ガンダムシリーズに登場する歴代の潜水艦を紹介したいと思います。
劇中では空中や陸上の移動が多いガンダムシリーズですが、地球上の7割を占める海面において水中移動で敵の目を掻い潜りつつ奇襲を仕掛けるなど、隠密行動に優れた潜水艦は海の戦力として欠かせない存在だと思います。
今回はガンダムシリーズで登場する海の移動要塞ともいうべき潜水艦の特徴や活躍を含めまとめてみました。
ガンダムシリーズの潜水艦まとめ
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する歴代の潜水艦を紹介します。
ジュノー級潜水艦
出典元:gundamucrecord.blog.fc2.com
登場作品:「MSV-R」「機動戦士ガンダムUC 」
地球連邦軍の攻撃型潜水艦で一年戦争突入前には既に運用されている。
「ロックウッド級潜水艦」に続き、一年戦争勃発後の宇宙世紀0079年3月には「VIII型攻撃型潜水艦」の就役が予定されていた。
だが、ジオン軍の地球降下作戦により北米キャリフォルニア・ベースが制圧され、Ⅷ型潜水艦やロックウッド級潜水艦が奪われた事により連邦海軍はその後も本艦を運用し続ける事になった。
その後、ジオン軍による各地に存在する連邦海軍の基地制圧より多くのジュノー級潜水艦も奪われてしまい、鹵獲されたジュノー級は改造され「ユーコン級潜水艦」としてジオン海軍の戦力として使用される事となった。なお、一部の鑑は生き残りジオン軍から基地奪還を行う作戦などで活躍している。
武装は詳細設定は存在しないものの、気化弾頭ミサイルや迎撃ミサイルが確認されている。
「機動戦士ガンダムUC」では「ジュノー級潜水艦ボーンフィッシュ」という艦名で現役で運用されており度重なる改修が施されていたが、ジオン公国残党軍によるオーストラリア基地襲撃で撃沈されている。
VIII型攻撃型潜水艦
登場作品:「機動戦士ガンダム 戦略戦術大図鑑」「小説版ジオニックフロント」
地球連邦軍が開発進めていた原子力ミサイル潜水艦。
宇宙世紀0079年3月には当時現役だった「ジュノー潜水艦」に代わり新造潜水艦として就役が予定されていた。
だが、ジオン公国軍によるコロニー落としが行われた事により戦力が手薄になった連邦軍はキャリフォルニアベースを制圧されてしまう。
多数の潜水艦が取り残されたことで「Ⅷ型潜水艦」を含む多くの艦船がジオンの手に渡っており、潜水艦の造船のノウハウを持たないジオン軍により独自の改修を施した後に戦場へ投入さる事となった。
ちなみにゲーム「機動戦士ガンダム ギレンの野望」シリーズでは「U型潜水艦 」という本艦に相当する潜水艦が登場している。
・U型潜水艦
出典元:ore-game.com
ゲーム「機動戦士ガンダム ギレンの野望」シリーズには本艦と同様の立ち位置であるU型潜水艦が登場。
ユーコン級攻撃型潜水艦
出典元:www.gundam-c.com
登場作品:「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」
ジオン公国軍が運用するモビルスーツ搭載型潜水艦。「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」では連邦軍から奪取したガンダム試作2号機を格納した。
元々はコロニー落とし後、戦力が手薄になったキャリフォルニアベースで鹵獲した地球連邦軍の時期主力潜水艦「VIII型攻撃型潜水艦」であり、ジオン海軍の強化を目論む「キシリア・ザビ」の命令により入手した他の潜水艦同様に改修作業が行われ宇宙世紀0079年6月にユーコン級攻撃型潜水艦が完成。
その後、ジオン公国突撃機動軍戦略海洋諜報部隊として北太平洋に配備されると、続く0079年7月には大西洋、インド洋、北極海で本艦が配備される事となった。
武装は両舷中央部に魚雷発射管が四門。前甲板上に三連装の対地・対艦ミサイルVLSが三基。加えて対空機銃を搭載する。
ちなみに「機動戦士ガンダム」のテレビアニメ版では司令塔の真下のMS用の格納庫が確認されているが、「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」では艦底にある四基の個別ハッチから水陸両用モビルスーツを発進させているシーンが存在する。
・ユーコン U-5
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「MSV」に登場。潜水艦部隊レッドドルフィンに所属し「ザクマリンタイプ」の稼働試験を行った。
・ユーコン U-48
出典元:uc0000.blog.jp
潜水艦部隊シーサーペント所属でザクマリンタイプの運用試験に携わった。
・ユーコン U-47
「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」に登場。ジャブロー侵入の際に民間軍事会社のラムズゴック隊と交戦するも船体への損傷が原因で戦闘終了後に沈没した。
・ユーコン U-207
「機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還」に登場。
ユーマ隊所属艦としてジョニー・ライデン「高機動型ゲルググ」などの機材を保管。協力の呼びかけに応じたジオン残党と共に潜水艦隊を編成し、ジャブロー侵入後は艦隊の指揮を執った。
・ユーコン U-99 (後期型)
出典元:uc0000.blog.jp
「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」に登場。宇宙世紀0079年12月9日に連邦軍の北極基地襲撃のため特殊部隊「サイクロプス隊」を輸送している。
・ユーコン U-99 (後期型)_1
