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【軍事拠点】ルナツーの歴史と攻防まとめ (宇宙世紀ガンダムシリーズ)

【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ (宇宙世紀ガンダムシリーズ)

地球連邦軍の軍事拠点「ルナツー」を紹介したいと思います。

一年戦争では宇宙における連邦軍の要所として登場、戦後も軍事拠点としてモビルスーツを開発・生産するなど活躍もありました。

今回はルナツーの誕生経緯や関連事件・開発モビルスーツなど、これまでの歴史や特徴をまとめてみました。

小惑星ルナツーまとめ

地球連邦軍の宇宙要塞基地として登場した小惑星ルナツーについてまとめてみました。

 ルナツーの位置

ルナツーの位置 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:https://datagundam.com/

ルナツーは地球を挟んで月の反対側のL3宙域に存在する地球連邦軍の宇宙要塞である。

宇宙世紀0045年に月軌道に固定されており、宇宙世紀0060年に連邦軍の軍事拠点として転用。宇宙世紀0070年にはL3宙域に移動している。

月と同じく衛星として周回しており、サイド7のコロニー群も付近に存在する。

ルナツーは資源衛星であり地球連邦軍の軍事拠点の一つとして重要な場所なのにも関わらず、ジオン公国の拠点であるサイド3や各サイドから距離が離れた場所に位置している事からジオン軍に狙われにくいという特性を持っており、一年戦争においても大規模な攻撃を受ける事はなかった。

また、各サイドから離れているという特性を活かし地球圏の宙域を俯瞰する事が出来るなど、各地の駐留部隊に指示を出す司令塔としても適している場所に位置している。

 ルナツーの名前の由来

ルナツーの名前の由来 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
月とは地球を挟み正反対の位置に存在する事から第2の月という意味を込めて「ルナツー」と名付けられた。

一般的には「ルナツー」という名称を用いられる事が多いが「ルナII」と表記される事もある。

「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」では「5thルナ」という小惑星も登場しており公式設定では詳細不明であるが、こちらも5番目の月を意味して名付けられたと思われる。

3番目、4番目については詳細不明であるものの、5thルナが存在する以上は何かしらの形で存在していると思われる。

ちなみに「ルーナ / Lūna」という”月の女神”がローマ神話に登場しているが、日本語では長母音を省略して「ルナ / Luna」と呼ぶ事が多い。

また、ラテン系のイタリア語やスペイン語の「luna」は月を意味する。

 ルナツーの誕生と特徴

ルナツーの誕生と特徴 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
スペースコロニー建設用の鉱物資源の採取として宇宙世紀0045年にアステロイド・ベルトから運搬されてきた「小惑星ユノー」が宇宙世紀0060年頃に「60年代軍備増強計画」の一環として地球連邦軍に改造され軍事基地として生まれ変わった宇宙要塞である。宇宙世紀0070年にはサイド7の建設という名目によりL3宙域に移動している。

菱形状の外観をしており、全幅は180kmにも及び、月を除けば地球圏最大の天体である。

外壁は核攻撃にも耐えられる厚い岩盤層に覆われ、監視システムと対空火器が設置。また宇宙港の出入口があり、内部にはドックや整備・補給を行う施設など軍事施設があり、居住区画が存在している。また、遠心重力装置が設置されていた。

兵器の生産拠点としても機能しており一年戦争~終戦後においてもモビルスーツの開発・生産の拠点となった。

ルナツーで開発されたモビルスーツ

・先行量産型ジム(E型)
先行量産型ジム(E型) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:HG 1/144 RGM-79[G] ジム(プラモデル)、ガンダムネットワークオペレーション2、機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡

 

・初期型ジム
初期型ジム / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士ガンダム 第08MS小隊

 

・ジム・コマンド
ジム・コマンド / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争、機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY

 

・ジム改(C型)
ジム改(C型) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー、機動戦士ガンダム MS IGLOO -黙示録0079-、その他

