宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する偵察・索敵型のモビルスーツをまとめてみました。
偵察・探索機といえば白兵戦や艦隊戦の際に敵の情報を収集し、自軍の作戦を有利に進める上で欠かせない存在です。
今回はそんな偵察・索敵型に特化したモビルスーツを紹介したいと思います。
偵察・索敵型のモビルスーツの特徴・活躍まとめ
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場した偵察・索敵に特化した機体を時代設定順にまとめてみました。
ヴァッフ強行偵察型
出典元:twitter.com/Gundam_RL_MS
登場作品:「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」 MSD ククルス・ドアンの島」
アニメ版「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」で登場した「ヴァッフ」の偵察仕様。
ミノフスキー博士により生み出された初期のモビルスーツ・ヴァッフを機動性を活かした戦略的偵察に活用するため開発された機体。
頭部と両肩に高精度カメラを搭載し右前腕はカメラガンに換装されている。
作中では「サッシャ・キッツ」が試験搭乗し宇宙世紀0077年のブグとヴァッフの実証試験の録画を行なっている。
形式番号 | YMS-03 |
強行偵察型ザク
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:「MSV」「ゼロの旧ザク」
ジオン公国軍が「ザクII」のC型もしくはF型をベースに偵察仕様に改良したモビルスーツ。
索敵能力では頭部モノアイは縦方向へのロールが可能になった他、望遠力を強化した大口径カメラを搭載。
その他、各種探知システム、頭部左側には通信用アンテナの増設、携行タイプのCE-16TXカメラ・ガンを装備する。
ランドセルには指揮官用ザクIIを改良したロケット、胸部両脇の緊急離脱用ロケット、脚部にはバーニアを追加する事により連邦軍の追撃を振り切れるほどの機動性を確保。
さらに燃料搭載容量が10パーセント上がった事や、オプションであるブースターをランドセルに装備する事により短時間であれば飛行が可能になっている。
一年戦争初期より100機弱が生産され宇宙・地上など各方面に配備、グリプス戦役ではティターンズによって接収された機体が活躍した。
型式番号 | MS-06E |
全高 | 18.0m |
頭頂高 | 17.7m |
本体重量 | 60.4t |
全備重量 | 76.2t |
ジェネレーター出力 | 951kw |
スラスター総推力 | 53750kg |
センサー有効半径 | 3200m |
装甲材質 | 超硬スチール合金 |
武装 | カメラ・ガン、シールド、その他 |
ザクフリッパー
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:「MSV」
ジオン公国軍により「強行偵察型ザク」に改良を施し、索敵能力を向上させた機体。
宇宙空間においては強行偵察を可能にする高速用のブースターをオプションで装備する事が可能。
両肩・腰部のカメラユニットや携行式のカメラガンは従来と同じだが、モノアイを廃止し、三つ目のスコープカメラに変更した事により特徴的な外見となっている。
また光学式センサーがメインだった強行偵察型ザクに比べ、ミノフスキー関連の技術を使用したセンサーやレーダー、超音波など探知機器も充実しており背部にあるフィン状の複合探知器に集約されている。こうした外見的特徴から”水かき”を意味する「フリッパー」の愛称が与えられている。
一年戦争後期から投入され特殊偵察小隊などに配備され、ア・バオア・クー攻略戦を控えたレビル艦隊への偵察任務で活躍した。
型式番号 | MS-06E-3 |
頭頂高 | 16.7m |
本体重量 | 61.5t |
ホーク・アイ
登場作品:「機動戦士ガンダム バニシングマシン」「新MS戦記 機動戦士ガンダム短編集」