宇宙世紀0079年12月8日に級攻撃型潜水艦U-99に乗艦したサイクロプス隊は北極基地に向けて出航する。
・ユーコン U-99 (後期型)_2
北極基地近海に到着後、水陸両用モビルスーツで発艦するサイクロプス隊。
・ユーコン U-707 (後期型)
出典元:uc0000.blog.jp
宇宙世紀における戦場写真集「M.S.ERA」に登場。一年戦争終の戦直後にアデレート沖で連邦軍艦隊と交戦するも投降する。
・ユーコン U-801 (後期型)
出典元:uc0000.blog.jp
「機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー」に登場。劇中では連邦軍のトリントン基地へミサイル攻撃を行い、奪取した「ガンダム試作2号機」に搭乗するアナベル・ガトーらを支援した。
その後、ガンダム試作2号機を宇宙へ輸送する予定だった「コムサイII」が破壊されたため、本艦によりアフリカまで送り届けられた。
その他のユーコン級 |
ユーコン級U-306 |
ユーコン級U-501 |
ユーコン級グリーンサイレン |
ユーコン級リノ |
ロックウッド級潜水艦
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「MSV-R」
地球連邦軍により運用された潜水艦で、主に一年戦争前から戦時中にかけて運用された。
宇宙世紀0075年に建造を発注しており宇宙世紀0077年にまでに8隻の艦が起工され、宇宙世紀0079年までに1〜7番艦が進水・就役している。また8番艦に至っては完成間近だったという。
一年戦争に突入後はジオン公国軍の第2次降下作戦の際には、連邦軍の潜水艦の拿捕(だほ)作戦が敢行されたことにより8隻の艦が全てジオン公国・海軍の手に渡る。
これにより地球連邦軍の海上戦力は大幅に低下すると同時に、拿捕されたロックウッド級の大多数がキャリフォルニアベースにて改修され「マッド・アングラー級」として生まれ変わった。
なお、ゲーム「機動戦士ガンダム ギレンの野望」シリーズでは本級の設定以前に存在していた同じ立ち位置の「M型潜水艦」が登場している。
・M型潜水艦
ゲーム「機動戦士ガンダム ギレンの野望」シリーズにはロックウッド級に相当する機種が登場。
マッド・アングラー級潜水母艦
出典元:www.gundam-c.com
登場作品:「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」「機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート」
ジオン公国軍が運用する母艦の機能を有した潜水艦で海洋における移動要塞として活躍した。同軍が保有する「ユーコン級潜水艦」と比べてもかなりの大型艦となっており生物を模した独特の外観をしている。
元々は地球連邦軍が保有していた主力潜水艦であり、キャリフォルニアベース攻略作戦時に連邦軍の「ロックウッド級潜水艦」を鹵獲し、当初攻撃艦として設計されていたものを潜水母艦として改修している。
水陸両用モビルスーツや大型モビルアーマーの格納庫が増設されており、魚雷や対潜・対空・対地ミサイルを多数搭載。また、巨大な艦でありながら静粛性にも優れており隠密行動にも適している。
「機動戦士ガンダム」の劇中では「シャア・アズナブル」が指揮する艦としてヨーロッパから南米に向かう「ホワイトベース」を襲撃。
「機動戦士ガンダム 第08MS小隊 ラスト・リゾート」では一年戦争後に連邦軍に降伏した本艦が登場している。
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 第7話「再会」にて。左からマットアングラー、ユーコン、ガウが確認できる。
出典元:uc0000.blog.jp
マッドアングラー(K631潜水艦)
プローバー級潜水艦
出典元:w.atwiki.jp
登場作品:「機動戦士ガンダム」
ジオン公国軍が運用する長時間の潜航任務が可能な情報収集用の潜水艦。「プローバー級」はMSVの設定であり、アニメ版の劇中では「ブローバー」という名称で登場している。
各種センサー・通信機器を備えステルス性に優れており、光ファイバーケーブルで接続されたカメラを艦外に出す事で様子を探る方式を採用している。また、司令塔がある機関部の両サイドには外付けで配備されている。
武装は詳細な設定はないものの、艦上部にミサイルの垂直発射装置と思われるハッチと側面には三連装魚雷発射管が確認できる。
劇中ではベルファスト近海に潜伏しており、スパイ活動をしていたミハル・ラトキエから得たホワイトベースの情報を本隊へ送信する場面が描かれている。
出典元:http://uc0000.blog.jp
プローバーX-5
ガンダムシリーズに登場する潜水艦の感想
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する歴代の潜水艦を紹介しました。
シリーズ全体で見てみると劇中では以前紹介した陸上戦艦と同じかそれ以上に登場機会が少ない潜水艦ですが、艦種に関しても数が少なく一年戦争で活躍したものが中心となりました。
そんな中でも今回紹介した潜水艦で登場回数が多かった「ユーコン級」ですが、OVA含めアニメ作品などでの活躍機会が比較的目立っていた思います。
個人的にガンダムシリーズで潜水艦といえば、ゲーム「機動戦士ガンダム ギレンの野望シリーズ」での活躍です。
ゲームでは海上にある拠点を制圧したりMSを格納して陸地まで高速に移動したりする時に使用する機会が多かったので潜水艦が取り分け印象が薄いという感じはありませんでした。ギレンの野望シリーズでは空中の戦艦や輸送艦は移動距離が短かったり敵の攻撃を受けやすかったりする事から、潜水艦は隠密行動がしやすく割と重宝します。