 

・ジム・クゥエル
ジム・クゥエル / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士ガンダム0083 スターダストメモリー、劇場版 機動戦士Ζガンダム、その他

 

・ガルバルディβ
ガルバルディβ / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士Zガンダム

 

・ガブスレイ
ガブスレイ / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士Zガンダム

 

・アイザック
アイザック / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:gunpla-beginning.com

登場作品:機動戦士ガンダムZZ 、機動戦士ガンダムUC

 

 一年戦争におけるルナツーの運用と攻防 (U.C.0079 ~ U.C.0080)

一年戦争におけるルナツーの攻防 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
一年戦争では宇宙の勢力圏の大半をジオン公国軍が掌握していたため、宇宙においては地球連邦軍の唯一の拠点となっておりサラミス級やマゼラン級などの艦船が集結していた。

だが、既に本国であるサイド3と周辺の防備や本国~地球間のルートを確立していたジオン公国軍にとってルナツーは戦略的な価値が無いとみなされていた事から大規模な攻撃は受ける事は無かった。

ルナツーに駐留していた当時の連邦士官の間では「目立つと攻撃される」という認識が蔓延していた。その一方で連邦軍がジオンの勢力圏で無い事を活かしルナツーの付近に存在するサイド7でV作戦を秘密裏に進めていた。

一年戦争の終盤ではルナツー工廠においてジムやボールが大量生産が行われており、「ソロモン攻略戦」「ア・バオア・クー攻略戦」において投入された。

 

一年戦争におけるルナツー関連の出来事 (U.C.0079)
1月5日ジオンのコロニー落としを阻止すべくティアンム中将指揮の艦隊がルナツーを出航。

1月14日 レビル中将(マゼラン級アナンケ)旗下の第3艦隊を中心として艦隊がルナツーからサイド5に向けて出航。

3月1日ジオン軍の地球降下作戦を阻止するべくサラミス級を3隻送り込むも敵の護衛艦隊に迎撃され1隻を撃沈される。
9月某日ルナツー基地総司令官アムンゼン中将が退任。後任にはハイアット大将が就任。
9月16日ジオン軍がV作戦を察知。「シーマ・ガラハウ」中佐が率いる海兵隊がルナツーに奇襲攻撃を仕掛けるも制圧出来ず撤退。
9月18日ジオン軍の強襲を受けたサイド7の民間人を乗せたホワイトベースがルナツー目指す。
9月19日ホワイトベースがルナツー近郊で補給を受ける特務部隊と交戦。
9月20日ホワイトベースがルナツーに寄港。シャアをはじめとするノーマルスーツ部隊による奇襲を受ける。
9月22日ホワイトベースが「リード」中尉指揮のサラミス級を護衛に付けてルナツーを出航。
10月6日ルナツー所属のコバイユ小隊が「アイナ・サハリン」の高機動型ザクと遭遇。2機のジムが撃墜され「テリー・サンダース」機のみが生還する。
10月10日ジオン公国軍が再度のルナツー強襲を敢行。ムサイ級含む4隻からなる小艦隊が、ルナツー部隊のオデッサ攻略戦支援を牽制。
10月12日チベ級「バルバロッサ」を旗艦とするジオン公国軍ゲルド艦隊、ルナツーを強襲。
10月15日ジャブローで一時生産されたジム6機を搭載した輸送艦がルナツーを出航するも「ジョニー・ライデン」少佐率いるMS部隊に襲撃される。
11月9日ルナツー駐留部隊がオデッサ作戦で敗北しHLVで宇宙に上がったジオン軍を攻撃するも、救援として現れた第603技術試験隊のヅダにより部隊の大半が撃墜される。
12月2日連邦軍第2連合艦隊(ティアンム艦隊)がルナツーへ向けて発進。
12月5日ティアンム艦隊がルナツーに入港。攻撃目標を「宇宙要塞ソロモン」に定める。
12月7日ジオン公国軍の「ハインツ・バイン」少尉がルナツーへ偵察するためソロモンを出発。
12月22日星1号作戦発動。ティアンム大将率いる連邦第2連合艦隊が第2、第11、第13艦隊と共にルナツーを出航。