ザクフリッパーのバリエーション機。頭部のカメラユニットの改修に加え、新たに光学センサーと敵の実弾攻撃を撹乱する金属片「チャフ」、火炎弾「フレア」をセットしたカートリッジをショルダーアーマーに装着。
また、胴部をサイコミュ高機動試験用ザクのものに変更され脚部はパルスブースターになっておりコクピットも複座式となった。
アッガイ索敵型
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:「機動戦士ガンダム サンダーボルト」
従来機である「アッガイ」に各種センサーのオプション装備により探査・指揮能力を強化した機体。
背部にレーザー通信と地下音紋索敵用の専用装備、左腕は展開式センサーアーム、頭部には可動式センサーバイザーに換装されている。
アニメ版の劇中ではダリルの乗機となっており、情報収集と小隊指揮を行いつつ、2機のモビルスーツを撃墜している。
型式番号 | MSM-04 |
ボリノーク・サマーン
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:「機動戦士Zガンダム」
索敵を目的に開発されたジュピトリス製の試作機。
「パプティマス・シロッコ」によりジュピトリス艦内で設計・製造されたカスタムメイド機「PMX」系列のモビルスーツである。
機体全体には帯磁シールドが施されステルス性を備えており、頭部にはレドーム、左前腕部にもセンサー機器類を搭載する。
また、センサーで取得した情報を解析し戦況判断をする他、同じPMX系列の「ジ・O」「パラス・アテネ」にレーザー送信する。
劇中では第44話で登場。「サラ・ザビアロフ」の搭乗機と活躍、「Zガンダム」「ガンダムMk-II」「Gディフェンサー」と対峙する様子が描かれた。
第46話ではグワダンに赴いた際にシロッコがクワトロに肩を撃たれたのを察知したサラが艦内でビーム・ガンを放つシーンがある。
その後、シロッコが駆るジ・OをGディフェンサーの狙撃から庇い撃墜、パイロットのサラも死亡した。
型式番号 | PMX-002 |
頭頂高 | 19.9m |
本体重量 | 31.6t |
全備重量 | 56.2t |
装甲材質 | ガンダリウム合金 |
ジェネレーター出力 | 1720kw |
スラスター総推力 | 60120kg |
センサー有効半径 | 11040m |
武装 | ビームガン、炸裂弾ランチャー、ビームトマホーク、ビームサーベル、クローシールド |
搭乗者 | サラ・ザビアロフ、フォンセ・カガチ |
その他 | 姿勢制御バーニア×18 |
EWACジム
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「ADVANCE OF Ζ ティターンズの旗のもとに」
「ジム改高機動型」を偵察機に仕様変更した機体。
地球連邦軍では偵察型の航空機や航宙機が多く存在するが、モビルスーツにおいてはこれらの能力を有する機体が存在しなかった。
しかし、一年戦争後は人形の機動兵器が主流になっていく中において整備性のメリットという観点から偵察・早期警戒に重きを置いたモビルスーツの開発が行われる事になった。
バックパックはハイザックをベースとしたものに換装。後頭部には大型のレドームが装備され警戒用センサーが充実する。
またミノフスキー粒子の散布下に備え、高倍率カメラなどの光学式の索敵装備も搭載されている。
収集したデータはバックパックに搭載されたディスクアンテナで送信、通信が不可能な場合は専用のデータ・ポッドに記録して放出される。
最終的には3機が生産され、本機で得られたデータは「アイザック」や「EWACネロ」に活かされた。
型式番号 | RGM-79EW |
ZプラスE型 (偵察機仕様)
登場作品:「モデルグラフィックス(雑誌)」
文字設定のみのモビルスーツ。
地球連邦軍とカラバによりセンサー類が強化されたEWAC仕様機で高性能な計器類を多数装備する。そのためZプラスの中では最もコスト高な機体なっている。
型式番号 | MSZ-006E |
アイザック
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダムUC」
地球連邦軍によりグリプス戦役時の「ハイザック」を偵察用に改造した機体。収集したデータは専用アンテナで送信、またはデータ・ポッドに記録して放出する。
