタイルに好感を抱いていた。
エナオ・ジャズ
声優:若山詩音
搭乗機:ベギルペンデ
パイロット科3年。シャディクの取り巻きの一人で不思議な雰囲気を醸し出す少女。劇中では座禅を組んだり、ストレッチをするシーンが多い。
セセリア・ドート
声優:山根綺
経営戦略科2年生で「ロウジ・チャンテ」と同じくブリオン寮に所属する。ロウジと共に決闘委員会に所属しており学園内では一緒にくつろいでいるシーンが多い。
相手が誰であろうと毒を吐き、口が悪く斜に構えた物言いが特徴である。基本的に人を煽って楽しむ皮肉屋であるが、アーシアンを侮辱する様な発言は見られない。
ソフィ・プロネ
声優:井澤詩織
搭乗機:ガンダム・ルブリス・ウル
日本を拠点とする武装勢力「フォルドの夜明け」に協力するアーシアンの少女。自らを「地球の魔女」と称している。
第10話ではゲーム機を使って株式会社ガンダムのPV「株式会社ガンダム社歌」を閲覧しているシーンもみられた。
また「シャディク・ゼネリ」の「デリング・レンブラン」暗殺の依頼を受けた組織の代表「ナジ・ゲオル・ヒジャ」の命令により、宇宙へ上りプラント「クエタ」の付近を航行する輸送船をハイジャック。
第11話では上記のゲーム機でグラスレー遼と戦ったエアリアルのパイロット「スレッタ・マーキュリー」に関心を示している。
その後、デリング暗殺を実行するべく「ノレア・デュノク」と共に巨大人工居住施設「フロント」のブロックをガンダムの武装で切断した。
性格は相方の「ノレア・デュノク」とは違い攻撃的であり、劇中ではハイジャックされた輸送船にいたグエルを殴打して銃を突きつけている。
ノレア・デュノク
声優:悠木碧
搭乗機:ガンダム・ルブリス・ソーン
日本を拠点とする組織「フォルドの夜明け」に協力するアーシアンの少女。
劇中で「ソフィ・プロネ」と組んでガンダムに搭乗し、「ナジ・ゲオル・ヒジャ」の命令でプラント「クエタ」の近くを航行する輸送船をハイジャック。
第11話ではデリング暗殺の実行に伴いソフィと共にガンダムの大型ビーム砲で「フロント」のブロックを一部切断した。
性格は理知的でソフィとは違い冷静、暴走しがちな相方を嗜めることも多い。
プロスぺラ・マーキュリー
声優:能登麻美子
スレッタの母親で「シン・セー開発公社」のCEO、エアリアルの開発責任者で頭部の上半分をヘッドギアで覆い素顔を隠している。
ベネリットグループ傘下の水星軌道上資源採掘基地「ペビ・コロンボ23」でスレッタを育てた。かつての「魔女狩り」で大切な人を失っており、それを指揮していた「デリング・レンブラン」には恨みを抱いていた。
スレッタを「アスティカシア高等専門学園」に送り込んだ張本人でもあり、娘に対しては多忙でありながらも普通の母親として接している。
だが、エアリアルが曰く付きの「GUND-ARM」である事や自身の復讐のために娘を学園に送り込んだ事についてはスレッタ自身も知らない。
グエルの父親である「ヴィム・ジェターク」とは何らかの関わりを持っている様で、第2話のエアリアルの処遇を定める諮問会では彼に”エアリアルで使われた技術はMS産業を発展させる”と後押しされている。
この際、「GUNDフォーマット」について問われたプロスぺラは”水星の過酷な環境の中で失った身体の一部をGUNDで補っている”と明かし証拠として義手を外した。
またエアリアルの開発の正統性を証明するため学園内の決闘をテストの場にすると提言しヴィムも同調している。
当初からプロローグで登場した「エリクト・サマヤ」と同一人物ではないかと思われていたが、第11話では自身の事を「エルノラ・サマヤ」であると認める発言をしている。
ベルメリア・ウィンストン
声優:恒松あゆみ
ベネリットグループ御三家の一つである「ペイル・テクノロジーズ」で「ガンダム・ファラクト」の開発主任を担当。
元々はヴァナディース機関の研究ラボに所属しており、数少な い生き残りである「魔女」の一人でGUND-ARMの技術を受け継いでいる。プロスペラの事を先輩と呼んでいる。