一年戦争におけるルナツー関連の出来事1 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
宇宙世紀0079年1月8日。ルナツーから出撃したティアンム艦隊がアイランド・イフィッシュコロニーへの攻撃をする様子。

連邦軍は核攻撃でジオン軍のコロニー落としを阻止しようとするも失敗に終わり、コロニーはトリントン基地付近に落着し多くの人命が失われた。

ルナツーへ出発するホワイトベース

ルナツーへ出発するホワイトベース / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
宇宙世紀0079年 9月18日。

劇中では「機動戦士ガンダム」の第2話のラストで初登場。「シャア・アズナブル」率いるジオン軍の特務部隊がサイド7を奇襲するもガンダムに搭乗した民間人の少年「アムロ・レイ」の活躍もあり事態は終息。

負傷した「パオロ・カシアス」に代わり「ブライト・ノア」が艦長を代行。コロニーの避難民を乗せたホワイトベースは連邦軍の最前線基地がある小惑星ルナツーに向かうのであった。

ホワイトベースがルナツー近郊で補給を受けるジオン軍と交戦

ホワイトベースがルナツー近郊で補給を受けるジオン軍と交戦 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
宇宙世紀0079年 9月19日。

ルナツー近郊でシャア率いるジオン公国軍の特務部隊の「ムサイ」が補給を受ける最中、敵艦を補足した「ガンダム」がハイパーバズーカーで奇襲。

特務部隊は「ザクII」を辛うじて受け取るも「コアファイター」「ガンタンク」の活躍で補給艦「パプア」は撃沈。艦長の「ガデム」も「旧ザク」でガンダムと交戦し戦死する。

ホワイトベースがルナツー近郊で補給を受けるジオン軍と交戦1 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
ルナツーの外壁近くでシャア専用ザクと交戦するガンダム。

シャアの「モビルスーツの性能の違いが戦力の決定的差でない事を教えてやる」は名言。

ホワイトベースがルナツー近郊で補給を受けるジオン軍と交戦2 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
ホワイトベースとガンタンクの攻撃を受けルナツーの外壁上で撃沈する補給艦パプア。

シャアによるルナツー潜入作戦

シャアによるルナツー潜入作戦 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
宇宙世紀0079年 9月20日~9月22日。

第4話「ルナツー脱出作戦」より。
ルナツーに入港するホワイトベース。シャアの存在を警戒するブライトに対し、ワッケイン少佐は”赤い彗星ほどの名だたる戦士であればムサイ如き軽巡洋艦でルナツーに挑む様な馬鹿な真似はしない”と強硬な姿勢。

だが、シャアはこれを見透かした様に白兵戦を仕掛けモビルスーツとホワイトベースの奪取を目論むのであった。

シャアによるルナツー潜入作戦1 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
ホワイトベースとガンダムの無断使用の容疑を掛けられるクルーたち。事情はどうであれ軍規に従う方針を貫こうとするワッケイン少佐。ことなかれ主義が蔓延する地球連邦軍の内部事情が垣間見えるシーン。

シャアによるルナツー潜入作戦2 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
相手の心理的な盲点を突きルナツーに奇襲を仕掛けようとするシャア。その一方で10年前に生き別れた妹アルテイシアの事で物思いにふける場面も。

シャアによるルナツー潜入作戦4 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ赤外線探知機が仕掛けられたルナツー内部。ノーマルスーツでルナツーに潜入したシャア一行は赤外線を掻い潜り機雷を仕掛けようとする。

シャアによるルナツー潜入作戦4 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
ホワイトベースに乗せた避難民とは別の部屋に隔離されたアムロたち。そして彼らに差し入れられた謎の食事。