後頭部には敵機が発したレーダーを超長距離からでも察知できる大型レドームを装備しハイザックの約3倍のセンサー有効半径を持つ。
また、後方・対地を確認できるモノアイを装備するため高高度から撮影も可能となっている。
劇中では「機動戦士ガンダムZZ」の第30話で初登場。青の部隊の所属MSとして活躍し、第37話ではグレー色のエンドラ隊の所属機も登場した。
「機動戦士ガンダムUC」ではグレーの機体が登場しユニコーンガンダムと交戦するも「ネェル・アーガマ」の対空砲火で撃墜されている。
型式番号 | RMS-119 |
全高 | 19.2m |
頭頂高 | 18.0m |
本体重量 | 41.6t |
全備重量 | 73.5t |
装甲材質 | チタン・セラミック複合材 |
ジェネレーター出力 | 1430kw |
スラスター総推力 | 64800kg |
センサー有効半径 | 26000m |
武装 | メガランチャー、ビームライフル、120mmマシンガン、ヒートホーク、ビームサーベル、ミサイルポッド、シールド、カメラガン |
搭乗者 | ガエル・チャン、カサーケ |
その他 | 姿勢制御用バーニア |
EWACネロ
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:「ガンダム・センチネル」
アナハイム・エレクトロニクス社が開発した「ネロ」の偵察仕様機。複座型で操縦士と索敵担当が搭乗する。
頭部には長距離探索に対応した索敵・識別用のアンテナ、マルチセンサーを搭載し、背部には取得した情報の保存・放出用のデータポッドを備える。
偵察機に特化している事もあり基本的には武装は存在しないが、ベース機であるネロのビームライフルやビームサーベルなどを装備する事が可能になっている。
このモビルスーツは高価な機体という事もあり少数しか生産されていない。
型式番号 | MSA-007E |
全高 | 22.03m |
頭頂高 | 21.32m |
本体重量 | 43.6t |
全備重量 | 79.2t |
装甲材質 | ガンダリウムコンポジット |
ジェネレーター出力 | 1650kw |
スラスター総推力 | 40800kg |
センサー有効半径 | 6250000m |
武装 | ビームライフル、ビームサーベル、バルカンポッド、カメラアーム、無人偵察機、データポッド |
その他 | 姿勢制御バーニア×8 |
ザクIII強行偵察型
出典元:hobby.dengeki.com
登場作品:「A.O.Ζ Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢-」
ジオン残党軍として砂漠に潜伏する火星独立ジオン軍と呼ばれる組織、ジオンマーズの所属機。
火星独立ジオン軍とアクシズにより共同開発されており、偵察や索敵に特化した機体となっている。
ザク強行偵察型に準じた装備となっており、ガンカメラを装備。
その他、頭部や両肩部・下半身にカメラを備え、バックパックに搭載されている2基のレドームアンテナはジオン公国軍の「ルッグン」と同規格の機器を搭載している。
宇宙・地上ともに運用可能だが、作中で主な舞台となる火星ではデッドウェイトとなるレドームを取り外し陸戦で使用されている。
型式番号 | AMX-011EW |
武装 | ガンカメラ、ビームサーベル |
EWACジェガン
出典元:gunpla-beginning.com
登場作品:「機動戦士ガンダムUC (OVA)」
ジェガンD型のバリエーションの一つとして偵察用に換装した機体。
頭部と左前腕部にセンサー・ユニット、右前腕部に搭載されているカメラユニットを搭載。頭部のセンサーに至っては通常のD型の2倍以上になるセンサー有効半径を持っている。
劇中ではOVA版のエピソード6に登場、EP7ではネオジオン艦隊の偵察を行いネェル・アーガマのハイパー・メガ粒子砲の砲撃を支援した。
型式番号 | RGM-89DEW |
頭頂高 | 19.5m |
本体重量 | 24.4t |
全備重量 | 45.5t |
装甲材質 | チタン合金セラミック複合材 |
ジェネレーター出力 | 1870kw |