スレッタをエアリアルに乗せている事、エラン(強化人士4号)が道具の様に扱われている事に対しては快く思っていない様子で罪悪感を抱いており、上層部に対しては複雑な感情を抱いている様子。
第6話ではスレッタとの戦いで敗れた強化人士4号を失敗作と判断、彼を処分しようとする上層部に対し、”彼の戦闘経験は今後のMS開発に活かせる”と処分を止めるように説得するも決定が覆る事は無かった。
エリクト・サマヤ
声優:市ノ瀬加那
搭乗機:ガンダム・ルブリス
「PROLOGUE」に登場。
小惑星プラント「フォールクヴァング」で暮らす4歳の少女。ガンダム史上最年少のパイロットである。
母はヴァナディース機関に所属する「エルノラ・サマヤ」で、父は「ガンダム・ルブリス」の開発マネージャーを務める「ナディム・サマヤ」。
4歳の誕生日のお祝いを心待ちにしていたが、ドミニコス隊による襲撃を察知した両親が対応に追われたため中断。
拗ねたエリクトはルブリスの格闘庫に行き「カルド・ナルボ」の手引きでコクピット認証。その後、同乗したエルノラと共に戦場へ赴きレシーバーガンとビットステイヴで「ハイングラ」3機を撃墜するが「ベギルベウ」との戦いで苦戦してしまう。
これを見てルブリスの試作量産型に搭乗したナディムがベギルベウに組み付き戦闘区域まで押し出した事で逃走したものの、父は死亡してしまう。
劇中ではプロスペラが復讐を企てる原因となった一連の出来事は21年前とされているが、エリクトがスレッタと同一人物なのか?それとも姉妹なのか?については明かされていない。
エルノラ・サマヤ
声優:能登麻美子
搭乗機:ガンダム・ルブリス
「PROLOGUE」に登場。
オックス社から出向する「ナディム・サマヤ」の妻であり、「エリクト・サマヤ」の母親。
ヴァナディース機関に所属する研究員で「ガンダム・ルブリス」のテストパイロット。所長である「カルド・ナボ」には信頼されている。
しかし、劇中ではルブリスの稼働条件である「レイヤー33」を突破できず焦りを見せている描写もあった。
片腕はGUND技術で作られた義手になっており、カルドを恩人として”先生”と呼んでいる。
エリクトの誕生日にMS監査組織カテドラルの特殊部隊であるドミニコス隊によって研究所が襲撃されたため、娘と共に脱出。
エリクトがコクピット認証された事、娘が3機のモビルスーツを目の前で撃墜した事で唖然とする。
直後にベギルベウの襲撃を受けるものの、ナディムの救助もあって逃げ延びる事に成功。ナディムと最後の別れの際には「愛している」と告げている。
「PROLOGUE」ではベギルベウから娘のエリクトと共に逃げ延びたが、その後水星まで辿り着いたかについても明らかになっていない。
デリングによる魔女狩りから生き延びた経緯からして「プロスぺラ・マーキュリー」と同一人物と見られていたが、第11話ではプロスペラ本人がエルノラ・サマヤである事を明かしている。
機動戦士ガンダム水星の魔女のヒロインの感想
機動戦士ガンダム水星の魔女で活躍する女性キャラを紹介しました。
ガンダム史上初となる女性キャラの主人公として注目を集めた本作ですが、あらゆるポジションを見ても全体的に女性キャラが多い様な気がします。
ガンダムといえば特にアニメ版は女性キャラが活躍する作品が多いと思いますが、パイロットやクルーだけでなく組織の幹部などにも多くの女性キャラが登場するガンダム作品は初めてではないでしょうか?
性格についても穏やかなキャラ、気性の激しいキャラ、コミュ障っぽいキャラ(主人公)など個性が分かりやすく作られていて面白いと思いました。
第1話から学園生活ののほほんとした空気が続いている本作ですが、プロローグの感じからすると物語もいずれシリアスになって行くんじゃないかなと思います。
宇宙世紀シリーズを扱う機会の多い当方ですが、アニメ全体的にはストーリーも作画も申し分なしですし、モビルスーツのデザインも纏まっているので良作だと思っています。