シャアによるルナツー潜入作戦5 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
シャア一行の破壊工作によりルナツー内部が立て続けに爆発。ワッケイン少佐のマゼランで脱出を試みるもシャアが仕掛けた機雷の爆発によりゲートの出入り口が塞がれてしまう。

シャアによるルナツー潜入作戦6 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
ガンダムの封印を解こうとしたアムロであったがそこにワッケイン少佐が立ちはだかる。

軍規違反を盾に銃を突きつけようとする彼に対し重傷のパオロ艦長が懸命に説得。ワッケインはようやく出撃を認め自らの指揮でホワイトベースの主砲を発射、ゲートを塞いでいたマゼランを排除した。

これによりホワイトベースはルナツー脱出に成功するも、直後にパオロ艦長は息を引き取ってしまう。

シャアによるルナツー潜入作戦7 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
ホワイトベースと護衛のサラミスを見送るワッケイン少佐と部下。「ジオンとの戦いがまだまだ困難を極めるという時、我々は学ぶべき人を次々と失ってゆく。寒い時代だと思わんか?」とパオロ艦長の死を嘆くワッケイン。

しかし劇場版ではセリフの後半部分が「我々は素人さえも動員していく・・・寒い時代だと思わんか?」に変更されており、素人の民間人の少年・少女に戦いを任せる不甲斐なさと申し訳なさを滲ませた。

この事件以降のワッケインは権威主義的な硬派な感じが薄まりホワイトベースを気に掛けるシーンが多くなっている。

 ルナツーのその後

一年戦争終結後 (U.C.0080~0081)

一年戦争終結後 (U.C.0080~0081) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
一年戦争後もルナツーは地球連邦軍の軍事拠点として機能しており、ガンダリウム合金の鉱床として、モビルスーツの製造拠点として、核兵器の貯蔵庫として重要な役割を担った。


・中破したガンダムNT-1をルナツーに搬送

中破したガンダムNT-1をルナツーに搬送 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
「機動戦士ガンダム0080」で登場した「ガンダムNT-1」は本来はアムロの手に届くはずであったが、サイド6・リボーコロニーでの戦闘で中破。

その後、機体はルナツーに搬送されており宇宙世紀0084年にはオーガスタ研究所に移送され、戦術戦略研究所(後のサナリィ)によって「ガンダムAN-01″トリスタン”」として強化・修復され生まれ変わった。


・イオとダリルの宿命の対決

イオとダリルの宿命の対決 / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
「機動戦士サンダーボルト」の第3部ではルナツーが舞台となっているシーンが登場。アナハイム・エレクトロニクスで生産されたモビルスーツやジオン軍の試作機などが日夜搬入される描写がある。

そんな中、ジオン公国軍の「リビング・デッド師団」のMSパイロット「ダリル・ローレンツ」は「サイコ・ザク」にイオ・フレミングのかつての愛機「フルアーマー・ガンダム」の外装を取り付けた「パーフェクト・ガンダム」でルナツーに潜入。

ニュータイプ専用機である「ブラウ・ブロ」を奪取した後に「パーフェクト・ガンダム」と合体、連邦艦隊はルナツーを脱出したダリルを追撃するも大きな損害を受けてしまう。

その後、イオとリリーが搭乗した「パーフェクト・ジオング」との激闘が繰り広げられたシーンが存在する。

なお「機動戦士サンダーボルト」は宇宙世紀の正史ではなく、パラレルワールドに位置付けられている。

グリプス戦役 (U.C.0087 ~ U.C.0088)

グリプス戦役 (U.C.0087 ~ U.C.0088) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
出典元:twitter.com/SNRI8741

「機動戦士Zガンダム」では地球連邦軍はティターンズに協力しており、ルナツーは宇宙における後方基地として機能。

「グリプス」「ゼダンの門」と共にティターンズの拠点を形成しており、軍事拠点の一つとしてルナツー工廠では多くのモビルスーツが開発・生産された。

メールシュトローム作戦でエゥーゴに渡ったグリプス、アクシズを衝突させ破壊されたゼダンの門とは違い、ルナツーには目立った被害は無かった。

第二次ネオジオン抗争 (U.C.0093)

