〜 前回までの流れ 〜
・ロモス王国に渡ったダイとポップはもう一人のアバンの使徒マァムに出会った。
・3人はアバンの意思を継ぐ仲間として力を合わせ百獣魔団長クロコダインを倒す。
・そして彼らの前にアバンの使徒を名乗る男が現れた。名前はヒュンケル。しかし正義の使徒ではなく魔王軍の不死騎団長だったのだ。
・ダイの全ての攻撃を跳ね返しトドメを刺そうとヒュンケルはブラッディスクライドを放つ。その時ダイを助けようと獣王クロコダインが自らの体を張って現れた。
「新作 ドラゴンクエストダイの大冒険(2020)について」
1991年に放送された「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」を2020年10月にリメイク版として再構築し放送されたアニメ。
このブログでは旧作や原作との比較や個人的に感じた事、言いたい事をレビューしていきます。
― 第12話 「ふたりのライデイン」 新旧比較と感想 ―
レオナ姫のお付きの剣士バダック
前回のヒュンケルとの戦いで窮地にたったダイ達だったが、クロコダインのおかげで逃げ延びる事ができた。
そこに現れた一人の老剣士。
彼の名はバダック、レオナ姫のお付き人だという。
ダイはすぐさまレオナ姫の安否を問いただす。
「レオナ姫はパプニカ三賢者と共にどこかで生きている」
微かな希望と共に不安な表情を浮かべるダイとポップ。
ポップはダイに聞いた。
「何故あの時、紋章の力を使わなかったのか?」
ハドラーやクロコダイン相手の時は心の底から怒り紋章の力を使えたのになぜヒュンケルとの戦いでは怒れなかったのか?
ダイは幼少期、少年時代を善良なモンスターに育てられた過去がある。
ヒュンケルも小さい頃にモンスターに育てられた過去がある話を聞いて共感せずにいられなかった。
その頃、マァムは不死騎団の地底魔城に監禁されようとしていた。
恐らくクロコダインはヒュンケルに倒されてしまったのだろう。
ヒュンケルとハドラー、ふたりの確執
15年ぶりに地底魔城に訪れたハドラー、部下のザボエラとともに地底魔城を懐かしむ様に歩く。
ここはかつて旧魔王軍の総本山であり、かつての魔王ハドラーの本拠地だったのだ。
ハドラーが地底魔城に視察に来るという旨を事前に知っていたヒュンケル。
目の前に現れたヒュンケルに対し、「お前はアバンの修行を受けた人間、何をしでかすか分からないと」。
しかし今回のダイ抹殺命令は大魔王の勅命、例え魔軍司令ハドラーであっても口出しは必要ないとヒュンケル跳ね除ける。
「何が魔軍司令だ、貴様の力量が十分なら父は死なずに済んだのだ」
何れハドラーを倒そうと復讐にも似た感情をヒュンケルは密かに持っていた。
何故、人間であるヒュンケルが大魔王に気に入られ魔王軍の軍団長を務めているのかハドラーとザボエラは納得のいかない様子だった。
大魔王バーンはどうやらヒュンケルの殺気に満ちた目を気に入ったらしい。
ヒュンケルを倒すための秘策、ライデイン
ポップは新たな呪文の契約をしていた。
天候系呪文ラナ系の一番初歩的な呪文で雨雲を呼べるのだという。
ポップは昨夜ヒュンケルに勝つための秘策を一晩中考えていた。
その秘策が電撃呪文「ライデイン」であった。
ヒュンケルによると魔剣の鎧はあらゆる攻撃呪文は通じないと言っていたが、金属である事には変わりはない。
つまり強力な電気を鎧に流せば中にいるヒュンケルにもダメージを与えられる、ポップはそう考えたのだ。
しかし「ライデイン」は勇者のみが使えポップには使えない。
ダイも今の力量ではライデインは使えない。
そのため雨雲を呼びさえすれば今のダイでもライデインは使えるという事に気づいたポップ。
こうして二人はライデインを百発百中で敵に命中させるために修行に取り組んだ。
ポップのこうした気付き、アイデア、好奇心は以前のクロコダイン戦でも発揮していた。
一度も使った事のないマホカトールを使いブラスの邪気を消滅させる作戦だったが、ぶっつけ本番で思いつきそれを実行するポップの素質は戦いの中でなくてはならないものであると毎回思うし度胸も兼ね備えている。
強さで相手を圧倒するのではなく今の状況を好転させるためにあらゆる考えを巡らし、すぐに実行に移せる所がポップの魅力の一つだと思っている。
マァム救出のため地底魔城に潜入
ライデインが使える様になり戦いの準備を整えたダイとポップはついに不死騎団のアジトである地底魔城に辿りついた。
一緒についていくと言う意気揚々のバダックであったが、ダイとポ ップからしたらありがた迷惑という感じだろうか。
ポップが上手い事ごまかしバダックは地底魔城の入り口で待機する事になった。
一方マァムもゴメちゃんの協力で部屋から脱出する事に成功。
旧作ではゴメちゃんがマァムの装備を敵に見つからない様に取りに行くシーンがある。
地底魔城の中をさまよいマァムが捕らわれている場所を探すダイとポップ。
不死騎団のモンスター達がざわつき始める。
道中ダイ達はガイコツ剣士とミイラ男に追われたが出口を見つけ脱出に成功。
かと思われたが何やら様子が変だ、どうやら闘技場に出てしまったようだ。
そして闘技場の観客席からひとりの男が現れる。
モンスターに誘導されてしまったらしい。
ヒュンケルと再戦、正義の稲妻を撃つ
かつて魔王ハドラーが捕まえた人間を魔物と戦わせて酔いしれたという血塗られた闘技場。
それがダイ達の墓場にふさわしいとヒュンケルは言う。
予想と反して剣を抜こうとしないヒュンケル。
ダイはヒュンケルの気を引き、その間にポップは呪文で雨雲を呼ぶ作戦を実行。
しぶといダイにしびれを切らせたヒュンケルはついに魔剣を抜いた。
ダイ「今だ!ポップ!!」
ポップ「ラナリオーーーン!!!!」
ダイ「くらえ!!ライデイン!!!!」
ヒュンケル「うわああああああああ!!!!」
ライデインをくらったヒュンケルは断末魔をあげ座り込んだ。
果たしてヒュンケルを倒す事に成功したのだろうか?
こちらは旧作のライデインを撃つシーン。
青い稲妻から新作では黄色になっている。
ちなみに旧作ではライデインのエフェクトの時間が長めに対して新作ではあっさり終わってしまう。
個人的には昔のエフェクトの方がカッコいいと思った。
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