スラスター総推力 | 62000kg |
センサー有効半径 | 38400m |
武装 | ビームライフル、ハンド・グレネード、バルカン・ポッド・システム、ビームサーベル |
搭乗者 | リベラ・アマルガム |
ESMジェガン
出典元:twitter.com/msq1700700tr6
登場作品:「機動戦士ガンダム ムーンクライシス」
頭部・両肩・下半身に光学観測機器と電子センサーを装備した偵察型ジェガン。頭部の形状は通常型のジェガンとは異なっている。
電子情報索敵機であるが光学観測を重視しており、両肩にはミノフスキー粒子散布下で威力を発揮するステレオカメラを搭載。
バックパックには有線での遠隔操作が可能になっている各種電子センサーを内蔵したポッドを2基装備する。
作中では環月方面軍のビッグアイ級の所属機として登場、月面のシッカルド発電基地の偵察任務に就いている。
ガンダムF90 Eタイプ (エレクトロニックタイプ)
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「機動戦士ガンダムF90FF」、その他
「ガンダムF90」の電子戦形態。
敵部隊や基地などの情報を収集・電子攻撃するために開発されたE型の電子戦装備ミッションパックを装着する。
バックパックには大型のレドームアンテナを装備、両肩・腰部に設置されているハードポイントには電子戦用のレーダー探知器を装備している。
開発コンセプトからして単独での活動が多く、戦闘には不向きなため味方の誘導を行いながら隠密行動や回避・撤退を優先する運用方法が用いられた。
型式番号 | F90E |
本体重量 | 8.2t |
全備重量 | 20.8t |
スラスター推力 | 74760kg |
武装 | レドーム、ジャミング・ライフル |
搭乗者 | パッツィ・アンゲリカ、ディル・ライダー |
ガンダムF90 Rタイプ (レコノイタータイプ)
出典元:www.mahq.net/f90r
登場作品:「機動戦士ガンダムF90」「機動戦士ガンダムF90FF」、その他
「ガンダムF90」に偵察任務に特化したミッションパックを装備、ミノフスキー粒子散布下でも索敵できる様にした形態。
最大の特徴は上半身を覆う様に装着されたステルスアーマーで敵のレーダーやセンサーの探知から逃れやすくなった他、光学式カメラユニットを前後左右に備えており専用アーマーを分離・変形させる事で単体での情報収集ユニットとして運用する事が可能になっている。
また、両腕部に搭載されたワイヤー式のカメラガンは先端のカメラ部分のみを射出する事が出来るため、状況に応じた柔軟な運用が可能になっている。
その他、両脚部にはダミーバルーンや機雷などを装備できる追加ユニットを装着する事で、任務時における敵の撹乱を行える様になった。
型式番号 | F90R |
エビル・S
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「機動戦士ガンダムF91」
クロスボーン・バンガード(CV)が開発した偵察型モビルスーツ。
「デナン・ゾン」よりもさらに小型化されCV軍の中でも「ゾンド・ゲー」に続いて小型な機体となっており、右肩に搭載された偵察用の小型ポッドによりデータを収集する。
高度な情報収集と分析機能を備える中、偵察型モビルスーツという仕様でありながらも敵機と遭遇した際には戦闘を行うだけの性能を持っている。
なお、防御武装に至っては電子機器への影響を回避するためビームシールドではなく実体型のシールドを装備している。
「ザビーネ・シャル」率いる黒の戦隊に配備されたほか、木星戦役ではコロニー軍で配備されており地球連邦軍に加勢している。
型式番号 | XM-03 |
頭頂高 | 13.2m |
本体重量 | 6.8t |
全備重量 | 16.7t |
装甲材質 | チタン合金ハイセラミック複合材 |
ジェネレーター出力 | 3090kw |
スラスター総推力 | 67860kg |
武装 | 4連ショットクロー、肩部3連グレネードラック、ビームスプレーガン、ビームサーベル、ショットランサー、シールド |
搭乗者 | クロスボーン・バンガード一般兵 |
その他 | アポジモーター×66 |
