コラム

【2025年】プロ野球12球団の本拠地球場の広さランキング

プロ野球12球団の本拠地球場の広さランキング

プロ野球12球団のホーム球場の広さを7項目「収容人数」「グラウンド面積」「フェアゾーン面積 」「外野フェンスまでの距離」「外野フェンスまでの平均距離」「外野フェンスの高さ」「本塁打パークファクター」でランキング形式にしてみました。

ちなみに本塁打パークファクタのみ2024年のものになります。

収容人数ランキング (人数)

東京ドーム43500
阪神甲子園球場42600
福岡ドーム40062
ナゴヤドーム36418
大阪ドーム36220
エスコンフィールド35000
横浜スタジアム33912
MAZDAスタジアム31984
西武ドーム31552
宮城球場31272
明治神宮野球場30969
千葉マリンスタジアム29916

プロ野球開催時における収容人数です。実際の総座席数と違うのとコンサートなどのイベント開催時での収容人数とは異なります。

これらの数値に関しては球場の改修などの影響を受けやすい部分なので毎年のように変動するかと思われます。

三大都市圏に位置し、「東京ドーム」「阪神甲子園球場」「ナゴヤドーム」「福岡ドーム」などの人気球団のフランチャイズ球場はやはり収容人数が多めになっている傾向がありますね。

 

 

フェアゾーン面積ランキング (平方メートル)

阪神甲子園球場10338
西武ドーム10316
大阪ドーム10301
ナゴヤドーム10297
MAZDAスタジアム10236
宮城球場10133
千葉マリンスタジアム9910
明治神宮野球場9664
エスコンフィールド9658
東京ドーム9653
福岡ドーム9649
横浜スタジアム9455

出典元:https://www.youtube.com/watch?v=KLnzgD_71WI

グラウンド内に引かれている右・左翼線(ファウルライン)の内側のゾーンをフェアゾーンといいます。

他の要因も影響しますが、このランキングが上位ほど外野の面積が広いという事になりホームランの出にくい球場となります。

また、単純に左翼・左中間・中堅・右中間・右翼までの距離だけでなく、外野フェンスの弧の形の影響を受けるかと思います。

「ナゴヤドーム」「西武ドーム」「大阪ドーム」「MAZDAスタジアム」などの近年に誕生した球場が全体的に広い事が分かります。

「福岡ドーム」「千葉マリンスタジアム」に関しては最近になってホームランテラスが設置されたという事もあり、開場当時よりも狭くなっています。

建設時期が古い球場は外野が狭くランキング下位になる傾向があるのですが、「阪神甲子園球場」に至っては左中間・右中間が広い事もありフェアゾーンの面積ではトップとなっています。

 

グラウンド面積ランキング (平方メートル)

福岡ドーム13500
ナゴヤドーム13400
大阪ドーム13200
阪神甲子園球場13000
東京ドーム13000
宮城球場12800
千葉マリンスタジアム12773
MAZDAスタジアム12710
明治神宮野球場12659
西武ドーム12631
横浜スタジアム12284
エスコンフィールド12000

ファールゾーンを含むグランドの総面積です。「フェアゾーン」と「ファウルゾーン」を合わせた面積ということになります。

ファウルゾーンの広い「福岡ドーム」が上位になっており、対照的にフェアゾーンが広いにも関わらずファウルゾーンが狭い「西武ドーム」「MAZDAスタジアム」が下位になっているのが分かります。

外野フェンスまでの距離ランキング (メートル)

球場名左翼左中間中堅右中間右翼
エスコンフィールド97.0114.0122.0110.099.0
宮城球場100.1116.0122.0116.0100.1
西武ドーム100.0116.0122.0116.0100.0
東京ドーム100.0110.0122.0110.0100.0
明治神宮球場97.5112.3120.0112.297.5
千葉マリンスタジアム99.5112.3122.0112.399.5
横浜スタジアム94.2111.4117.7111.494.2
ナゴヤドーム100.0116.0122.0116.0100.0
大阪ドーム100.0116.0122.0116.0100.0
阪神甲子園球場95.0118.0118.0118.095.0
MAZDAスタジアム101.0116.0122.0116.0100.0
福岡ドーム100.0110.0122.0110.0100.0

12球団のホーム球場におけるホームベースから外野フェンスまでの各距離です。

それぞれ左翼・左中間・中堅・右中間・右翼の距離を表したものになりますが、ここで注目したいのは「阪神甲子園球場」でしょうか。

中堅が118メートル、両翼が95mと他の球場に比べ狭くなっているのですが、左中間・右中間の外野フェンスの膨らみが深く、118メートルと最長となっており外野の広さでは12球団のホームグラウンドの中でトップとなっています。