第二次ネオジオン抗争 (U.C.0093) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
地球連邦軍の拠点の一つとして、核兵器の貯蔵。

地球連邦政府の高官とシャア・アズナブル率いるネオジオンは和平交渉という名目でサイド1・ロンデニオンでの会合。ネオジオンはルナツーでの武装解除を約束する。

その後、ネオジオン軍の艦隊は武装解除を偽りルナツーに接近すると騙し討ちで総攻撃を開始。

この攻撃で地球連邦政府参謀次長である「アデナウアー・パラヤ」の旗艦が、彼の娘である「クェス・パラヤ」の「ヤクト・ドーガ」の攻撃を受け絶命した。

この際、ネオジオン軍はルナツーを一時占拠し核兵器を奪取している。

オールズモビル紛争 (U.C.0112 〜 0122)

オールズモビル紛争 (U.C.0112 〜 0122) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
宇宙世紀0110年代 〜 0120年代初頭。

一年戦争後に火星に逃れたジオン残党軍が結成した組織「火星独立ジオン軍(オールズモビル)」が木星船団への海賊行為や地球圏でのテロ活動とその攻防を描いた漫画「機動戦士ガンダムF90 ファステストフォーミュラ」ではルナツーは「小惑星2182NAY4」という別名を持っており、「ガンダリウム合金」の素材となる「ガンマン・マグネット」が採掘できる小惑星とされていた。

また、漫画「機動戦士ガンダムF90」では新型モビルスーツ「MSA-0120」がシルエットフォーミュラ計画のために6機製造されたが、そのうちの2機が宇宙世紀0112年6月29日にルナツーへ輸送中にテロリストの攻撃を受け行方不明なっている。

この様な経緯から地球連邦軍の軍事基地の一つとして重要な役割を担っていた事がうかがえる。

宇宙戦国時代 (U.C.0169)

宇宙戦国時代 (U.C.0169) / 【宇宙要塞】ルナツーの歴史と運用まとめ
「ザンスカール戦争」の集結から15年以上経過した宇宙世紀0169年を舞台に描いた漫画「機動戦士クロスボーン・ガンダム DUST」では、地球連邦政府が弱体化。

ルナツーは元・連邦軍士官でサイド7の宙域で威を振るう独裁者「エバンス・ジルベスター」が支配し、賛美歌の国の拠点になっている。新たな鉱脈が発見されており、それを資源に生産したモビルスーツを流通させる事により外貨を得ている。内部では独自の社会が築かれ歓楽街も存在している。

小惑星ルナツーの感想

今回は小惑星ルナツーの誕生経緯や特徴、歴史について紹介しました。

ルナツーは劇中では登場機会も少ないので、初代ガンダムを見た人でもなければ地球連邦軍の重要施設だという事を知らない人もいるかも知れません。

数ある地球連邦軍の拠点の中でも宇宙における要所として重要な役割を担ってきた要塞ですが、一年戦争においては本格的にジオン軍の攻略を受ける事はありませんでした。

一年戦争後も地球連邦軍の軍事拠点としてモビルスーツの開発・製造などを行なってきた訳ですが、ザンスカール戦争後に地球連邦軍の勢力が衰えてしまいルナツーがテロリストに占拠されるというのは意外でしたし、グリプス戦役の頃の様に権威の弱体化はあったものの、第二次ネオジオン抗争以降は活気を取り戻した感じがあっただけに時代の流れを感じます。

それにしても「機動戦士ガンダム」の第4話でアムロたちが食べたルナツーの食事は一体なんだろうと思います。

ペースト状のクリームにも見えますしゼリーにも見えなくはないですが、アムロがフォークですくっていたのが印象的です。