ダギ・イルス
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「機動戦士ガンダムF91」
クロスボーン・バンガード(CV)のMSで「エビル・S」と同じく偵察用に特化した機体。本機では主に指揮官機として運用されている。
全身に超長距離センサーが備わり、頭部にはCV軍のモビルスーツの特徴であるハイブリッドセンサーではなくゴーグルタイプのカメラアイを装備しており、通常のMSの5〜6機分の領域探査が可能になるなど高い情報収集能力を持っている。そのため電装機器に影響を与える可能性があるビームシールドは装備していない。
宇宙世紀120年代ではミノフスキー粒子の散布が行われる事が少なくなっていた事もあり、索敵能力に優れたモビルスーツが少ない中で本機では突出した情報収集能力を持っていた。
戦闘時にも高い性能を発揮し推力に至っては「ビギナ・ギナ」を超える能力を持っている。
劇中では「アンナマリー・ブルージュ」の乗機となり、地球連邦軍に投降後も活躍。
「ザビーネ・シャル」の黒の戦隊と交戦し一般機を撃墜するもザビーネの「ベルガ・ギロス」との戦闘ではマシンキャノンの直撃を受けて撃墜されている。
型式番号 | XM-06 |
頭頂高 | 15.0m |
本体重量 | 9.7t |
全備重量 | 22.5t |
装甲材質 | チタン合金ハイセラミック複合材 |
ジェネレーター出力 | 3620kw |
スラスター総推力 | 99990kg |
武装 | ビームライフル、腹部3連拡散ビーム砲、ビームサーベル、シールド |
搭乗者 | アンナマリー・ブルージュ |
その他 | アポジモーター×87 |
ダギ・イルス 長距離偵察型
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「F91-MSV」
「ダギ・イルス」の早期警戒・指揮官制型としてレーダーを強化した機体。「パワードウェポンタイプ」とも呼ばれる。
F91に搭載されたものに匹敵するバイオコンピューターを搭載し、両脚部にはスラスターユニットと背部のAMBACを兼ね備えたプロペラントタンクを装備する事により機動性と航続距離を強化。
また、戦闘時に備えて左腕には120mm機関砲を装備する。
エネルギーを探知用の電子機器に回している事もありビームライフルの装備は不可となっている。
型式番号 | XM-06 |
頭頂高 | 15.0m |
主動力 | 熱核融合炉 |
ジェネレーター出力 | 3620kw |
スラスター総推力 | 131630kg |
装甲材質 | チタン合金ハイセラミック複合材 |
トムリアット偵察タイプ
出典元:gundam.fandom.com
登場作品:「機動戦士Vガンダム NEW・MSV」
ザンスカール帝国の軍事部門であるベスパが運用する量産型可変モビルスーツ「トムリアット」の偵察仕様機で反抗勢力を偵察する部隊・ブラックウィンドウ隊に配備された。
トムリアットのビーム・ローターを用いたヘリコプター形態への変形はそのままに、偵察用の装備として肩部・サイドアーマーに暗視カメラとレーダー類を装備。
翼部の大型化により安定性が向上したほか、メインスラスターには排熱が少ないステルスタイプに換装されている。
型式番号 | ZM-S09GE |
主動力 | 熱核融合炉 |
偵察・索敵型のモビルスーツの感想
宇宙世紀ガンダムシリーズに登場する偵察・索敵型のモビルスーツを紹介しました。
一年戦争時は偵察・索敵といえば主に航空機や航宙機がスタンダードでしたが、戦後はモビルスーツがその役割を担う事が多くなっていった感じです。
白兵戦が多いガンダムシリーズではあまり活躍シーンを見かけないカテゴリーになるので、機体の存在自体が知られていないのも多くあるかと思います。
一般的に名前が認知されているのはテレビアニメや劇場版で登場する「ボリノーク・サマーン」「アイザック」「エビル・S」「ダギイルス」ぐらいでしょうか。
ボリノーク・サマーンやダギイルスは劇中でも普通に白兵戦を行っていた事もあり偵察機のイメージがあまり無かったので索敵に特化した機体だったのは意外でしたし、全体を見てもMSVや漫画など映像作品以外の登場が多かったのも印象的でした。