甲子園と対照的な形をしているのが「東京ドーム」「明治神宮球場」で中堅と両翼の距離はそれなりですが、右左中間の膨らみが狭くなっているのが特徴です。

ちなみに「福岡ドーム」「千葉マリンスタジアム」は先述したようにホームランテラスの設置により右左中間の距離が短くなっているため、現在では東京ドームや神宮球場と似たような外野の形になっています。

 

外野フェンスまでの平均距離ランキング (メートル)

MAZDAスタジアム111.0
宮城球場110.8
ナゴヤドーム110.8
大阪ドーム110.8
西武ドーム110.8
千葉マリンスタジアム109.1
阪神甲子園球場108.8
エスコンフィールド108.4
東京ドーム108.4
福岡ドーム108.4
明治神宮野球場107.9
横浜スタジアム105.8

これはあくまで参考程度の数値です。

左翼・左中間・中堅・右中間・右翼までの距離の平均した数値です。広いと言われている球場が上位になっているのが分かります。

ですが実際の面積は外野フェンスの弧の形の影響を受けるので、外野の広さを知りたい場合は「フェアゾーンの面積」の方が参考になるかと思います。

 

外野フェンスの高さランキング (メートル)

横浜スタジアム5.3
ナゴヤドーム4.8
西武ドーム4.37
東京ドーム4.24
京セラドーム大阪4.2
福岡ドーム4.2
MAZDAスタジアム3.6
千葉マリンスタジアム3.3
明治神宮野球場3.3
阪神甲子園球場3.0
エスコンフィールド2.8(〜6.8)
宮城球場2.8

球場の広さやホームランの出にくさを語る上でも外せないのが「外野フェンスの高さ」です。

外野が同じ広さでもフェンスが高ければホームランが出にくい球場という事になるかと思います。

「横浜スタジアム」に関しては5.3メートルと最長です。

また「ナゴヤドーム」に至っては外野の広さに加えてフェンスも4.8メートルで高いためホームランが出にくい球場というのが分かるかと思います。

ただハマスタに関してはフェンスは一番高いですが、外野面積が狭いという事もあってかホームランが出やすいイメージがありますね。

 

本塁打パークファクター (2024年)

球場名本塁打数本塁打PF
阪神甲子園球場380.52
MAZDAスタジアム520.62
ナゴヤドーム530.66
西武ドーム580.72
大阪ドーム640.76
宮城球場600.79
千葉マリンスタジアム821.02
東京ドーム781.04
横浜スタジアム891.07
福岡ドーム1031.43
エスコンフィールド1371.78
明治神宮球場1311.85

本塁打パークファクター(PF)の数値が低いほどホームランが出にくい球場となり、逆に数値が高いとホームランが出やすいという事になります。

この指標は球場の大きさや形状、風の影響などの要因によって影響を受けます。具体的には、同じチームでもホーム球場とアウェー球場では本塁打の数に差が出ることがありますが、それを球場ごとの特性として評価するためのものです。

例えば、ある球場の本塁打パークファクターが1.20だとすると、その球場では平均して20%多くの本塁打が打たれる傾向があることを示します。

2023年には意外にも外野面積が狭い「横浜スタジアム」が0.73で上位になった事もあったのですが、2024年には再び1.000を超える結果となりました。

「東京ドーム」「明治神宮球場」なども高PFの常連なのですが、「福岡ドーム」「千葉マリンスタジアム」も左右中間テラスの設置により外野が狭くなった影響でPFが上がっているのが分かります。

ホームランの出やすさは外野の広さだけでなく風の強さ・湿度、その球場を本拠地にしているチームの投手力など様々な要因も関係しますので一概に広い=ホームランが出やすい球場とは言えないのかもしれません。

 

12球団の本拠地球場の広さランキングのまとめ

今回はプロ野球全球団のホームグランドの広さを項目別で紹介しました。

「外野フェンスまでの距離」を除いた6項目のトップを挙げると

収容人数東京ドーム
フェアゾーン面積阪神甲子園球場
グラウンド面積福岡ドーム
外野フェンスまでの平均距離MAZDAスタジアム
外野フェンスの高さ横浜スタジアム
本塁打パークファクター阪神甲子園球場

という結果になりました。(2024年12月更新)

当方も含めてプロ野球ファンの中には球場の広さやホームランの出やすさなどに興味がある人も多いと思います。

今回紹介したデータが参考になれば幸いです。